OVA『うたわれるもの』第1巻主題歌を歌うSuaraさんと上..

遂に発売!! OVA『うたわれるもの』第1巻と同時発売のOP「adamant faith」&ED「夢のつづき」を歌うSuaraさんと上原れなさんのロングインタビュー!(後編)

2009年6月24日、ファン待望のOVA『うたわれるもの』第1巻が発売された。
『うたわれるもの』は、シミュレーションRPGとして発表され、その独創的な世界観と骨太なストーリーや豊かなキャラクター性でTVアニメ、ラジオなどで展開。そして、OVAとして復活した人気作品。

このOVAの主題歌を担当するのが、Suaraさんと上原れなさんの2人だ。OPを歌うSuaraさんはTVアニメシリーズやPS2ゲームでも主題歌を担当、「うたわれ」ファンにとってはおなじみのアーティスト。また、上原さんは昨年発売されたOVA『ToHeart2ad』のOP/EDに、当時新人でありながら抜擢されて以降アクアプラス作品の楽曲を歌い、今回、初めて『うたわれるもの』の作品に参加している。
主題歌CDであるOP「adamant faith」&ED「夢のつづき」はOVAと同日発売され、既に手に取った人も多いだろうが、CDにはカップリング曲としてSuaraさん、上原さんによる本人作詞の曲も収録されているというファン必携の一品!

今回、Suaraさんと上原れなさんのインタビュー後編をお届け!昨日お届けした前編と合わせて、要チェック!!

●カップリング曲を作詞!様々な思いを込めて……

――SuaraさんのCDに収録されている「夢幻の丘」、上原さんのCDに収録されている「birdcage」はそれぞれご自身で作詞されたものということですが、どのような曲なのでしょうか?また、歌詞についてお聞かせ下さい。

Suaraさん:「夢幻の丘」はSuara節が炸裂した歌になっています。作詞をさせて頂くにあたり、『うたわれるもの』のカップリングということもあって、どういうテーマにしようかなと思ったのですが、折角『うたわれ』の主題歌シングルに収録されるので、私の視点で『うたわれ』の世界に寄り添った曲を書きました。そうなると、どの視点で書こうかなと悩みました。
最終的には、恋愛をテーマにして書くことにしましたが、TVアニメのDVDを見返して、最終話のエルルゥがハクオロを引き止めて、気持ちを確かめ合うけれども離れなければならないという「キミガタメ」が流れるシーンなんですけど、何回も見て、このシーンを歌に出来たらいいなと思い、その絵を頭に思い浮かべながら詞を書きました。この2人の恋愛は、ハッピーエンドではなく気持ちは通じあっているけど添い遂げることが出来ない運命にあるという所が、「このまま夢を見続けていたい」「2人で、ずっと一緒にいたい」という思いと、「これは終わらせなければならない。幻にしてしまわないといけない」いう葛藤した気持ちの狭間にいるという気持ちを「夢幻の丘」というタイトルにこめて書きました。叶わぬ恋ですね。

上原さん:今回の曲は、私が「こういうのを歌ってみたいです」と作曲家さんにお願いして作ってもらったんです。「夢のつづき」は、悩んでいるけどでも頑張りたい!という前向きな印象ですが、それとは逆で「birdcage」は、悩んでいてもがいていて、でも抜け出せないという切ないというか、ここまでダークな歌詞を書いたことがなかったので、そういう感じを表現してみたいなと思って、書いてみました。
メロディを最初に聴いたイメージで、頭の中で妄想を繰り広げながら、イメージを膨らませて直ぐに詞を書きました。ですので、大変だったというのはありませんが、人によっては分かりにくい歌詞になっているかな?聴く人それぞれにとって、恋愛で悩んでいたりとか夢に悩んでいたりとか、色んな場面で使える歌詞になっているかなと思います。聞く人が自由に選んで頂ければと思います。

Suaraさん:私は、悩み抜きながら時間をかけて書く方なんです。私は、妄想するというのもあるんですが、まずそこに自分がいるという風な設定にしないと書けないんです。
実は、「夢幻の丘」の詞は、自分の本名名義で出しているんです。本名を出すというのは、自分をさらけだすということですから。ファンの方には、「自分の経験や実際にあったことを書いています」と言っていますし、本当に自分をさらけだして作詞をしているんです。
ですが、今回の詞を見て、実際に経験したことだと思われたらどんな恋愛してるの?と思われてしまいそうですが、これは想像ですから!(笑)。でも、想像の中でも、自分がそういう恋をしていたからとか、妄想しないと言葉やシーンが出てこなかったりするので、とにかく自分が恋愛しているモードで書きました。完成するまでは、ずっとそういう恋愛をしているモードになっているという感じでした。


――さて、こちらのCDの聴き所は?

Suaraさん:「夢想歌」では、夢を追うことは難しいことではあるんだけれども追い続けていくという勇気を持てたらという、夢を描き続けることの力強さもあったし、「君だけの旅路」や「キミガタメ」は、自分だけの道を進んでいくんだという力強さがありました。
今回は、更にパワーアップしていると思っています。誰かを守る強さというのは、人が持つ心の強さの中で一番大きいのかなとか考えていて、そうすると今まで歌ってきた歌以上に、真の強さが現われているという歌になっていると思います。歌詞を読んで、聴いて頂ければと思います。
また、「夢幻の丘」は、“一途な思い”“定められた運命”というのが「adamant~」と共通するテーマなのですが、「adamant~」は歌い上げるという感じで、「夢幻の丘」も歌い上げつつも自分の振り切っていかないといけない切ない思いというのを、情熱的に歌い上げた真骨頂の部分でもあるので、こういう曲を待っていたというSuaraファンの方もいるんじゃないかなと思います。是非、これぞ!というのを聴いて頂けたらと思います。

上原さん:「夢のつづき」の聴き所ですが、今まで歌っていた曲とは歌い方も全く違うし、さっきもお話したのですが、夢を持った人が中心になっていてその人が夢に対してどう思っているか?という歌詞になっています。
1回夢を諦めた人にも是非聴いて頂いて、やりたかったのに出来なかった、出来たのにやらなかったとか、そういうことって誰でもあると思うんです。もう1回、この曲を聴いて振り返って、夢をもう一度見て頂きたいなと思います。また、「birdcage」は、思いを吐き出すような感じで歌ったみたので、「夢のつづき」とは違う感じになっています。ですので、今までとは違った面も見て頂きたいなと思います。「birdcage」は訳すと「鳥籠」で、『うたわれ』の世界も中に含めたかったので、キーワード的に出てくる“鳥”“夢”を加えて、自由な鳥がいるけど傷ついて羽ばたけない、というイメージで書いた詞です。そこも注目してほしいなと思います。


●Suaraさんはプロ意識が高いし、本当に勉強になります!(上原さん)

――Suaraさんと上原さんは今回初めて対談取材を受けていらっしゃるということですが、2人の出会いはいつだったのでしょうか?

Suaraさん:れなちゃんが事務所にオーディションを受けに来た2年くらい前に会いました。

上原さん:その時は、まだ色々と不安で今後どうなっていくのかなと思っていた時に、先輩に色々とお話を聞きたいなと思っていたら、Suaraさんにお会いすることになって、そこで歌のことなどを聴きました。

Suaraさん:そうだね。
その時は、不安もあるけど好奇心もいっぱいという感じで、実際どうなんですか?みたいに興味を持って、色々と聴かれましたね。がっついて聞いてくるなぁ~と思っていました(笑)

上原さん:(笑)。私は、今しかこんなこと聞けない!と思って聞いていました!!

Suaraさん:今まで同じ立場の歌い手さんという方になかなかお会いすることがなく、共通した歌やお仕事の話が出来るということが嬉しかったですね。

上原さん:私はSuaraさん、若いなって思いました(笑)。
あと、歌の話とか質問した時に真剣に答えて下さったので、やっぱりプロとして活動されている方は違うなって思いました。

Suaraさん:れなちゃんは、不安に思ったことや疑問なことを全部解消してから納得して、プロとして進みたいという自分の中での決めていることを持っていて、気持ちを固めてから歩き出そうという所が偉いなと思って。デビューというと「デビューできる!」と、ふわふわとした気持ちになるのに、自分に求められていることをその都度、周りの人たちと話しながら自分の足で一歩ずつ歩んでいくという姿勢が凄いなって思いました。尊敬しています。私も頑張らないとって。先輩として見本には慣れないかもしれませんが、刺激をお互いに与えられるような存在になりたいなと思います。

上原さん:Suaraさんは私よりも3年も早くプロになっていて色々なことを知っていますし、経験もしていて、歌のことになると、積み重ねてきた分が凄いなって尊敬するところもあります。私が、「このフレーズ難しいな」と思ってもサラッと歌われますし、見習わないとなというところがたくさんあります。
私も負けないように追いついていかなきゃですし、Suaraさんにもどんどん進んでいってほしいなと思います。


――イベントなどでお互いの歌を聴いてみてどのように思いましたか?

Suaraさん:作品になったものを聴くとなると客観的に聴けるのですが、作品になるまでの練習の時など、お互い近くにいてその様子を見ているので、見ている分、作品が出来上がったものを聴くと「ここまで出来たんだなぁ」と思います。
最終的には、きっちり歌い手として表現出来ているので自分の色も出ているし、歌の持っているものを出せているし凄いなって思いますね。ライブでは、練習でやっていることを緊張して思うように出来なかったりすることもあると思うのに、伝えないといけない部分、表現しないといけないパフォーマンスはきちんと出来ているので、ちゃんと練習で積み重ねてきたものを本番で出し尽くしていて凄いなってひたすら思って、一緒に立つようなステージだと逆にプレッシャーになったりすることもあります。

上原さん:デビューしてちょっとしてから、文化祭でのSuaraさんのライブを見させて頂いたのですが、その時に生で初めて歌を聴いて、泣いてしまって……色々悩んでいたりとかしたので、歌を聴いて声が優しくて包み込んでくれる感じがして、お客さん側として聴いた時に、「大丈夫だよ」って言ってくれているような気がして、人にそういう風に思わせるって凄いなって。
喉の調子が悪い時もステージで歌い上げていて、プロ意識が高いし、本当に勉強になります。


――最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

Suaraさん:『うたわれ』は、TVアニメ放送から3年経ち、ラジオやOVAと派生していって盛り上がりを見せています。OVAとして帰ってきたということで、待っていて下さった方も多いと思います。今回、OP担当ということでまた作品に関わらせて頂けて、これからはれなちゃんの歌による新しい『うたわれ』の世界が広がって、染み入っていくのかなと思います。今後の展開も私も楽しみなので、OP・EDのCDを手にとって聴いて頂きたいなと思います。

上原さん:今回、『うたわれ』に初参加です!人気アニメに参加させて頂くということで、いい意味でのプレッシャーがありました。どういう風に受け取ってもらえるのかなと思いますが、私の中でも妥協していない曲になったと思うので、OP・EDで違った色も見せつつ、ジャケットはコラボしているのでそこも楽しみにして頂きたいです。
今後、色々なテイストの曲を歌っていきたいと思っているので、宜しくお願いします!


■OVA『うたわれるもの』オープニングテーマ「adamant faith」/Suara
2009年6月24日発売 1,050円(税込)

発売元:F.I.X. RECORDS
販売元:キングレコード

■OVA『うたわれるもの』エンディングテーマ「夢のつづき」/上原れな
2009年6月24日発売 1,050円(税込)

発売元:F.I.X. RECORDS
販売元:キングレコード

Suaraさん

Suaraさん

上原れなさん

上原れなさん

(C)2009 AQUAPLUS/OVA うたわれるもの製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

インタビューの関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング