サクラ大戦「秋葉原トークイベント」レポート

サクラ大戦ラストショウを前にアキバで大暴露大会!?「サクラ大戦・紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ」開催記念スペシャルトークイベント開催

 10年以上に渡って数多くのサクラファンの最重要イベントとなってきた舞台『サクラ大戦』の正真正銘の最後を飾る『サクラ大戦・紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ』が、天王洲 銀河劇場にて8月27日から31日まで上演される。これに先立ち、7月12日に秋葉原・キュアメイドカフェにて、ジェミニ・サンライズ役の小林沙苗さん、大河新次郎役の菅沼久義さん、音楽の田中公平先生がラストショウに向けての想いを語るトークイベントが開催された。 サクラの場合は総合プロデューサーの広井王子さんがフロントに出ることが多いため、公平先生がこうした場に出演することは珍しいのだが、実はかなりトーク達者な方なので、司会進行から暴露話までたっぷりサービスしてファンを喜ばせていた。紅一点となった小林さんは、衣装での写真撮影や舞台での早着替えの様子などを明かしてお色気方面もアピールし、菅沼さんは女装キャラのプチミントへの早着替え話などで笑いを取っていた。


●ラストショウを前にしての心境

 広井王子さんの台本作業がいつも遅れ、出演者も毎回ヤキモキするそうだが、今年は途中でラチェット役の久野綾希子さんの参加が決まったために台本を大幅に書き直すことになり、とりわけ遅くなったと、トークの最初から暴露ネタで飛ばす田中公平先生。また音楽監督の心境としては、できれば紐育星組の舞台でも生オーケストラで指揮をしてみたかったと若干の心残りも明かした。

 「本当に最後なので、本気でみんなで楽しもうと。千秋楽なんかどうなるかわからないですよ(笑)」(田中)、「悲しいけど、悲しさだけで終わらせたくないですから」(菅沼)、「自分の青春も全部重ねてね。歌謡ショウに出会えて良かったみたいないい終わり方になれば幸せだなと思っております」(田中)。

 過去2回の紐育星組公演を振り返った感想では、菅沼さんはそれまで舞台の経験がなかったために1回目は緊張だけで終わり、2回目で「ああ、こういうものか」となんとなくわかり始め、今回ようやく楽しめそうな余裕が生まれたのに終わりで寂しいと洩らした。

 小林さんは帝都花組の舞台を『新宝島』から観ているが、ジェミニ役に決まった後だったので、自分がこれをやるかもしれないという目線でしか見られず、普通にお客さんとして観てみたかったと残念がった。そして紐育星組公演の1回目は、初めて会うメンバーが多かったのでチームワークもギクシャクし、小林さん自身も前説を振られたりといっぱいいっぱいだったとのこと。

 パンフレットの撮影では、小林さんはこれまでは恥ずかしさからポーズも縮こまりがちだったが、今回は周囲が盛り上げてくれたこともあって、ゲームのジェミニらしい動きのあるポーズができたという。一方、菅沼さんは「かわいく」と言われて上目遣いのかわいいポーズを取ったところ、「それはないです」と一蹴されたとか。

●サプライズで生歌披露

 今回菅沼さんは3曲も歌うことになるが、1つめのタイトルが「ひらめきピピピ」と聞いて小林さんが総ツッコミ。またこの詞によくぞこれほどの曲をつけたと菅沼さんが公平先生を絶賛すれば、「私はどんな詞にもつけるから。(ガオガイガーの)米たに君の『ガ』しか書いてない詞にもつけたんだから」と胸を張り、菅沼さんも「ガガガの次はピピピでしたね」と丁々発止で返していた。またこの曲にはアドリブパートがあるが、本番では毎回変えてくれとの公平先生の注文に、「どんだけハードルを上げるんだ」と菅沼さんも困り果てていた。

 もう1つはスターファイブと新次郎で歌う「5つのレシピ」という曲で、落ち込んだ新次郎をジェミニたちスターファイブが1人1人励まし、新次郎が立ち直る歌とのこと。しかし小林さんの「私はこの曲で初めて新次郎のことを想って歌いましたよ」という発言に菅沼さんがショックを受けていた。

 ここで3人が「5つのレシピ」を見事なハーモニーでワンコーラス生歌披露するサービスに、会場は拍手喝采。実は本番5分前に公平先生が歌おうかと言い出し、急遽練習したとか。

 そして3曲目が、菅沼さんも決まったことをこのイベント当日に聞いたという、新次郎の母・双葉とのデュエット曲。どんな曲になるかは舞台でのお楽しみと期待を煽っていた。

 小林さんが歌う「街の灯」は、公平先生も認める難しい曲。田舎娘が初めて来たブロードウェイに圧倒され、夢が叶うか心配になるという歌で、ジェミニの曲にはそういう内容が多いので歌詞的には思い入れもしやすかったが、曲調が激しい転調などで大変だったと小林さんは振り返っていた。「淑女たちよ!」は男性が語りかける歌で、初めて男装するジェミニが見られそうだという。「シンフォニー ウイズ フレンド」はラストを飾る歌で、小林さん曰く「聴くだけで泣いちゃう」ほどとか。

●舞台ウラ話

 いつも着替えが大変という話から、舞台袖での早着替えの様子も明かされた。女性出演者用には舞台の上手と下手に着替え用の小屋が作られており、中では衣装さんが2人掛かりで着替えさせてくれるらしい。

「下を脱いでいる時に上を着るとかそういうような感じで」(小林)
「僕それ見たことないからわかんないですけどね。見てたらちょっと犯罪になりますから」(菅沼)
「体が勝手にって(笑)」(田中)
「『わひゃあ!』とか言ってられないですから(笑)」(菅沼)
「新次郎なんかはその辺でプチミントに着替えてたもんね」(田中)
「僕は男性なので」(菅沼)
「わりと艶かしいのよ、これが(笑)」(田中)
「赤タイツですよ~」(菅沼)
「誰よりもかわいい衣装だもんね」(小林)
「赤タイツに上半身裸で、赤い江頭かと。サクラをやっていると、忙しいから上半身裸とかが気にならなくなっちゃうんですよ。で、他のイベントとかでいつものつもりで上半身裸でいると、『ちょっとちょっと、やめてよ!』と言われたりして」(菅沼)
「女性陣もそういうところはまぁしょうがないかな、みたいな感じで。舞台裏は暗いからよく見えないというのもあるし。でも2回目の時に一度失敗をしたんですよ。前説からカウガールの衣装に着替える時に、太股についているベルトがはまってなかったんですよね。せりで上がってくるんですけど、『どうしよ、ついてない!』ってサジータに言ったら、みんながわたわたなっているうちに幕が開いちゃって、もう1回閉めて、みたいな(笑)」(小林)
「帝都の12年の歴史にもいっぱいありますよ。ドアノブが取れたり、チャックを開けたまま出た人とかね。指揮者は一番よく見えるから、吹き出しそうになったことが多々ある」(田中)

●本番に向けてメッセージ

「本当にラストなので、悔いのないように。演じる側としても、『あそこはやっぱああしとけば良かった』とか思いたくないので、自分の持てる力の限りをすべてぶつけて、もうこれ以上なにも出ないぞという大河新次郎でやっていきたいと思います」(菅沼)
「3年目なので、さらにパワーアップできるように。去年が少し肩の力も抜けたのか、初日からすごく楽しかったので、最後の『ここはパラダイス』とかもみんなとハグして帰りたいくらいだったんですよ。あの感動を味わわせてもらえたことが幸せだったので、それを超えるような新しいもので楽しんでいただけるようにがんばりたいなと思いますね」(小林)
「サクラの舞台って、お客さんと出演者が完全に一体化してるんだよね。普通の舞台は、演じているのをお客さんが観て、感動したり拍手したりするんですけど、サクラの舞台ではお客さんも出演者だから。こんな舞台はないよね」(田中)
「お客さんのやる気でその日の我々のやる気も変わるという(笑)」(菅沼)
「やっぱり10年の帝都と巴里の歴史があるからこそ、この積み重ねがあるので、責任重大ではあるんですよ、幕の閉め方が」(田中)
「本当の意味での完結ですからね」(菅沼)
「今、私の挨拶のことかと思っちゃった」(小林)
「『バキューン!』忘れちゃダメよ!(笑)」(田中)
「なんでシーンとしてるんだろうなって。そうですね、挨拶も成長できるようにがんばります(笑)」(小林)

 観客からの質疑応答も設けられ、やはり気になる「今後のサクラ」についての質問には、公平先生が「今は言えない。でも『今は言えない』というのは言外に匂わせているわけで、悲観する話ではないから」と希望を持たせるコメントを発した。また太正浪漫堂の閉店でファンの交流の場がなくなったことに対しては、浪漫堂のノートに書かれたみんなの熱い想いに力を貰っていたので、せめてセガのゲームセンターの一角にノートを置くだけでもいいから交流の場が欲しいと希望した。

「一番憧れのキャラクターは?」という質問には、菅沼さんが「僕はやっぱり大神さん。陶山さんじゃないですよ」と笑わせ、小林さんも『サクラ大戦DS』をクリアして「ゲームでの大神さんはかっこよかったんだな」と気づいたと追い討ちをかけた。小林さんは「やっぱりさくらさんですかね。ジェミニもサムライに憧れているところがあるし、大和撫子だし、ショウでの堂々とした姿など、憧れを全部持っているんですよ」とメインヒロインを絶賛。そして公平先生は「私は広井王子かな。だってこの人にこれを歌わせたいとか、好きなようにできるんだもん。野球の監督になりたいみたいなもんですよ。1回広井王子の立場になって、自分で好きな組み合わせを作ってみたいなと」と、ファンなら誰もが考える夢で共感を得ていた。

「『歌う♪大紐育♪3』に賭けているので、ぜひみなさん観に来ていただければ、精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたします!」(菅沼)
「何ができるのかすごくワクワクしている反面、最後ということでしっかりしなきゃなという気持ちでいっぱいです。成長した姿を見ていただけるようにがんばります。あくまで楽しく終わりたいなというのが私たち一同の想いなので、盛り上がってこの夏を過ごしたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いします」(小林)
「みんな何回来てくれるのかわからないけど、来てくれれば必ず楽しめるような舞台に、1回来たらもう1回来たくなるような舞台にしたいと思います」(田中)


<サクラ大戦・紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ>
日時:8月27日(水)~8月31日(日)
劇場:天王洲 銀河劇場
チケット:発売中(立見席・当日チケット発売予定)
出演:【紐育星組】小林沙苗・皆川純子・齋藤彩夏・松谷彼哉・園崎未恵・菅沼久義・内田直哉・麻生かほ里・本名陽子 ほか
特別出演:久野綾希子
ゲスト:園岡新太郎・西村陽一
28日(昼・夜)スペシャルゲスト:横山智佐・日高のり子
問合せ先:レイネット TEL:03-5465-1030(11:00~18:00 土日祝を除く)

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