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『一週間フレンズ。』メインキャストへリレーインタビュー=その4=

「沙希のイメージを変えたのは細谷さんの言葉でした」。アニメ『一週間フレンズ。』のリレーインタビューその4! 山岸沙希役・大久保瑠美さんへ独占インタビュー!

 TOKYO MX、MBS、テレビ愛知他にて放送中のアニメ『一週間フレンズ。』。原作は月刊「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)で連載中、葉月抹茶氏による青春グラフィティコミックです。

 本作は明るく快活な男子高校生・長谷祐樹が、同じクラスの女の子と友達になろうとする日々を描く青春物語。だた、ひとつ普通ではなかったのは、その少女・藤宮香織は“一週間で友達との記憶がなくなってしまう”こと――。

 ひたむきさとせつなさにあふれた本作の主演には、長谷祐樹役に山谷祥生さん、藤宮香織役に雨宮天さんというフレッシュなふたりの新人声優をキャスティング。加えて、長谷祐樹の親友である桐生将吾を細谷佳正さんが、クラスメイトの山岸沙希を大久保瑠美さんが演じています。

 アニメイトTVでは、そんなキャストのみなさんに独占インタビューをする機会を頂き、リレーインタビューを実施! 第1弾&第2弾では主演の山谷さん、雨宮さんのおふたりに、第3弾では細谷さん、番外編ではシリーズ構成の菅正太郎さんへお話を伺いました。

 そして、第4弾となる今回のゲストは、香織に出来た女の子の友達であり、将吾とは小学校の同級生という関係の山岸沙希を演じる大久保瑠美さん!

 第5話から登場し、“天然”の一言では片付けられない、独特なキャラクターで物語を大きく動かす沙希。そんな彼女を、大久保さんはどんな気持ちで演じているのかお聞きしました!

●アフレコでは“ヤンデレ”にならないよう注意しています
──はじめに、出演が決まった時の感想をお聞かせください。
山岸沙希役・大久保瑠美さん(以下、大久保):決まった時はびっくりしましたね。これまで私が演じてきたキャラクターは、物事をハキハキと喋る人物が多かったので、沙希のようなぽわ~っとした雰囲気の女の子を演じることになったのは驚きでした!

──確かに、これまで大久保さんが担当したキャラクターたちと比べると、沙希はすこし雰囲気が違う女の子ですよね。
大久保:そうなんです。だからこそ「自分自身の新しい一面が発見できるかもしれない!」と、沙希を演じるのがとても楽しみでした。

──大久保さんから見て、山岸沙希はどんなキャラクターですか?
大久保:天然系のぽわっとした雰囲気と、誰にでも壁がない性格が魅力の女の子で、甘え上手ということもあり、最初は素直に「かわいいな」という印象でした。大抵の作品では好きなキャラクターと、演じてみたいと思うキャラクターは別なんですが、沙希は例外で、原作を読んだ時から彼女のことが大好きで「この子を演じてみたいな」とも感じた女の子だったので、とても思い入れのあるキャラクターです。

──さきほど“いつもと雰囲気の違う女の子”とお話していましたが、そういった点で演技をする際に難しいと感じたことなどはありますか?
大久保:難しいところですか……。あらためて考えてみると、あまりないかもしれません。しいていえば“怖く”ならないよう注意しています。

──“怖く”ですか?
大久保:いつもぽわっとしている沙希ですが、いじめられていた過去から、頭では常に「どうしたら自分が傷つかないのか?」「どうしたら相手が自分を助けてくれるのか?」といった打算をしたうえで行動していると思うんです。彼女にとっては、それは無意識にやっていることだと思うのですが、変な言い方かもしれませんが実はそんな計算高い面を持った女の子なんですよね、沙希は(笑)。ただ、その計算高さと天然成分の配分を間違えてしまうと“怖く”見えてしまうので、演技する際は注意しています。

──言われてみると、沙希はあのキャラクターでないと、途端に怖く見えてしまいますね(笑)。そのさじ加減を声だけで表現するのは、とても難しそうです。
大久保:アフレコで監督に指摘されたのも、そういった表現の部分が多いですね。沙希は甘えることの重要性をよく知っているけど、あざとく甘えるのは彼女らしくない。あくまで自然に、かわいく甘えるのが沙希という女の子であり、魅力的な部分だと思っています。

●長谷くんと香織ちゃんのキャスティングに感動でした
──大久保さんは、アフレコに5話から参加したと思うですが、現場の雰囲気はいかがですか?
大久保:すごく面白い現場です! 特に、山谷くんはどこからどう見ても長谷くんそのもので「長谷くんがここにいる!」と思っています。いつもガッチガチに緊張しているので、とても可愛らしい(笑)。

──最初に山谷さんへお話を伺ったときも、現場では「めちゃくちゃ緊張している」と話していましたね(笑)。
大久保:収録の合間に、キャスト同士で雑談することがあるのですが、山谷くんは「そんなこと言って大丈夫なの!?」とびっくりしちゃう話もしてくれるので、本当に面白いです。ただ、変に構えていないですし、まだまだ可能性に溢れた男の子なので、これからどんどん伸びていくんだろうと、私を含めてみんな期待しています!

──では、雨宮さんはいかがですか?
大久保:天ちゃんは、始めてアフレコで声を聞いた時にびっくりしました。「あっ、香織ちゃんだ!」と(笑)。私の思い描いていた香織ちゃんの声は、まさしく天ちゃんのあの声でした。

──山谷さんも、雨宮さんも、大久保さんが思い描いていた長谷くんと香織ちゃんそのものだったわけですね(笑)。
大久保:ふたりの声を聞いた時、いちファンとして「なんて素晴らしい配役なんだろう!」と感動しました! なにより、ふたりは生き生きとお芝居をしているし、一緒に演じていても楽しいので、尊敬しましたね。このふたりだったからこそ、私自身が「もっと沙希にならなければ!」という気持ちになれたんだと思います。

──おふたりとも新人声優ということで、大久保さんからアドバイスなどをされたりも?
大久保:いえ、そういうことは全くしていません。むしろ、私自身がまだまだ駆け出しの声優なので、ふたりとは同期くらいの気持ちで接しています。天ちゃんに至っては、性格が似ているのか話に共感することも多く、お互い“人見知り”な性格同士なので「いきなりとか、だめだよね! 無理だよね!」みたいに盛りあがって、挙句仲良くなってしまいました(笑)。

──あはは(笑)。勝手な想像ですが、雨宮さんと大久保さんは、今後アニメで共演することが増えそうな気がしてなりません。
大久保:天ちゃんはとってもハキハキ喋るし、度胸もあるので、もっともっと活躍の幅が増えると思います。私も、負けずに頑張らなければ!

●細谷さんの言葉で、自分の演技が大きく変わった
──細谷さんに関してはいかがですか?
大久保:細谷さんは……引率の先生ですね(笑)。私を含めたキャストのみんなをリードしてくださっている、本当に面倒見のいい、優しい先輩です。山谷くんを見つけては、話しかけて緊張をほぐしたりしています。

──「山谷くん、遊ぼう!」ですか?(笑)。
大久保:よく言ってますね(笑)。まさしく、アフレコ現場の先生です。なにより、細谷さんが演じる、だるだるだけど面倒見がいい将吾は、本当にはまり役で、流石の一言です!

──役柄的には、沙希は細谷さん演じる将吾と話すシーンが多いですよね?
大久保:そうですね。現場では、お芝居に関するお話もしてくださって、ひとつひとつの台詞に対して細谷さんが考えていることを聞く度に、私の中でイメージしていた沙希の演技が大きく変わることも多いです。細谷さんは、キャラクターの心情を深いところまで考えていて、本当に驚きです。お芝居だけでなく、人間的にもすごく素敵な先輩だと尊敬しています。

──それでは、最後に読者へのメッセージをお願いします。
大久保:沙希、そして浅沼(晋太郎)さんが演じる九条くんも登場し、ここから先は長谷くんと香織ちゃんがいい雰囲気になりつつ、山あり谷あり波ありな展開に翻弄されていきます。そんな物語を、長谷くんを応援しながら、香織ちゃんの幸せを願って、みなさんと一緒に見守っていきたいです! 将吾と沙希も一生懸命がんばりますので、ぜひ最後まで『一周間フレンズ。』をご覧ください!

──ありがとうございました。

 沙希に対する思いや、アフレコ現場の雰囲気を楽しそうに語ってくれた大久保さん。特に、収録時の細谷さんとのエピソードは、原作からのファンである私も「そんな考えた方が!」と驚きでした。残りあとわずかとなったアニメで、沙希と将吾の関係がどんな風に描かれていくのか、楽しみで仕方がありません!

 さて、全4回に渡り行ったメインキャスト陣へのリレーインタビューはこれで一区切りとなります。次の方をご紹介できるかは、これまでのインタビューの反響次第……かも? ぜひ期待してお待ちください!

>>『一週間フレンズ。』TVアニメ公式サイト
>>TVアニメ『一週間フレンズ。』公式ツイッター(@1weekfriends)

(C)葉月抹茶/スクウェアエニックス・「一週間フレンズ。」製作委員会
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