主役を演じた野村周平さん、監督の新井陽次郎さん、作画監督の石田祐康さんが登場！　『台風のノルダ』の初日舞台挨拶の様子をお届け！

　2015年6月5日(金)、『台風のノルダ』の初日舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ新宿で行われた。
　本作は2013年公開の『陽なたのアオシグレ』で話題を呼んだ、スタジオコロリドによる2年ぶりの劇場最新作。とある離島の文化祭前日の中学校を舞台に、少年同士の友情物語を描いた作品となっている。監督を務めたのはスタジオジブリで『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』にアニメーターとして参加した実績を持つ、新井陽次郎さん。本作で劇場作品監督デビューを飾った。

　今回の初日舞台挨拶には本作が声優初挑戦の俳優・野村周平さん、監督の新井陽次郎さん、キャラクターデザイン・作画監督の石田祐康さんが登場し、トークを繰り広げた。そんなイベントの模様をお届けします！

　最初に満席の劇場に、3人が登場すると惜しみない拍手が沸いた。初めに新井監督は、「感無量です！　1年程かかりましたが、大勢の方々と一緒に作り、なんとかここまで完成することができました。本当に良かったです」と感慨深げに挨拶。続いて作画監督の石田さんは緊張した面持ちで、「本作を作る際に提示された内容を見て『これは大変になるだろう』と感じました。苦労は絶えなかったですが、まさかこんなにも大きな素晴らしい劇場で世に送り出せることができるとは思わなかったです」と大興奮。
　声優に初挑戦した野村さんは、「普段は俳優をやらせてもらっているので、声だけの演技は難しかった。体が動いたりして余計な音が入ってしまったり。とても緊張したのでリラックスするところからスタートしました」と収録の様子を思い出しながら話した。

　本作の見どころを聴かれると野村さんは、「アニメなのに走っていたり、物が動いたりする動作や仕草がとてもリアルでした」と自身で鑑賞した際に驚いた点として挙げ、新井監督は「男2人の友情をやってみたくて、一番のテーマにしていた」と客席に伝えると、石田さんは「僕はノルダ！　タイトルにもなっているだけありますし、悪戦苦闘しながらも魅力的に描きましたので」と自身が描いたキャラクターをもうプッシュ。終盤、冷静な新井監督に対し終始緊張していた石田さん。2人の印象を聴かれた野村さんは、「なんか月と太陽みたいですね」と発言し会場の笑いを誘った。最後に野村さんは、「自分の青春時代に戻れる映画。心が温まります。」とメッセージを残した挨拶は終了した。
　これからの活躍が期待される20代3人のエネルギッシュな舞台挨拶となった。

『台風のノルダ』作品情報

その少女は、台風にのってやって来た。
僕たちに「本当に大切なこと」を教えてくれた、不思議な少女との一夜の物語。
舞台はとある離島、文化祭前日の中学校。幼いころからずっと続けていた野球をやめたことがきっかけで親友の西条とケンカした東は、突如現れた赤い目をした不思議な少女ノルダと出会う。「“地の渦”と“空の渦”と“私”が一つに繋がれたとき、この星は生まれ変わる…」。その頃、観測史上最大級の台風が学校を襲おうしていた──。

公開：2015年6月5日(金)より　全国にて3週間限定ロードショー
監督：新井陽次郎
キャラクターデザイン・作画監督：石田祐康
音楽：浜渦正志
企画制作：フジテレビ/ツインエンジン
アニメーション制作：スタジオコロリド
配給：東宝映像事業部

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