声優
2009年 水樹奈々 武道館3DAYS ライブレポート

水樹奈々さんが2009年最初のツアーで日本武道館3DAYSを敢行! 5月にニューアルバムリリース、そして7月5日には西武ドームでのライブも決定!!

最新シングル「深愛」がヒットし、好調の水樹奈々さんが1月10日より大阪NHKホールを皮切りに東名阪をまわるライブツアー『NANA MIZUKI LIVE FEVER 2009』を敢行。その一環としてツアーラストとなる東京で1月23日から日本武道館3DAYSを行った。

ソロとしては3度目の武道館公演で、2006年1月21日に行われた『LIVEFDOM -BIRTH-』以来、約3年ぶりとなる。ステージを見ると中央には大スクリーンがあり、その前には踊り場のようなミニステージが高い位置にそびえる。それを挟むように両側にツアータイトルにちなんだ“F”をかたどったモニュメントが立っている。ステージ左右端にもミニステージ、またステージからアリーナへの階段。毎回、アリーナクラスでの公演では大掛かりな舞台演出で観客を驚かせてきた水樹さんだけに今回はどんな仕掛けが見られるのか、想像を巡らすうちに客電が落ち、ショーが始まった!



冒頭からトリッキーな演出でファンを魅了


巨大なスクリーンにはライブでは恒例となった水樹さんの映像が流れる。今回は紳士・淑女の集うカジノに、上下黒のスーツで決めた水樹さんがルーレットで勝負するというシチュエーション。もちろん水樹さんがラッキーナンバーの“7”で勝利し、笑顔で微笑む。

「DISCOTHEQUE」のイントロがかかると「行くぞ~!」の掛け声と共に水樹さんが登場。オレンジ色のブーツと手袋がまぶしい。客席が青いルミカでブルーに染まり、レーザー光線が幾重にも発射される中、カラフル&サイケな衣装に身を包むダンサー、チームヨーダ。白のスーツでキメたバンドメンバー・チェリーボーイズ。そして7人のブラス隊がステージ上にところ狭しと集合。PVの映像をゴージャスにしたよう。歌いながら踊り、動き回る水樹さんがステージ中央上にあるミニステージに立つと、せりが上がり始める。

数メートル上がるとステージを持ち上げたアームの下には大きなミラーボールが現れ、ビックリ。2階客席と同じ目線の高さまで上がり満面の笑み。やっぱり1曲目からやってくれた!最後は「みんな、一緒に!」の声で、インパクトのあるイントロ&アウトロの“チュルチュルチュルパーヤッパー”の合唱。

勢いのまま、「chronicle of sky」のイントロに。高い位置のミニステージ上にいた水樹さんの足元にあった電飾パネルが、今度は階段になって降りてくる。目まぐるしいイリュージョンの連続にビックリするが、息つく暇もなく、最新シングルのカップリング曲「PRIDE OF GLORY」とアッパーなナンバーが続く。



再び立った武道館「戻ってきました!この場所に」


この日、最初のMCブロックになると「ついに戻ってきました、この場所に!」と話すと会場も拍手。「すごく楽しみにしてたよ! 私も未知の領域ですごく興奮してます」と高ぶった気持ちを隠せない様子の水樹さん。そこに1月21日に誕生日を迎えたばかりの水樹さんにたくさんの「おめでとう!」の声が飛んだ。

「ありがとう! 新しい年齢になって初めてのステージがこの場所になるということで朝からテンションが上がってます」と話した後、「昨日(1月22日)、舞台の様子を見に来たんだけど、スタッフさんに呼ばれてちょっとステージから離れたすきに、いろんなサプライズが仕掛けられてて。レーザー光線で“HAPPY BIRTHDAY”と書かれて、電光パネルにもケーキの絵が描いてあって。今日のライブにケーキの映像が出る予定ではなかったのに、用意してくれて!ケーキも出てきて、その上に私が唯一描ける鳥がミラーボールに乗っていて。みんな徹夜で準備している中で私のために準備してくれたんだとすごい感動して。今日もチェリーボーイズやチームヨーダのみんなにお祝いしてもらって、幸せな29歳の幕開けです」というエピソードを披露。

会場にも「みんなからもメッセージをもらって皆さん、ありがとうございます! 感謝の気持ちとうれしい気持ちを最大限に放出していくんで、最後までついてこい!」とお礼の言葉と共にあおった。

紅白の大きなリボンを頭につけ、イチゴのショートケーキをイメージしたという、ガーリーな衣装に着替えた水樹さんは、「JET PARK」では、タンバリンを手にしたダンサーに盛り立てられるように踊り、「POWER GATE」では、観客のルミカで一面オレンジ色に明るくなると、長い武道館のステージの端から端まで走り回る。

「Take a chance!」のサビでは、手を左右に大きく振り元気いっぱい。歌い終わるとステージ裏へ走る。ここでライブを盛り上げるバンド、チェリーボーイズの紹介&パフォーマンスのコーナーで、ノリのいいビートにのせて各メンバーの名前を観客とコールする、今ではおなじみとなったシーンだ。



『なのは』劇場版はものすごい超大作で泣ける!?


にぎやいだ雰囲気となった会場はピアノのイントロが流れると一瞬静まる。そして攻撃的なストリングスのサウンドと、ステージ上に立つ7本の火柱に歓声が上がる。「ETERNAL BLAZE」だ。会場もオレンジ色一色。水樹さんは髪に付けた赤いバラのように気高くも熱く燃える。そんな水樹さんだがMCに入ると「着替えてきたよ♪」といつものおちゃめな顔に。会場の大「回れ」コールを受けると「みんなが回ってくれたら私も回る」と言うと、アリーナ、1階席、2階席の観客が1回転。その光景に爆笑しながら「水樹、回ります」と自らも回転。アンコールに応えて2回転。「色っぽい? やった! 大人ですから!」と笑う。

また「ETERNAL BLAZE」は「初めて歌ったのが武道館なんです」と言いながら、その3年前の武道館の日を振り返る。「あの日は大雪で大変で。今日も寒くなるって言ってたから心配だったけど、雨も止んでよかった。今日また、みんなと『ETERNAL BLAZE』を歌えることをうれしく思ってます。これからもみんなと一緒に、大事に大事に育てていきたいです」と語った。

「innocent starter」を歌った後、この曲がオープニング曲となり、自身も出演していたアニメ『魔法少女リリカルなのは』の劇場版『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』について触れ、「まだ収録は始まっていなくて、どんな内容になるか、ツアー中に三嶋(プロデューサー)さんに聞いてもほくそえむばかりで(笑)。でも『すごい超大作が出来上がるよ。泣けるよ』と言ってましたので楽しみにしていてくださいね」と作品への意気込みと期待をこもったメッセージを送る。



「深愛」大ヒットに客席バンザイ三唱でおもわず涙


続けて「次に歌うのは私の誕生日当日にリリースされました『深愛』です。昨日スタッフさんから聞いたんですけど、『深愛』が1月21日付けオリコンデイリーチャートで1位をいただきました」と素敵な報告すると、快挙を祝って会場からバンザイ三唱が起こった。

こぼれる涙をこらえながら「ありがとう!」と頭を下げた。「本当に自分のことなのか、それとも夢なのかと昨日1日ふわっとした状態で。みんなのおかげです。ありがとうございます」ともう一度お礼を言う。感動的な空気になったが、「こんなに幸せでいいのかなと思ったら今日、朝、家を出たら思い切りころびました(笑)。今日はこんな、私だけど許して」といつもの水樹さんに。

「皆さんに深く深く愛していただけたらいいなと思っています。心を込めて歌いますので受け止めてください」と言い、曲のイントロが流れるとステージの真上から白く長いカーテン状の幕が真下に下りてくる。この曲が主題歌となっている『WHITE ALBUM』を連想させる清らかなイメージ。水樹さんは詞の一語一語をかみしめるように丁寧に歌い上げた。

水樹さんが白い幕の裏に消えると、今度はチームヨーダのコーナー。男装したメンバーと女性の3組のカップルがチェリーボーイズの演奏と観客の手拍子に合わせて70年代のミュージカルのような軽やかなダンスを魅せる。



華麗なパフォーマンス、豪華なステージ、最高のライブ


そこからダブルドラムのビートにのって「まだまだトバしていくぜ!」とウェイブをかけた髪にゴシック風の衣装を着た水樹さんが現れる。バリバリのバンドサウンドがカッコイイ「Trickster」へ。続く「SECRET AMBITION」もハードな曲で観客もこぶしを振り上げる。「みんな、超気持ちいいね! フィーバーしてますか? 私も超フィーバー!」とロックシンガーのようなMCかと思ったら、「さっきね、(『深愛』の時)後ろに入ったらころんじゃった。やばい、私どうしよう?」とちょっぴりドジな表情も。

その二面性が水樹さんの魅力。「FAKE ANGEL」ではステッキ状のスタンド付きのマイクを華麗に操りながら踊り、ミディアムナンバーの「ラストシーン」では夕日のような薄暗く、しかし温かいスポットの元、ステージ下に足を下ろし座って、やさしい表情で歌った。

ステージが暗くなり、スクリーンにはベンチに座った水樹さんの姿。水樹さんの詩の朗読と共にストーリーが進行する。恋人との別れを連想させるシーンで、ふと手にした先には白い雪。詩の中には曲のフレーズが使われ、映像のイメージも次の曲につながっていた。

その曲は「Crystal Letter」で、スクリーンには雪、ステージ上方のミニステージから白いドライアイスの川が流れた。白いベールを髪の後ろに流し、胸には十字架をあしらったイエローの衣装はシスターらしく見え、より曲の神聖さを増す。そして大サビ前には会場には白いパウダーが降り注いだ。幻想的な景色と壮大なバラードナンバーにただ圧倒された。

今度は鈴の音色と共に8名のストリングスチームが登場。「Tears’ Night」では激しくなるビートに合わせ、弾く弦の動きもより速くなる。ここからはストリングスが印象的な曲が続く。「Orchestral Fantasia」ではスクリーンにステンドグラスのような映像が浮かび上がり、「残光のガイア」では電光パネルに十字の形、その下でアグレッシブに歌う水樹さんの姿とのギャップが更に曲の激しいイメージを増幅させた。

乱れ飛ぶレーザー光線の波状、あふれんばかりの情熱は会場の熱気を巻き込み、一気に舞い上がる。終盤での超アッパーなナンバーの連続で沸点は最高潮。本編のラストも「最後は思いっきり飛びたいと思います」と「Astrogation」。“感情が弾ける”、“大好きがあふれている”という歌詞のようなこの会場で「超気持ちいい!」顔で歌える最高の時を最高の観客と過ごした。


アンコールもサプライズ!ステージが大移動!


大きなアンコールに迎えられて歌うのは「MASSIVE WONDERS」。壮大なグルーヴの中にいる観客。しかしここでまたも大きなサプライズにあっけにとられる。ステージからジェット機のタラップのようなステージが現れ、その上に水樹さんが乗るとステージはアリーナの中央の通路を移動し始める。

「ライブのたびにお客さんと近く、一人ひとりと目を合わせたい」と語る水樹さんらしい演出だ。大喜びの観客に「アンコールありがとう! みんな、タオル準備して!!」と絶叫すると「Level Hi!」。“ラララララ……♪”のコーラスと共に約1万人の観客が一斉にタオルを振り回す。水樹さんの「ハイハイハイ!」とリズムに合わせ、規則正しく。上の客席から見ると、無数の花びらが咲き、花びらが回り、左右に揺れる壮観なシーン。

「気持ちいい!」と叫んだ水樹さん。ここでラジオ番組『水樹奈々スマイルギャング』でおなじみのあいさつ「シャーッス!」。客席から返答に「武道館最高シャーッス!」と重ねた。「まだ『深愛』から歌っていない曲があります。女の子らしくてかわいくて、夜一人で聴いてるとにやけちゃうような曲を聴いてください」と曲紹介した「午前0時のBaby Doll」では歌っている水樹さんと同様に観客も幸福感あふれる笑顔になっていた。

ここで幸せな気分をプラスするニュースが。「ここでうれしいお知らせがあります。ニューアルバムを作ります!」と発表すると、またバンザイが繰り返された。「次のアルバムがオリジナルとしては7枚目になります。記念すべき7枚目です。めちゃくちゃ気合い入れて作ろうと思ってます。ツアーが終わったらすぐにレコーディングにとりかかります。皆さんも少しだけ待っててください!」と意気込みを語った。5月頃リリース予定とのことなので楽しみに待ちたい。

最後は「パワーを込めていきますのでみんな、ついてきてください。みんなの最高のフィーバー聴かせてください!」と会場全体一体となって「SUPER GENERATION」。水樹さんも観客もジャンプの連続。ラストフレーズの後は“ララララ~♪”の合唱が大きく響き渡った。そしてラストは1万人のジャンプで武道館を揺らした。


そしてビッグニュース!7月西武ドームライブが決定


出演者全員であいさつした後、「DISCOTHEQUE」が流れ、1コーラス分を歌うと「このまま帰りたくないなと思って」恒例となった観客へのプレゼント。小型のミラーボールとサインを、フィーバーの777にちなんで21個、1個ずつ客席へ投げた。「MASSIVE WONDERS」の時に乗ったタラップでアリーナまで移動して丁寧に投げて、そのたび「ありがとう!」と感謝の言葉を述べた。その間も曲に合わせた手拍子と、“チュルチュルチュルパーヤッパー”の合唱が続いた。

プレゼント投げが終わり、「今日も最高に楽しい時間でした。みんな、本当に、本当にありがとう!」と言うと最後は「2009年も思いきりぶっ飛ばしていきたいと思います。これからも水樹奈々に~」、「かかってこい!」の掛け合いでステージを終えた。

そしてツアーラストの1月25日にはビッグニュースが。7月5日、埼玉・西武ドームでのライブが決定した。自身初となるスタジアムライブに、夏女そして野球好きの水樹さんがどんなステージを繰り広げるのか、期待は尽きない。「残光のガイア」で“Yes,I believe 願えばきっと叶うはず”と歌いながら、数々の夢を叶えてきた水樹さんの大きなチャレンジをサポートしよう!

SET LIST(1月23日)


1.DISCOTHEQUE
2.chronicle of sky
3.PRIDE OF GLORY
4.JET PARK
5.POWER GATE
6.Take a chance
7.ETERNAL BLAZE
8.Trinity Cross
9.innocent starter
10.深愛
11.Trickster
12.SECRET AMBITION
13.FAKE ANGEL
14.ラストシーン
15.Crystal Letter
16.Tears Night
17.orchestral Fantasia
18.残光のガイア
19.Astrogation

ENCORE
20.MASSIVE WONDERS
21.Level Hi!
22.午前0時のBaby Doll
23.SUPER GENERATION
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