秋葉原駅構内に電話ボックスが出現！　なんとつながった先は、本物の声優さんだった!?

突如として秋葉原駅構内に現れたピンクの電話ボックス。そこには『グリモア～私立グリモワール魔法学園～』（以下、グリモア）の人気キャラクター3名の名前が……。

2016年5月13日（金）〜15日（日）の3日間、学園ライフアドベンチャーゲーム『グリモア』のキャラクターとの電話を楽しめるイベントがJR秋葉原駅で行われました。このイベントはゲーム内で聴けるキャラクターとの電話音声を楽しめる…というものだったのですが、なんと小鳥遊自由（CV：長妻樹里さん）の電話ボックスは、運が良ければ長妻さんと本当に電話がつながる仕様となっていました！

本稿では、イベントの模様はもちろんのこと、生電話に挑戦した長妻さんへ行ったインタビューを合わせてお届けしていきます。Twitterでも大盛り上がりになっていましたが、その真相とはいかに!?

■ この声は……小鳥遊自由ちゃん!?

秋葉原駅構内に設置された電話ボックスは3台。14日ピックアップされたのは、岸田夏海（CV：南條愛乃さん）、桃世もも（CV：阿澄佳奈さん）、小鳥遊自由（CV：長妻樹里さん）の3キャラクター。電話ボックスに入ると、実際のスマホが用意されており、それぞれの電話音声とメッセージを楽しむことができました。

そして、冒頭でもお伝えしたように小鳥遊自由の電話ボックスはスペシャル仕様。イベントが始まり、しばらくすると「長妻さんと電話をした！」という方々がちらほらと現れ始め、噂が広がったときには長蛇の列ができ、一時は入場制限が起きるほど大盛況でした。

中には長妻さんと電話するために何度も並び直す猛者の姿まで。見事、長妻さんとお話しできた方の中には感動のあまり涙を流す方もいらっしゃたようです。ゲームやイベントとはまた違った、耳元にその人のためだけに話してくれるというのは、貴重な体験になったことでしょう。

また、イベントを体験した感想をTwitterでつぶやくと、オリジナルスマホケースがプレゼントされるキャンペーンも実施していました。数量限定だったので、こちらもかなり貴重なアイテムになりそうです。

生電話にプレゼントと、『グリモア』ファンだけでなくたくさんのみなさんに楽しまれていた本イベント。またいつか生電話がつながる日に期待しましょう！

■ 小鳥遊自由は2番目に好き？

ここからはイベント終了後の長妻さんに行ったインタビューをお届け。実際に多くのファンと電話越しにお話ししてみて「たくさんの発見があった」と語る長妻さん。小鳥遊自由への愛、そしてファンへの感謝がたっぷりと詰まったひと時となりました。

――今日はよろしくお願いします。今回のイベントはファンの方との生電話ということで、かなり挑戦的な企画だったと思います。オファーを聞いたときはどう思いましたか？

小鳥遊自由役・長妻樹里さん（以下、長妻）：『グリモア』ではニコ生にも出演させていただいたことがあるんですが「挑戦的な企画をやるゲームだな」と思っていたんです。なので、意外と驚きませんでしたね（笑）。

でも、現場にやってきて、段取りの説明を受けているときに「これはすごいことをやろうとしているぞ」という実感が湧いてきたんです。最初の電話をするまでが一番緊張しました。「上手く話せなかったらどうしよう？」「キャラクターが崩壊してしまったらガッカリさせてしまうんじゃないか」とか、心配していました。でも、実際に電話してみたら、とても楽しんでできました。

――僕たちも電話ボックスを体験したんですが、何度も入っている人もいて、みなさんすごく楽しんでいらっしゃいましたよ。「長妻さんと電話できるらしいですよ！」ってハイテンションになってました。

長妻：本当ですか!?　写真はスタッフさんに見せていただいたんですけど、現地の様子が全然わからない状況での生電話だったんです。「本当に並んでくれているのかな」「誰からも電話がかかってこなかったらどうしよう」という心配はあって……。電話がつながって、そこで初めて向こうの方が喜んでくれているのがわかりました。すごく嬉しかったですよ。

――実際の生電話ではどんなことを話しましたか？

長妻：最初は真剣にゲームの話をしていました。後半からは遊び始めちゃって（笑）。「今、麦チョコ食べてるんだけど、どんなお菓子が好き？」とか普通の会話をしたら相手の方も和んでくれるかな、緊張がほぐれるかなと思って。

――みなさんからの反応はどうでした？

長妻：それがですね、「ゲームの中で小鳥遊自由は何番目に好き？」って聞いたんですけど……。けっこう正直な方が多くて（笑）。ダントツで多かったのが2番目に好きという意見でしたね。公式のキャラクター人気投票でも小鳥遊自由は2位だったので、「やっぱり1位にはなれないのか……」という悔しさがありました（笑）。

でも、小鳥遊自由が一番好きだと言う方ともお話しできたので嬉しかったですよ！　どの方も『グリモア』が好きとお話しされていて、それは作品に関わっているキャストとして励みになりました。

実は電話で話す内容は台本が何パターンかあって、最初のほうはかなり忠実に読み上げていたんです。でも、そのまま読んじゃうと生電話だって気づかれないんですよ。そういった音声が端末から流れていると思ったみたいで。「もしもーし！　小鳥遊自由っすよ！」ってナチュラルに言ったら、そこで初めて生電話だって気づいてくれたんです。仕舞いには「これは生電話ですよ！」って言っちゃったり（笑）。そのおかげで「本物ですか!?」ってみなさんもビックリされるようになっていきました。

8人の方とお話ししたんですが、みんな違う反応をしていて面白かったですね。

――台本を読ませていただいたんですが、実際に名前を呼んでくれたんですね。

長妻：そうなんです。名前を聞いて、なるべく名前で問いかけるようにはしていました。

――それは嬉しい！　アドリブでは他にどんなこと話しましたか？

長妻：小鳥遊自由を2番目に好きだと言う方には「どうすれば1番になれますか？」って聞きました。私が「そのランキングを覆します！」って言ったら、「やれるもんならやってみろ！」って言われちゃいました（笑）。

もちろん柔らかい口調でですが。俄然、燃えましたね。その方も冗談交じりに生電話を楽しんでいただけているようだったので、応援してくれているのかなって思っています。

その他にも「ご飯何食べた？」とか、「これから秋葉原で何するの？」とかは話そうかなって事前に考えていました。

――「ご飯何食べた？」とか電話越しで聞きたい……！　面白い試みなので、ぜひ次もあって欲しいイベントですね。

長妻：やってみたいですね。次は生電話で悩み相談とかどうでしょう？　それもキャラクターで答える！　かなり難易度は高いですが……。可能性を感じるイベントなので、期待していただければと思いまし、私も期待しています。絶対面白いと思いますよ。

■電話だからこそ、これだけ心が温まった

――長妻さんは小鳥遊自由がどんなキャラクターだと思っていますか？

長妻：無気力で面倒くさがりに捉えられがちですけど、周りのことをよく見ているキャラクターでもあると思います。自分の周りの人たちのことを大切にしていて、先輩と一緒にゲームをしたり、遊びに行ったり、好意を持っているエピソードもあって。その時々によって人との距離の取りかたが難しいキャラクターなので、お芝居も悩みながら挑戦しています。デレたくてもデレられないキャラクターなので。

――個人的な意見なんですが、今回のイベントで友達と接する演技のいいヒントを得られたんじゃないかなと思っています。

長妻：そうですね。一人称が「自分」だったり、語尾に「っすよ」がつくところも特徴的で、生電話でもその部分は特に意識しましたね。たまに普通に「ありがとうございます！」って言ってしまった時もあったんですが（笑）。

――こうやってファンの方と話す機会も珍しいと思いますが。

長妻：ファンの方と電話をするのは初めての経験でした。イベントなどで直接合ってお話しすることはあっても、電話で、しかも向こうは私とつながるかどうかも分からない状況というのは初めてです。言ってみればドッキリに近い感覚ですよね。相手がどんな反応をするかも、私自身もドッキリみたいなものでした。

――ひと昔のラジオなどでは電話コーナーみたいなものもありましたが、最近では少なくなってきていますからね。

長妻：私もそういうものに憧れがあったので、ひとつ夢が叶ったような気がします。

――『グリモア』は電話やLINEのようなシステムもあります。長妻さんは普段LINEとかって使ってますか？

長妻：私もよく使っています。お仕事でご一緒したみなさんとグループLINEでやりとりすることが多いんです。作品が終わってもみんなで集まろうとなったときは、それでスケジュール調整をしたり。今日何があったのかや写真も簡単に送れますしね。私、みなさんが話しているのを後でタイムラインとしてざーっと読み返すのが好きなんですよ。自分はあまり書かないんですけど……。

家族のグループLINEとかもあって、よく連絡していますよ。「いつ帰ってくるの？」ってよく言われます（笑）。

――あるある！　スタッフさんもみなさん頷かれてる（笑）。そういう意味では電話って最近なかなか使わなくなってきていますよね。

長妻：それこそ電話って、私も事務所のマネージャーさんと仕事のやり取りでしか使ってないかも……。そう考えると、今日の生電話はけっこう久しぶりの電話だったかもしれません！　ちょっと電話が下手くそになっていた気がします（笑）。

みなさんもそんな私との会話を楽しんでくれていたら幸いですし、なにより私が一番楽しんでいたイベントだなって思います。またやりたいですね。

――『グリモア』はコミュニケーションを大事にしている作品だと思います。今回の生電話を通じて、コミュニケーションの大事なところってなんだと思いましたか？

長妻：今日の生電話のやり取りがメールなどの文面だったら、相手の空気を感じ取れなかったと思います。声から人となりや喜んでいただけているのを直に感じられたのは感動しました。これだけたくさんの文字で発信するツールがある中、電話がなくらないのは直接思いを伝えられるからなんだろうなって思います。

今後も『グリモア』という作品を通じて、イベントや生電話などもっともっと挑戦できればいいなと。自分との電話でこんなに緊張してくださるなんて、なんだか嬉しいです。

――長妻さんと電話がつながって、感動のあまり泣いてしまった方もいらっしゃったようですし……。

長妻：声優を目指しているお若い方だったんです。私も声優を目指して頑張っていた身なので、「そんな私との電話で……」と恐縮です。私も感極まって泣いちゃいそうでした。これが文字だったら「わ！　感激です！」くらいだったと思うんです。それももちろん嬉しいんですが、生電話だからこそここまで心が温かくなったんだと思います。

――いいお話しがお聞きできました。では最後に『グリモア』ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

長妻：リリースからたくさんのユーザーさんに支えられて、『グリモア』の世界がどんどん広がっていることを嬉しく思っています。生電話やニコ生など、『グリモア』の世界に触れる機会が今後もあると思いますので、これからも末永く応援お願いします！

　