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奇跡の『ラブライブ!サンシャイン!!』1stライブをレポート!

僕たちは「1」になる瞬間に立ち会った――“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~”をレポート

2月25日(土)と26日(日)、横浜アリーナで『ラブライブ!サンシャイン!!』のスクールアイドルグループ“Aqours”のワンマンライブが開催。

“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~”と銘打ち、高海千歌役の伊波杏樹さん、桜内梨子役の逢田梨香子さん、松浦果南役の諏訪ななかさん、黒澤ダイヤ役の小宮有紗さん、渡辺 曜役の斉藤朱夏さん、津島善子役の小林愛香さん、国木田花丸役の高槻かなこさん、小原鞠莉役の鈴木愛奈さん、黒澤ルビィ役の降幡 愛さんが圧巻のパフォーマンスをくり広げました。

今回の記事では、そんなライブの2日目(26日)の様子をお届けしていきます。

『ラブライブ!サンシャイン!!

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奇跡の『ラブライブ!サンシャイン!!』1stライブをレポート!

Aqoursのステージも行われた「スクフェス感謝祭2016」レポ

 

スタートはアニメの主題歌で

開幕の合図は、TVアニメのオープニング主題歌である“青空Jumping Heart”から。

ステージに登場したAqoursは、『ラブライブ!』のライブにとって代名詞にもなっている“アニメーションPVとシンクロするパフォーマンス”を見事に披露。開幕から観客たちを一瞬にして『ラブライブ!サンシャイン!!』の世界に引き込みます。


その後もアニメーションPV×ライブのシンクロは続き、2曲目の“恋になりたいAQUARIUM”になると、観客も率先してペンライトの光を水色に変更。曲のイメージカラーである青色に染まった会場で、9人もノリノリで歌って踊りました。

そんな2曲で会場も温まり、メンバーはあらためて「私達、浦の星女学院のスクールアイドル、Aqoursです!」と全員で挨拶。

その後は、お楽しみでもある自己紹介タイムへ突入し、津島善子(小林さん)との「おはヨハネ!」「おはよしこ!」、黒澤ルビィ(降幡さん)との「がんばルビィ!」、渡辺 曜(斉藤さん)との「横浜アリーナに向けて、全速前進!」「ヨーソロー!」といった、客席とのコールアンドレスポンスもばっちりです。

 

2年生メンバーが歌う始まりの曲

3曲目は、 “ハミングフレンド”。サビの「ハミングデイ!」「oh yeah」というメンバーと観客の掛け合いパートも完璧に決まるなど、一体感はますます増していきます。

幕間映像を挟み、軽快な手拍子に合わせてステージにたったのは伊波さん、逢田さん、斉藤さんらの2年生メンバー。TVアニメ第3話に登場する衣装をイメージするライブ衣装に着替えて登場した3人は、TVアニメ第1話の挿入歌である“決めたよHand in Hand”を元気いっぱいに歌います。

そして、満員の会場で、Aqoursにとっての始まりを飾る特別な1曲“ダイスキだったらダイジョウブ!”をめいっぱいに歌う3人の姿は、きっと多くの人の心を揺さぶったでしょう。

5曲目後のMCでは「ここまで、来たね」とつぶやいた伊波さん。その後には、TVアニメの流れに合わせて小林さん、高槻さん、降幡さんの1年生メンバーも合流。会場中央に伸びる円形のステージで、6人は“夢で夜空を照らしたい”をしっとりと歌い上げました。

 

ユニットソングパートでは観客とのコミュニケーション

2回目の幕間映像が終わると、ここからは3人1組のユニットソングパートの時間に。

その一番手を飾ったのは伊波さん、斉藤さん、降幡さんで構成される“CYaRon!”で、どこまでもエネルギッシュな“元気全開DAY! DAY! DAY!”で会場はますますヒートアップ。


「We are CYaRon!」「I LOVE CYaRon!」を始めとするコールも事前に練習をしたかのようにピタッときまり、その完成度に3人も曲後のMCで感激のコメントを残します。

また、そのMCでは次曲“夜空はなんでも知ってるの?”にちなみ、3人の動きに合わせて青色のペンライトを点灯させて会場に夜空を作る試みに挑戦。中央のステージからぐるーっと光を灯していく3人の姿は、とても幻想的でした。




続いて、諏訪さん、小宮さん、高槻さんで構成される“AZALEA”は、“トリコリコPLEASE!!”の曲に合わせて登場。

リズミカルなビートと、それに合わせて揺れるペンライトの光、会場のあちこちから放たれるレーザービームで、会場はエレクトリックな雰囲気に様変わり。その中で3人が披露する息ピッタリのダンスは、曲名の通り観客を“虜”に。

また、“AZALEA”もMCで観客とのペンライトを使ったパフォーマンスに挑戦。その内容は、3人が手にもつ“トリコリコステッキ”で魔法をかけ、客席をピンクにするというもので、センター席、スタンド、立ち見、ライブビューイングの順番で魔法をかけながら、会場全体をピンク色に染めあげます。

その後、諏訪さんの「ときめきを一緒に探してくれるかな?」という前フリで“ときめき分類学”を披露した3人。背後の映像とシンクロさせ、花を咲かせるという美しいパフォーマンスを見せつけました。



ユニットソングパートのトリを飾るのは逢田さん、小林さん、鈴木さんで構成される“Guilty Kiss”。

3人はロックナンバー“Strawberry Trapper”で熱い歌声を響かせながら登場し、小林さんのソロパート“ヨハネ召喚”もかっこよく決まります。

MCになると、“Guilty Kiss”らしいキメキメな挨拶に、逢田さんが恥ずかしがったり、鈴木さんの「善子は?」という問いかけに小林さんが「ヨハネは!」と言い直したりと大盛り上がり。

セクシーなリップ音で始まる“Guilty Night, Guilty Kiss!”でも3人がゴンドラに乗って客席を巡るなどして、これまでとは別の熱気で会場を包んでいきました。



 

“Aqours”がそこに居た

さて、ここまででも十分に盛り上がってきたライブですが、真価はここから。

そのキッカケとなるのは、ユニットソングパートの終わりと同時に上映が始まる、TVアニメの第1話~第9話までを振り返るダイジェスト映像です。

TVアニメの第9話といえば、9人のメンバーが揃い、初めて歌うシーンが印象的な回。

ライブでは、そんな“全員が揃って歌う”直前のシーンで映像が終了。変わりに、帯を彷彿させる9色の独特な背景が映し出され、合わせてステージには9人全員の姿があったのです。

そう、回想はすべて次曲“未熟DREAMER”の為に行われたもので、歌や踊りだけでなく、その流れや演出に至るすべてでアニメとリアルを一体化。そんなステージでパフォーマンスをくり広げる9人……もとい“18人”は、正真正銘、本物の“Aqours”として存在していました。


そんなシンクロの興奮さめやらぬまま、続く楽曲は“想いよひとつになれ”。

こちらは、桜内梨子を演じる逢田さんが、生でピアノ弾くという驚きのサプライズが用意されていました。

……しかし、当日、そんなサプライズだけでこの楽曲は終わりません。とある“奇跡”によって、ここからの約5分間はかけがえのない時間となったのです。

 

奇跡の5分間

“想いよひとつになれ”。桜内梨子のピアノ演奏と、高海千歌のソロパートから始まるこの1曲は、ピアノの音を合図にメインのメロディが始まり、他の8人も歌い出します。

それは、劇中で一度挫折を経験した“桜内梨子”という女の子が、“高海千歌”に出会うことで成長し、Aqoursと新たな1歩を踏み出したことを証明するような形にもなっています。

逢田さんは、そんな桜内梨子にとって重要な1曲を、大勢の人が見守るライブという状況で、慣れないピアノを使い、自分で演奏することになりました。

彼女が背負った重圧は、計り知れないものだったでしょう。

2日目のライブというこの場面で、その重圧に押し潰された逢田さん。緊張のあまりにイントロをミスしてしまうのです。

ピアノの合図を失った曲は完全にストップ。ライブという場面では滅多にあり得ない、完全な静寂が会場に訪れます。

そんな逢田さんの元に駆け寄るメンバー、ステージで見守るメンバーたちに支えられ、彼女は徐々に落ち着きを取り戻していきました。力強く頷き、深呼吸をして、顔を上げ、再び、逢田さんが鍵盤を叩き、始まった“想いよひとつになれ”。

伊波さんによる1フレーズが終わり、始まったピアノのメロディ。

この曲にとって、当たり前だったその流れは、このライブにおいて、特別な意味を持っていました。

そして、その後の約5分間、見事なパフォーマンスを披露した9人。曲を締めくくるピアノソロまで、しっかりと逢田さんが叩いた瞬間、爆発のような歓声が会場に響くこととなります。この瞬間に立ち会った会場の誰もが、大きな拍手を送り続ける一時でした。

 

0から1へ

15曲目“待ってて愛の歌”が終わると、再び9人は退場。

そこからTVアニメ第10話から第13話へかけてのダイジェスト映像、その流れからステージの中央に立つ伊波さんの台詞を合図に演劇のような演出のシーンも完全再現した“MIRAI TICKET”で、会場は最高潮の盛り上がりをみせます。


演劇のような演出の再現では、Aqoursによる1~9までのカウントダウンから、観客の「10」というコールに続ける掛け合いもばっちり決まります。

そして、本編は1stシングルの“君のこころは輝いてるかい?”で締めくくり。

もちろん、ライブはそこでは終わらず、アンコールアニメ映像と、アンコール楽曲“Pops heartで踊るんだもん!”でアンコールライブがスタート。TVアニメのエンディング主題歌“ユメ語るよりユメ歌おう”もアンコールの2曲目に披露され、9人がポンポンを手に、ゴンドラに乗って客席を巡回していきます。


その2曲が終わるとライブ最後のMCとなり、期待されていた『ラブライブ!サンシャイン!!』のTVアニメ2期の制作が決定し2017年秋に放送予定であることや、2ndライブツアーの開催なども次々と発表されました。

新発表の詳細はこちらから。
>>『ラブライブ!サンシャイン!!』第2期制作決定!

かくして、ライブはエンディングとなり、9人は感無量の様子で当日の感想や、これまでの想い、未来に向けた期待をコメント。トリを担当した伊波さんは、挨拶の後に思わず「あぁ。楽しかった~!」という素直な言葉をこぼします。


そして、ラストは“Step! ZERO to ONE”を会場の全員で合唱。キラキラとした9人の笑顔、そして観客たちからの大きな拍手が、初のワンマンライブを大成功だったことを証明しました。

[文・大島弥月]

 

作品情報

 

2月26日(日)セットリスト

01/青空Jumping Heart
02/恋になりたいAQUARIUM
03/ハミングフレンド
04/決めたよHand in Hand
05/ダイスキだったらダイジョウブ!
06/夢で夜空を照らしたい
07/元気全開DAY! DAY! DAY!
08/夜空はなんでも知ってるの?
09/トリコリコPLEASE!!
10/ときめき分類学
11/Strawberry Trapper
12/Guilty Night, Guilty Kiss!
13/未熟DREAMER
14/想いよひとつになれ
15/待ってて愛の歌
16/MIRAI TICKET
17/君のこころは輝いてるかい?
EN1/Pops heartで踊るんだもん!
EN2/ユメ語るよりユメ歌おう
EN3/Step! ZERO to ONE

>>Project特設サイト
>>『ラブライブ!』公式サイト

 

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