音楽
「生の追求」…kzとやのあんながlivetune+で伝えたいコト

ライブでしか感じられない”生”への欲求を人々から引き出す……kzとやのあんながlivetune+で伝えたいコト

Google Chrome-初音ミク篇-』の「Tell Your World」を代表作に音楽プロデューサーとして活躍するkzさんと、『ステラ女学院高等科C3部』の主題歌アーティストなども務める青文字系モデル・やのあんなさんにより結成された新生ライブユニット「livetune+」。

その全貌は未だ謎に包まれていながらも、2015年11月6日(金)〜8日(日)に東京体育館で開催された『MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL 2015 in TOKYO』を初お披露目の場として始動した同ユニットについて、アニメイトTVでは何の目的をもって結成されたのか、そして今後どんな活動をしていくのかについてお話を伺ってきました。



■プロデューサー・kzと青文字系モデル・やのあんなによるlivetune+

━━まず始めに簡単な自己紹介をお願い致します。

kz:livetuneというソロプロジェクトをやっているkzです。ClariSやTokyo 7th Sistersなどの楽曲制作をさせていただいたり、初音ミクを使った楽曲の制作をしています。

今回、僕がライブをしたいということで、ボーカルにやのあんなを迎えた「livetune+」で新たに活動を開始させていただきました。

やのあんな:私は青文字系のモデルで、もともとはただのアニメ好きの女子です! kzさんとはlivetune+で一緒になる前にも、『ステラ女学院高等科C3部』や『魔法少女大戦』などでご一緒し、kzさんプロデュースのもとそれぞれの作品主題歌を歌わせていただきました。

━━livetune+という本格的なユニットを、やのあんなさんと始めることに決めた理由はなんだったのでしょうか?

kz:彼女のことを「楽しい人間だな」と思ったのが一番の理由です。僕自身、「楽しいプロジェクトをやりたい」と考えていたので、それにぴったりな人を探した時に「やのあんなしかいない!」と思ったのと、やのあんなからは「これからもっと歌っていきたい」という思いが伝わってきたので、彼女とタッグを組むことにしました。

━━kzさんからお話をもらった時、やのさんはどのように感じたのでしょうか

やのあんな:「おう! もちろんだぜ! 」って感じです(笑)。悩むというより、歌う場所に本当に飢えていたんです。そんな時に声をかけてもらったので「絶対にやりたい」と思い、今に至ります。

また、kzさんの楽曲は大好きなので、こんなに嬉しい話はないとも思いました。

■大事なのは「楽しい場所を提供したい」ということ

━━kzさんはこれまでlivetuneという名義で活動されてきましたが、今回のライブユニット名であるlivetune+にはどんな意味が込められているのでしょうか?

kz:「+」に込めた思いは、「人が増えたぞ!」ということです(笑)。名前を付ける際に、できるだけシンプルな名前がいいという考えがありました。

もともとlivetuneの楽曲を聞いてくれて、名前を覚えてくれた人たちが本当にたくさんいらっしゃるわけですが、僕も他の名前でいろいろとやっている面もあり、完全に名前を変えてしまうと誰だかよくわからなくなっちゃうと思ったんです。

なので、繋がりは持たせたいということで、できるだけシンプルにした結果livetune+という形になりました。これなら、初めて見た人もわかりやすい名前かなと。

━━では「+」の部分であるやのさんは、このユニット名をどう思いますか?

やのあんな:今の話を聞いて、「−」になりたくないと思いました(笑)! そしてもっと「+」を増やしていきたいと思います!

━━livetuneという名前ではなく、livetune+という名前で活動する時の活動方針などはあるのでしょうか?

kz:僕としては「楽しさ一番!」って感じですね。一人でlivetuneをやっているときは、ひたすら小難しかったんですよね。

別にそういう気持ちではなかったのですが、なんとなくインタビューも堅苦しくなったりしていたので(笑)。

読者の方にもこのバイブスはなんとなく伝わっているかと思うので、そういう楽しい場を提供したいという気持ちがあります。また、これまではDJという形だったためにライブをできていなかったので、今後は全国でライブをしていきたいなと思います。

■kz「すごいやつがきた」

━━やのあんなさんはkzさんに思っていることなどありますか?

やのあんな:最初はすっごく優しかったんですが、最近は「やの」って呼び捨てにされるようになっています……(笑)。

という個人的な思いもありつつ、素敵な曲をつくる人だと思っていて、それだけでなく、心理的に「この人、良いな」と思うようになったのは、密にコミュニケーションを取るようになってからです。

それまではレコーディングでしか会わなかったのですが、やはり仕事だけでの付き合いでは見えない部分は多いと思います。そういったところからお互い話すようになり、人間的に友達になりたいと思うようになっていきました。

━━では、逆にkzさんはやのあんなさんに対してどのような印象を持たれていますか?

kz:大成しそうだと思います(笑)。なんか大物感があるんです。なんと説明すればいいのかわからないのですが「すごいやつだな」と思います。

でも、そうとしか言えないんですよね。僕もこれまでいろいろな現場に行きましたが、だいたい彼女はどこにでも爪痕を残していっているんです。他の人に感想を聞くと「なんかすごいやつが来たな」という話で盛り上がりますね。

■お互いに決して妥協はしない

━━livetune+として発表している曲は、どのような楽曲なのでしょうか?

やのあんな:最初に発表した「Milky Rally」はとってもかわいい曲です。この曲が主題歌になるドールアニメ『MILPOM★』で私が声優をやることが決まっていて、そのイメージに曲がバッチリはまった感じです。

もうすごいんですよ、あの歌詞。サビの歌詞の頭文字を集めるとアニメのタイトルが隠されているんです! 始めて見た時は「トリッキー!」だって思いました。

あとはライブで初披露した「Jump Up」は前向きになれる曲で、タイトルの通り、歌詞もジャンプして先に進んで行こうといった前向きな曲ですね。

最初にメロディを聞かせていただいた時から「この曲はすごくいい曲になるだろうな」と思っていたのですが、そこに素晴らしい歌詞がついてきてびっくりしました。

kz:僕がつくる女の子の曲って、夢見がちな乙女みたいな歌詞が多く、ClariSでも少女っぽい歌詞をつくっていたんです。

ただ、やのあんなという女性は強い人なので、そこに合わせていきたいなと思い、わりと強めなイメージに仕上げています。挑発しているわけではないですが、挑発するくらいの歌詞がわりと多いと思います。

また曲をつくったら、やのにも聞かせるんですが、歌詞に関しては「女子はコレじゃない」みたいな指摘もしてくれるんですよ。

「ここは女々し過ぎない?」とか「これをこんな風に思う女子はこの世に一人もいない」とか……結構鋭いんです。

というのも男が書く女の子の曲って、ドリーミーになりがちじゃないですか。どうしても夢を抱いてしまうんです。ただ、リアリティという意味で、ちゃんと言ってもらえるのはありがたく感じています。

なので、僕の中ではやのと組むのは新しいなと思っていますね。歌詞をつくっても、「違う!」といった感じで返ってくるのも、すごくおもしろいと思い、いつも勉強させてもらっています。

やのあんな:kzさんが話すように、こういう感じだと受け身に感じるけれど、私が歌うのであれば、もっと「自分から」のほうがいいなといった感じで伝えます。

■最高なモノは遠慮なく全力でぶつかって出来上がる

━━お互いにボールを全力で投げ合っている感じですね。

kz:もう、キャッチボールを通り越して、ドッチボールです! 優しさは基本的にどちらにもありません(笑)。

だた、そんな遠慮の無い関係だからこそ、生まれるモノもあるんですよね。気を遣う必要がある人とは、良いモノをつくることが大変なのですが、お互いに全力でやり合いながらつくったモノは、結果的に良いモノになります

お互いに妥協したり遠慮しちゃうと、そこで迷いが出てしまうんです。やのに関しては、そこは信用できる人物なので。

━━うまく調和が取れている感じですね(笑)。

kz:なので、いつかは歌詞を書いてもらってもいいと考えています。そして、最終的には歌詞は全部やのが書いちゃって、徐々に乗っ取られていくという……(笑)。

やのあんな:前に「乗っ取ってやる!」って言ったんですよね。侵略しちゃいますよ(笑)。

kz:気づいたら「やのあんな+」になってるかも……。

■ライブでしか感じられない”生”への欲求を人々から引き出したい

━━これまでlivetuneではアニメタイアップの楽曲が多かったと思いますが、livetune+ではライブを意識した曲を作ることが多くなるのでしょうか?

kz:基本的に僕がつくる曲は打ち込みですが、今後は生ドラムやギターの音も取り入れたいと考えています。

最近、ギターを買いまして、自分でギターを弾いているんです。ライブの時は流石にプロの方にお任せすると思いますが、そんな風に1DJ、1ボーカルという形だけでなく、ちゃんと「ライブ」としてやりたい気持ちがあります。

もともと僕はピアノ弾きなので、キーボードを弾いたり、ギターやドラム、ベースがいる形のライブもつくって行きたいと思います。

やのあんな:私もギターを少しだけかじっていて、昔はバンド音楽を聞いていたので、バンドでライブをすることに対して憧れがあります。

今はこういったポップチューンな音楽が好きなのですが、そこでバンドもできちゃったら、最高だと思います!

━━では、最後にライブユニットlivetune+として、それぞれどんな想いを届けていきたいのでしょうか?

やのあんな:歌詞やメロディがすごくキラキラしていて明るく、ポジティブな曲が多いのですが、そんなポジティブをみんなにも届けられたら良いなと思います。

あと、打ち込み系のメロディなので、「生じゃなくてもいい」と思う方もいるかもしれませんが、曲を聞いた人が「この曲を生で聞きたい!」と思えるようなモノを届けていきたいと思います。

kz:ポジティブというのがまさにソレで、僕自身がネガティブな人間ではないので、歌詞もポジティブな感じが好きなんです。

ハッピーエンドも大好きですし、曲を聞いてくれる方々にもそんな想いを届けたいです。

「行くと楽しい」現場って行かないとわからなくて、「部屋出るのがおっくうだな」とか「外寒い」とか、いろいろなことを思ったりするけど、「行ってよかった」と思えるモノがライブにはあると思います。

そういう体験を、僕たちもつくっていきたいと考えています。今は1DJという形ですが、いつかは「今日はピアノミスったな」みたいなやつがあったら嬉しいですし……。

ミスしたけど、なんか良い感じになるライブってあったりするじゃないですか。そんなこともつくっていきたいですし、一つひとつのライブで「今日、来てよかったな」と思ってもらえるモノをつくって行きたいと思います。

■Information

livetune+関連サイト
livetune+ 公式サイト:http://livetuneplus.com/
kz 公式Twitter:https://twitter.com/kz_lt?lang=ja
やのあんな 公式Twitter:https://twitter.com/anna_inthesea?lang=ja


おもちエイリアン
おもちエイリアン公式サイト:http://omochialien.com/mobile/

全国のヴィレッジヴァンガードで大人気のキャラクター「おもちエイリアン」。その「おもちエイリアン」がフラッシュアニメ化し、DVD「どんどんしーてれびVol.0さいとーさんをしんりゃくしたよ。」として2015年12月2日から全国で順次発売! 同作品のオープニングにはlivetune+による書きおろしソング「そふとたっち」も収録。

●2015年12月2日発売
ヴィレッジヴァンガード渋谷宇田川店先行特別盤/写真集「おもちにっし」(表紙3種類ランダム・シュリンク)付 2,800円(税抜)

●2015年12月15日発売予定
ヴィレッジヴァンガード限定盤(※一部の店舗をのぞく)/マスコットキーチェーン付 2,500円(税抜)

●2016年春発売予定
通常盤/価格未定

●収録時間約30分(10分フラッシュアニメ本編+20分特典映像)

●収録内容
第1話「しんりゃくどんどんしー!」
第2話「おもちみーつがーる」
第3話「おもちとかいわれ」
第4話「おもちとへんしん」
第5話「おもちとだいえっと」
第6話「おもちのはじまり」

●映像特典
「おもちきこう」
「おもちをたずねて2400めーとる」

ASOBICONNECTION!!2015

ASOBISYSTEM所属のアーティストを中心に、注目のアーティストが一堂に会するライブイベント「ASOBICONNECTION 2015」が開催!出演アーティストは、Azumi・新しい学校のリーダーズ・AMIAYA・TEMPURA KIDZ・三戸なつめ・Yun*chi、そして先日kz(livetune)がボーカリストにやのあんなを迎えてスタートした新プロジェクトlivetune+の出演が決定。

このイベントは完全招待制! 応募は抽選となり、当選者にとってスペシャルで刺激的な一夜になること間違いなし。この特別な機会をお見逃しなく!

●開催日時
2015年12月16日(水)

●応募期間
12月4日(金)18:00まで ※※完全招待制ライブになります

●応募フォーム
https://business.form-mailer.jp/fms/0fd68ebf49915

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