曲も増え前回よりパワーアップした公演を見て欲しい！　ミュージカル「AMNESIA」re：againゲネプロ公演のレポート＆キャストへのインタビュー

　9月3日（水）よりスタートしたミュージカル「AMNESIA」re:again。公演前の会場ではゲネプロ公演が行われ、本番に先駆けて出演者たちの熱演が関係者向けに披露された。

　今回のミュージカルは「re：again」と称し、9月3日から10日までの東京公演に加え、9月20日から23日までは大阪でも公演が行われるという、今年1月の初演から大きく規模を拡大しての開催となる。

　ミュージカルの内容はテレビアニメ版のストーリーがベースとなっており、記憶を失った主人公が、精霊を名乗る少年・オリオンと共に記憶を取り戻すため平行世界を転々としていき、各世界で出会うシン、イッキ、ケント、トーマ、ウキョウの5人との物語が描かれる。5人の「彼」に合わせた5通りのマルチエンディングが用意されており、どの公演も見逃せない内容となっているのが特徴だ。

　実際にゲネプロの様子を取材させてもらったが観客を巻き込んだパフォーマンスや時折コミカルなやり取りを挟んで笑いを誘いつつも、全体的に切ないラブストーリーで、取材中にも関わらず、ついつい見入ってしまったほど。

シン（山崎大輝さん）

イッキ（畠山遼さん）

トーマ（井澤勇貴さん）

　また、ゲネプロ公演の前には、シン役の山崎大輝さん、イッキ役の畠山遼さん、ケント役の小林涼さん、トーマ役の井澤勇貴さん、ウキョウ役の磯貝龍虎さんに、自身が演じるキャラクターの役どころや公演に向けての意気込みを聞くこともできた。すでに最初の公演を観覧しにいったという人はもちろん、これから観覧に行く人もぜひ読んでいただきたい。

キャストインタビュー

山崎さん：シンは自分の気持ちを好きな相手に素直に伝えられない性格ですが、でも自分なりに気持ちを伝えようとしている、そんなキャラクターです。心を表に出すタイプではないのですが、動揺してしまうこともありますし、演じる上ではうまく気持ちの変化を表現できたらいいなと思っています。僕は栗原さんからシン役を引き継いでやらせていただいていますが、また違った魅力を伝えられたらいいなと思っています。

畠山さん：イッキは女性と見つめ合うと相手が恋をする特殊な能力を持っており、女性を惑わす魅惑のスペードというキャッチコピーが付いていますので、来てくれたお客さんを魅了させられればいいなと思います。また、舞台では序盤に自分のファンクラブの子たちを魅了しているのと、主人公に対して思いを伝える部分、そのギャップを出したいと思って演じています。

小林さん：ケントは堅物な男性で、主人公と恋愛していくうちに段々女性への接し方を勉強し、女性に慣れていく過程があるのですが、それを今回のミュージカルで表現できたらなと思います。あと、ケントの歌は歌詞が面白いものになっているので、初演では会場で笑いが起きましたが、笑いに負けちゃったという反省がありました。もちろん笑いも欲しいんですが（一同笑）、しっかりとケントの切ない気持ちを伝えられるように頑張りたいです。

井澤さん：トーマは主人公を想いすぎてしまい、それゆえに主人公を追い詰めてしまう、自愛と狂気の二面性を持ったキャラクターです。小林さんから初演での反省の話がありましたが、初演での課題をクリアして今回再演となっていますので、前回よりもパワーアップして、遥かにいいものになっていると思います。ダンスもそうですし、何よりエンディングで歌う曲が5曲増えました。それぞれが主人公とデュエットで歌うところもありますので、ぜひ皆さんに見ていただきたいです。

磯貝さん：ウキョウは彼女を守りたいのに、彼女が死んでしまった悔しい想いから、平行世界を移動していきます。また、彼女を守る表と、彼女を殺してしまう裏の二面性を持っており、自分の中でそれをどう表現するかが課題でしたので、そこを見ていただきたいです。アニメの細いウキョウと比べると僕は骨太で（笑）、どうしようかと考えたこともありますが、僕は役者ですので、こんなウキョウでもいいじゃないかと認めてもらえるように、見ているうちにすごいなと思っていただければ嬉しいです。新しい「AMNESIA」re：againで、ぜひ感動していただければと思います。

>>ミュージカル『AMNESIA』公式サイト