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『あおかな』独自の競技“フライングサーカス”ってどんなスポーツ?

『蒼の彼方のフォーリズム』独自の競技“フライングサーカス”ってどんなスポーツ? スタッフにアレコレ聞いてみました

 現在好評放送中のTVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』(以下、あおかな)。その作中では、本作独自のスポーツ競技である「フライングサーカス」(以下、FC)に情熱を燃やすキャラクターたちが熱い物語を繰り広げています!

 このFCは、“グラシュ”と呼ばれる半重力を発生させる靴によって、空中で行う競技ですが、現実には存在していない競技だけあって、そもそもキャラクターたちが行っているFCがどんな競技なのか? 試合ではどんなことが起きているのか? 初見ではまったくわからなかった人も少なからずいたのではないでしょうか。かくいう筆者もそのうちの一人です。

 そこで、今回は『あおかな』製作スタッフのみなさまに、FCの気になるアレやコレについて直接聞いてみました。コレを見れば『あおかな』がもっと楽しめちゃうかも!? それではいってみましょう。

 まずはコチラ! 上記の画像は、本作の公式サイトSPECIALページでも公開されているFCの解説4コマです。こちらをみると、FCが海上に設置された4つのブイに、どちらが早くタッチできるのかを競っていること。加えて、ブイを無視して対戦相手の背中をタッチすることでもポイントを獲得できる競技だということがわかるかと思います。この基本的なルールを踏まえてスタッフに質問をぶつけていきました。

──この本作オリジナルとなるスポーツ競技“フライングサーカス”は、どのようなところから着想を得たのでしょうか?
空を飛ぶスポーツで、なおかつ単純にスピードを競うものではない競技というところから考えていき、最終的に形になったのがフライングサーカスです。
これには総合格闘技から着想を得た部分があります。背中を狙う近接戦にレース要素が絡まることで、より深い競技になったと思います。

 
──ズバリこの競技の面白さ、見どころはどこになるのでしょうか?
この競技はスタイルによって戦い方が変わり、自分と相手のスタイルの組み合わせによって試合展開が大きく変わることが魅力のひとつです。
また、陸上競技とは違い、前後左右だけでなく360度飛び回れる空を戦いの舞台としている所も魅力だと思います。

 
──FCは第3話の明日香対莉佳戦のショートカット作戦のように、ドッグファイトだけでなくちょっとした戦略性も重要なのかなと感じられたのですが、その辺りもFCの面白さなのでしょうか?
作戦と技術どちらも大事なスポーツです。
試合中だけでなく、試合前の準備、セコンドとの信頼関係など色々な要素で試合結果が決まるところもFCの面白さです。

 
──ショートカットができるなら、相手の先回りをしてどんどんブイを狙う展開にならないのはなぜですか?
ショートカットをした後には、相手と交差するかドッグファイトをしないと(相手に触れないと)ショートカットした側はブイにタッチできないルールがあります。なので、ショートカットした側はライン上で相手を待ち構えるか、相手に向かっていく形になるのが基本です。

 
──第4話では真白がスピーダーに転向していましたが、このFCに存在する3つのプレイヤータイプの解説と、作中のどのキャラクターがそのプレイスタイルに属するのかを教えてください!

オールラウンダー:倉科明日香 真藤一成 佐藤院麗子
オールラウンダーはファイターとスピーダーの中間に位置するバランス型です。
相手や状況によって臨機応変に戦い方を変えます。弱点らしい弱点がないのが特徴です。

 
ファイター:鳶沢みさき
最高速度が遅く初速の速い、ドッグファイト特化とも言えるスタイルです。動き出しが速いので、相手を翻弄するような小刻みな動きが得意です。
背中へのタッチで主にポイントを稼ぐタイプで、ドッグファイトに強い一方でスピード勝負は苦手です

 
スピーダー:有坂真白 市ノ瀬莉佳 青柳紫苑
初速が遅く最高速度は速い、スピードで勝負するスタイルです。スピードで抜き去り、ブイタッチでポイントを狙っていきます。
スピードに乗ったスピーダーを止めるのは簡単ではないですが、ひとたび止められてしまうと動き出しが遅いため、ドッグファイトでポイントを奪われてしまう危険があります。

 
──ちなみに、ルール違反になるようなプレイはありますか?
重要なルールに、開始直後のファーストラインでは接触禁止というルールがあります。
これはもしスピーダー対ファイターの試合になったとき、初速の遅いスピーダーが最初からドッグファイトを挑まれた場合、連続得点されてしまい、勝負にならない可能性があるために設けられているルールです。

<b>▲ファーストライン</b>

▲ファーストライン

 
──明日香が行っていたエアキックターンは、作中ではどのくらい凄い技なのですか?
明日香は直感的に技を出しましたが、本来、メンブレン(※注)をコントロールできないと不可能な難易度の高い技で、中級~上級者からプロの間レベルの技です。
初心者が出来る技では無いので、1話の最後ではみんな驚いていました。 


(※注)グラシュを起動したときに発生する反重力子の膜のこと。視認は不可。
これが体を覆うことで、反重力により空を自由に飛ぶことができる。
FCにおいてこのメンブレンを体の傾きや態勢でどの体の部分に強く反映させるかで「エアキックターン」等の大技の成功可否に繋がる。

 
──日向晶也が務めている、競技者に指示を出す役割であるところのセコンドがあるところを見ると、FCは空中で行う格闘技のようなものにも感じられるのですが、そういったところも期待できるのでしょうか?
最初にも少し触れましたが、FCは総合格闘技から着想を得た部分があります。
接近状態から行われる攻防は全身を使った格闘技と言っても間違いではないかもしれません。
これから大会もはじまり、もっと派手なシーンが増えていくので楽しみにしていて下さい!

 
──この3つのプレイスタイルがあることで、例えばファイター同士なら背中をタッチし合うことを狙うドッグファイト。スピーダー対ファイターなら、スピードに秀でた相手をファイター側がどのように抑え込むのかなど、さまざまなシチュエーションの試合展開が見られそうですね。今後はどういった試合が見られるのでしょうか? ネタバレにならない範囲で教えてください。
オールラウンダー対オールラウンダーの何が起こるのか予測できない試合、スピーダー同士のスピード勝負といった同スタイルの試合にはキャラの個性が出ますので要注目です。

 
といった感じでスタッフの方々に質問をぶつけてみましたが、みなさんFCについて理解が深まったでしょうか? 理解を深めてから改めてFCのシーンを改めて見直すと、色々気づけて違った面白さが味わえます。2月29日の19:30から6話までの振り返りニコ生も配信されますので「もう一度見たい!」と思っていただけた人にもオススメです。1話の明日香はそんなにすごかったのか……。

>>蒼の彼方のフォーリズム」1話~6話 振り返り上映会

 アニメの放送もすでに折り返し地点をすぎ、ますます白熱する『蒼の彼方のフォーリズム』。原作ゲーム版と違い、倉科明日香と鳶沢みさきの二人を軸に物語を展開していますので、ゲームプレイ済みの人もぜひチェックをば。

■最新第8話の場面カットをお届け!

 以下より、最新第8話の場面カットをお届けします。今回の記事を踏まえるとまた新たな発見があるかもしれませんね、ぜひ期待してください!

 

 そして最後に、追崎監督やシリーズ構成の吉田玲子さん、キャラデザを担当した中野圭哉さんからもコメントを頂きましたので、後半戦の見どころの紹介を兼ねて、記事を締めくくらせていただきます!

吉田玲子さん(シリーズ構成):一流スポーツ選手は天性や素質だけでなく、思想がないとダメだ…と元有名選手が言ってました。
後半は、明日香、みさき、真白たちが自分達らしい思想を獲得してからの戦いになります。彼女たちの応援をよろしくお願いします! 

中野圭哉さん(キャラクターデザイン):後半の見所は乾沙希です。前半の真藤、後半の沙希!(言い切った!)もちろん明日香とみさきの友情も必見ですよ。

追崎史敏さん(監督):物語も折り返しです。夏の大会を経て、それぞれのキャラがそれぞれの想いで自分たちの道を見つけていきます。明日香達に対峙する、沙希やイリーナ達も同様に。
最後までその想いを見届けてあげてください。

 
■作品情報

【イントロダクション】
“負けてからが、本当の勝負”
反重力を発生させるシューズ、通称"グラシュ"の発明により、人が簡単に空を飛ぶことが出来るようになった世界。久奈浜学院に転校してきた倉科明日香は、同級生の鳶沢みさき、日向晶也達との出会いを通じて、グラシュを使った新興スカイスポーツ『フライングサーカス』(通称FC)を知り、その魅力に惹かれていく。学院のFC部に入部した明日香は、仲間達と共に、時にはぶつかり、励まし合い、それぞれの目標に向かいながら、強力なライバル達に立ち向かっていく――。
――目指すは、夏の大会。

【放送情報】
テレビ東京:毎週月曜日深夜2時05分から放送中
テレビ大阪:毎週水曜日深夜3時05分から放送中
テレビ愛知:毎週水曜日深夜2時35分から放送中
熊本放送:毎週日曜日深夜1時50分から放送中
AT-X:毎週木曜日夜11時30分から放送中 リピート放送:毎週土曜日午後3時30分~/毎週日曜日夜9時30分~/毎週水曜日朝7時30分~

【スタッフ】
原作:sprite
監督:追崎史敏
キャラクターデザイン:中野圭哉
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクター原案:鈴森
プロップデザイン:清水奏太郎
総作画監督:中野圭哉/小池智史
アクション総作画監督:鯉川慎平
美術監督:氏家誠
色彩設定:村田恵里子
CGディレクター:井野元英二
撮影監督:荻原猛夫
編集:齋藤朱里
音響監督:森下広人
音楽:Elements Garden
制作:GONZO

【キャスト】
倉科明日香:福圓美里
鳶沢みさき:浅倉杏美
有坂真白:山本希望
市ノ瀬莉佳:米澤円
日向晶也:逢坂良太
青柳窓果:若林直美
青柳紫苑:近藤孝行
佐藤院麗子:種田梨沙
真藤一成:興津和幸
保坂実里:儀武ゆう子
各務葵:緒方恵美
有坂牡丹:生天目仁美
乾沙希:高森奈津美
イリーナ・アヴァロン:水橋かおり ほか

【BD&DVD情報】
『蒼の彼方のフォーリズム』Blu-ray/DVDVol.1<初回生産限定版>

【初回生産限定特典】(Blu-ray/DVD共通)
2016年6月5日開催スペシャルイベント優先販売申込券
キャラクター原案・鈴森氏描き下ろし明日香&みさきイラスト付き色紙抽選用シリアルコード
(福圓美里or浅倉杏美直筆サイン付きを含め抽選で合計100名様に)
キャラクターデザイン・中野圭哉氏描き下ろし特製アウターケース
キャラクター原案・鈴森氏描き下ろし全巻収納BOX
OP絵コンテ収録特製ブックレット
あおかなサウンドトラックCDVol.1
「ChaosTCG」PRカード第1弾

【初回・通常共通特典】(Blu-ray/DVD共通)
キャストコメンタリー
第1話:倉科明日香(福圓美里)×鳶沢みさき(浅倉杏美)×佐藤院麗子(種田梨沙)
ノンテロップOP
ピクチャーレーベル

>>TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』公式サイト
>>TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』公式twitter

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