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アニメ『デジモンtri. 第2章』ミミ&丈の成長した姿に何を想う

アニメ『デジモンtri. 第2章』ミミ&丈の成長した姿にパートナー役のふたりが受けた印象とは

 2016年3月12日(土)より劇場上映と有料先行配信がスタートしたアニメ『デジモンアドベンチャーtri. 第2章「決意」』。本稿では、第2章でストーリーの重要なカギを握る、太刀川ミミ役・吉田仁美さん、城戸丈役・池田純矢さん、パルモン役・山田きのこさん、ゴマモン役・竹内順子さんに本作へ参加することになった経緯から、今作の見どころまでお伺いしたインタビューをお届けします。

 『デジモンアドベンチャー tri.』は、「デジモンアドベンチャー」15周年を記念して制作、初代「デジモンアドベンチャー」シリーズの続編、全6章で描かれる最新作。今作では、第1章「再会」でのアルファモンの出現から時は流れ、少しずつ復興が進むお台場を舞台に“選ばれし子どもたち”の物語が紡がれます。


■ オーディションは落ちたと思っていた!?

――池田さんと吉田さんに質問ですが、デジモンの出演が決まった時の感想をお聞かせ頂けますか?

城戸丈役・池田純矢さん(以下、池田):オーディションの時を受けてから半年近く経った後だったので、もう落ちたと思っていたんです。でも、当時出演していた舞台の本番15分前ぐらいに電話で「丈役で決定です」という連絡を頂いて「マジですか! ちょっと折り返します」ってなりました(笑)。その時は驚きの方が大きかったですね。世代的にも当時小学生で観ていた作品だったので嬉しかったです。

太刀川ミミ役・吉田仁美さん(以下、吉田):私もオーディションに落ちたんだろうなと思っていた中でのご連絡だったのでビックリしました。私は放送していた当時は世代的には少し上だったんですけど、それでも作品は観ていました。オーディションではヒカリ役を最初に受けて、次にミミ役を受けたんですけど、ミミは演じていて気持ちが凄くすんなり入って来たキャラクターだったので、ミミ役でというお話を頂いた時は凄く嬉しかったですね。


――それぞれのキャラクターの印象としてはどのような感じでしたか?

池田:観ていた当時はお兄さんに感じていたんです。でも、役が決まって作品を見返していると、達観してる様に見えていたけど意外と子供だったんだなと思って。可愛らしいキャラクターだなと思いました。

吉田:いちばん子供らしいと思いますね。普通の子だったら急にデジモンワールドに行って冒険するなんて嫌だし、帰りたいって泣いて喚いてもいい所なのに、他のみんなは前向きに進んでいくじゃないですか。でもミミはいちばん「怖い」って言ったし、戦うのが嫌だって言っていた子なので、すごく感情移入しやすいなと思いました。さらに、それを素直に言える彼女は素敵だなと感じました。

――山田さんと竹内さんは『デジモンアドベンチャー』が復活すると聞いた時はどう思いましたか?

パルモン役・山田きのこさん(以下、山田):不安でした。声が出るかなって(笑)。あと何処まで進化するんだろうと思いました。オーディションを受けた当時はタネモンとパルモンとトゲモンしかいなくて、そこにリリモンが現れた時もビックリしたんです。それで今回ロゼモンに進化して「何処までいくの」ってドキドキしました。

ゴマモン役・竹内順子さん(以下、竹内):またゴマモンが動いているところを観れるんだっていうことが純粋に嬉しかったです。


――新しいキャストの方も加われましたが、声優の先輩としてはいかがでしたか?

竹内:基本的には同じですね。先輩ではなくて、私達も一度は演じたものの、長い間演じていなかったので心機一転の気持ちでした。

――第2章ということで、アフレコも2度目になったと思うのですが、キャスト間の交流などはいかがでしたか?

池田:とても仲が良いと思います。それこそ“選ばれし子どもたち”役の子たちは何度もご飯に行ったりとか、朝まで遊んだりとか。

吉田:しかもボードゲームをして遊んでました。

池田:あとは全員じゃなくても個々に会うこともありますし、最初はアグモン役の坂本(千夏)さんをはじめとした先輩方とお好み焼きを食べに行ったりとかして。本当に先輩方は現場でも皆さん暖かくて、怒られることが無いので楽しくやらせて頂いてます。

山田:怒るどころか皆上手だなと思って関心していました。堂々としているし。


――デジモンのキャストの方々は、昔話に花を咲かせるということはありましたか?

竹内:昔話というより「なんだっけ……」の方が多かったですね。ゴマモンのことで言えば「オイラって言ってた? オイラって言ってた?」っていうのを確認しあうっていうのはありました(笑)。


■ 山田さんはセクシーなロゼモンを演じることにドキドキ

――池田さんは昔観ていた「デジモンアドベンチャー」を演じていた先輩と一緒に演じてみていかがでしたか?

池田:もちろん当時小学生だった彼らを演じていた訳ではないですが、小学生の頃の丈を自分なりにしっかり感じようとは思っていました。お芝居に関しては掛け合いなので、「ここは丈らしく意識しなければいけない」とかって言うよりかは、お芝居をしていく中で繋がっていく物を大切にしたいなと考えました。第2章で言えば、丈とゴマモンが喧嘩をするシーンが有るんですけど、そのシーンはほとんど台本を読み込まず、現場で直接掛け合いをさせていただいて雰囲気を掴んでいった感じですね。


――デジモン側は年をとりませんが、改めて演じてみていかがでしたか?

竹内:勘弁してよって感じですよね(笑)。でも、デジモン側も成長はしていると思います。見た目は変わってないですけど考え方が変わっていて、実際に丈と会話した時とかに「あ、変わっているんだな」っていうのを感じました。

――思春期特有の悩みがリアルに描かれていましたが、どのように役作りされました?

池田:自分の気持ちと重ね合わせるというのはあまり得意な方ではないので、どちらかと言うとキャラクターの表情を汲んであげることを意識しました。自分はこういうモヤモヤした青春時代は過ごしていなかったので(笑)。受験とかもしたこと無かったですし。共感とか自分を重ね合わせてというよりかは、むしろ自分が寄り添っていく様なイメージではありましたね。

吉田:私は池田くんとは逆に凄く良く彼女の気持ちが理解できました。こういう時にこういう風に言えたら良いなという憧れもあるので、心情的にはもしかしたら芽衣子の方が近いかもしれないんですけど。でも、自分の思っている事と周りが思っているギャップっていうのは、実体験でも少なからずあるものなので、それは凄く理解しやすくて汲みやすい気持ちだなと感じたので、その部分は大切にしました。


――キャラクターを演じる上で、ここだけは意識しようと思ったところなどはありますか?

池田:テンションが上がる時に声が高くなる所ですかね。菊池正美さんが演じられた丈のそこの部分は凄く印象が強くて。同じキャラクターを演じる上で丈の人となりなのかなと思う部分は大切にしています。

吉田:ミミの明るさが落ち込んだ時に良いギャップになれば良いなという理想はありました。彼女が持っている身軽さや明るさは大切にしていきたいなと思っています。

――竹内さんと山田さんは大きくなったキャラクター達を見た時はどのような印象を持たれましたか?

竹内:可愛いなと思いました。でも、男はあまり見ていないので。

一同: (笑)

竹内:ヒカリちゃんとかが大きくなってて可愛いって思いましたね。タケルは思った通りの優男になったなと。

山田:ミミは色っぽくなったなと感じて、女優でいうと藤原紀香さんに似ているなと。やっぱりこの時期の女の子って変化が大きいのかなと思いましたね。

――今回、ゴマモンとパルモンは究極体に進化しますが、演技として変えた所はありますか?

竹内:ゴマモンがいて、次がイッカクモンでしょ。そしてズドモンでしょ、ヴァイクモンでしょ、変わるわけないよとか思って(笑)。途中でもう「お手上げ!」ってなりました。

山田:ロゼモンは色気があるビジュアルじゃないですか。私にはこれっぽっちも無いものなのでどうしようと思って(笑)。今回のサブタイトルの“決意”って、私がロゼモンをやらなくちゃいけないっていう決意でもあったんですよ。

竹内:私たちはもともと成長期の役で選ばれているからね。進化し過ぎだよって思いました。アグモンとガブモンは先にこの苦しみを味わっていて、私も『デジモンフロンティア』で味わったので、演技を変えるという小手先の事じゃなく、思いだけは大切にしようとしました。

――池田さんと吉田さんは先輩達の演技をみて「デジモンだ」って感じるところはあったりしますか?

池田:収録中とかはあまり考えないようにしているんですけど、やっぱり完成版を見た時にすごく感じますね。『デジモンアドベンチャー』がまた始まったんだなっていうのは。ファンとして参加できるのは凄く素敵だなと思うんですが、出来る限り収録中は考えないようにはしていますね。対等にお芝居できた方が作品としては良い物になると思うので。なので、収録が終わると緊張するんです。前室とかで竹内さんとお話しさせて頂いたりすると、「あのアニメもあのアニメも観ていたんだよな」と勝手に思っていたりしています。

竹内:もうね、ウソウソ!

一同: (笑)

竹内:作品に入れたとかって仰ってますが、自分は自分という方なので、そんなことで絶対緊張してませんよ。

池田:いやいや、緊張はしますよ! 今とかも凄くしていますもん。

吉田:でも、作品に対するプレッシャーはありましたね。他の方が築きあげてきた役を引き継いで、歳を重ねた彼女を演じるという上で彼女を守って行きたいし、より良い作品に出来るようにとは思いました。

竹内:仁美ちゃんが言うと「そうだね」ってなるよね。

池田:えー! そんなことないんだけどな……。

――最後にキャラクターごとの見どころを教えていただけますか?

竹内:ゴマモンの丈に対する手厚い介護を見て下さい。

山田:絵がすごく綺麗で可愛すぎですね。まだ作品は観れていないんですけど空中を花が舞うと思うので、そこに注目してほしいです。

池田:ゴマモンと丈が喧嘩をするシーンが有って、楽しいシーンでは無いのに、ウキウキしながら演じさせていただきました。凄く締りのあるシーンになっていると思います。作品の大きなフックになっている部分でもあるのでそこに感情移入してもらえたら本作をより知って貰えるかなと思います。

吉田:私はミミの葛藤からのロゼモンへの進化です。一緒に前に進んでいく所が素敵だなと感じたので、ミミとパルモンの決意を見て頂ければなと思います。

■『デジモンアドベンチャー tri. 第2章「決意」』
全国10館3週間限定上映/先行有料配信3月12日(土) 同時スタート!
一般販売版 Blu-ray&DVD 2016年4月2日(土) 発売(予定)

【CAST】
花江夏樹 坂本千夏 ほか

【STAFF】
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:宇木敦哉

>>公式サイト

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