声優
“はなちゃん”こと花江夏樹さんが『おはスタ』への思いを語る

いつか山寺さんのようになってみたい──“はなちゃん”こと花江夏樹さんが『おはスタ』への思いを語る

「おーはー!」のお馴染みのあいさつで始まる朝の元気印。1997年の放送から多くの子どもたちに笑顔と元気を与え続けているテレビ東京系列の人気番組『おはスタ』。2016年からは花江夏樹さんと小野友樹さんが山寺宏一さんからメインMCをバトンタッチされ、新たな朝の顔「はなちゃん」「おのちゃん」として出演しています。

 約20年も続く歴史を受け継いだ新メインMCのお二人。そして「やまちゃん」こと山寺さんが卒業して約2か月。現在のお二人の心境のほどを気になっている方々も多いことでしょう。

 そこで今回は、メインMCのひとりである花江さんにインタビューを実施。また、同日に2016年6月4日(土)に「エコライフ・フェア2016」で行われた『おはスタ』スペシャルステージの模様をレポート。花江さんの「はなちゃん」としての思いや雄姿を最後までお見逃しなく。

【「エコライフ・フェア2016」『おはスタ』スペシャルステージ出演者】
・はなちゃん(花江夏樹)
・ヌワラ(アイクぬわら)
・マル(木内舞留)
・おはガール(みらい、さな、なのか、さーちゃん)
・メレオ
※敬称略


■ 子どもたちが大人になっても声をかけてもらいたい

 まずは、インタビューからお届け。直前にイベントを控えているのにも関わらず、笑顔でこちらにも接してくれる花江さんの姿がとても印象的でした。


──本日はよろしくお願いします。花江さんは『おはスタ』に出演されてからどのくらいですか?

花江夏樹さん(以下、花江):メインMCになる前からだと、もう1年くらいになりますね。


──出演が決まったときはいかがでしたか?

花江:最初にお話をいただいたときはビックリしました。僕も小学生の頃に毎日見ていた番組なので。これまでは顔出しのお仕事もそれほどやっていませんでしたし不安でした。とても嬉しかったんですけど、その反面どうしようという気持ちが強かったですね。


──今までを振り返ってみてどうでしたか?

花江:始まってみると楽しかったなと思います。今は最初の頃の気持ちはどこへ行ったんだろうというくらいに、番組のことが好きな気持ちでいっぱいですね。大変ですがやりがいのあるお仕事です。


──これまでやってきたお仕事は毛色も違いますし、何か意識したところはあるんですか?

花江:まずは自分が楽しむこと。番組への出演が決まったときに山寺さんに相談したら、「とりあえず楽しみなさい。そうすればそれが子どもたちに伝わるから、あまり難しいことは考えなくていいよ」ってアドバイスをいただいて、気持ちが楽になりました。


──そんな山寺さんも卒業されて……。

花江:そうですね。メインMCになることが決まりかけたときも山寺さんに「一度、考えさせてください」って相談して。『おはスタ』のMCって重役じゃないですか。


──確かに(笑)。

花江:いろいろな先輩方にも相談して、山寺さんともお話しさせていただく機会があったんです。そこでも、いろいろとアドバイスを受けて。「他の誰かにやられるのは悔しいかな」って思ったんです。それだったらやってみようと。

山寺さんは僕が出演していた1年間を見て「大丈夫だと思うから、やってみなよ」と言ってくださって。そこで自信が付いたような気がしています。僕は山寺さんと同じ事務所の後輩なので、「同じ事務所の人間がやってくれてよかった」とも言ってくださいましたし、今も番組を見た感想をメールでいただいたりしています。

──それは嬉しいですね。元々、花江さんは尊敬する人は山寺さんともおっしゃっていましたし。

花江:今の事務所に入ることを決めたきっかけが山寺さんなので、尊敬する先輩も山寺さんですね。


──今まで『おはスタ』に出演してきて、思い出に残っていることはありますか?

花江:最初のころは山寺さんからダメ出しやアドバイスがあったんです。すごく細かくダメ出しをしてくださって、「こんなに言ってくれるんだ」という驚きもありました。「花江だから、こんなに細かく教えるんだよ」って言ってくださったことは思い出に残っています。

本当に気さくな方で、スタッフさんや共演者へのちょっとした気遣いもすごいんです。そこは見習いたいけど、見習えないところだなって、毎回思いながら1年間やってきました(笑)。


──なるほど(笑)。小野さんとは何か話されましたか?

花江:小野さんとは一緒に出演する前にご飯を食べに行って、どんな番組にしていきたいかとか、これから頑張ろうみたいなことはよく話し合っていました。始まってからも近況報告をしたり、直したほうがいい部分を相談したりしています。チームワークはとてもいいと思いますね。


──『おはスタ』に出演が決まったときと、山寺さんの卒業が決まったときと、周りの皆さんからの反応はどうでしたか?

花江:「大変でしょ?」とか、「いつ寝てるの?」とかはよく言われますね。番組を見てくれて面白かったって言ってくださる方もいます。「おーはー」やってよって言ってくる先輩もいますよ(笑)。全部が嬉しいですね。僕自身も以前より明るくなったような気がします。


──一番楽しかったことは何ですか?

花江:「うちの子、『おはスタ』見てますよ!」と言ってくださったときは嬉しいですね。まだ子どもたちに直接言われたことはないんですが、言われたらきっと嬉しいんだろうなって思っています。やっててよかったなって思うでしょうね。

あとは、おはガールやヌワラ、マルと週3で会っているので、家族みたいになっていることですね。今まではなかった感覚なので新鮮です。声優のお仕事の現場でよく会うといっても、週に1回くらいの場合が多いですから。週3で一緒にお仕事をしているのは、僕の中では珍しいことなんです。絆がより深まっていいなと思います。

個人的にはお笑いが好きなので、芸人さんがゲストでいらっしゃるのは嬉しいですね。


──そんな経験を活かして、これからやってみたいことはありますか?

花江:始まったばかりなので「こうしたい!」というのはまだないんですけど、番組を見てくれた子どもたちが将来、僕に声をかけてくれるようになったら嬉しいなとは思っています。当面はそれが目標ですね。

──単純な疑問なのですが、『おはスタ』に出演してから何か変わったことはありますか?

花江:本業をより前向きな姿勢でできるようになりました。今は声優業もホームだし、『おはスタ』もホームみたいな感覚なんですが、『おはスタ』に出演しているからといって本業をおろそかにはしたくないので、どちらも両立できるように今まで以上に深く考えるようにはなりましたね。


──もちろん大変なこともあるでしょうし……。

花江:朝早く起きるのはもちろん大変ですね(笑)。声の消耗もあるので、そこはバランスを取りながらやっています。朝から動いて、夜の現場で眠くならないように仮眠をとったりだとか。寝られる時間があれば15分でも寝るようにはしています。


──声優さんのお仕事はけっこう夜遅くまであったりしますからね。

花江:『おはスタ』がある前日はあまり遅くならないように仕事を調整していただいています。なので、逆に健康になりましたね(笑)。


──声優としてはこれからどうなりたいですか?

花江:うーん、おじいちゃんまで安定してお仕事をしたいかな(笑)。

一同:(笑)。

花江:あとは山寺さんみたいに、名前を見れば、声を聞けば、「あ、やまちゃんだ!」と思われるような声優になりたいです。


──改めて、『おはスタ』の魅力は何だと思いますか?

花江:かつて『おはスタ』を見ていた頃は、特に何も考えず夢中で見ていたと思うんですけど、大人になって改めて見てみると、「生放送って大変そうだな」って思いますよ(笑)。「ここは急いでたのかな」「言い終わる前にCMにいっちゃった」とか、そういう楽しみかたもあるかもしれませんし、子どもの頃は音では聞いているけど、意味が分からなかった言葉もあったと思います。「『おはスタ』ってたまに難しいことも言ってたんだな」って思ってもらうのもいいですね。当時を懐かしみながら、昔とは違うパワーアップしたところを見ていただけると嬉しいですね。


──では最後に、これからの意気込みと番組を見てくださるみなさんへメッセージをお願いします。

花江:まだ僕とおのちゃんがメインMCの『おはスタ』は始まって間もないですが、この番組を見て育った子どもたちが大人になって、僕たちに声をかけてもらえるような番組になるように頑張っていきたいと思います。みなさんにお子さんができた際には、ぜひ『おはスタ』を一緒に見ていただけると嬉しいです。朝起きるのは大変だと思いますので、見られるときに見てください(笑)。「今日もはなちゃん頑張ってるな」「私も、僕も、頑張らなきゃ」って少しでも感じてもらえると、出演している身としても嬉しいです。引き続き『おはスタ』をよろしくお願いします!


──ありがとうございました!


■ ナゾトキ紳士ナツキからの挑戦状にキミは答えられるか!?

 ここからは「エコライフ・フェア2016」で行われた『おはスタ』スペシャルステージの模様をレポートしていきます。ヌワラさんとの絶妙なコンビ芸(!?)に注目です!

 ステージがスタートすると早速、『おはスタ』のメンバーたちが登壇。最初のあいさつはもちろん「おーはー!」。会場に集まった子どもたちも元気よくみなさんにあいさつを返します。

 今回のイベントは「エコライフ・フェア2016」ということで、コーナーもエコに関するものが展開していきます。まず最初に行われたのが、ヌワラさんとマルさんによる「すぐに使える! カッコエー語!」。こちらはその名の通り、普段の生活の中で今すぐ使えるカッコいい英語を紹介していくコーナーです。

 紹介されたのは「リサイクルをしよう!→Let's recycle!」「地球を守ろう!→Save the earth!」の二つ。ヌワラさんのペラペラ英語に続いて、会場の子どもたちもカッコエー語を披露していました。

 すると突然、「あ、忘れ物をしちゃった!」とはなちゃん。メンバーを残してひとりだけステージを後にします。困ったメンバーですが、高笑いとともに仮面とマントを身に着けた「ナゾトキ紳士ナツキ」が登場! 「はなちゃんでしょ!?」と総ツッコミを受けますが、「私はナゾトキ紳士ナツキだ!」の一点張り……。そんなところで、「ナゾトキ紳士ナツキのナゾトキ」がスタート。ナツキからナゾが繰り出されます。

 出題されたのは7本の棒で作られた「ヨコ」という文字を「エコ」にするという問題。みなさん、「うーん」と頭を抱えます。会場から選ばれたファンが回答しますが、惜しくも失敗。なんと正解は「ヨコ」の右の棒を移動させ、「Eコ(エコ)」にするというトリッキーなナゾでした。

 最後のコーナーは「ヌワラのおけつドラム」。ヌワラさんのおけつをドラムに見立て、ポコポコとリズミカルに叩いてしまおうというコミカルなコーナーです。まずは、はなちゃんが実践! はなちゃんの歌とヌワラさんのボイスパーカッションに合わせ、観客からも自然と手拍子が巻き起こります。

 こちらも子どもたちがステージに登壇し、おけつドラムにチャレンジ。たくさんの子どもたちにおけつを叩かれ、「叩きすぎだよ!」とツッコミを入れるヌワラさんには会場も大爆笑でした。

 イベントのラストには『おはスタ』メンバーと会場のみなさんで集合写真も撮影され、最後まで子どもも大人も笑顔の絶えないステージとなりました。

『おはスタ』は毎週月~金曜日、朝7時5分よりテレビ東京系列にて生放送中。みなさん、早起きしてぜひチェックしてみてください。


[取材・文/石橋悠]


>>おはスタ公式サイト

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