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「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」ゲネプロレポート[東京・全労済ホール/スペース・ゼロ]“リアルバスケ”の舞台がさらにパワーアップして帰ってきた!

 1989年より講談社「月刊少年マガジン」にて連載がスタート、シリーズ累計で3600万部を突破した八神ひろき先生原作の人気バスケマンガ『DEAR BOYS』。2007年12月に公演されたミュージカル『DEAR BOYS』に続き、その第2弾となる「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」が7月25日~8月3日、東京・新宿の全労済ホール/スペース・ゼロにて行なわれた。今回はそのゲネプロの模様をお届けする。

 「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」では、主人公の天才プレイヤー・哀川和彦を演じる池田竜治さんほか前回公演から続投の瑞穂高校2年生のメンバーに加え、今回はライバル校としてストリートバスケ出身の本牧東高校のメンバーが登場。バスケットコートが設置されたステージでは、実際のボールを使ったリアルな演出で『DEAR BOYS』の世界が再現された。


●ライバルの出現で盛り上がる展開へ!今回も見逃せない!!

 天才プレイヤー・哀川和彦(池田竜治)をむかえ、廃部寸前からの復活をはたした瑞穂高校バスケ部。強豪・成田中央高校を下し、活動を再開した彼らは新人戦神奈川県大会での公式戦デビューが決まった。チームのレベルアップをはかるため合宿を行なうことになったバスケ部だが、そこには神奈川県ナンバーワンの呼び声も高い本牧東高校との出会いが待っていた。

 ポイントゲッターの保科(岡田亮輔)を中心に、ストリートバスケ出身の個性あふれるメンバーが揃った本牧東高校バスケ部。ラップを取り入れた歌とダンスで賑やかに登場した彼らは、パフォーマンス重視の自由奔放なプレイスタイルを披露して瑞穂を魅了していく。そんな中、哀川の噂を聞きつけた保科は“1 on 1(ワンオンワン)”での対戦をリクエスト。しかし哀川の鋭いドリブルに翻弄される保科はボールを奪うことができず、さらに瑞穂のマネージャー・杏崎(寺崎裕香)からもディフェンスの甘さを指摘されてしまう。初めて体験する負けた惨めさと悔しさ。練習が終わり、一人残った舞台で胸をかきむしりながら歌う彼の姿が観客の胸を打つ。その夜、一人で練習に励む保科の前に現れたのは哀川と藤原(鶴見知大)。バスケにかける情熱を語り、互いを認め合った3人は「新人戦決勝で会おう!」と誓い、合宿所を後にするのだった。

 そして始まった新人戦。一見順調に勝ち進んでいく瑞穂だが、試合を続けるうちに表面化したチームの弱点をめぐって三浦(南圭介)と石井(石橋脩平)が衝突してしまう。「チームの弱点は自分と石井だ」と言い放つ三浦。険悪なムードのなか、三浦と石井だけでなく土橋(安岡新八)も悩み、また天才と呼ばれる哀川も思い悩んでいた。誰もが「このチームで勝ちたい」という思いを抱えて葛藤するなか、「何かが足りない」と歌う三浦に石井と土橋の声が重なる。自主練習をしようと各自でコートに集まった3人は、お互いのわだかまりを乗り越え、チームの絆を取り戻していく。問題を解決した瑞穂はキャプテン・藤原のもと、3年生の協力も得て練習を再開。その一方で、本牧東もディフェンスの基礎からやり直す猛練習を重ねていた。やがて迎えた瑞穂と本牧東の決勝戦。あの夜に誓った再会のときが迫っていた。

●まるで本当の試合のよう!ミュージカルの最進化

 ここで1幕が終わり、いよいよ2幕では決勝戦「瑞穂 vs 本牧東」の試合となるのだが、幕間では本牧東の監督・飯嶋(湯澤幸一郎)と瑞穂のマネージャー・杏崎が登場してコント仕立ての寸劇を展開。屋台で一杯引っかけながら「なんで今回は(瑞穂バスケ部監督の)氷室先生がいないんだよ~」とクダをまく飯嶋に、「じゃあ歌いましょう!」とマイクを向ける杏崎マネージャー。突然始まった歌謡ショーに、2人の見事なデュエットが決まると会場は爆笑。前回公演に続き、バスケットボールのかぶりものをした“ボールボーイ”(鯨井康介)も健在で、観客の笑いを誘っていた。

 2幕ではついに瑞穂と本牧東のメンバーがコートに対峙。瑞穂はマンツー、本牧東はボックス・ワンのディフェンスでスタートした決勝戦は、本物の試合さながらの熱い展開に。激戦の末、前半戦は瑞穂のリードで終わると、緊張感のなか始まった後半戦では白熱する試合に両チームからのファールが続出。追い上げる本牧東に藤原がファールを重ねてしまい、残り時間が数分のところで5ファールをとられ、退場になってしまう。チームの司令塔である藤原を欠き、たった4人で戦う瑞穂。果たして本牧東の追撃は間に合うのか……!?

 汗を飛び散らせながら、真剣にボールを追ってぶつかり合う選手たち。ゲームが動くシーンではストップモーションとセリフでプレイを説明しながら、お互いの感情もさらけ出していく。そして試合が終わり、また新たなスタートを切る彼らの姿に、観客は爽やかな切なさと情熱を感じることができるだろう。練習に練習を重ねたというキャストたちがバスケットの躍動感を再現した「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」。さらにパワーアップした歌とダンスでミュージカルならではの魅力もプラスされた“熱い”舞台となった。

 今回の公演はCD&DVD化も決定しており、ライブCD「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」は11月26日発売。そしてDVD「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」として12月13日に発売される予定だ。


ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ

<スタッフ>
原作:八神ひろき(講談社「月刊少年マガジン」連載)
演出:宇治川まさなり
脚本:九堂はるな/三井秀樹
音楽:坂部 剛

<キャスト>
池田竜治/鶴見知大/南圭介/石橋脩平/安岡新八
岡田亮輔/兼崎健太郎/渡部紘士/小島裕/藤沢大悟/夛留見啓助
鯨井康介/六本木康弘
寺崎裕香/湯澤幸一郎

ライブCD「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」
2008年11月26日発売
価格:2,940円(税込)
発売元:マーベラスエンターテイメント
販売元:ジェネオン エンタテインメント

DVD「ミュージカル『DEAR BOYS』vs. EAST HONMOKU」
2008年12月13日発売
価格:7,140円(税込)
発売元:マーベラスエンターテイメント
販売元:アニメイト

(C) 八神ひろき・講談社/マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング
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