ディズニー映画『モアナと伝説の海』、日本アニメ大好きなふたりの監督が来日！　

2017年3月10日から日本公開が始まるディズニー映画最新作『モアナと伝説の海』の監督来日イベントが2月9日、東京ミッドタウンにて行われました。アカデミー賞の「長編アニメーション賞」、「主題歌賞」の2部門にもノミネートされている本作は、主人公のモアナが歌う主題歌「どこまでも～How Far I’ll Go～」が公開前の日本でも注目が集まる話題作となっています。

そんな本作の監督で、『リトル・マーメイド』や『アラジン』でもタッグを組んだジョン・マスカー氏とロン・クレメンツ氏がイベントに登場。また、日本語吹き替え版キャストから、屋比久知奈さん（モアナ役）、夏木マリさん（タラおばあちゃん役） が登場し、トークに加えて主題歌の歌唱なども行われました。

本稿ではこのイベントの模様をお届けいたします。

ジョン監督は「モアナはとても海と強い繋がりを持っていますが、彼女の住む世界では海は危険なものとされていて、彼女の想いは支持されない。この作品の中では自分の想いに耳を傾けるというのが大切なんです。日本の方でも自分のやりたい事に対して周りから応援されない事もあると思うんですが、耳を澄ます事によって自分の人生の進め方が定義されていくという事があるので、特に若い方の男女問わず大切な事が描かれているんじゃないかなと思います」とを補足しました。

楽曲について聞かれると、本作を制作するにあたって色々な島々へリサーチを行った事が明かされます。主題歌である「どこまでも～How Far I’ll Go～」は彼女の応援歌にもなっており、とにかく前に進んでいくという内容になっているそう。また、楽曲を制作したリン＝マニュエル・ ミランダ は『リトルマーメイド』に影響を受けていて、本作に参加する際に喜んでいたそうで、本作に携わった後に生まれた名前を『リトル・マーメイド』のキャラクターから取ってセバスチャンにしたというエピソードも話されました。

続いて、日本語吹き替え版キャストであるモアナ役の屋比久さんとタラおばあちゃん役の夏木マリさんがステージに登場します。屋比久さんはディズニーのヒロインオーディションの中で過去最大級の応募者から選ばれたということで、「信じられないというのが最初で、何度も夢なんじゃないかと思いました。でもこうして素晴らしい作品に参加させて頂く事が出来て幸せだなと思います。家族も心から喜んでくれて、泣いて家族で抱き合って喜びました」とコメント。

夏木さんはディズニーの作品に参加するのは初ということで、「こんな素敵な作品に出会えてハッピーでラッキーでした」と喜びを露わにします。

そして、夏木さんは『千と千尋の神隠し』で湯婆婆役を演じていたという事で、ジョン監督は「『千と千尋の神隠し』では大変素晴らしい演技を夏木さんがされていて、私達も多くのインスピレーションをいただきました。宮崎駿作品でも演じられたという事で、参加して頂いて嬉しく光栄に思います」とやや興奮気味でコメントします。その後も好きなジブリ作品が聞かれると沢山の作品を挙げて、とても影響を受けている事を明かしました。また、ロン監督は2人の演技を観た感想を話し、「見事な演技で嬉しく思います。本当にありがとうございます」と感謝を述べました。

ここで屋比久さんから来日した監督へ向けて日本語版主題歌「どこまでも～How Far I’ll Go～」を歌唱。人前で披露するのは今回が初という事でしたが、堂々とした歌唱で歌いあげます。感想を聞かれたジョン監督は「日本語は分からないのですが、モアナの気持ちが伝わってきました。オスカーに値するパフォーマンス」と絶賛。夏木さんも歌唱中に思わず涙が流れてしまったほど、美しい歌声を会場に届けました。

最後にメッセージが送られ、屋比久さんは「この作品は全てが本当に素晴らしくて魅力的な作品。モアナは多くの方に共感出来るキャラクターになっているので、この作品と観て勇気と元気を」と話し、イベントは幕を閉じました。

　
公開情報

『モアナと伝説の海』
2017年3月10日全国ロードショー

監督：ロン・クレメンツ＆ジョン・マスカー（『リトル・マーメイド』、『アラジン』）
製作：オスナット・シュラー
製作総指揮：ジョン・ラセター
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題：Moana
全米公開：2016年11月23日

映画『モアナと伝説の海』公式サイト