声優
『幕末Rock』発売記念「絶叫! 熱狂! トークショウ」レポ

突風雷舞(ゲリラライブ)に大興奮! 谷山紀章さん、鈴木達央さん、森川智之さん、小野賢章さん出演 PSP『幕末Rock』発売記念「絶叫! 熱狂! トークショウ」レポート

 2014年2月末にリリースされたPSP用ゲーム『幕末Rock』。すでにテレビアニメの放映が決定していることでも話題を呼んでいる同作が、4月12日(土)、ゲームの発売記念イベント「絶叫(クライ)! 熱狂(マックス)! トークショウ」を行った。そこで本稿では、本イベントの模様をじっくりレポートする。

【出演者】
谷山紀章さん(坂本龍馬役)
鈴木達央さん(高杉晋作役)
森川智之さん(土方歳三役)
小野賢章さん(沖田総司役)

MC:バロン山崎さん

●ステージにはドラム、ギター、アンプetc.……。と、いうことは?

 会場である都内の某ホールに集まったのは、約800名のファン。ゲーム購入者から選ばれたとあって、『幕末Rock』への想いもひとしおだ。入場するなり、ステージに鎮座するバンドセットを見て「もしかして、トークだけじゃない……!?」と、昂りをおさえられない様子だった。来場者全員に配られたサイリウムもその“予感”に拍車をかけていたようで、開演前からただならぬ熱気が会場を包む。

 場内が暗転し、いよいよ開演。ステージ後方からの明かりがキャスト4人のシルエットをうつし出すと、堰をきったように割れんばかりの歓声が起こった! そして、「あ、先生はどこじゃ?」(龍馬)、「桂さんなら、『どうしても福岡に行かないといけないんしゃす!(モノマネ含む)』って言って、出て行ったぜ」(晋作)と、数分にわたり朗読劇が繰り広げられると、なんとその流れのまま生演奏によるライブへ!! 4人による『What's this?』がフルコーラスで披露された。そう、ステージに設置されていたバンドセットは、やはりこのためにあったのだ。“予感”が的中したとばかりに、観客は一気に立ち上がり、サイリウムを振りかざす!

 すでに熱狂しきっている観客に向け、まだ足りないとばかりに挑発する4人。そのステージパフォーマンスは「圧倒的」と呼ぶにふさわしく、瞬時に場内をライブ会場へ仕立てあげた。観客も曲を全身に浴び、サイリウムを振る、振る!! 会場が揺れているかと錯覚するほどの縦ノリが続いた4分間。まさしく、稲妻のように衝撃的な突風雷舞(ゲリラライブ)となった。

●カッコいい4人に酔ったあとは、自由すぎる4人に爆笑!? トークパートへ

 ライブ直後、谷山さんは「リハの時点ではお客さんがどういう反応かな?って不安だったんですけど、いきなり『縦ノリに乗って』! 歌詞の通りで、よかったなっつって」と安堵の表情。キャスト陣にとっても、満足のいくステージだったようだ。

 ここからはトークパート。これまでに展開されてきた、ゲーム発売前のニコ生特番や「AnimeJapan 2014」のステージイベントについて振り返った。ニコ生特番に関しては、小野さんに触れ「あんなに“受け”な人だとは思わなかった」「かわいいねえ」と谷山さん。どうやら、あの1回で「先輩方にかわいがられる(いじられる)小野さん」という構図がすっかり定着してしまったようだ。観客の「かわいー!」との声に、森川さんが「あげないよっ!」と制する一幕まであった。

 沸きに沸く観客……。こうなると、トークは一層軽快に。谷山さんが鈴木さんに「アルバム、売れてるらしいじゃない」「YORKE.のがんばりがとくにすごい」と振ったのを皮切りに、「『幕末Rock』のイベントだからここまでぼやかしてきたのに!」とあわてる鈴木さんも、「兄さんのGRANRODEOの話はしないようにしてた」と、わざわざ“名称”を挙げてぶっこみ。さらには「ブラベル(BLACK VELVET)はどうなんですか?」(谷山さん)、「気づいたら『FANTASTIC TUNE』とか歌い出しちゃう」(鈴木さん)、「この前渋谷でも大きいポスター貼ってあったよ?」(森川さん)など畳み掛け、幾度と無く場内に爆笑を起こしていた。また、その後ももう一人のメインキャスト・森久保祥太郎さん(桂小五郎役)のモノマネを個々に披露したりと、それはそれは自由な時間が続いた。

 本題から完全にそれてしまったが、なんとか軌道修正。次いで語られたテーマは、「超魂團(ウルトラソウルズ)の5人が集まったら何したい?」というもの。これには谷山さんから「せっかくならハトヤ(注:静岡県伊東市にあるホテル。温泉が有名)行きません?」との案が。5人で一泊旅行がしたいそうだ。さらに、MCのバロン山崎さんから「それをDVDにしますか?」と言われると、「みなさんの応援があるなら」と4人。対する観客からは心強い拍手が沸き起こった。「伊東ってリアルに行ける距離ですから」とは、谷山さん。もしかしたら、本当に実現する日がくるかも!?

 続いては「Rockなオリジナルグッズを考える」コーナー。個々に案を披露し、観客の多数決で最も支持の多かったものを商品化する(かもしれない)という、今後の展開も見据えたコーナーだ。

 次いで「69HBのシャープペン。めっちゃRockでかたいの。筆圧の高い人じゃないと書けない」という森川さんの案が披露されると、最後は小野さん。「3人いい感じできてますよ?」と谷山さんに煽られ、緊張のなか発表したのは「キャラクタートイレットペーパー(ボードの左上に小さく表記)」。「キャラクターの顔がプリントされてて。それで拭けるよっていう」とのことだ。これには、観客からまたも「かわいー!」といった声が。『幕末Rock』におけるキャストの“立ち位置”は、観客にもしっかりと認識された様子。

 ふたつ目のお題「ファングッズ」では、「イベント会場で楽しめるものを」と独創的な案が飛び出す。森川さんが挙げたのは「幕末Rock Cafe」。なんでも物販コーナーを兼ねており、グッズと一緒に「ヒジゾービール」など、メンバーをイメージしたドリンクも販売するとか。開演前の時間も存分に楽しめそうで、観客からは自然と賛同の声があがる。

 続く鈴木さんの案は、さきほどのトイレットペーパーにひっかけた「音姫」。通常のメロディではなく『What's this?』など、本作の楽曲がかかる仕様になるそうで、「すごくRockなことですよ!!」と力説した。また谷山さんは、この男性バージョンで「音ノ様(おとのさま)」を提案。こちらも「基本的には『What's this?』がかかる」そうだ。今までおよそなかったであろう、会場内トイレへの執拗なアプローチ。斬新すぎるアイデアに、これまた場内を大きな歓声が包んだ。

 そして、またもトリを飾ることになってしまったのは小野さん。見せたボードは真っ白だったものの「実は一度『拡声器』って書いてて……」と用途を説明。しかし、それにも限界がきたのか、谷山さんの「今どんな気分?」との言葉に、「ほんっと帰りたいです」とポツリ。たまらず着ていたカーディガンを脱ぎ「くっそお! もっとがんばれオレ!!」と自分自身にエールをおくっていた。

 とは言うものの、実現させたい案を選ぶ多数決では、小野さんが実用的なグッズとして挙げた「キャラクタートイレットペーパー」が、森川さん提案の「幕末Rock Cafe」とともに候補に決定! ハトヤ一泊旅行に続き、こちらもぜひ実現して欲しいところだ。

 ちなみに、この時点でMC山崎さんが「時間が押しております」と明かすほど、タイムオーバーしていた様子。しかしながら、4人の勢いは止まることがなさそう! 果たしてどうなる……!?

 次のコーナーは「Rockを決めよう! 絶叫(クライ)! 熱狂(マックス)! 認定談義!」。与えられたテーマからとくにRockだと思う行為を4人で相談して決めるというものだ。ひとつ目のテーマは、“お一人様”。ということでお一人様体験談をふまえてトークが進む。

 とくに印象的なエピソードが挙がったのは鈴木さん。「ひとりが好き」だそうで、“一人○×ゲーム”については「自分に思わぬ手で勝てると『あ、こんな手あったんだ』って思う」とのこと。そののめり込みようは、一度は同意しかけた谷山さんをも引かせるほどだ。また“一人映画”も好きだそうで、「いろんな作品をハシゴして、1日中いられるんですよ」と明かしいていた。

 ただ、肝心の議論はというと“一人ディズニーランド”“一人旅行”など散々語られるも、どれもいまいちピンと来ない様子。そこで突如台頭したのは“一人賢章”。トークに加わろうとひとり四苦八苦していた小野さんを表わす言葉のようなのだが、なんと、最終的にこれがRockと認定された。「僕今、ひとり対ここにいる全員で戦ってますから!」と言い放った小野さん。そのファイティングスピリットは、確かにRockかもしれない!

 そして、続いてのテーマ“マイブーム”は、谷山さんの「山手線の先頭車両に乗るのにハマってる。運転手とほぼ同じ景色が楽しめて……」という話から、電車トークがどんどん膨らみ、収集がつかなくなる事態に。最終的にこの意見がむりやりRockだと認定され、強引に次のコーナーへと移っていく。

 次は、ゲームコーナー「絶叫(クライ)! 熱狂(マックス)! ボイスバトル!」。2月のニコ生特番でも行われたもので、「乗り物」「県名」など与えられたジャンルのなかからとくにRockだと思うものをシャウトで披露。今回は、谷山さん&鈴木さんの「志士(ロッカー)チーム」と、森川さん&小野さんの「新選組チーム」に分かれてのチーム戦となり、判定は観客に委ねられる。

 ひとつ目のお題となったジャンル「県名」では、「アイチ!」とかん高い叫びを披露した森川さん、「トットーォリッ!」というひとクセある言い回しでキメた谷山さんという、ふたりの反響がわずかに大きめ。続くふたつ目のお題「フルーツ」は、「おマンゴーーーゥ!!」(谷山さん)、「エイドリアーーーァン!!」(森川さん)、「アップルプル♪」(鈴木さん)、「バナナッ!!」(小野さん)で、4者ほぼ同じくらいの声があがったが、最終判定で志士(ロッカー)チームが勝利!

 さらに、もうひとつのゲーム「声技(セイギ)で超絶頂(エクスタシー)!」でも、志士(ロッカー)チームが勝利となり、見事優勝!! 景品として、69本のスティックのりが贈られた。しかも外側にキャラクターがプリントされた、この日限りの特製のりだ。4人はひとしきりそのデザインに触れたかと思えば、「昔からスティックのりのニオイ嗅ぐの好きなんすよ」という谷山さんの言葉を受け、くんくん……。しばし不思議な時間が続く。

●vistlip&森久保さんのビデオメッセージから、流れるように雷舞(ライブ)第二幕へ!

 『PASH!』6月10日発売号よりコミカライズの連載が開始される(作・あしか望先生)などの告知を終えると、キャスト陣は一旦退場。『幕末Rock』テーマソングを担当するvistlipからのビデオメッセージ上映に移る。「超絶頂(エクスタシー)で服が破けたことは?」という、半ば無茶ぶりのような問いには、その日着ていた衣装(ちょうど破れているようなデザインだった)を見せるなど、観客を沸かせる場面もあった。

 ……と、ここでビデオメッセージは終わりかと思いきや、続いてスクリーンに登場したのは森久保さん。画面越しながら、超魂團(ウルトラソウルズ)の5人目を見られたとあって、観客からは大きな歓声が。そして、「せっかくだから、会場にいる超魂團(ウルトラソウルズ)のみんなに、“さっきの続き”をやってもらいましょうか」と煽ると、会場のファンとともに「烈! Rock!」とコール。息つく間もなく再びライブがスタートする!!

 ライブ第2部は、高杉晋作(CV:鈴木達央さん)による『REACTION』にはじまり、土方歳三(CV:森川智之さん)の『モット!!!』、沖田総司(CV:小野賢章さん)の『共鳴進歌』、坂本龍馬(CV:谷山紀章さん)の『LAST SCREAM』と、計4曲が披露された。

 バックバンドを従え、圧巻の歌声を轟かせる4人。観客も、キャラのイメージカラーに合わせたサイリウムを灯してそれに応え、会場は見事な一体感に包まれた。ちなみに、第1部のライブパートに続き、第2部もニコ生で配信されていたが、トリを飾る谷山さんの歌唱直前に視聴者数が1万2500人を超えたとのこと。これには谷山さんも「プレッシャーでしかない」とこぼしていたが、ひとたび演奏がはじまるとロッカーの顔に。劇中で龍馬が紡いだ重厚なロックバラードを、情熱的に歌い上げた。

 「エキサイトしましたか!?」との問いに、この上ないほどの歓声で応えた観客。開演するまでライブがあるとは知らなかっただけに、期待以上の体験ができたと感じているのかもしれない。対するキャストの4人は、「歌の上手な人たちと一緒にライブ出来て楽しかったですね!」(森川さん)、「幕末Rockの曲は歌っててなんて気持ちいいんだろう!って改めて思いました」(谷山さん)、「トークで滑ったぶんも全部取り返せたと思ってます!」(鈴木さん)など、一様に満足げ。

 また小野さんに至っては、「最初はひとりぼっちだなって思ってたんですけど(場内爆笑)、みなさんからの応援が温かくて楽しかったです。もう、ひとりじゃない!」と、嬉しそうにコメント。一人賢章の呪縛から早くも開放されたことを告げた。

 そして観客へのプレゼントコーナーを経て、トータル2時間にも及んだイベントはエンディング。「これをやっちゃうと終わっちゃうんでしょ?」と名残惜しそうにしながらも、「烈! Rock!」のコールでキレイにシメた。

 最初から最後まで、まさしく“絶叫”し“熱狂”し尽くしたであろう本イベント。ともあれ、超魂團(ウルトラソウルズ)はまだ5人全員がステージに揃ったことはなく、いわば余力を残した状態。5人が集まってしまったら、観客は、会場は、一体どうなってしまうのか……!? 今からその日が待ち遠しい!


[取材&文・松本まゆげ]

【放送情報】
2014年7月より放送開始決定!

【STAFF】
原作:「幕末Rock」(マーベラス AQL)
監督:川崎逸朗
シリーズ構成:広田光毅
キャラクターデザイン:石井明治
美術監督:西倉力
撮影監督:近藤慎与
色彩設計:末永絢子
3DCG 監督:今垣佳奈
編集:松原理恵
音響演出:はたしょう二
音楽:菊谷知樹
制作:NAS
アニメーション制作:スタジオディーン
製作:幕末 Rock 製作委員会

【CAST】
坂本龍馬:谷山紀章
高杉晋作:鈴木達央
桂小五郎:森久保祥太郎
土方歳三:森川智之
沖田総司:小野賢章 ほか

【あらすじ】
時はのちに幕末と呼ばれる時代、天歌泰平(ソング・オブ・ピースフル)――。
徳川幕府の「天歌(ヘブンズ・ソング)」により、民の心が奪われた泰平の世。
「天歌」を歌う「最高愛獲(トップ・アイドル)新選組」。
その歌声は、町娘の心(ハート)を射貫き、その「雷舞(ライブ)」は、世界を震撼させる。
幕府は「天歌」以外を歌う者を捕らえ、愛獲の力、「天歌」による泰平化により、支配を完璧な物としようとしていた。
一方で、「天歌」による幕府の支配を快く思わない者たちもいた。
自由とロックを愛する男、坂本龍馬もその一人。
彼はギター1本とロック魂を胸に立ち上がる!
果たして、そのパッションで民の魂(ソウル)を解放させることができるのか!?
民の心を奪う者「新選組」と時代の流れを変える者「志士(ロッカー)」の声技(セイギ)がぶつかり合う――!!

■ゲーム『幕末Rock』
ジャンル:歌で戦う幕末革命ADV
対応ハード:PSP(R)(PlayStation(R)Portable)
プレイ人数:1人
発売日:2014年2月27日(木) 
価格:5,800円+税  ダウンロード版 5,238円+税 
発売元:マーベラスAQL
CERO:B(12才以上対象)

【スタッフ】
プロデューサー 石田健博/キャラクターデザイン 藤坂公彦  
イラスト制作 スタジオディーン/シナリオ  StoryWorks   
映像監督  アリスフロムジャパン 松根マサト/楽曲製作  テレビ朝日ミュージック

【先着購入特典】
絶頂の書 -設定資料集&ドラマCDセット-

【開発】
マーベラスAQL


>>『幕末Rock』公式サイト
>>『幕末Rock』公式Twitt

(C)2014 MarvelousAQL Inc./幕末Rock製作委員会
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