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『夜のとばりの物語』舞台挨拶にオスロ監督と坂本真綾さんが登壇

『夜のとばりの物語』ミッシェル・オスロ監督と日本語吹き替え版の声優坂本真綾さんが舞台挨拶に登壇

 2012年3月25日(日)に東京ビックサイトで開催された「東京国際アニメフェア2012」において、「東北アニメDEエール」の一環として東京に避難してきた被災者の方を招待し、ミッシェル・オスロ監督の最新作『夜のとばりの物語』の特別上映会が行われた。

 上映会では舞台挨拶も併せて行われ、ミッシェル・オスロ監督に加え、日本語版の吹き替えを担当した声優・坂本真綾さんが登壇した。

「映画を見終わったあとも持続する楽しさであることを願っています。世の中にはまだまだいいこともあるんだと伝えたい。私ができることはみなさんに面白い小話を提供することだと思っています。」(ミッシェル・オスロ監督)

「影絵は見えない部分がたくさんあり、この映画は想像力をかき立てる映画だと思っています。見終わったあとによかったなと思って頂けたら幸いです。」(坂本真綾さん)

 など、被災者の方たちにエールを送っていた。



●光と影で作られた影の世界で愛をテーマにした物語を紡ぐ

 オスロ監督は1998年に『キリクと魔女』、2006年に『アズールとアスマール』などで大ヒットを記録している映画監督で影絵を用いた作品で数多くの賞を受賞している。そんな同監督の最新作である『夜のとばりの物語』は、夜な夜な少年と少女が映画技師と物語を作り上げて行く。そして本作では、オスロ監督としてはおなじみの手法である影絵が用いられ、さまざまな文化での愛をテーマにした6つの短編を楽しめる。

 同作についてオスロ監督は「影絵は金銭的に余裕がなかったときに使っていた手法です。アニメーションをはじめた頃に黒い紙とハサミとランプを使って作品を作ったのがきっかけでした。ある程度の名声と金銭的な余裕ができた今あえてこの手法を選ぶことにより、シルエットは非常に省略されているが力強い表現ができている」と『夜のとばりの物語』の物語の魅力について大いに語ってくれた。

坂本真綾さん(左)、ミッシェル・オスロ監督(右)。

坂本真綾さん(左)、ミッシェル・オスロ監督(右)。

●日本語版吹き替え版は豪華なキャストにより支えられている

 日本語の吹き替え版は、少女役に坂本真綾さん、少年役に逢笠恵祐さんが演じるほか、金尾哲夫さん俳優の西島秀俊さんらが出演。西島秀俊さんはアニメ声優に初挑戦している。坂本真綾さんの声にオスロ監督は「非常に満足しています」と太鼓判を押していた。

 当人である坂本真綾さんは「短編が1つの映画に入っているので、いろいろな役を演じています。難しい役でしたが、とてもやりがいのある役だと思いました。原語の少女役の方もとてもすてきな声だったので、そのイメージを崩さないように演技しました」と役を演じた難しさについて語ってくれた。

 なお『夜のとばりの物語』は三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供のもと新宿バルト9にて2012年6月30日に公開。全国では順次公開予定なので、ぜひ劇場に足を運んでみてほしい。


>>『夜のとばりの物語』公式サイト

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