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『戦国BASARA Judge End』記者会見 詳細レポ

中井和哉さん、保志総一朗さん、大川透さん、関智一さんらが登壇! 『戦国BASARA Judge End』メディア向け記者会見 詳細レポート

 2005年からゲームだけでなく様々なメディアミックスを行っている『戦国BASARA』。同作のテレビアニメシリーズの新作となる『戦国BASARA Judge End』がついに2014年7月より放送開始となる。

 前作となるアニメや劇場版も大好評のうちに幕を閉じ、次回作を期待する声も多い中、待ちに待ったテレビシリーズとなる本作。そして今回、アニメ放送に先駆けてメインキャストが登場したメディア向け記者会見が行われた。本稿ではその詳細レポートをお届けする。なお、登壇者は以下のメンバーだ。


<会見出席者>
伊達政宗役:中井和哉さん
真田幸村役:保志総一朗さん
徳川家康役:大川透さん
石田三成役:関智一さん
CAPCOMプロデューサー:小林裕幸さん

 ベテラン声優陣が一堂に会したアフレコ現場は独特な緊張感があったという。そんな、アフレコの裏話も飛び出した記者会見の様子をお送りしよう。

●新たな『戦国BASARA』ワールドが幕を開ける!

――まずは、自己紹介をよろしくお願い致します。せっかくなので、決め台詞を合わせてお願いします!

中井和哉さん(以下、中井):これ照れますね(笑)。「Are You Ready Guys!?」。

一同:Yeah!

中井:「天下取りのPartyの始まりだ!」みたいなことをやっています。伊達政宗役の中井和哉です。

保志総一朗さん(以下、保志):「親方様! 某の猛り、消えはしませぬ!」でお馴染みの、真田幸村役の保志総一朗です。ぱっぴ~!

大川透さん(以下、大川):「人と人を繋ぐ思い。儂は、絆の力でこの国を治める!」でお馴染みの、徳川家康役の大川透です。

関智一さん(以下、関):「秀吉様。この三成に、豊臣に仇なす者を惨殺する許可を!」でお馴染みの、石田三成役の関智一です。

小林裕幸さん(以下、小林):僕は台詞とかないですよ(笑)。『戦国BASARA Judge End』で監修をやっています、CAPCOMの『戦国BASARA』シリーズプロデューサーの小林裕幸ことこばぴーです。よろしくお願いします。

▲伊達政宗役・中井和哉さん

▲伊達政宗役・中井和哉さん

――ありがとうございます。早速ですが、今回の『戦国BASARA Judge End』はどのような作品になっているのでしょうか?

小林:『戦国BASARA』は2005年7月のゲーム1作目から始まって、今年の1月に10作目となる『戦国BASARA 4』が発売されました。その間に、漫画や小説、テレビアニメ、劇場アニメ、テレビドラマ、舞台、そして宝塚歌劇と、いろんなエンターテインメントをやってきました。

 ファンのみなさん、キャストともに「アニメをまた見たい!」というご要望の声が多く、今回再びアニメがスタートすることになっています。日本テレビさんとタッグを組んで、アニメーション制作はテレコム・アニメーションフィルムさんと新しい座組みになっています。前回のアニメはオリジナル設定で、伊達政宗が豊臣秀吉を倒して、石田三成が恨むのは伊達政宗というものでした。ですが今回は、従来の石田VS徳川の展開をやっていきたいので『戦国BASARA Judge End』は『戦国BASARA 3』を踏襲しています。

 その中で伊達政宗と真田幸村という二人の武将を描いています。前作と同様に私と山本がガッツリと監修をしていて、ファンのかたを楽しませるのはもちろん、『戦国BASARA』を知っているけどよくわからないというかたが、アニメを通して『戦国BASARA』を知っていただけたらなと思っています。

――ちなみに、「Judge End」とはどういった意味なのでしょうか?

小林:英語的にはかなりおかしい「Judge End」なんですけど(笑)、正しくは「End of Judgement」です。ですが、長くて言いにくいので、『戦国BASARA』らしく「Judge End」にしました。

 意味としては、まだ発表していない武将も含めて、この4人を中心としたキャラクターたちの決着や審判が下されていくためこのタイトルをつけました。オリジナルのストーリーで武将たちが「Judge End」を迎えていくと思っていただけるといいと思います。「End」というと寂しいイメージがありますが、悲しいことばかりじゃないので、前向きな「Judge End」になると思います。

――キャストのみなさまに質問です。第2話までのアフレコを終えて、今回の『戦国BASARA Judge End』はどのような作品になりそうですか?

中井:先ほど小林さんが知らない人たちに知ってもらいたいというお話をしていましたが、「『戦国BASARA』ってこういうのですよ」という助走は一旦無しにして、いきなりドーンとトップスピードで『戦国BASARA』の神髄からスタートします。ゲームをやられているかたならわかると思いますが、政宗は序盤に大変なことがあるのでいきなりトップスピードで始まった感じはありますね。

保志:中井さんが言ったように、助走なしの全力疾走しかしない作品なので『戦国BASARA』らしい展開が楽しめると思います。原作のゲームのようなクライマックスか、それともアニメでしか見ることのできないオリジナルのクライマックスが待っているのか、僕自身も楽しみにしています。

大川:ゲームはほぼ毎年のように収録させていただいているので、『戦国BASARA』という作品と徳川家康という役はいつも近くにいるという感じはします。そしてアニメは僕らの仕事の本髄でもありますし、いろんなキャストやスタッフのかたたちと作り上げていくもので、僕自身もまたやりたいなと思っていました。僕らはまだ完成した状態で今回のアニメを見てはいませんが、よりリアルな戦いがフィーチャーされている感じがしています。

 ストーリーの部分では家康が秀吉を倒すところからスタートしますが、果たして全員にどのような「Judge End」が下されるのか、『戦国BASARA』なので僕らも見当がついていません。そのあたりの展開にもワクワクしながら楽しみにしています。

関:今回は今までにメディア展開されている『戦国BASARA』作品の中でもテンポがよく、これまで培ってきたものをあえて一度壊して新たな世界に進むような挑戦的な演出も加わっています。

 そして見終わった後に来週もまた見たくなる引きのあるエンディングを迎え、少年漫画のような展開が待っているのかなと思っています。会話もテンポよくリアリティも増していて、それでいて『戦国BASARA』らしさも一層強まっています。

小林:本当にドラマティックな展開になっていて、「あ! ここで終わるの!?」という感じで1話が終わっていきます。僕が作っているので今後の展開はわかるんですけど、それでも次が見たくなるような展開を迎えています。

徳川家康役・大川透さん

徳川家康役・大川透さん

●今回も濃いキャラクターのオンパレード!

――本作の見どころはどこでしょうか?

中井:終始『戦国BASARA』で貫かれている魅力は群像劇だと思います。今回、スポットが当たるのは家康と三成ですが、そのほかにも『戦国BASARA』ファンのかたが期待している大勢のキャラクターもみんな出てきます。出番は少ないかもしれませんが、みんながみんな一国一城の主としての存在感があって、初見の人にもそれが伝わるような厚みをそれぞれのキャラクターが持っています。そういう人たちがぶつかり合う姿をぜひ見てもらいたいですね。

保志:ファンサービスのように出てくるキャラクターもいれば、ガッツリとピックアップされているキャラクターもいて、どのキャラクターも見逃せません。『戦国BASARA』の魅力のひとつである幸村と親方様とのお約束の殴り合いもあります。幸村が一皮むけて武田軍の大将になるところは『戦国BASARA』の歴史の中でも楽しみにしてもらいたい部分なので、武田の将としてどのように戦っていくのか期待しています。

 ゲームなどでは、すごく魅力的なキャラクターたちが出すぎていてカオスな状態になっている中、今回アニメでひとつの柱として幸村の活躍が描かれているので、見どころになってくれるといいなと思います。

小林:ちゃんと幸村と政宗はライバルとして描いているので安心してください(笑)。

保志:最近あんまり政宗と直接会えていませんでしたから……。

小林:政宗にも新しい英語を喋らせていますので(笑)。

中井:僕はそれはあんまり期待してないんですけどね(笑)。

一同: (笑)。

大川:濃いキャラクターたちが登場して、まだ発表はされていませんが豪華な声優陣が演じています。今のアニメ業界の中で一本のテレビシリーズにこれだけの声優をそろえる作品はまずないんじゃないかなと思います。スタジオにいても妙な緊張感があるんですよ。僕らも緊張感を持って演じられる現場なので収録が楽しみです。

 その中で三成と家康のふたりがフィーチャーされています。みんなが感情移入しやすい三成の負のオーラに対して、家康が陽の力の人であるということをしっかり作ってあげないと、三成も輝かないし、家康も輝かないといつも思って演じています。そういった中で、一番王道を歩いている家康を改めて一から演じていきたいなと思っているので、そのあたりに注目して見ていただけたらなと思っています。

関: (保志さんに耳打ちされて)僕はそうは思いません!

一同: (笑)。

関:違うんです! 保志くんが言えって言ったから!(笑) でも大川さんが仰るように、幸村と政宗とはまた違ったライバル像をしっかりと作っていかないとなと感じています。大川さんが絆という言葉で真っ直ぐな道を力強く演じてくださっているので、愛情の裏返しではありますが負の力で、声優としても負けないように力いっぱい演技で立ち向かっていきたいです。第1話から年甲斐もなく喉を嗄らすくらいいっぱい叫びましたので、その魂の叫びを聞いてください。

 ぶっちゃけると、その後1週間体調を崩してしまいましたが……(笑)。でもそのくらいの気持ちで取り組んでいるので、きっとみなさんにもなにか伝わるんじゃないかなと思っています。

小林:家康と三成の戦いも『戦国BASARA 3』のままではありません。舞台では家康の絆という部分をしっかりと描きました。アニメでも舞台ほど生々しくとはいきませんが、大川さんが仰った家康よりももう少し人間臭いところから家康を描こうと思っています。僕と山本と脚本の高橋さんの中で、もっと家康の本音を出したいということで『戦国BASARA Judge End』をやっているので、『戦国BASARA 3』とは違う家康が登場して、それに対して三成がどう反応するかというところも見どころかなと思います。

 幸村と政宗の関係も新しく描きますし、2人と2人が、そして4人が、という展開もあります。その他にもいろんなキャラクターが登場するんですが、言いたいけど言えません!(笑) そこも含めてこの4人がどうなるか楽しんでいただけたらなと思います。

――みなさんは役とは関係なく個人的に、部下にしたい、または同盟を組みたいキャラクターはいますか?

中井:僕は猿飛佐助がいいですね。すごく頼りになるし、本当に相談できそうだし、でもいつもはそんなに緊張感がある関係でもなさそうだしっていう一番いい関係が築けそうな気がしますね。というか一番仲良くなれたらうれしいだろうなと思います。なので、佐助みたいな人がいたら連れてきてください(笑)。

保志:政宗を部下にしてみたいですね。政宗が誰かの下にいるなんてありえないし、超カリスマがあってすごく人気キャラクターじゃないですか。その人が部下になってくれたらメチャクチャうれしいですよね。

中井:なんか、人気面で言ってるような気がするんですよね(笑)。

保志:だって、強いし、頼りになるし、任せておけるじゃないですか。「この土地、治めておいて」って。あわよくば、統一してくれてるかもしれないし。

大川:一番同盟を組みたくないのは三成ですけど(笑)。同盟というよりも一番友達になりたいのは前田慶次ですね。慶次が友達だったら面白いところにいろいろ連れて行ってくれるんじゃないかなと思いますね。

関:部下にしたいのはCAPCOMの山本さんです。

一同: (笑)。

関:こういう気の利いた質問をしてくれますからね!(この質問をしたのはCAPCOMの山本さん) 同盟を組みたいのはCAPCOMの小林プロデューサーです。

一同: (笑)。

関:しばらく仕事が安泰かなって(笑)。

小林:営業が入りましたね(笑)。

●ベテランが集結するアフレコ現場

――先ほど緊張感があるアフレコ現場と仰っていましたが、その他になにかエピソードはありますか?

大川:信じられないくらい収録が早いですね。テストして即本番に入って、直しをちょこちょこやったらもう終わりですよ。今日なんか、Aパートに1時間もかかりませんでしたから。

関:1話の収録も1時間半くらいで終わりました。これは『アンパンマン』に匹敵する早さです。

一同: (笑)。

保志:ガヤ録りで時間かかっちゃうんですよね。

小林:若手がいないんですよ(笑)。今回は中井さんがガヤやってましたもんね。

関:今回、テンポが重視されて物語が作られているので、アフレコでも油断していると画面を見逃してどんどん進んで行ってしまうんです。一番最初のテストのときに僕が見逃してしまって、ちょっと止めてしまって。

 そのときにどなたとは言いませんが先輩の声優さんに「お前も年を取ったな」と言われて、そこから奮起して調子を取り戻すみたいな、おちおちしてられない駆け引きがありますね。絵の中では武将が戦っていますし、マイクの前では声優たちが自分たちのキャリアをかけて戦っています(笑)。

一同: (笑)。

大川:ベテランの役者がそろうと何も起こらずに収録が終わるんですよ。さっきも緊張感があるって言ってましたけど、みんな第一線で活躍している役者さんばかりなので、自分の台詞を聴かれるだけでも緊張するんです。下手なことをやれないなって思うし、それをみんなが思っているんです。だからだれもとちらない。

関:僕はとちったんですけどね(笑)。

――司会の上田まりえさんに質問なのですが、この中で一番好きな声はどなたですか?

上田まりえさん(以下、上田):えー!

関: (いい声を作って)そんなこと聞かないでくださいよ。

一同: (笑)。

上田:私も今年で28才になるので、安心感がほしくなるんです。なので家康さんを!

大川:やった!

――今回のアニメに限らず、『戦国BASARA』シリーズに登場するキャラクターで演じてみたいものはありますか?

中井:難しいなぁ。そこで佐助をとっておけばよかったな。そういうあんまり力まないキャラクターがいいんですよ。それもやぱり佐助ですかね。

保志:自分でとなると幸村になってしまうんですけど、中井さんの声になって伊達政宗を演じてみたいですね。

中井:それはモノマネがしたいってこと?(笑)

保志:違います違います!

関:一回やってみてよ。

保志:「Are You Ready Guys!?」

一同:……。

関:本当にすみません。

一同: (笑)。

大川:絶対に望んでもやれないキャラクターとなると、やっぱり女性キャラクターなんですよ。でも、お市は怖いんですよ。じゃあ鶴姫となると、自分にはちょっと萌え萌えすぎるかなって(笑)。なので雑賀孫市かな。かっこいいし。

関:僕は中井くんの声になって鶴姫をやりたいですね。中井くんの声になって中井くんを辱めたいですね(笑)。

一同: (笑)。

中井:やめろ! 何のためにだよ!(笑) ただの営業妨害だよ!

■『戦国BASARA Judge End』

【放送情報】
日本テレビ他にて2014年7月より放送!

【STAFF】
原作:CAPCOM(「戦国BASARA3」)
原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
監督:佐野隆史
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:千葉道徳
総作画監督:徳田夢之介、小林利充
美術監督:陳場大輔
色彩設計:大塚眞純
音響監督:岩浪美和
制作会社:テレコム・アニメーションフィルム

【CAST】
伊達政宗:中井和哉
真田幸村:保志総一朗
徳川家康:大川透
石田三成:関智一 他

【あらすじ】
時は群雄割拠の戦国乱世。
天下布武を唱える魔王・織田信長が本能寺にて、その腹心である明智光秀によって討ち取られる。
信長亡き後、圧倒的な武力をもって各地に侵攻したのは覇王・豊臣秀吉であった。
豊臣軍は抵抗を続ける関東名門・北条家の小田原城を包囲。その軍勢には、秀吉に忠誠を誓う石田三成や、同じく三河領主・徳川家康の姿もあった。
一方その頃、北条家侵攻を聞きつけた奥州筆頭・伊達政宗は、自らの高みを目指し小田原城へ進軍。無謀とも思える勝負に意気込むのだった。そして甲斐の武田軍では伊達進軍の報告を受け、真田幸村が戦場に想いを馳せていた。
乱世の先を見つめ、今時代が動き出す!


>>『戦国BASARA Judge End』公式サイト
>>『戦国BASARA Judge End』公式Twitter

(c)CAPCOM / BASARA JE
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