全23曲をノンストップ! ClariS 1stツアー ライブレポ

全23曲をノンストップ!歓声に包まれたClariS 1stツアー ライブレポート

 2016年3月19日(土)・20日(日)、レトロフューチャーユニット「ClariS(クラリス)」がお台場・Zepp Tokyoにてライブイベント「ClariS 1st Tour “夢の1ページ”」を開催しました。

 TVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のOPテーマに抜擢され、メジャーデビュー後も『魔法少女まどか☆マギカ』のOPテーマを担当するなど活躍を続けてきたClariS。ライブイベントでは日本武道館のステージも踏み、数々のアニメタイアップを経験してきた彼女たち。今回が初のライブツアーとなり、愛知・Zepp Nagoya、大阪・Zepp Nambaとめぐっての東京公演2daysを迎えました。

 楽曲のMVやジャケットは人気イラストレーターが手掛けるイラストで表現され、素性を一切明かさないことも特徴のClariS。歌声の伸びやハーモニーの豊かさで「ClariSの存在感」を十二分に響きわたらせた、全23曲のステージングとなりました。本記事では3月19日公演のレポートを、1階スタンディング席、2階席まで満員となったZepp Tokyoよりお届けします。

 
■ イラストからステージへ、ClariSは存在する!

 この日のライブは「『クラリス城で生まれ育ったお姫さま達の物語』。観客は城を訪れた客人という世界観のもとで展開されていきます。イントロダクションは『本当は』、やがて胎動の音と共にClariSが登場!これまで楽曲とイラストでしか感じられなかったClariSを「実感」できる瞬間です。

 「盛り上がる準備はできてますかー!」と呼びかけながら、『Prism』がスタート、サビの「ふたりなら」で手をつなぐ仕草もキュートです。メジャーデビューシングルでありキラーチューンでもある『irony』、ふわりと広がるチュチュが可憐な印象を残す『ハルラ』、新緑のビジュアルイメージと共に清涼感のある『カイト』、ダンサンブルな曲調の『Dreamin’』と5曲を立て続けに披露。

 パステルピンクがイメージカラーのクララは肩すぎくらいのゆるやかなウェーブヘア、パステルグリーンのカレンは腰まで届くストレートヘアで、クララのほうがわずかに背が高いよう。ベールをまとって表情は見えないながら、それぞれのキャラクターを想像させます。


■ シングル表題曲から切ない歌謡曲調ナンバーまで

 「楽しんでますかー!みんなの声、ちゃんと届いてるよ!」「ちゃんと見えてるからサボっちゃだめだよー!」と観客に呼びかけ、『CLICK』『STEP』『border』とシングル表題曲が続きます。

 花火が打ち上がるビジュアルを背に歌う『pastel』、「一緒に踊ってくださーい!」とカレンが呼びかけ、ClariSはそれぞれのイメージカラーのペンライトを手に、観客と一体となりステップやジャンプをするシーンも見られました。

 『nexus』を経て、衣装チェンジからの『恋磁石』、続く『YUMENOKI』も恋心を歌い上げる切ない曲調で、それまでの明るくポップな雰囲気から一転した空気を作り上げていきます。シンクロした踊りと歌声も相まって、ClariSの曲調や表現の幅を感じさせるひと時に。


■ 新曲披露はMV同様の羽織袴で

 『pieces』をはさみ、純白のドレスに着替えたClariS。クララはロングスカート、カレンは膝丈のスカートと、ここでも二人のキャラクターを想像させる姿を披露。

 イントロから大きな歓声が起きた『カラフル』、ミラーボールから拡散されるエメラルドブルーの光が神秘的な空間を生む『with you』、一転して秋の乾いた風を思わせる片思いの気持ちを歌う『アネモネ』、深海のビジュアルをバックに歌うミドルナンバーの『プロミス』と続きます。

 『サヨナラは言わない』を聞きながら時計を見ると、すでにライブ開始からおよそ1時間半。この間、Zepp TokyoからClariSの歌声が途切れる瞬間はほとんどありません。『Dreamin’』『nexus』『pieces』『グラスプ』が明けると、「みなさん今日は楽しんでいただけましたか?最後まで楽しんでください!」と呼びかけ、本編最後の曲となる新曲の『ひらひら ひらら』。

 花模様の羽織袴をまとったClariSは、まるでMVのイラストをリアルに抜き出してきたかのよう。桜吹雪の舞い散る中、ふたりは新曲を歌い終えると、ステージは暗転しました。


■ ライブだからこそ、ClariSだからこその感動

 アンコールの声に応えて、耳つきのマスクをつけたClariSが再登場。「アンコールありがとうございます!一緒に踊ってくださーい!」と告げると『ナイショの話』がスタート。曲間では「みんな盛り上がってるー?」「まだまだ踊れるー?」「もっと声だしてー?」「最後までいっくよー!」と、互いに呼びかけながら観客との一体感を作り上げていきます。

 このライブ最後の曲は『コネクト』。ピンクとグリーンのテープも発射され、ClariSの代表曲でもあるナンバーを熱唱します。「もう何があっても くじけない」の部分では指切りの仕草を見せるなど、要所で「ふたりだからこその強さ」を感じさせます。会場を埋め尽くすペンライトの灯る中、観客の歓声と共にこの日のライブは終演しました。

 MVではイラストで表現されるため、リアルな彼女たちの姿はライブならではの楽しみ。どのようなステージングになるかと思いきや、終始踊りながら歌唱を続ける彼女たちの歌声の安定感は抜群。

 このライブでのClariSはこれまで作り上げてきた「イラストからしか素性がわからない」世界観を忠実に守りつつも、リアルとしての存在を感じられるライブだけの感動を呼び起こしているようにも思えます。

 約2時間の公演を自分たちの歌声と歓声で満たしたClariS。次なる「夢の1ページ」はどのように彩られていくのでしょうか。


[文・松本塩梅]

■ClariS 1st Tour “夢の1ページ‥” @Zeep Tokyo
[3月19日(土)セットリスト]
01 本当は
02 Prism
03 irony
04 ハルラ
05 カイト
06 Dreamin’
07 CLICK
08 STEP
09 border
10 pastel
11 nexus
12 恋磁石
13 YUMENOKI
14 pieces
15 カラフル
16 with you
17 アネモネ
18 プロミス
19 サヨナラは言わない
20 グラスプ
21 ひらひら ひらら

ENCORE
01 ナイショの話
02 コネクト

>>ClariS公式サイト
>>ClariS公式Twitter

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