「キミコエ・オーディション」3次審査合宿を密着レポート!

ファイナリスト15人が大奮闘! 次世代ヒロイン声優発掘プロジェクト「キミコエ・オーディション」3次審査合宿1日目に密着!

 2017年公開予定のMADHOUSE/東北新社制作劇場アニメーションのメイン声優出演と、ランティスでのユニットデビューという、これ以上ない “次世代ヒロイン声優デビュー“をかけて選考が行われている「キミコエ・オーディション」。

 3月に募集が開始され、14~25歳の女性3,000人近くが応募。一次審査(書類、音声データ)で84人に絞られたのち、二次審査(面接、歌、台詞演技)で15人のファイナリストが選出されました。そして迎えたのが、7月16~18日の3日間の合宿! 演技、歌、ダンスのガチンコレッスンが行われた第1日目に完全密着しましたので、その様子をレポートします!

■ <演技レッスン>マイク前ではなく、ステージでの演技に挑戦!

 二次審査から合宿までの間に、10日間の研修(マイク前演技、歌、ダンス)を一緒に受けていた15人のファイナリストたち。オーディション合格を争うライバルでありながら、かなり打ち解け合っている様子です。

 合宿1日目の最初は、現役の吹替ディレクター・佐藤宏樹さんが講師を務める演技レッスン。ただしマイク前の演技ではなく、ステージ上での身体を使った演技です! くじで5人チーム3つに別れると、今回挑戦するオリジナル台本が手渡されました。

 合宿最終日の審査で行うのは、2パターンの配役による2回の演技。3チームそれぞれ、まずは配役決めからスタートです。登場するキャラクターは5人で、運動部に所属する同年代の女の子が中心ですが、男勝りの部長から、お菓子作りの上手な女子まで役どころは様々。3チームともしっかりと話し合いを重ねて、それぞれの役を決めていました。

 今回の台本では、他校との試合を終えた後の、帰り道のシーンがメイン。しかしト書きには、何の競技の試合なのかといった情報や、キャラクターの細かい動きの指示などはありません。慣れない台本とにらめっこして、各チームが必死に“解読”を進めていました。

 各自の中で少しずつ消化できてきたところで、ステージを想定した、動きながらの自主練がスタート! ところが実際に動いてみると、新しい疑問がどんどん生まれてきている様子です。あるシーンでセリフがないキャラクターも、直前のシーンには一緒にいたから、このシーンでも横にいないとおかしい……など、細かい部分にも気づき始めたファイナリストたち。それぞれのチームが、入念にリハーサルを重ねていきます。

 そしていよいよ演技レッスンのハイライトとなる、先生の前でのステージ練習へ! 緊張の面持ちで演技をする各チームに、鋭い指摘が次々に飛びます。

3人でレモンスライスを食べて言う「酸っぱーい!」というセリフに、それぞれのキャラクター性が出ていない――。呼び止められるシーンの振り向くタイミングが不自然――。試合後なのに手ぶらで帰っているように見える演技はおかしい――などなど。先生の言葉を受けて、キャラクターやシーンをゼロからイメージして演技をしなくてはいけないことに、各自が気付かされた様子でした。

 そうした指摘を受けると、その場でみるみる成長していくのが今回のファイナリスト15人! お嬢様キャラの笑い方を「オーホッホッホ!」に変更したり、自転車を押しながら振り向く動作を研究したり、はたまた急いでいるキャラクターをダイナミックに転ばせることにするチームまで登場! 限られた時間の中で、それぞれの演技やシーン全体のクオリティーが、明らかに良くなっていきました。

 レッスンの最後には先生から、「セリフがまだ自分の言葉になっていませんが、自分の言葉にしてください。自分の出番を待っている時でも、人のお芝居を見ていてください。人の成功や失敗を見て学んだり、人の人生を自分の人生に取り入れるような欲深さが必要になってくるかと思います。がんばってください!」という激励の言葉が送られました。2日後の最終日までに、2役の演技をマスターしなければならないファイナリストたち。ハードスケジュールの中、ゆっくり寝る暇もなさそうな予感です!


■ <歌唱レッスン>一人ひとりが、全員の前でワンコーラスを披露!

 演技レッスンを終えた休憩中、今回の審査に使われる、さわやかで勢いのあるガールズユニットソング『この声が届きますように』が聴こえてくると、全員が自然と歌声を合わせていき、その場は和やかな雰囲気に。

 そこへ歌とダンスの講師である、振付師、タレント育成講師の新垣寿子さんが登場すると、まずはひとりずつ順番に、“自分にとってエンターテインメントとは何か”を言っていくことに。和やかな雰囲気から一転して15人とも本気の表情に変わり、「輝ける場所」「愛」「夢と希望」など、想いを様々に答えていました。先生からの「(エンターテイメントは)いかに自分を忘れて、どれだけ人のためにできるかが大切」という言葉を各自が受け止めたところで、いよいよ歌のレッスンがスタートしました!

 「この歌は、基本的にスタッフからみんなへの、そして自分自身への応援ソング。歌詞の意味をしっかりと理解して、前向きなメッセージが伝わるように歌ってほしい」(先生)ということで、まずは歌詞を全員で読んでいきます。ところが歌詞を暗記しているのが6人のみだと発覚すると、先生は「お話にならない。歌詞を覚えないと、“伝える“ところまで行けない」と喝! 残りの9人を突き放します。

前に向かって“伝える”ことに集中する練習や、2人1組で目の前の人だけに“伝える”練習がスタートしますが、まだ歌詞を覚えていなかった9人は、後列で血眼の暗記タイムに突入です!

 全員が歌詞を暗記して、ひととおりの基礎練習を終えると、いよいよ今日の歌唱レッスンのハイライトへ。“1人ずつ前に出て、全員の前でワンコーラスを歌う“という、緊張すること間違いなしの過酷な試練が幕を開けました!

 一人ひとりが歌い終わるたびに、先生からはアドバイスや厳しい指摘が飛びます。緊張で落ち着きがない――。素敵な声だけど表現力が足りない――。ピッチが不安定だからアカペラでもっと歌い込んで――。ワンコーラス通じて同じ歌い方でビート感がない――。もっと練習してきてもらわないと何もアドバイスできない、考えが甘い――などなど。落ち込むファイナリストも何人か見受けられました。

 その一方で、「変わりたい、伝えたいという想いが、歌がはじまる前の体の動きからすら伝わってきて泣きそうになった。もうすでにエンターテイナーです。今の調子でがんばっていたら、いつか必ず実る日が来ると思う」という、最上級の激励をもらったファイナリストもいました。

 「まずはナンバーワンを目指して欲しい。1位を目指すことによって、自分のいる場所がわかってくる。なんとなくこの中にいるんじゃなくて、常にトップでいようとしてください」という言葉を先生からもらったところで、歌のレッスンは終了しました。


■ <ダンスレッスン>15人が必死に食らいつき、歌とダンスが形に!

 演技、歌と続いた怒濤の合宿1日目のプログラムも、最後のダンスレッスンに突入! その前に休憩時間があったものの、ファイナリストたちは軽く水を飲んだだけで再集結。疲れを感じさせず、やる気に満ちている様子です。

 ダンスの基礎的な練習を終えると、歌のレッスンをした『この声が届きますように』のダンス練習へ。先生はこの曲の振付師でもあります。「振り付けにもストーリーがある」(先生)という言葉を受けて、一つひとつの動きの意味を噛みしめつつ、全員その場で振り付けを覚えていきました。

 イントロ4小節を繰り返し練習したのち、3人1組で先生の前でそれを披露すると……無事に全員がクリア! 続いて三次審査本番での5人チーム3組に振り分けられ、歌割りや立ち位置も決定しました。

 アカペラで何度も練習したのち、いよいよ音ありでの通し練習へ。歌とダンス、両方のレッスンの成果が、エネルギッシュなパフォーマンスとして、目に見える形で浮かび上がってきました!

 最後は15人がひとつになって、まるまるワンコーラスの歌とダンスを披露! 4時間半にわたるレッスンを通じて、それぞれがいっそう成長し、自信をつけた様子がうかがえたところで、この日のレッスンは終了。「キミコエ・オーディション」三次審査合宿1日目が幕を閉じました!

 今回の合宿の詳しい模様は、三森すずこさんがナビゲーターを務めるCSファミリー劇場「~声優発掘バラエティ~ キミコエTV」(毎週土曜あさ10:55~、「ファミ劇YouTubeチャンネル」でも配信中)の特別篇「キミコエTV特別編!ファイナリスト合宿スペシャル」(8月6日20:00~)でも放送される予定です。8月7日(日)の最終審査も同チャンネルにて生中継される予定ですので、“あすのヒロイン声優”たちの活躍を最後までお見逃しなく!


■ 審査員4名からのコメントをご紹介!

 ファイナリスト15人の合宿初日を、厳しいプロの目と、未来ある若者を見守るやさしい目で見つめていた4名の審査員のみなさま。合宿1日目のプログラムが終了したタイミングでコメントをいただきましたので、併せてお届けします。

【お話をうかがった方々】
★アニメーション監督・伊藤尚往さん(『オーバーロード』、『映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』など)
★東北新社 音響監督・清水洋史さん(『ルパン三世 新TVシリーズ』、『アクエリオンロゴス』など)
★ランティス プロデューサー・木皿陽平さん(『ラブライブ!』(μ‘s)、大橋彩香など)
★オフィスPAC 代表・向井士郎さん(オーディション合格者が入ることになる声優事務所の代表)

▲写真左から、清水洋史さん、伊藤尚往さん、木皿陽平さん、向井士郎さん

――合宿1日目をご覧になって、ご感想はいかがですか?

東北新社 音響監督・清水洋史さん(以下、清水):みんなオーディションの時はオドオドしていたり、緊張していたりしていたんですけれど、目つきがみんなだいぶ変わってきたなと思います。必死になるとだんだん余計なことを考えなくなってくるというか。特に今日は、普段の生活の場から離れて1日を過ごしているということもあり、そのあたり顕著だったと思います。

伊藤尚往監督(以下、伊藤):今日は演技と歌とダンスのレッスンがあったわけですが、特に一人ずつ前に出て歌う場面で、15人それぞれの個性が垣間見れて良かったです。同じ曲だからこそ、ある人はパワフルだったり、ある人は良い声だったり、それぞれの持っているものの違いが引き立っておもしろいなと思いましたね。

ランティス・木皿陽平プロデューサー(以下、木皿):2次審査で初めて会った時に比べて、歌がすごくうまくなっている人なんかもいて、自分の想定が崩れたところもあり悩ましいです(笑)。何度かレッスンも拝見させていただいているんですけど、みんなすごく成長しているなと感じます。今から8月7日の最終審査までの期間でも、まだまだ化けるのかもしれません。それが楽しみでもあり、予想がつかないな……と。そんな思いです。

オフィスPAC・向井士郎代表(以下、向井):2次審査などでも見てきたメンバーですが、今日はまたひと味違う印象を受けました。やはり、夢に向かっている若者のモチベーションの高さでしょうか。私なんか60歳を過ぎていますけれど、今日は彼女たちからすごくエネルギーをもらった気がします。これから審査をしていくわけですが、頭を悩ますことになりそうです。


――ファイナリスト15人の中から最終的な合格者を選ぶわけですが、合格者・不合格者のそれぞれに今後どんなことを期待しますか?

伊藤:僕は監督という立場なので、映画での役の観点から選ばないといけないところもあります。だからどうしても、この人は良いと思うけど、でも……ということが出てきてしまう。そこに対しては本当に申し訳ないです。プロの声優さんだったら「近いうちに次の機会で」といったこともできますけど、まだキャリアのない方に対しては責任を感じても取ることができないという。非常につらい立場だなと。

木皿:みなさんここまで残っただけあって、本当に実力がありますし、誰が受かってもおかしくないとも思います。選出は演じるキャラクターの観点や、色々なバランスを含めた基準になるので、もしここで縁がなかったとしても、それは自分の力不足だけではない。そこをわかっていただいて、この先をあきらめないでほしいなと思います。

向井:若いみなさんにとって、このオーディションは非常に貴重な経験になったと思います。どうしてもここから絞らなくちゃいけないわけですが、15人それぞれの人生において、この経験が次のステップにつながるものになればうれしいです。これからも芝居を目指すのか、歌手を目指すのか、もしかしたらダンサーを目指すのか。いろんな選択肢がこれからあると思いますけれども。選ばれた方に関しても、よりいっそう自分を磨いてもらえればと思います。

清水:人生の中で色々なチャンスがやってくると思いますけど、良いタイミングでその入口が目の前にある時と、ちょっとその入口のサイズが自分に合わない時とがあるんですよね。今回の場合は作品の青写真もあるので、そこの適正や相性で涙をのむ人も出てくる。落とさざるを得ないという重圧で、日に日に苦しくなっています。

今回外れたとしても(この先)絶対大丈夫って思える人もいるんですよ。ここ数ヶ月ずっと見ているんで、審査員というオフィシャルじゃないところでは(笑)、全員のこの先を応援したい気持ちです。やっぱり、15人それぞれが本気になって取り組んでいるのが伝わってくるし、その人なりの成果を出してきています。とにかく全員、どこに行ってもがんばってほしいですね。

これだけ伸びしろがある子たちの中から選ぶというのは、ある意味贅沢です。我々くらいの年齢になると、1ヶ月がんばっても1センチくらいしか進みませんけど、みんなこの短期間でグングン伸びてますからね。この勢いがそのまま映画とユニットの推進力になってくれればと思います。今後がとても楽しみですね。

[取材&文・小林真之輔]


■ 「キミコエ・オーディション」とは
映像制作の総合プロダクションである東北新社とCSファミリー劇場がタッグを組み、14歳~25歳までのさまざまなジャンルで活躍できる新世代のヒロイン声優たちを発掘するオーディションです。応募者の「声」に重点を置いた審査を行い、8月7日の最終審査イベントで複数の合格者が決定する予定です。また、最終審査では一般ユーザーの方にも投票にご参加いただける形になっています。

8/7(日)の最終審査はCSファミリー劇場にて会場から完全生中継! 同時にニコニコ生放送でも中継をします!!

■ ただいま事前一般投票受付中!
キミコエ・オーディション公式HPにてファイナリスト15名への事前一般投票を受け付けています。
投票期間:7/16(土)12:00~8/6(土)23:59
※事前一般投票はひとり1日1回行うことができます。

>>投票はこちら

この投票で最も多くの票を集めたファイナリストには、最終審査時に一般審査員ポイントが加点されます。一般投票は8/7(日)の最終審査でも同様に行われますので、この2回の一般投票がファイナリストを決める際の大きなカギとなってきます! 公式HPではファイナリストたちの表情や、演技、歌唱の動画、個別のツイートなどを随時公開してきますので、彼女たちの動向にご注目いただきつつ皆様からの投票をお待ちしております!!

■ CSファミリー劇場番組情報
【特別番組】『キミコエTV特別編!ファイナリスト合宿スペシャル』
8/6(土)20:00-21:00 [再放送]8/7(日)12:00-13:00

【生中継】『キミコエ・プロジェクト 最終オーディション生中継スペシャル』
8/7(日)13:00-17:00
※【スカパー!無料放送】当番組は、スカパー!/スカパー!プレミアムサービス/スカパー!プレミアムサービス光では、無料でご視聴いただけます。スカパー!(CS Ch.293)では、全てのデジタルテレビをお持ちの方は無料でご視聴頂けます。(ご視聴には110度CS対応アンテナが必要です)。

>>『キミコエ・オーディション』公式サイト
>>『キミコエ・オーディション』公式Twitter(@kimikoe_info)
>>東北新社HP
>>ファミリー劇場HP
(C)2016キミコエ・プロジェクト
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