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【AJ2014】『幕末Rock』ステージレポ&終了後インタビュー

【AJ2014】谷山さんが「今日寝れねえよ!!」と絶叫!? 『幕末Rock』ステージレポート&終了後 独占インタビュー

 2014年3月23日(日)、日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2014」内ステージプログラムにて、PSP用ソフト『幕末Rock』のトークショーが行われた。

 登壇者は、谷山紀章さん(坂本龍馬役)、森久保祥太郎さん(桂小五郎役)、森川智之さん(土方歳三役)の3名。会場であるREDステージに詰めかけた2000人の観客からは、大きな拍手と歓声が上がった。

 トークショーは、沖田総司役・小野賢章さんからのビデオメッセージからスタート。「沖田総司は、かなり裏表のはっきりしてるキャラクター」と、役柄についてのほか、アニメへの抱負が語られた。司会者からは「アツい意気込みの伝わるビデオメッセージでしたけど」と壇上の3人に話がふられたが……「全然アツさを感じなかったのは僕だけかね?」「声がちっちゃいっすね!」と、谷山さん&森久保さん。2月に行われたニコ生同様(詳しくはレポート記事参照)、ここでもしっかりいじられていた。

 次いで語られたのは、アニメ化の話題。2月に発売されたばかりのゲームが7月にテレビアニメ化……。この展開の速さには「異例ですよねこのスピードは!」と、3人も戸惑いを隠せない様子。また、「“アレ”がないとアニメ化にならないですから。だから、紀章が十分稼いだ印税で〜」と、森川さんがまさかのスポンサー(!?)に触れると、「なんでなんで!? それこそ勢いじゃん悪ノリじゃん!」と谷山さん。このやりとりに、客席からも大きな笑いが起こっていた。

 トークテーマが“楽曲”に移ると、ここで「トークがのらない」という谷山さんの申し出により、3人が座っていた椅子の間隔を狭める一幕が。そして間隔を狭めた途端、レコーディング時の裏話がポンポン飛び出すようになる。

 なんでもユニット曲は、1番にレコーディングをした人が全パートを歌うケースも多いとか。今回は谷山さんが1番手だったこともあり、その後歌入れをした森久保さんは、谷山さんの歌い方に「引っ張られましたね」と当時を振り返った。またソロ曲に関しては、森川さんが「キーが高くてビックリしちゃって。自分で首絞めながら歌わないとなって思いましたけど」と明かす。ミュージシャンとしても活躍する3人のレコーディング秘話は、観客の興味もひとしおだったことだろう。

 プロモーションも兼ねた「突風朗読劇(ゲリラドラマ)」なる朗読劇を終えると、ここからは「即興遊戯(ゲームコーナー)当て字でRockするぜよ!」へ。「雷舞(ライブ)」「熱情(パッション)」など、当て字が特徴的な『幕末Rock』。これにならい、3人は与えられたお題「谷山さん、森久保さん、森川さんの3人がバンドを結成! どんなバンド名?」に合う漢字と、その当て字を考える。

 判定は観客の拍手で……とのことだったが、「森川社長(アクセルワン)」(森久保さん)、「人獣人(にっくしょっく)」(森川さん)、「森谷森(ジャングル)」(谷山さん)という三者三様の回答で、拍手の量がほぼ同じという事態に。結果、罰ゲームとして用意されていたとあるトークテーマを3人で語り合うこととなった。トークテーマは、VTRで登場した高杉晋作役・鈴木達央さんから告げられた「自分の曲以外の思い出の楽曲」について。

 小野賢章さんに続き「声ちいさいなあ……」とボヤきながら観ていた3人。さらにこのテーマを“面白おかしく”語ってと言われ、「芸人じゃないんだから!」と焦りを見せるも、森川さんが「小学生の頃、ピンク・レディーの『ペッパー警部』を親父が買ってきて……」「中村雅俊さんの俺たちシリーズの……」と、懐かしすぎるワードを連発! これに対し、森久保さんが「ちょっと頑張ってついてきてねー!!」と観客を労ったり、谷山さんがモノマネをしてみせたりと自由にかぶせ、結果、場内を大いに沸かせた。

 軽快なトークに、観客からは拍手も笑いも十分すぎるほど起こっていたが、ステージの持ち時間が終了にせまったため、トークは惜しくもここで終了。盛り上がってきた矢先だったこともあり、「今日寝れねえよ!!」とは谷山さん。中盤でも「のらない」と言っていただけに、谷山さんはとくに不完全燃焼だった様子だが……果たしてその真意とは!? 詳しくは、ステージ直後のインタビューにて語ってもらったので、そちらも必読!

●3人のロックに対する熱情(パッション)も炸裂! トークショー終了後インタビュー

 前述のトークショー終了直後、3人にインタビューをすることができた。まずは、ステージの感想からじっくり伺っていこう。

――トークショーお疲れ様でした! ステージでは不完全燃焼のあまり「今日寝れねえよ!!」なんて仰ってましたが?

谷山紀章さん(以下、谷山):いやあもうね、反応が全然返ってきてないように感じて。拍手も、2000人分もあるか!?みたいな。80人くらいに思えました。

――そうだったんですね……! 私は会場中央のプレス席にいたんですが、とっても盛り上がってましたよ! では、やり残したことってありますか?

谷山:やり残したというか、当て字を考えるゲームあったじゃないですか。あれ、俺ちょっと勘違いしてて。お題として漢字が出てくるから、僕らはそれに対する面白い当て字を考えると勝手に思い込んでたんですよ。そうしたら漢字まで考えるって言うから。

森川:実は俺も、ステージで出されたお題はあくまで台本上の例題だと思ってたの。だから「これ、例題じゃないの!?」って焦っちゃって。

谷山:そしたら祥太郎さん、妙に書き終わるの早いし!(森久保さんはものの数秒で書き上げていた)

森久保:読んで―! 台本ちゃんとー!!

一同: (爆笑)

谷山:考えてたんだちょっとー。ずるいー! だから焦って「森はじまりが二人いる!」ってことでああいう回答になったわけですけども。

森久保:でも結果一番面白かったですからね。あれが正解ですよ! 立ち位置のカンペみたいになってたもん(笑)。

――あとは、今回出演できなかった鈴木達央さんと小野賢章さんのビデオメッセージもありました。

森久保:ふたりとも声小さかったね〜!!

谷山:そうそう。声、張れ張れぇ! ギャラ発生してるんだと。何を斜に構えてるんだと! お客さんも聞こえづらくて困ってたと思うよ?

森川:どういう状況で流れるかっていうのを想像しながらやんないとね。あれじゃあねえ、聞こえない!

森久保:達央なんてちょっとお洒落な感じの場所で撮ってたもんね。

谷山:まあ30歳になりたての男子だったらあんなもんかな? まだカッコつけたいみたいな。で、賢章くんはまた別な感じ。なにをホワッとしとんねん(笑)。

――森川さんもステージ上で仰ってましたが、客席からも「可愛い」って声が飛んでました。

森川:しかもあれニコ生でいじられる前の賢章くんなんだよね?

森久保:そう、ニコ生の前に収録してたはずなんで。いやあ、ニコ生では賢章くんのいい魅力出ましたよね。ニコ生後だったらまた違ったかも。

森川:……あれ? そういえばあのときの消しゴムまだ届いてないな(注:森川さんはニコ生のゲームコーナーで優勝。消しゴム69個を贈呈された)。備品になるなって思ってたんですけど。待ってます(笑)。

――(笑)。ちなみに達央さんからのメッセージにあった「自分の曲以外の思い出の楽曲」について。ステージでは時間切れになってしまったので、ここで聞いてみたいんですが。

谷山:シャ乱Qの『上・京・物・語』ですね。ちょっと言いづらい話なんですけど、地方出身者にとっては思うところというか、学ぶところが多い曲なんですよ。ステージ上で言えるなら言いたかったんだけど……ここぞってときに出す話だから、「ややウケだったら嫌だな」っていう。

森川:はははは!

谷山:恐怖心が取って代わっちゃって言えなかったんですけども(笑)。ふたりはなんかないんすか?

森久保:うーんなんだろうなあ……?

――では『幕末Rock』繋がりで、“Rock”といえばどんな曲を思い浮かべますか?

森久保:ボン・ジョヴィは、普通にはやってたのもあって昔からレコードは買ってたし、聴いてはいたんですけど、あくまでチェックしてるだけというか。それよりもよりコアな、人の聴いていないほうへいこうとしてましたね。

谷山:スキッド・ロウ(注:1986年結成の米ヘヴィメタルバンド。)とかいきませんでした?

森久保:スキッド・ロウ! いったいった!

森川:ああ! スキッド・ロウはいいよね!

森久保:高校生の時には、2回ライブにも行ったんですよ。通ってた学校がめっちゃ厳しかったんですけど、金髪にして観に行って。案の定後日怒られて坊主になった思い出がありますね。だから2回目は、東急ハンズで金髪ロングのカツラを買って、それをかぶって観ました(笑)。何がしたかったんですかね!? 長髪を振り乱したかったのかな?(注:当時のボーカルのセバスチャン・バックはブロンドのロングヘアがトレードマーク)

森川:僕はやっぱりガンズ(注:ガンズ・アンド・ローゼズ。1985年結成の米ロックバンド)ですね。会社から犬から全部アクセル(注:ガンズ・アンド・ローゼズのボーカルの名前はアクセル・ローズ)にするくらい好きですから。で、あまりにもファンすぎて、3〜4年前ロサンゼルス行ったときに、ガンズがデビューした「トルバドール」っていうクラブで歌ったこともあるんですよ。

――えっ! それって普通に行って歌えるものなんですか?

森川:クラブのオーナーに「俺は歌をうたってる。CDも出してるから」ってCDを見せたら、「じゃあ歌え」と。アポ無しで行ったのが逆によかったのかもしれないですね。

谷山:そのとき俺、ちょうど飯塚さんと楽屋にいたんですけど、飯塚さんに森川さんから電話がかかってきたんですよ。ロサンゼルスから。で、飯塚さんが電話口でやたら驚いてるもんだから「なになに?」って聞いたらそういうことだったっていう。

森久保:森川さん興奮しちゃったんですね(笑)。誰かに言いたいこの感動を!と。

谷山:これ伝わるのは誰だ!?って(笑)。

――みなさんロックへの思い入れが違いますね……! 『幕末Rock』でも様々な楽曲が使われています。7月スタートのアニメでも存分に使われることを期待したいんですが?

森川:でも、僕らもまだどんな話になるか全く予想がつかないんですよね。ただ、ウリとしては超絶頂(エクスタシー)があるんで。アニメのなかでも歌いながら超絶頂(エクスタシー)とか……何回いったほうがいいですかね?(と、谷山さんに問いかける)

谷山:あははは! もう何回でも。エクスタエクスタで。テレビの前でもね、全裸で!待ってもらえればと思いますよ。

――では最後に、改めてアニメに向けてお一人ずつメッセージをいただければ。

森川:ゲームの方もとても盛り上がっていて。巷では発売日に手に入らなかったなんて声もチラホラ聞いています。アニメも、またゲームとは違った楽しさというか切り口で展開されると思いますし、出演者としても楽しみですね。それに、この楽しみにしてるという部分はファンのみなさんと同じ熱情(パッション)だと思いますので。一緒になって7月、アニメを盛り上げていければと思います。

森久保:嬉しいことにこの先の展開が決まっているので、僕らはそこに目指していくだけです。なのでみなさんは、アニメがはじまるまでまずはゲームのほうをお手にとっていただいて、この作品のキャラクターとか世界観とかを感じていただけると嬉しいですね。あとは、みなさんの応援次第で先の展開が決まっていくのではないかと思いますので、よろしくおねがいします。

谷山:そうですね……「満を持して」って言葉がこんなにも当てはまらない作品があるのかと思うんですけど(笑)。スムーズにアニメ化が決まって、僕らももうその流れに乗るしかありません。なので、ぜひファンのみなさんもこのスムーズな流れにポンッと乗っていただければ、あれよあれよという間に渦の中にいる錯覚というか、この作品ならではの面白さを味わえると思います。まだアニメに関してはわからないことばかりなので、我々から詳しい話ができないのが心苦しいんですけれども、きっと面白いと思うので。どこまでいくんだ!?という、生き急いでいるような『幕末Rock』の世界を楽しんでほしいと思います。

――アニメスタート、楽しみにしています! ありがとうございました!


[取材&文・松本まゆげ]

【放送情報】
2014年7月より放送開始決定!

【STAFF】
原作:「幕末Rock」(マーベラス AQL)
監督:川崎逸朗
シリーズ構成:広田光毅
キャラクターデザイン:石井明治
美術監督:西倉力
撮影監督:近藤慎与
色彩設計:末永絢子
3DCG 監督:今垣佳奈
編集:松原理恵
音響演出:はたしょう二
音楽:菊谷知樹
制作:NAS
アニメーション制作:スタジオディーン
製作:幕末 Rock 製作委員会

【CAST】
坂本龍馬:谷山紀章
高杉晋作:鈴木達央
桂小五郎:森久保祥太郎
土方歳三:森川智之
沖田総司:小野賢章 ほか

【あらすじ】
時はのちに幕末と呼ばれる時代、天歌泰平(ソング・オブ・ピースフル)――。
徳川幕府の「天歌(ヘブンズ・ソング)」により、民の心が奪われた泰平の世。
「天歌」を歌う「最高愛獲(トップ・アイドル)新選組」。
その歌声は、町娘の心(ハート)を射貫き、その「雷舞(ライブ)」は、世界を震撼させる。
幕府は「天歌」以外を歌う者を捕らえ、愛獲の力、「天歌」による泰平化により、支配を完璧な物としようとしていた。
一方で、「天歌」による幕府の支配を快く思わない者たちもいた。
自由とロックを愛する男、坂本龍馬もその一人。
彼はギター1本とロック魂を胸に立ち上がる!
果たして、そのパッションで民の魂(ソウル)を解放させることができるのか!?
民の心を奪う者「新選組」と時代の流れを変える者「志士(ロッカー)」の声技(セイギ)がぶつかり合う――!!


■ゲーム『幕末Rock』
ジャンル:歌で戦う幕末革命ADV
対応ハード:PSP(R)(PlayStation(R)Portable)
プレイ人数:1人
発売日:2014年2月27日(木) 
価格:5,800円+税  ダウンロード版 5,238円+税 
発売元:マーベラスAQL
CERO:B(12才以上対象)

【スタッフ】
プロデューサー 石田健博/キャラクターデザイン 藤坂公彦  
イラスト制作 スタジオディーン/シナリオ  StoryWorks   
映像監督  アリスフロムジャパン 松根マサト/楽曲製作  テレビ朝日ミュージック

【先着購入特典】
絶頂の書 -設定資料集&ドラマCDセット-

【開発】
マーベラスAQL


>>『幕末Rock』公式サイト
>>『幕末Rock』公式Twitt

(C)2014 MarvelousAQL Inc./幕末Rock製作委員会
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