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 「俺に働けって言われても酉」を初心者がプレイしてみた

【レビュー】やめ時が全然わからないよ! 「俺に働けって言われても酉」を初心者がプレイしてみた

先日、PS Vitaの『俺に働けって言われても乙 HD』が登場したというニュースがありましたが、面白そうだなと思いつつもなんだかんだで俺働シリーズはプレイしたことがなかったんですよね。

それから2016年3月17日にシリーズ最新作の『俺に働けって言われても 酉』が発売しましたが、この機会に一念発起してプレイしてみることにしました。価格も2000円とお手頃ですし。

人気シリーズというのは知っているんですが、ゲームシステムは全くわからないので、そんなスーパー初心者目線でのレビューをお届けできればと思います。

■ゲームシステム

プレイヤーは部屋から一歩も外に出ない引きこもりのニート。ニートなので当然お金がなく、女子高生大家さんのラビアティさんに支払う家賃もない。しかし家賃を待ってもらうのもそろそろ限界、さぁどうしよう! というのが物語のスタート。

いろいろあってプレイヤーは冒険者派遣業をやることになります。これなら家から出ないでいいし、大家さんにも何かとメリットがあるからでしょうか。なんだろう、家から出ないでいいってところに微妙な親近感があります。

冒険者を雇用しダンジョンに派遣、そこで得たアイテムを売ったり依頼を達成したりして収入を得るというのが大まかなシステムです。しかし雇用するからには給料も出さないといけないし、何より月々の家賃を払えるレベルまで収益を出さないといけません。

ある程度の人数を雇用したらパーティを組んでダンジョンに向かわせます。ダンジョンでの行動はフルオートで、こっちができるのは行動のログを見たり、ダンジョン内で行動優先度を決めたりする程度。なので一度に複数のパーティを複数のダンジョンに派遣することもあります。

全てのパーティが行動を終えるとその日のリザルトが表示されます。スクリーンショットでは合計額がマイナスになっていますが、これにはダンジョンで収穫したアイテムは含まれません。つまり、ここでかかった費用とは別にアイテムを売っ払うことで手に入るお金があるわけです。

もちろんこの合計額がプラスになるのが一番良いのですが、拠点から遠いダンジョンに派遣していると移動費もかかるしそう簡単にはいかないんです。パーティが全滅した場合は別途救助費もかかるし(ゲームオーバーにはならない)、なかなかにシビアです。

雇用している冒険者たちは、RPGらしくレベルアップや職業ごとのスキル成長などもあり。このスキルの取り方やレベルアップによる成長具合が冒険者の個性となるわけですね。なので同じ職業、性別のキャラクターを雇用してもステータスが違ってきます。このへんの感じは旧来的なRPG感があって懐かしい。

雇用している冒険者からはメールがくることも。メールの内容はあいさつだったりお給料アップ願いだったり新スキルゲット報告だったり。しかしこのメールがくせもので、やたらと愛着湧いてしまうんですよね…。一人称ボクっ子のプリーストとか絶対ずっと大事にするじゃん…、多少の大幅給料アップなら許しちゃうじゃん…。

そして月の初めの1日は待ちに待った家賃の支払い日。一ヶ月の間に稼いだお金を女子高生大家様にお納めする日です。家賃はキッカリ支払うのが一番ですが、どうしても足りない場合は大家さんに借金をすることもできます。が、その借入金額が限度額を超えると、一発でゲームオーバーです。

はじめはこの精算のシステムがよくわからなかったのですが、つまりは限度額が0の状態で家賃が支払えなくなったらアウト。とにかく、大家銀行のマイナスを打ち消していくのがプレイ当面の目的です。

■安定プレイがあるようで、無いようで

プレイ当初は「じゃあ家賃が支払えるだけの収入が見込めるダンジョンを周回してれば安泰なんじゃね?」って思ってたんですよ。拠点の引っ越しやパーティの増員やらをして支出を増やすくらいなら、同じエリアに留まって安定した収入を出した方が良いんじゃないか、と。

ですが、冒険者たちもダンジョンを回りまくってればレベルが上がるもの。レベルが上がれば給料アップの要請も飛んでくるもので、これを無視しまくってると辞めちゃいます。

そうならないためにも、「強い冒険者の給料アップには応えていきたい」→「月々の給料が増える」→「もっと収入を増やさないといけない」→「同じダンジョンでは収入が不足する」→「より高難易度のダンジョンへ挑戦し続けないといけない」…という成長ループ的なアレです。

ダンジョン収入をより高めるために、多くの冒険者を雇用してダンジョンを探索させる。矛盾ともとれるこの行為、給料分に見合ったリターンがあるかどうかがカギとなります。給料泥棒みたいな冒険者もなかにはいないとも限りません。

そこで重要なのがダンジョンでのログ。これを見てあまり活躍してなさそうな、仕事してなさそうな冒険者がいれば解雇してしまうのも一考です。例えば後衛なのに1しかダメージを与えていないアーチャーとか、すぐSP切れになるウィザードなんかは解雇の余地アリですね。SPに関してはスキルでなんとかできなくもないけど…。

そういうのは各キャラのステータスを把握してれば良いんですけど、30人、40人と大所帯になってくればそれも難しくて…。素早い判断も重要かもしれませんね。

収入も安定し月々の支払いも恐くなくなってきた。もう安定ゲーになったぜ…と思ったら今度は街の発展なんて要素もあるんです。。

発展にはアイテムとお金を消費するのですが、アイテムは収入のためにはできるかぎり売ってしまいたい、でも発展させないと良い装備が手に入らない…とこれまたジレンマ。アイテムは収入のためには売りさばいた方が良いものの、発展のためにはある程度キープしなければなりません。

という具合に、いろいろな要素においてジレンマやバランスを考えさせられるゲームです。ストーリーに関しては月日が経ったり引っ越しをしたりすれば進行していきますが、さすがにスタート地点から一歩も動かないという人はいないでしょう、多分。…いやもしかしてそういうプレイもあるのか…?

お金を稼ぐという至上命題のもと、どうすればv支出を押さえられるか、収入を増やせるか、収入を増やすための冒険者をどう強くしていくかなどをじっくり考えていかねばなりません。

経営なのかSLGなのかRPGなのか、ぶっちゃけよくわからないジャンルですが、とにかく面白いです。

ゲームバランスも甘いわけではなく、不効率なダンジョン探索を続けていれば問答無用でゲームオーバーが見えてきます。適切なタイミングでのダンジョンステップアップはもちろんですが、冒険者の雇用、解雇も重要です。

とにかく考えることがたくさんあるゲームなのでやめ時がほんとにわかりません、ほんとに。それ即ち良ゲーということなんでしょうけど、こんなに骨太に楽しめるとは…。7時間ぶっ続けでプレイしたのなんて久しぶりです。

ところで先日行われた「俺に働けっていわれても 酉 発売記念 ラジオ公開録音&ファンミーティング」のインターネットラジオステーション「音泉」で4月15日より配信予定だそうです。松井恵理子さん、吉田有里さん、山本亜衣さんのハチャメチャトークがノーカットで配信されるとか…。

ファンミーティングのレポートも後日掲載予定ですので、そちらと合わせて御覧ください!

[文=ヤマダユウス型]


>>「俺に働けって言われても酉」
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