声優
アニメ『日常』で活躍中の本多真梨子さんにインタビュー

アニメ『日常』で活躍中の本多真梨子さんにインタビュー! 声優になろうと思ったきっかけからパーソナリティを務めるラジオ『本多真梨子のもさもさ王国』まで聞いちゃいました☆

 2007年に開催された「電撃アニメDE夢実現 AMG声優☆誕生コンテスト」で見事優勝し、翌年、『我が家のお稲荷様』で声優デビューを果たした本多真梨子さん。

 2009年には『生徒会の一存』の桜野くりむ役、現在は放送中の『日常』で相生祐子役などメインキャラクターを演じ、PSPゲーム『BLUE ROSES ~妖精と青い瞳の戦士たち~』や外画の吹き替えでも活躍中です。そして4月からは、自身がメインパーソナリティのラジオ『本多真梨子のもさもさ王国』(配信:携帯サイト「声優アニメイト」)の配信もスタートし、活躍の場を広げています。

 そんな本多さんに、声優を目指したきっかけからプロの声優になってみての心境、ラジオについてなど色々とお聞きしました!

●性格はのんびり屋。漫画もアニメも大好き!

――まずは自己紹介をお願いします。

本多真梨子さん(以下本多):プロダクション・エース所属の本多真梨子と申します。イラストを描いたりゲームをするのが好きです。ゲームは時間をかけてやるのが好きなんですが、つい最近まで自分も出演している『BLUE ROSES~妖精と青い瞳の戦士たち~』を半年かけてクリアしました。性格はのんびりしていて、呼ばれても気づかないときがあります(笑)。漫画は少女漫画が大好きで、『なみだうさぎ~制服の片想い~』とか『妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)』を読んでいます。作者の方が大好きで、今挙げた作品以外も読んでいます。純愛モノが大好きです。

――好きなアニメ作品は?

本多:『コードギアス』が好きです。これも皆さんがはまってから2年ぐらい経ってから、DVDを観てはまりました。ちょっと遅れるんですよね。皆がはまっているとなんだか悔しくてはまれなくなる、みたいな感じでDVDが出るのをずっと待っていました。


●「生きたい」その一言が決意のきっかけ。

――では、役者を目指したきっかけについて聞かせて下さい。

本多:『クロノクルセイド』という作品があって、その最終回の主人公の一言が凄く重みがあったんです。死ななくてはいけない運命の少女がいて、その主人公が「幸せだったよ」って言うんですが、最後に一言「死にたくない、生きたい」って言うんです。その「生きたい」という台詞のお芝居が本当に素晴らしくて。その時に「言葉って凄いな」って…涙をボロボロ流して「役者になりたい」と思うようになりました。

――役者になりたいと思うようになり、養成所や専門学校などに入所することになるわけですが、アミューズメント総合学院(以下:AMG)を選んだ理由は?

本多:基礎から丁寧に教えて頂けるという学校のプランと、卒業時にオーディションがあって、多くの事務所さんがオーディションをしてくださるので、自分に合った事務所が見つかるんじゃないかなと思って入りました。

――レッスンはどうでしたか?

本多:周りにライバルがいて、お互いの「負けない」という思いの相乗効果で、段々と声優らしくなっていきました。舞台も踏ませて頂いたのですが、「もうこれ以上は無理です!寝たいよ~(涙)」というくらい密なスケジュールだったので、毎日が必死でした。リーダー的なこともやっていたので、舞台公演の近くになると早く行かなくてはいけなくて…。大変でしたけど、やりがいはありました。

――リーダー的なこともやったということですが、元々、リーダー気質だったのですか?

本多:いえ、全然!小さい頃は人前に出るのが苦手で…AMGの前にも専門学校へ行っていて、試験の際に自己PRを送るのですが、そのPRに「私は消極的なところがあります。そこが私の悪いところです」から文章が始まりました(笑)。良くそれで受かったなって思います。

――その消極的なところからリーダーをやれるようになったのは?

本多:小さい頃から想像することが好きで、1日1つは物語を作っていました。帰り道に夕日を見ながら「私は選ばれし勇者~」とか妄想して(笑)。今でいう中ニ病みたいな(笑)。そんな感じで自分が主役だったりとか、「もし~になったら」といった『もしもシリーズ』とか色々な想像をしていたんです。そんなことを考えている時はやっぱり自分が主役で。だから小さい頃から内心、前に出てみたいとは思っていたと思うんです。だけど怖くて前に出られずといった感じで…声優になろうと思ってからも、それまでは家のパソコンの前でぐらいでしか芝居をしたことが無くて、専門学校で初めて外に向けてお芝居をして、そこで自分の性格が180度くらい変わりましたね。


●最初のアフレコは声を出すのが精一杯!

――2008年に『我が家のお稲荷様』でデビューをする訳ですが、その経緯をお聞かせください。

本多:AMGの大きなオーディションがありまして、1次、2次、3次と段階を踏んで最終的に『電撃15年祭』の500人くらい入るスペースで、最終オーディションを受けて優勝したのがきっかけです。デビューとなる作品は知らされていなくて、ステージのモニターに「出演作品はこの作品です!」みたいに発表されたんです。

――優勝した時はどんな気持ちでしたか?

本多:「優勝者は本多真梨子さんと~」と名前を呼ばれたんですが、キョトンとしてました(笑)。本当に真っ白になってしまって。トロフィーを頂けるんですが、手が震えて「このトロフィー冷たいよ」とか訳のわからないことを思ってました(笑)。夢見心地というよりは驚きのほうが大きかったですね。

――プロとしてアフレコスタジオに初めて入った時はどうでしたか?

本多:まずどこに座ったら…?から始まりました。何もかもがはじめてなので、とにかく「失礼のないように、失礼のないように」と思って(笑)、声を出すので精一杯でした。

――『我が家のお稲荷様』では、矢野めぐみ役を演じたんですよね。

本多:はい。その他にも、ガヤとか少女Aとか子供1など色々な役で出させて頂きました。

――そこから『生徒会の一存』でメインキャラクターの“桜野くりむ”を演じることになる訳ですが、キャラクターの印象や演じる際に気をつけたことを教えてください。

本多:くりむは、原作を読んでいて一番好きなキャラクターだったんです。私は小さい頃から身長が小さくなりたくて(笑)。小学4年生くらいまでは、小さい順に並んで一番前だったんですけど、何だか段々と大きくなってしまって…。なので、小さくて可愛くて、ちょっと偉そうなくりむが大好きなんです。演じるにあたっては、オーディションの時からひと癖ある感じにしたいなと思っていて、突っ込むときもボソッと突っ込むようにしてみたり、「ただ可愛いだけの女の子じゃないよ。ちょっと偉そうなんだよ」という部分を前に出してみました。

――現在放送中のTVアニメ『日常』では、“相生祐子”を演じています。

本多:アフレコを始めてみて、コミックスを見たときの印象とだいぶ“ゆっこ”の印象が変わりました。「こいつ自分の感情に全力だな!」って(笑)。何に対しても楽しそうだなぁという印象がありました。コミックスを最初に見たときは、自分で自分に突っ込んだりしてお馬鹿で、一人で妄想したりするところは私と似ているなと思いました(笑)。


●反応が返ってくるのは嬉しい!

――声優になって嬉しかったことや感動したことはありますか?

本多:直接的な反応が返ってくる、というのは凄いお仕事だなと思います。「この作品を見て、あなたのキャラクターを見て元気になりました」とか「支えになりました」というお手紙を頂くと、とても嬉しいですし、凄い仕事だなぁって感じます。

――ちなみに、歌はどうですか?桜野くりむのキャラソンを聞いていると凄く楽しそうに歌っているなと感じたのですが。

本多:凄く自由にやらせて頂きました。「メロディーにはめるの大変ですよね」という話しになって、私のほうから「ここラップにしてみたらどうですか?」みたいな話もさせて頂きました。

――ハードルを上げた感じですか?

本多:くりむラップだったので大丈夫みたいでした(笑)。

――レコーディングはいかがでしたか?

本多:それまで、合唱コンクールでしか歌ったことがなくて、カラオケにも全然行ったことが無かったので、初めてのレコーディングである『生徒会の一存』では、AMGミュージックさんに大変お世話になりました(笑)。レコーディング中の「すみません」とか、口が回らなかったものも全部録られていて、実はそれが曲の中に使われているんです。本当に自由なレコーディングで楽しかったです!


●気軽に来てもらえる庶民的な“王国”を――

――4月からは、携帯サイト「声優アニメイト」でラジオ『本多真梨子のもさもさ王国』の配信が開始されました。ところで「もさもさ」ってなんですか?(笑)

本多:「もさもさ」とは、私が住んでいる所、王国です……(苦笑)。自己PRや色々な機会で「何処何処のもさもさしているところからやって来ました」という自己紹介をしていたんです。それで「もさもさ」って良いなと思って(笑)、気づいたらブログのタイトルが「もさもさ」でした。
1人でラジオをやらせて頂くのは初めてで、緊張しましたがディレクターさんが『生徒会の一存』の時にお世話になったディレクターさんで、私のことを知ってくださっているので「フリーダムでいいよ」って言われました(笑)。コーナーはたくさんあるのですが、携帯番組なので1回が5分から7分程度で、1回に2コーナーだったり、1コーナーでも凄く濃いコーナーだったりします。

――番組が目指すところは?

本多:皆さんが王国を家みたいに思って下さるといいなと思っていて、番組を聞く=家(王国)に行く、遊びに行く!みたいな気軽に来てもらえる、庶民的な王国を目指しています。

――最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。

本多:新人声優の本多真梨子です。今、少しずつお仕事をさせて頂いているひよっこなのですが、お芝居をするのが凄く大好きで、お芝居をしているときが凄く楽しいので、いつまでも楽しくお芝居をして、お芝居を追及していきたいと思います。皆さんに色々な作品や世界をお届けすることができたらと思っていますので、よろしくお願いいたします。

<取材・文:藤本厚>

>>ラジオ『本多真梨子のもさもさ王国』:声優アニメイト


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