上原れなさん『Jewelry Songs』発売記念インタビュー

“歌うことで楽曲を磨いて輝かせていきたい”上原れなさん待望の2ndアルバムはまさに宝石のような1枚『Jewelry Songs』その聴きどころを独占インタビュー!

 OVA『ToHeart2ad』のオープニング(OP)主題歌「虹の架け橋」で注目を集めて以降、 アニメやゲームに精力的に参加し、自らの歌を世に送り出してきた新世代の歌姫・上原れな。

 OVA『うたわれるもの』エンディング(ED)主題歌の「夢のつづき」や、PCゲーム『君が叫ぶ、メギドの丘で』のOP曲「Hold a dream」&ED曲「Seed」。PS3ゲーム『ティアーズ・トゥ・ティアラ外伝‐アヴァロンの謎‐』のOP曲「Tears to Tiare~the essence~」&ED曲「Please sing with me」を含む、上原れな待望の2ndアルバム『Jewelry Songs』が11月6日に登場。彼女がアルバムに詰め込んだ想い、いろいろと伺いました。


●新曲に関しては、あえて「リアルな日常」を言葉の中へ収めたくて、そう書きました。

――待望と言うべき、2ndアルバム『Jewelry Songs』が完成!

上原さん:昨年6月に出した1枚目の『to YOU』はミニ・アルバムでしたけど。今回はタイアップ5曲に新曲7曲と、全12曲入りのフル・アルバム仕様。おかげで、表情豊かな作品を作りあげることが出来ました。

――中では、れなさんみずから4曲、作詞にも挑戦しています。

上原さん:タイアップ作品として唄った楽曲たちは、物語の世界観に合わせた内容が軸になっていますので。新曲に関しては、あえて“リアルな日常”を言葉の中へ収めたくて、がんばって書きました。

――曲調面でも、魅力あふれる多彩な表情を描き出していますよね。とても耳に心地好い歌たちが多かったのも、聴いてて嬉しかったことでした。

上原さん:今回は、多彩なジャンルの音楽も取り入れましたし。「この曲では、優しい表情で唄おう」「これはロックな曲調だから強めな表情で」など、曲ごとに歌声にもいろんな表情を付けていきました。

――さっそく新曲の話を……と、その前に、既発の歌たちを改めて振り返らせてください。まずは、OVA『うたわれるもの』のEDテーマ「夢のつづき」からいきましょうか。

上原さん:これは、私にとって3枚目のシングルになりました。この楽曲を通し、初めて『うたわれるもの』に参加。それまでポップで明るい表情の楽曲を中心に歌ってきたような、“和な歌の経験”はとくになかったので、むしろ新鮮でした。歌入れのときも、アニメの世界観をしっかり受け止めつつ、自分らしさも出しながら、“しっとりとした和な世界観へ浸り”唄いましたし。いかに歌声に表情を付けるかが難しかったし。私自身も嬉しい挑戦の1曲になりました。

――続いては、PCゲーム『君が叫ぶ、メギドの丘で』のOP&ED曲「Hold a dream」「Seed」への想いを語ってください。

上原さん:実は「Hold a dream」は、私が所属レーベルのオーディションを受ける際に、課題曲として提示された歌でした。つまり私が今のレーベルで唄うことになった、そのきっかけを作った楽曲なんです。CD音源として収録になるまでに多少時間が経ってしまったとはいえ、それでも私にとってはかけがえのない想い出深い楽曲ですし。実質、わたしのシンガーとしてのスタートラインを描きあげた作品なんです。

――そんな、ドラマチックなエピソードがあったとは…。

上原さん:そうなんです(笑)。「Seed」は、初めて“三拍子”の楽曲へ挑戦した曲です。当初は、リズムの取り方に苦労したのを覚えてます(笑)。
この歌に関しては、プロデューサーさんより「唄いあげるよりも、優しい表情で歌って欲しい」とリクエストを受けていたので、その要望になるべく近づけるようにと唄いました。

――そして最後は、PS3ゲーム『ティアーズ・トゥ・ティアラ外伝‐アヴァロンの謎‐』のOP&ED曲「Tears to Tiare~the essence~」「Please sing with me」です。

上原さん:「Tears to Tiare~the essence~」はカバーなんです。最初にオリジナル歌を聴いたうえで望みました。原曲の良さを活かしつつ、でも自分らしさも出して、という、そのさじ加減をいかに出すかをポイントに唄いました。私のバージョンに関しては、ちょっとキーが低くなっているのが特徴的。この歌の歌詞がとても壮大で、そこも大好きです。


●「アップテンポ」「前向きなメッセージ性」意欲的に臨んだ新曲の数々

――ここからは、新曲の話を伺いたいと思います。まずは、れなさんみずから作詞をした4曲について聴かせてください。一つ目は、アルバムの冒頭を飾った「WORDS OF LOVE」ですね。

上原さん:これまでの私は、しっとりした楽曲を唄うことが多かったんですね。だから、作曲を手がけてくださった衣笠道雄さんに、以前から「私、アップテンポ・ナンバーを唄う印象が薄いので、ぜひノリの良いアップテンポな楽曲も作ってください」とお願いしていたんです。そのお話を受け止め、衣笠さんが作りあげてくださったのが、この「WORDS OF LOVE」でした。

――冒頭から、心地好く気持ちを上げてくれる歌だもんなぁ。。歌詞には、恋愛中の女の子の心戸惑う気持ちが綴られています。

上原さん:楽曲自体、キラキラとした音色を用いた可愛らしい感じになっていたので、「これは恋愛の歌詞にしよう」と思い、そうしました。
主人公の女の子は、もぅカップル状態になっている子。でも恋愛って、いくら付き合ってるからと言っても、いろいろ大変なことが出てくるものですよね。そんな「幸せの中にも不安を覚えてるけど。しっかり繋がってもいたい」という、恋している女の子なら誰もが思っている、そんな“女の子らしい歌”になりました。

――『Happiness in my life』は、「自分らしく生きていこう」という、前向きなメッセージソングにもなっています。

上原さん:今のわたし、ちょうど友達も新社会人になって間もないような年齢なんですね。だから、お友達と一緒に会話をしていても、「会社は…むしろ、社会っていろいろ大変なことが多いよね」という内容のお話になっていくことも多いんです。そういう会話をしていく中、「今の等身大な年齢の中だからこそ感じるもどかしさ」を覚えることもたくさんありました。そんな気持ちを歌詞へ記しつつ、同時に「がんばる気持ちはわかるけど、もっと肩の力を抜いてリラックスしようよ。そうしたら、同じ景色でも違って見えてくると思うよ」「そんながんばりすぎなくていいんだから」という想いも、この歌には詰め込みました。

――新人OLさんって、大変なんですね。

上原さん:OLさんもそうですけど。どんな仕事をしていても、それぞれに悩みはあると思うんです。しかも「悩んだときに、それをどう乗り越えていくか?!」って、実はすごく大変なこと。そんながんばっている人に、この歌が届いたら嬉しいなと思っています。

――続いては、別れてしまった恋人。だけど今でも、その日々に後悔はない。そんな“あの頃の日々への感謝の想い”を綴った、「ありがとう」ですね。

上原さん:たとえ別れてしまっても、その出会いは絶対に無駄じゃないし、ズッと心に残っていくものだと私は思っているんです。それに恋愛に限らず、出会った人って、絶対に自分へ何かしらの影響を与えてくれるじゃないですか。そんな“出会った人たちへの感謝の気持ち”を伝えたくて、この歌を書きました。だからタイトルも「ありがとう」にしたんです。

――こういう仕事をしていると、出会いもかなり多いんじゃないですか?!

上原さん:本当に、さまざまな出会いが日々の中にありますよね。まして、私のためにたくさんの人たちが身を削って動いてくださっている。まさに「ありがとう」と感じることが日々の中に多くて、そんな感謝の気持ちも失恋ソングという形を通しながら詰め込みました。

――そしてもう1曲が「命の証」です。

上原さん:この曲のデモ音源をいただいたときから、「絶対にアルバムへ入れたい」と思っていたくらい、曲が醸しだす雰囲気や世界観に魅了された楽曲でした。
普段の生活の中、“命の重さや尊さ”を深刻に考えることってなかなか無いんですけど、でも“失って初めて気づくこと”が日々の中にはいろいろとあって、そういう経験をするたびに私は、もっと深いところでも、その大切さを感じてしまうんです。“きっと世の中には、見えないものだからこそ大切なものがある”その想いを記したくて、この「命の証」を書きました。

●いろんなことがあっても、でも本当に求めているのは“たった一つの愛だけ”なんだよ。

――ロックな表情を持った力強い歌声を味わえる「余韻」を聴いたとき、嬉しい驚きを覚えました。

上原さん:けっこう激しめの楽曲ですよね。いつもはしっとり唄うことが多いんですけど。この「余韻」では、アグレッシブに、しかも格好良く歌いたいと思い、わたし自身も新しいスタイルに挑戦していきました。

――「ひとつだけ」は、未海さん作詞による楽曲です。

上原さん:この詞を書いていただく際に、「ちょっと大人な女性の歌にしたいです」とお願いをしました。そこで生まれたのが、まさに“大人な女性の視線で愛を求め、もがいている”この歌でした。「いろんなことがあっても、でも本当に求めているのは“たった一つの愛だけ”なんだよ」。描写している感覚は、とても大人な心情なんですけど。でもこの気持ちって、年齢に関係ない“人間の本能”だと思うんです。そういう「愛を求めてるんだよ」という気持ちが伝わっていったら、嬉しいですね。

――未海さんは「After All」の作詞も手がけました。

上原さん:“夏の恋を思い出しては、胸が切なくなる。だけど、最後はしっかり前を向いて進んでいきたい”。そんな想いを形にしたくて、未海さんに書いていただきました。
確かに、内容は切ないんだけど、でも、最後にはしっかり温かみを覚えられる。おかげで、かなり感情移入をしながら唄えました。


●“今の上原れな”としての表情や魅力を曲ごと多彩に詰め込んだ、改めて“名刺代わり”になる1枚になったと思います。

――完成した『Jewelry Songs』。まさに、タイトルのようキラキラ輝く宝石のような楽曲たちを満載しています。

上原さん:宝石って、原石を磨けば磨くほど、輝きを増してくものじゃないですか。聴いてくださった方々も、ここへ収録した歌たちを何度も何度も繰り返し聴きながら、その人の心の中で、歌たちを磨き上げ、輝かせて欲しいんです。そして私自身が、この歌たちを唄い続けながら、どんどん輝き放つように磨き上げていきたい。そうやって成長していきたいという気持ちを込めて、このタイトルを名付けました。

――れなさん自身、このアルバムに対しての満足度は、かなり高いんじゃないですか??

上原さん:はい!!制作中は、不安な気持ちが無かったと言ったら嘘になりますけど。でも、こうやってすべての楽曲を並べたとき、改めて1曲1曲が、わたしにとってかけがえのない楽曲になったと実感できるんです。事実、わたし自身の身近な心へ寄り添ってくれる楽曲たちですし。きっと、収録した歌たちを聴きながら、同じよう身近に、リアルに感じてくださる方々だってたくさん居ると思ってます。それくらい、上原れなというシンガーを成長させてくれた1枚になったのは、間違いないです。

――このアルバムの発売後には、インストアライブも行うと聴きました。

上原さん:はい。直接ファンの方々とお会いできるって、一番嬉しいことなんです。と言いつつ、極度な“緊張しい”なんで、本番前は緊張しすぎて吐きそうになってるかも知れないですけど(笑)。

――直接お会いできること、楽しみにしています。最後に、『Jewelry Songs』はどんな1枚になったのか??改めて聴かせてください。

上原さん:まさに、“今の上原れな”としての表情や魅力を曲ごと多彩に詰め込んだ、改めて“名刺代わりになる1枚”になったと思います。だからこそ、またこのアルバムを通し、たくさんのいろんな出会いを経験し、そこから繋がりを広げていけたらなと思っています。


『Jewelry Songs』/上原れな
11月6日発売
3,000円(税込)
フィックスレコード

>>上原れな公式ブログ

『Jewelry Songs』/上原れな

『Jewelry Songs』/上原れな

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