『M3~ソノ黒キ鋼~』最速上映&舞台挨拶レポート

松岡禎丞さん、日笠陽子さんも参加! 豪華スタッフとキャストが揃った『M3~ソノ黒キ鋼~』最速上映&舞台挨拶レポート

4月21日より、いよいよ放映が始まるTVアニメ『M3~ソノ黒キ鋼~』。その最速上映と舞台挨拶が、4月18日(金)に新宿バルト9にて開催された。

『M3~ソノ黒キ鋼~』は、 近未来の東京を舞台に、突如発生した異空間“無明領域”の調査のために集められた8人の少年少女たちの青春・苦悩・友情・愛憎・運命を余すところなくドラマ化した群像劇。

作品を指揮するのは、佐藤順一監督。『美少女戦士セーラームーン』『ケロロ軍曹』などで知られる佐藤監督が、今回は黒をテーマにしたダークな作品を手がける、ということでも話題となっている。また、シリーズ構成には『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』でお馴染みの岡田麿里さん、メカデザインには『マクロス』シリーズ『創聖のアクエリオン』などの代表作を持つ河森正治さん、製作は『マクロス』シリーズ『モーレツ宇宙海賊』を手掛けたサテライトが担当するなど、豪華スタッフ陣が集結している。



舞台挨拶には監督である佐藤順一さんと、松岡禎丞さん(鷺沼アカシ役)、日笠陽子さん(破先エミル役)、小岩井ことりさん(出羽ササメ役)、前野智昭さん(波戸イワト役)、矢作紗友里さん(霞ライカ役)、村瀬歩さん(伊削ヘイト役)ら出演声優陣が登場。さらに佐藤監督作品といえばこの人(!?)司会には声優の儀武ゆう子さんも加わり、最速上映された『M3~ソノ黒キ鋼~』の、二話までの感想を中心としたトークを繰り広げた。本稿では、その模様をレポートしていく。

▲オープニング場面カット

▲オープニング場面カット

■ 手に汗握るダークな作品……しかし声優陣は和気あいあい!

アニメの一話と二話が上映された後、舞台挨拶がスタートした。まずは司会の儀武さんが登場。アニメを見終え、作品のダークな雰囲気や世界観に圧倒されているお客さんに、イベントでの撮影禁止の注意でも「思い出は瞳のシャッターを閉じて、心のアルバムにしまってください!」などなど、持ち前の明るさを活かしたトークで会場の雰囲気を一気に和ませ、上映会から舞台挨拶へと綺麗に橋渡しをした。

ここで、監督、声優陣が登場。まずは主人公を演じる松岡さんが「皆さん、元気ですか!!!」とハイテンションな挨拶、かと思えば「僕は静電気が酷くて髪の毛が……」と髪をいじりながら発言し、会場に笑いを起こした。その後、日笠さんも「静電気で髪の毛が」と松岡さんに乗っかるが、会場の反応はいまいち。「スベったじゃん!」と松岡さんに苦情を言うも「(勝手に)乗っかってきたの日笠さんじゃないですか!」と返される。息の合ったコントで(!?)会場をさらに盛り上げた。

 
■ 監督の口から明かされる、謎に包まれた世界観

出演者全員の挨拶が終わると、佐藤監督による『M3~ソノ黒キ鋼~』の世界観の説明がおこなわれた。「この前説明したら、一時間くらいかかりましたけど」という佐藤監督に、腕時計を見ながら「一分以内でお願いします」と儀武さんがツッコみ、安定のコンビネーションを披露した。

佐藤監督曰く「無明領域は、東京全域を覆う形で現れた謎の空間。そこには人間のマイナス感情、思い残しが渦巻いていて、そこに囚われてしまうと、人格異常のような状態になってしまう。そして体が機械と生物の中間のような怪物であるイマシメへと変化する。そのイマシメと、主人公達がロボットに乗って戦う。しかし、そのロボットも、乗ってしまうと人格異常が起こってしまう、だけど乗らなければ戦えない。そんな状況で、絡み合う少年少女8人の心の動きを描いた作品です」というのが『M3~ソノ黒キ鋼~』の大まかな物語のようだ。

▲1話場面カット

▲1話場面カット

■ 個性豊かな登場人物。全てのキャラに魅力あり

話題は、魅力的なキャラクター達へ。まずは常に冷静な優等生である主人公、鷺沼 アカシ。「(クールなキャラの)アカシは、松岡君の天然なイメージとは少し違うよね」という儀武さんに対し、松岡さんは「僕は役割をまっとうした結果、皆さんに空回ってると思われている。いつでも気持ちは全力です!」と返答。松岡さんらしいセリフに、会場は笑いに包まれる。


アカシは思っていることを口に出せないタイプだが、気持ちはしっかりと動くキャラクター。そんなアカシを演じる松岡さんは、「アカシは、(演じていて)物凄く波長が合うので、自分なんじゃないかな? と思ってます」とのこと。「じゃあ、口には出さないけどイライラしてる時もあるのか……」という儀武さんに、「もし僕が無明領域によってイマシメ化したら、とんでもない生命体が生まれると思いますよ」と松岡さん。さらに「役を演じていて楽しい?」の質問に「現場でも楽しく演じています……監督についていきます」と、突然監督にアピール。そんな松岡さんを「(松岡君は)これからも頑張ります! 応援よろしくお願いします!」と儀武さんがフォロー!? そのやり取りに、会場からは笑いと拍手が起こった。

続いては、日笠さん演じる破先 エミル。エミルは、かなり裏表がある性格で、好意があるアカシには優しく、マアムなどの女性には冷たい態度を取る。「パイロットに選ばれたエミルは、まさに人生の転機だ! と考えてます。女の中の女といった感じで、女子には嫌われちゃうタイプですね(笑)。皆さんに、エミル腹立わぁ~! って思われてたら、こちらとしてはシメシメって感じです」と日笠さん。儀武さんの「楽しそうにやってるもんね」にも、ドヤ顔で「ええ!」と答えた。

責任感が強い、霞 ライカについては「熱血ではないが、恐いけど私が戦う! って部分は、クールなアカシよりも主人公っぽい!」と、演じる矢作さん。「でも、イマシメの事を赤う○こ、って呼ぶから主人公にはなれないよ」とツッコまれてしまう。ちなみにライカがイマジンの事を赤う○こと呼ぶのは、佐藤監督が考え、それをシリーズ構成の岡田さんが気に入り、採用されたそうだ。

波戸 イワトは、アカシの良き理解者。メンバーの中ではムードメーカーであり、数少ない常識人でもある。「ムードメーカー的なキャラクターは、とてもやりがいがあります! 今後もイワトに活躍して欲しい!」という前野さんの発言に、「やめなよ! そういう事言うとすぐ(キャラが)死んじゃうよ!」と日笠さんから、ダークな作品だからこそのジョークも飛び出す。

平気で人を傷つける問題児、伊削 ヘイト。普段の村瀬さんからは想像できないキャラクターなだけに、村瀬さんの声を聞いてからアニメを見た儀武さんは、「なんでこんな可愛い声の子に、あんな役をやらせるの!」と絶句。しかし、佐藤監督は「オーディションで初めて声を聞いた瞬間に、ヘイトは村瀬君だと思った」と村瀬さんのヘイトに太鼓判を押す。

そして、二話まででは歌声しか披露されなかった、小岩井さん演じる出羽 ササメ。「まだ歌声だけでしたが、ぜひ三話以降を楽しみにしていてください」と小岩井さん。「村瀬君の件もあるから、こんなに可愛い(小岩井)ことりちゃんが、どんな役をやらされるのか……」と儀武さんは心配していた。

その他に、柿原徹也さん演じる、真木 ミナシ。福圓美里さん演じる、弓月マアムを含めた8人を中心に物語が進行していくそうだ。

■ 遂に動き出す、黒キ物語

最後は出演者による挨拶でイベントは締めくくられた。「M3は作品としても面白いですし、キャスト一同、熱を入れて頑張ってます!」(村瀬さん)、「オリジナル作品ということで、私達も毎週新鮮な気持ちで台本をチェックしています」(矢作さん)「タイトルであるM3の意味は、今後わかってくると思います。メッセージ性の強い作品!」(前野さん)、「格好いい男の子、可愛い女の子、そして、すごくカッコイイロボットも出てくるので、色んな人に楽しんでもらえると思います」(小岩井さん)、「オリジナル作品ということで、とっても骨太です。一つ一つが無駄のないような作品だと感じます」(日笠さん)、「まだ、どういうお話になるかは未知の領域ですが、我々も無明領域に突っ込んでいきます!」(松岡さん)、「シナリオも、だいぶ先まで進んでいます。かなり面白くなっているので楽しみにしていてください!」(佐藤監督)。

『M3~ソノ黒キ鋼~』は4月21日よりいよいよ放映開始!
 

▲エンディング場面カット

▲エンディング場面カット

【放送情報】
TOKYO MX   2014年4月21日(月)より 毎週月曜日 深夜1:35~2:05
KBS京都    2014年4月21日(月)より 毎週月曜日 深夜1:35~2:05
サンテレビ  2014年4月21日(月)より 毎週月曜日 深夜2:00~2:30
テレビ愛知  2014年4月21日(月)より 毎週月曜日 深夜2:35~3:05
テレビ北海道 2014年4月24日(木)より 毎週木曜日 深夜2:05~2:35
TVQ九州放送  2014年4月24日(木)より 毎週木曜日 深夜3:30~4:00
※各局放送曜日・時間は異なります
※放送日・時間は変更になる場合があります

【配信情報】
ニコニコ生放送   2014年4月22日(火)より 毎週火曜日 23:00~23:30
ニコニコ動画    2014年4月22日(火)より 毎週火曜日配信
バンダイチャンネル 2014年4月22日(火)より 毎週火曜日配信
楽天Showtime    2014年4月22日(火)より 毎週火曜日配信

【スタッフ】
監督:佐藤順一
シリーズ構成:岡田麿里
キャラクター原案:オニグンソウ
アニメーションキャラクターデザイン:井上英紀
メカデザイン:河森正治
音響監督:濱野高年
音響制作:マジックカプセル
音楽:サキタハヂメ
OP:「Re:REMEMBER」May'n
ED:「ego-izm」la la larks
音楽制作:フライングドッグ
制作:サテライト
製作:M3プロジェクト

【キャスト】
鷺沼アカシ(さぎぬまあかし):松岡禎丞
破先エミル(はざきえみる):日笠陽子
出羽ササメ(いずりはささめ):小岩井ことり
波戸イワト(なみといわと):前野智昭
霞 ライカ(かすみらいか):矢作紗友里
真木ミナシ(まきみなし):柿原徹也
弓月マアム(ゆづきまあむ):福圓美里
伊削ヘイト(いさくへいと):村瀬歩

【イントロダクション】
歪で、どこまでも濃い黒。
黒が全てを飲み込み、全てを奪い去ったその場所は、
無明領域(むみょaうりょういき)と呼ばれるようになる。
人間の絶望と混沌をそっくり引き写したかのような異形のものたち。
彼らはこう呼ばれた。イマシメと。

人の精神を蝕む無明領域の調査。
そして、イマシメと対峙するために集められた8人の少年少女達は、
危機に瀕した現在と過去の運命が複雑に交差していくなか、
無明領域の先に光明さす未来を見出すことができるだろうか。



>>TVアニメ『M3 ~ソノ黒キ鋼~』公式サイト
>>TVアニメ『M3 ~ソノ黒キ鋼~』公式ツイッター(@M3_anime)

(C)佐藤順一・岡田麿里・サテライト/M3プロジェクト
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