映画
劇場版『黒執事』の世界を豪華客船で堪能

セバスチャンとシエルがおもてなし! 劇場版『黒執事』の世界を豪華客船で堪能

 2017年1月14日(土)・15日(日)、劇場版アニメ『黒執事 Book of the Atlantic』の完成披露試写会を船上で楽しめるクルージングパーティー「黒執事 CRUISING PARTY ~その執事、出航~」が開催されました。

 『黒執事 Book of the Atlantic』は、全世界累計2300万部を超えるベストセラーコミック『黒執事』待望の劇場アニメーション化第3弾。「豪華客船編」のストーリーに合わせて船上で開催された本イベントでは、劇場版の完成本編をいち早く観られるのはもちろん、『黒執事』にちなんだフルコースのお料理や、セバスチャン(CV小野大輔)とシエル(CV坂本真綾)による船内アナウンス、さらに凝った船内装飾で、まるで作品の舞台“カンパニア号”に乗船したかのような雰囲気の中、東京湾の絶景を巡る4時間のクルーズが楽しめました。

 2日間で計4回催された本イベントに参加したのは、各回500名・計2,000名程の『黒執事』ファンのみなさん。本稿では、最終回・15日(日)午後の部の様子をレポートします!(※ 写真は他の回のものも含みます)

 

船上でファントムハイヴ家のフレンチのフルコースを堪能!
 少しずつ日の傾いてきた夕方16時、午後の部のお客様が乗船。セミフォーマルのドレスコードが付いているパーティなので、みなさん思い思いのドレス姿での乗船です。中には、『黒執事』のコスプレや作品とのコラボで販売された服飾を身に着けている方、ファントムハイヴ社の兎のぬいぐるみ「ビターラビット」を抱いて乗船される方の姿も見られました。

 今回会場になったのは、カンパニア号ではなく“シンフォニー モデルナ”。ウエディングにも使われる、全長83.20メートルの豪華客船です。

 乗船したお客様は、先に上映会を楽しむグループと、先に食事を楽しむグループとに分かれてパーティーを堪能します。筆者は先にお食事の会場のひとつ、ポロネーズにお邪魔しました。

 着席すると、まずは赤ワイン風に葡萄ジュースが注がれておもてなし。

 と、船内には「紳士淑女の皆様、本日は『黒執事クルージングパーティー~その執事、出航~』にお越し頂き、誠にありがとうございます」とセバスチャンのご挨拶。「もう間もなく当家の主が皆様にご挨拶にうかがいますので、しばしご歓談の上、お待ち下さい」と言われ待っていると、シエルも「本日は当家の主催するクルージングパーティーにようこそお越しくださいました」と伯爵らしくご挨拶です。

 さらに「セバスチャン命令だ。今日ここに来ている方々はすべて、僕にとって大切なお客様だ。ファントムハイヴの名に恥じないよう、しっかりとおもてなししろ」「イエス・マイロード」とシエルとセバスチャンの掛け合いも。ファンにはたまらないやり取りに、思わずニヤけながら聞いているお客様がたくさんいました。

 そうこうしている間に、ファントムハイヴ家の臨時使用人(シンフォニーの皆様)が、テーブルを着々とセッティング。1品目のお料理が運ばれています。

 セバスチャンも、本日のメニューの説明。「当家のシェフが腕によりをかけてお届けするフレンチのフルコースとなっております。僭越ながら、私も少々、いえ、ほとんどですが、お手伝いをさせて頂きました」と、なにやら含む様子ですが……この全容は、パーティー限定の乗船記念CDを聞いた人にだけわかる秘密です。

 セバスチャンのお料理説明の中、お食事開始。

 まずはオードブル「執事セバスチャンのおもてなし サーモンとモッツァレラのセルクル仕立て」です。葉野菜の上にサーモン、お皿を縁取るように飾られたモッツァレラチーズが見た目にも美しい一品でした。

 2品目は「シェフの特製スープ 不死鳥のイメージで」。赤いスープにお野菜の甘味がたっぷり溶け込んだスープです。このスープが運ばれ始めた頃、船がゆっくりと前進。夕日に照らされた雲がとってもきれいでした。

 ここでセバスチャンが「間もなく東京湾のシンボル、レインボーブリッジを通過致します」と景観案内。船はレインボーブリッジの下を滑り抜けます。

 さらにお台場のアナウンス。「何だ? あの回廊と球体がくっついたような建物は。あとで立ち寄ってみるか」と言うシエルに「坊っちゃん。残念ながら業界的に他局の番組に無断で出演することは原則NGとなっております」とセバスチャンが返すと、会場からは笑い声があがりました。

 お台場の横を完全に通り過ぎた頃、進行方向右手には美しいオレンジ色の夕日が。船内にもオレンジ色の光が差し込んできて、背を向けて座っていた人も思わず振り返って夕日を眺めるほど美しかったです。

 お料理も進み、お魚料理「鮮魚のポワレ ホタテのルーレ 青さのりと白ワインのソース サウサンプトンの香りを添えて」に続き、お肉料理「厳選ビーフの銃火器グリル ファントムハイヴ領で採れた季節の野菜添え マスタードソース」を堪能した頃、セバスチャンからは羽田空港が紹介されました。シエルが「おいセバスチャン。ここまで来るのに飛行機という便利な手段があっただろう。あれに乗っていれば何百時間も船に揺られる必要はなかった」と文句を言っていたところをみると、どうやらシエルは船旅で日本まで来てくれたようです。

 この頃になると、外はうっすらと夕闇に。この日は天気が良かったので、まだ遠くに建物が見えましたが、建物や船の明かりが輝いて見え始めました。

 さらに、外がオレンジから青へと変わっていき、デザートの「ファントムハイヴ伯爵お好みのスイーツバリエ」「フィップスの淹れたコーヒー or グレイ伯爵による紅茶のチョイス」を堪能しきる頃には、東の空は真っ暗。光の粒が遠くの水面に並び、西の空には薄くオレンジ色が残る、美しい景色に。この日は大寒波到来でとっても寒かったのですが、あまりの美しさにデッキへ出て撮影するお客様がたくさんいました。

撮影スポット満載! 『黒執事』世界観を楽しむ船内
 食事を堪能した後、上映まで少し時間があったので船内を観覧して過ごしました。

 船内には、セバスチャンとシエルの「フェニックス!」のパネルや、剣を振るうエリザベスのパネル、グレルとノックスの某豪華客船映画ごっこのパネルなど、写真スポットがいっぱい!

 さらに、キャラクターのフィギュアなども展示され、写真に収めようとどこも長蛇の列ができていました。

 特にセバスチャン+シエルのパネルとグレル+ノックスのパネルでは、同じポーズをして撮影している方もたくさんいて、皆様とっても楽しそうでした。

 そんなことをしているうちに、外はすっかり真っ暗に。夜景がまた美しくて、「寒い!」と言いながらもウッドデッキまで出て撮影をしている方がたくさんいらっしゃいました。

 筆者もデッキへあがってみましたが、空を見上げると満天の星空がとってもきれいで思わずため息が出るほどでした。オリオン座もはっきり見ることができましたよ。


待ちに待った劇場版上映会へ
 そしていよいよ映画本編の上映会場へ! 会場にはスクリーンが5つ置かれ、その前にはずらりと椅子が並べられていました。

 待ちに待った上映に、皆様テンションが高めです。

 期待の中、ついに上映開始! 何度も声を立てて笑ったり、かと思えばハンカチを目に押し当てて泣いたり、迫力のシーンに息を呑んだり……終演後は大きな拍手が沸き起こりました。

 セバスチャンとシエルの挨拶の後、窓のカーテンが自動で開くと、外は思わず歓声をあげるほどに美しい夜景が広がっていました。

 そんな夜景の中、「めっちゃよかったー!」とあちこちで映画を絶賛する声が聞こえてきました。気になる本編の中身は、ぜひ劇場でご確認ください!

 素敵なパーティーで、4時間はあっという間。カンパニア号とは違い、動く死体が出ることも水没することもなく、無事に着岸です。セバスチャンの声に見送られながら下船したお客様が、下船後にも美しい夜景と楽しませてくれたシンフォニー・モデルナ号とを撮影していらっしゃったのがとても印象的でした。

 劇場版アニメ『黒執事 Book of the Atlantic』は、2017年1月21日(土)全国公開中! 原作でも人気の高い「豪華客船編」をぜひ劇場でお楽しみください。


[取材・文/笈川 采女]

作品概要
■劇場版アニメ『黒執事 Book of the Atlantic』
2017年1月21日(土)全国ロードショー

【Story】
 19世紀英国――名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは、13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに、"女王の番犬"として裏社会の汚れ仕事を請け負う日々。ある日、まことしやかにささやかれる「死者蘇生」の噂を耳にしたシエルとセバスチャンは調査のため、豪華客船『カンパニア号』へと乗り込む。果たして、そこで彼らを待ち受けるものとは――。

【CAST】
セバスチャン・ミカエリス:小野大輔
シエル・ファントムハイヴ:坂本真綾
エリザベス・ミッドフォード:田村ゆかり
葬儀屋:諏訪部順一
グレル・サトクリフ:福山潤
ロナルド・ノックス:KENN
ウィリアム・T・スピアーズ:杉山紀彰
スネーク:寺島拓篤
バルドロイ:東地宏樹
フィニアン:梶裕貴
メイリン:加藤英美里
チャールズ・グレイ:木村良平
チャールズ・フィップス:前野智昭
エドワード・ミッドフォード:山下誠一郎
フランシス・ミッドフォード:田中敦子
アレクシス・ミッドフォード:中田譲治
ドルイット子爵:鈴木達央
リアン・ストーカー:石川界人  他

【スタッフ】
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニクス刊)
監督:阿部記之
脚本:吉野弘幸
キャラクターデザイン・総作画監督:芝美奈子
サブキャラクターデザイン:川口千里
プロップデザイン:福世真奈美
美術監督:渡辺幸浩
美術設定:森岡賢一
色彩設計:ホカリカナコ
撮影監督:増元由紀大
CG監督:茶谷崇裕
編集:後藤正浩
音楽:光田康典
制作:A-1 Pictures
製作:Project Atlantic
主題歌:シド「硝子の瞳」(キューンミュージック)

【配給】アニプレックス

>>公式サイト
>>公式Twitter @kuroshitsuji2

(C) Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Atlantic
おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング