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劇場アニメ『台風のノルダ』シュウイチ役・野村周平さんインタビュー

注目の若手俳優が声優に初挑戦! 劇場アニメ『台風のノルダ』で主人公・東シュウイチ役を務めた野村周平さんにお話を聞いてみた!!

 2015年6月5日より全国にて3週間限定ロードショーされる劇場アニメ『台風のノルダ』。『陽なたのアオシグレ』などで注目を集めるスタジオコロリドの最新作で、監督はスタジオジブリで数々の作品に携わってきた新井陽次郎氏が務める。そしてこの作品の主人公・東シュウイチを演じるのは、NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』ほか、映画『ビリギャル』や『愛を積むひと』などの話題作に数多く出演する若手俳優のホープ・野村周平さんだ。今回、声優は初挑戦という野村さんがいかにしてその大役に臨んだか、お話を伺ってきたぞ!

●アフレコ時、気になったこととは!? 秘蔵エピソードを大公開!

―─『台風のノルダ』に参加することになった経緯を教えてください

東シュウイチ役・野村周平さん(以下、野村さん):事務所経由でお話をいただいたんです。「声優をやってみたいな」っていうのはずっと思っていたので、そのタイミングでお話をいただけて、すごく嬉しかったですね。しかもどちらかというとリアルなテイストの学園ドラマで、そういうのをやりたかったので、ホントにありがたかったです。

──印象に残っているアニメはありますか?

野村さん:僕、『もののけ姫』が好きなんですよ。あと『サマーウォーズ』や『時をかける少女』も好きですし、最近では『寄生獣』も観てましたね。特に『もののけ姫』はホントに好きで……生まれてないんですけどね、公開された時って(笑) 僕が劇場で観たジブリアニメは『千と千尋の神隠し』からです。

──初めて声優をやってみて、どうだったでしょうか?

野村さん:僕らってカメラが回ってて、その前で身振り手振り…ちょっとした動きが大切だったりするわけじゃないですか。でも今回、そういうのは全部いらなくて、声だけの芝居っていうのが難しかったですね。だから気持ち的に、体を動かさないと声が出なかった部分もありました。例えばケンカするシーンとか、あまりドタドタできないし、相手に掴みかかるとかもできないじゃないですか。なので腿のあたりをグッと握りながら、声を出してましたね。

──どのようなイメージを持って東を演じましたか?

野村さん:内気な少年で、自分の気持ちも言葉で表せない。だから声もどうしようかと考えましたし……、結構弱い子繊細だと思ってやってましたね。そんな少年が成長するお話なんですが、僕とは違うなー、と。

──ご自分とは違うんですか?

野村さん:こんなに美しい学園生活を送れること自体、まずないじゃないですか(笑) まあ僕の中学時代は、活発な男の子だったと思いますけど。ただ僕も野球をやってまして、友達とのぶつかり合いとか、そういう部分で分かるところはありましたね。

──文化祭のシーンも登場しますが

野村さん:中学のとき、僕の学校では文化祭がなかったんですよ。高校ではあったんですが、僕はそういった行事がすごくイヤで(笑) 「男子、ちゃんとやってよ」って言われるほうだったんですよ。で、高校時代にちゃんとやってみようと思って、執行委員になったんです。でも、いざ始まったらすぐに「帰りたいなー」って思ってしまって……結局帰っちゃいました(笑)

──ストーリーにはどんな印象を持ちましたか?

野村さん:最初に脚本を読んだときに、少年ふたりのギスギスした感じがよく出てるな、と思って…。そこへ非現実的なことが起こってきて、ホントに面白いと思いました。(アニメを)いつもは観ている側だったので、こういう風に描かれているんだなあということも分かって、とてもよかったです。

──非現実的な部分は、どう演じようと思ってましたか?

野村さん:そこはもう、自分がアニメの中に入っているような感じで演じようかなと思って。「少女が落ちてきた!」みたいな感じでやってました(笑) 今回、アニメーションが完成している状態で収録させていただいたので、言えば画面に答えが出ているわけじゃないですか。(キャラの)表情が見えるので「ああ、こういう感じでやればいいんだ」と分かって、結構やりやすかったですね。

──映像面についてはどんな印象を持ちましたか?

野村さん:綺麗ですよね。人だけじゃなくて、小道具から風景までの描きかたがすごく綺麗だと思いました。あとキャラの細かい動きもリアルで、カメラアングルが結構実写ドラマ的だなあと思いましたね。もちろん現実には撮れないアングルも(アニメでは)描けるので、そういうのは面白いなあ、と。

──実写ドラマでもアフレコはあると思いますが、アニメとの違いは感じましたか?

野村さん:ドラマのアフレコは、1回僕がやっているシーンなので、その時どうしゃべったか覚えているじゃないですか。だから口とか合わせやすいんですけど、アニメは口が動いている状態で、それにはめていかないといけないので、そこが違うというか、難しかったですね。

──監督から何か指示はありましたか?

野村さん:監督からは「ズレても後で修正できるので、好きなようにやってください」と最初に言われました。でも収録ブースってシャットダウンアウトされるじゃないですか。で、ガラス窓の向こう側(調整室)で皆さんが笑ってたりするんですよね。「え、何で笑ってるんだろう?」ってこっちが思っていると、マジメな声で指示が飛んできて(笑) ガラスの向こうで何を話しているのか、すごく気になってました(笑)

──東を演じて、注目してほしいところはありますか?

野村さん:少女と出会ってからの、心情の変化ですね。そこが青春時代を感じさせてくれるし、懐かしいという気持ちにさせてくれると思います。あとは、ケンカ別れしていたふたりの友情が復活するあたりは、演じていて力が入りましたね。

──ヒロイン・ノルダとのシーンでの見所はどこですか?

野村さん:ドキドキするシーンやキュンとするシーンが結構あるんですよ。そういうところは観ていただきたいですね。

──ファンに向けてメッセージをお願いします

野村さん:この映画は青春物なんですけど、友人関係のふたりがギクシャクしていて、そこへひとりの少女が現れ、ふたりに変化が見えてくる……。ありふれた話ではあるんですけど、それをものすごくしっかり描いていると思います。なのでぜひ、青春時代の何かを思い出したい人に観てもらえるといいかなって思います。

■作品情報
『台風のノルダ』
2015年6月5日(金)より全国にて3週間限定ロードショー

監督:新井陽次郎
キャラクターデザイン・作画監督:石田祐康
音楽:浜渦正志
企画制作:フジテレビ/ツインエンジン
アニメーション制作:スタジオコロリド
配給:東宝映像事業部

>>『台風のノルダ』公式サイト
>>『台風のノルダ』公式Twitter

(C)2015 映画「台風のノルダ」製作委員会
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