水樹奈々さん西武ドームライブ『NANA MIZUKI LIV..

アルバムがついに1位を獲得、着実な歩みはついに“ドームライブ”へ――!水樹奈々さんが西武ドームで初ステージ!『NANA MIZUKI LIVE DIAMOND 2009』

 先日、リリースしたアルバム『ULTIMATE DIAMOND』が待望のチャート1位を獲得。TV番組ナレーター・出演など、活動の場を広げてきた水樹奈々さんが7月5日、西武ドームにて『NANA MIZUKI LIVE DIAMOND 2009』を敢行した。もちろん単独の“ドーム”は声優アーティスト初。“大箱”を軒並み制覇してきた水樹さんが挑む初のスタジアムライブ。多くの期待と注目の視線を集め、水樹さんが西武ドームに“登板”した。


●広大なドーム、3万人の観客を前に水樹さんが“プレーボール”

 スクリーンにはユニフォーム姿の水樹さん。マウンドに雄雄しく立ち、アンダースローでドリームボールを投げ込む映像が流れる。「ミラクル☆フライト」のイントロと共にブルーの衣装で水樹さんが登場すると3万人の歓声が上がり、その声を更にドーム状の屋根が反響させ、大音量がこだました。ステージにはバンドメンバー、ダンサー、ホーンセクションなど総勢30人以上がところ狭しと動き回る圧巻のOP。「みんな、思い切り、飛ばして行くぜ!」と叫び、この日の空のような「アオイイロ」に。サビ前のジャンプでアリーナ、スタンドが大きく揺れた。

 最初のMCで「みんな私のこと、見えてる?この日ばかりはもうちょっと大きく生まれたかった」と笑いながら話す水樹さん。興奮を抑えきれない。「水樹史上最大で、最長のライブになっちゃうかもよ。覚悟はできてる~!?」と“宣戦布告”。会場も大きな歓声で応えた。「忘れられない最高の夏にしようね!じゃあ、『LIVE DIAMOND 2009』プレーボール!」と高らかに宣言。


●ステージに現れた20トンの噴水に場内も騒然

 「Nostalgia」を歌った後、ステージ袖に水樹さんが消えると、スクリーンにはスタジオでリハにはげむ水樹さんの姿。すると突如、謎の怪人集団にさらわれてしまった。このピンチに立ち上がったのが『音楽戦隊チェリボセブン』。バンドメンバーが戦隊ヒーローとして戦い、見事に奪還するというストーリーの映像。メンバーはノリノリ(?)で演じていた。「本当はすごい人たちなのに」と水樹さんも苦笑い。

 今回も驚きのイリュージョンは健在。「沈黙の果実」ではセンターステージ上に巨大な噴水が湧き上がる。20トンもの水を使用する大がかりな仕かけに驚嘆。「西武ドームは暑いと聞いて、ヒヤッとする演出を用意しました」とのこと。

 「STAND」を歌い終わると、河川敷で愛犬(本当に水樹さんが飼っている愛犬が出演)と散歩しながら草野球の試合を見つめる水樹さんのショートムービー。「二人のMEMORY」で再び姿を現したその場所はバックネット裏の最上段。なんと客席を歩いてグラウンドへ。いわゆるウイニングロードで、かつて松坂大輔選手に歩いた道を今日は水樹奈々が歩く!

 「PERFECT SMILE」ではクレーンでつながれたステージに乗り、球場上空を気持ち良さそうに見渡しながら歌った。直後の「半分野外で、半分室内みたいな。外の空気も感じられて夏っぽくて。すごく楽しんでやらせてもらってます」と話す。


●アコースティックコーナーからダンスチューンと予想ができない展開

 「今日は長丁場なのでちょっとクールダウン」と言うと水樹さんとお客さんがイスに座る。『ULTIMATE DIAMOND』がチャート1位を獲得したことに触れ、「本当に夢みたいで。いつも応援してくれている皆さんのおかげです。ありがとうございます」とお礼を述べると会場からも温かい拍手が送られた。「この勲章を胸にもっともっと頑張っていかなきゃと思っています。もう既に次のアルバムを作りたくてしょうがないんだけど(笑)」。

 アコースティックコーナーになり、「innocent starer」ではアコギ2本による演奏、「NAKED FEELS」はピアノの調べにのせ、そして「大事な曲」と言う「深愛」ではアルパ奏者の上松美香さんをゲストに迎え、アルパの美しい音色にのせ、せつない曲をしっとりと聴かせた。ちょうど暮れかけた空という自然の演出も映えた。

 ダンサー、チームヨーダによるダンスタイムに続き、「Gimmick Game」で水樹さんとチームヨーダによる激しいダンスに感化されて、人波も激しく動く。「still in the groove」、「Take a shot」とダンサブルなナンバーが会場を熱くさせる。「汗をかいた後はもっと激しい曲で」と「BRAVE PHOENIX」に。サビメロに入るとセンターステージには噴水と火柱が上がる。


●ニューシングル発売決定! 二大人気作品の主題歌を収録

 今度はいきなり息を切らして走る男の映像が。その男を追う多くの謎の集団。息をのむ追跡劇はスクリーンを飛び出し、ステージに場所を移す。孤軍奮闘しながらも遂に逃げ場を失い、絶体絶命という場面で銃の発砲音。打ったのは水樹さん。さっそうと登場すると集団を相手に派手な立ち回りを演じ、最後は全員をノックアウトするかっこ良さ。そのまま「MARIA&JOKER」に。セクシーでしなやか、そして強く。曲の世界観をステージ上で演じてみせた。

 「曲ができた時、(峰)不二子ちゃんになりたくて」という願いを叶えた水樹さんは、「うれしいお知らせがあります」と切り出す。通算20枚目となるニューシングルのリリースが決定し、そのシングルには『WHITE ALBUM』の第二期の主題歌、劇場版『テイルズ・オブ・シンフォニア』の主題歌が収録されることが報告された。

 20本以上の火柱が上がる派手な演出の「ETERNAL BLAZE」の後は、サブステージに和太鼓の激しいパフォーマンスが繰り広げられる。そして着物風の衣装を着た水樹さん登場。オリエンタルテイスト全開のPVも印象的な「悦楽カメリア」へ。スクリーンに流れるPVでは緑だったがこの日は赤い衣装。二つの世界観が交差する不思議な感覚に。この曲から「Bring it on!」、「Trickster」とアッパーな3曲で一気に弾けた。

 
●お父さんと支えてくれるすべての人に届ける「夢の続き」

 「気持ちいいね。みんなといい汗かけて幸せだーっ!」と、楽しそうでたまらない表情だったが、「次で最後の曲です。もっとみんなの声を感じていたいんだけど……」。本編ラストに歌う曲「夢の続き」を紹介する。

 「私が初めて書いたバラード曲なんだけど、いつもそばで支えてくれるスタッフ、こうやって私に熱い声援を送ってくれるみんな、そして私に歌手になる夢の道標を示してくれたお父さんに向けて書いた曲です」と話す水樹さんの目には涙が。たくさんの声援に励まされ、言葉を絞るように「お父さんは去年旅立ってしまったけど……すごく歌と野球が好きな人だから、きっとここに遊びに来てると思うんだ。ずっと私のライブを見たことがなかったけど、今日は見てくれていると思います」と続ける。「水樹奈々、まだ始まったばかりで、夢はまだまだ続いていきます。私をこれからも見守ってくれる?」と会場に問いかけるとYesの意味の大きな拍手。ゆっくりうなずき「ありがとう」と言い、感謝の気持ちを込めて、「夢の続き」を熱唱した。気が付くと場内がブルー一色のルミカに照らされ、ドームの天井にはレーザー光線がダイアモンドを描いていた。


●この熱いライブの模様がDVD&ブルーレイディスク化決定!

 水樹さんの再登板を望むアンコールの声が大きく長く続くと、場内アナウンスで「ピッチャー水樹、背番号7」と投手交代のコールが。するとリリーフカーを模した巨大な車の上に設けられたミニステージに、野球帽にユニフォーム姿の水樹さん。

 「みんな、ありがとう! アンコール盛り上がって行くぜ!」と「POWER GATE」。大サビではお客さんと何度も声を合わせた。エースを乗せたリリーフカーはグランドを1周。

 ライブでおなじみのタオル曲。今回は新曲の「Brand New Tops」だった。水樹さんのリードに合わせて、スタジアム中にタオルが揺れ、回った。まるで逆転満塁ホームランが出た時のような華やかさ。ラストは「DISCOTHEQUE」で月明かりの下、3万人が踊り歌った。最後は大きな爆発音で弾けた。

 全曲の演奏が終わった後、出演者紹介とあいさつをすると一人ステージに残った水樹さんからのプレゼントタイム。リリーフカーに乗ってサインボール77球を、バズーカで客席に打ち込んだり、アリーナには直接投げ入れた。

 お別れの時間になり、「すごく楽しかったよ! 水樹奈々、これからもずっとずっと走り続けます。これからも水樹奈々に、かかってこい!」の恒例となったあいさつで約4時間に渡るステージはゲームセットを迎えた。

 ボールパークが1日限りのワンダーランドになった夏の日。一つの夢の実現、新たな思い出が刻まれた。しかし、「まだまだ夢が続いていきます!」と語る水樹さんは今後もスピードを緩めずドリームロードを突っ走る。

 なお今回のライブの模様はDVD&ブルーレイで発売されることが決定。更に1月に行われた『LIVE FEVER』も収録される。詳細は公式サイトなどでチェックしてほしい。

SET LIST

1.ミラクル☆フライト
2.アオイイロ
3.アノネ~まみむめ☆もがちょ~
4.the place of happiness
5.蒼き光の果て-ULTIMATE MODE-
6.Nostalgia
7.沈黙の果実
8.残光のガイア
9.STAND
10.少年
11.二人のMEMORY
12.PERFECT SMILE
13.innocent starter
14.NAKED FEELS
15.深愛
16.Gimmick Game
17.still in the groove
18.Take a shot
19.BRAVE PHOENIX
20.MARIA&JOKER
21.Justice to Believe
22.ETERNAL BLAZE
23.悦楽カメリア
24.Bring it on!
25.Trickster
26.夢の続き
ENCORE
27.POWER GATE
28.Brand New Tops
29.DISCOTHEQUE
撮影:上飯坂一

撮影:上飯坂一

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