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中島愛 coming back! 軌跡をたどるワンマンライブレポ

中島愛 coming back! 彼女の軌跡をたどる3年ぶりのワンマンライブをレポート

 音楽活動を休止して3年。その時の想いは、以前インタビューでも語ってくれましたが、このライブをもって、完全に復活したと言ってもいいでしょう。最高の笑顔と歌声、最高の瞬間をみんなに見せてくれた『Megumi Nakajima Live 2017 “Love for you”』をレポートします。

>>中島 愛さんアーティスト復帰インタビュー

「止まることなくみなさんに声を届けていける活動をしていきたい」
 ステージにバンドメンバーが登場し演奏が始まると、待ちに待った彼女の3年ぶりのワンマンライブが始まる。ステージに作られた2階部分に勢いよく登場した中島愛。「お待たせー!」と叫ぶと、会場から大きな歓声が上がる。そしてそのまま、最新シングルから「最高の瞬間」を披露。この曲は彼女の気持ちに寄り添った歌詞が印象的だ。

〈最高の瞬間はだいたい近未来 ここがスタートライン〉と歌い、〈いくつもの 夜を越えて 辿り着いた 流れ星〉で、無数に光る会場のペンライトを指し、たどり着いたこの場所で喜びを分かち合う……。彼女への愛が詰まった歌詞が、現実になったようで感動的だった。

 すぐさま陽気なポップチューン「そんなこと裏のまた裏話でしょ?」を笑顔いっぱいに歌うと、一気にムーディーなベースラインが曲を引っ張っていく「宇宙的DON-DOKO-DON」へ。さっきまで可愛らしい歌を歌っていたのに、一気に大人っぽい表情を見せるボーカル。徐々に熱を帯びてくるバンドサウンドに、自然と体が左右に揺れる。

「今日、ここに来てくれてありがとうございます、中島愛です。この日をずっとずっと待っていました。来て良かったなと思う日にしたいと思います」と宣言すると、「私のこれまでのヒストリーを追っていくような形で聴いていただきたいと思います」と言って、彼女のソロとしてのデビュー曲「天使になりたい」から、ほぼほぼリリース順に歌っていく。

「Be MYSELF」ではクラップを、「Sunshine Girl」では振りを一緒に踊りながら進んでいくと、今度はゆったりとした曲が並ぶブロックへ。「メロディ」では、ギターの心地よい音色と彼女の美しいコーラスが絡み合って、癒やしの空間に。「神様のいたずら」での、バンマス・西脇辰弥さん(Kb)のハーモニカの音色も最高に素敵で、うっとりしてしまった。

 年代ごとに曲を並べつつも、曲調にも変化をもたせるという考え抜かれたセットリストだったが、「TRY UNITE!」からは、踊りつつもコール&レスポンスが楽しめる一体感を感じる流れに。これまでいろんな音楽にチャレンジしてきたことがよくわかるし、そのどれもが印象的な楽曲だったとしみじみと思った。

「みんなのおかげで最高です! これまで3枚のアルバムを出してきましたが、こうして復帰したので、アルバムも作っていきたい気持ちもありますし……」と言うと、大きな拍手が巻き起こる。「スタッフのみなさん聞きました? これはアルバム作らなきゃダメですよ(笑)。これからも自分のペースで活動していきたいし、止まることなくみなさんに声を届けていける活動をしていきたいと思うので、何かやる時は必ず来てほしいです。来てください!」と笑顔で語る姿からは、前を見て、またみんなと一緒に楽しんでいきたいんだという真っ直ぐ想いが感じられた。

 ライブの終盤は、ラスマス・フェイバーのアルバム(『WE LAUGH WE DANCE WE CRY』12年作)でゲストボーカルとして歌った「AME (Rain)」から。「Raspberry Kiss」での投げキッスにどよめいたり、「マーブル(~Rasmus Faber Remix~)」のドラムソロやバンドのカッコ良い演奏に声を上げたり……音楽を心から楽しんでいるステージ上の雰囲気が、会場全体に充満して、それがひとつの大きな空気となってライブを作っている感じがした。

「一度私のわがままで休止したから、復帰することに対してはいろんな気持ちが駆け巡っていたんですけど、勇気を振り絞って復帰をしたら、私の音楽を聴きに来てくれる人がこんなにいるなんて、涙ちょちょぎれです(笑)。みなさんに支えられてここに立つことができてます。人って暖かいですね、人生捨てたもんじゃないです。また前を向いてライブ会場でみなさんに会いたいと思います。だいぶ前向きになったでしょ?」と言って本編ラストに歌ったのは、最新シングルから「ワタシノセカイ」。

 もともとアニメのタイアップ曲ではあるけど、このライブ会場での光景を歌っているかのように感じてジーンとくる。歌が育つと言うけれど、それは歌にいろんな思い出が重なっていくことなのかもしれないと思った。

 鳴り止まない“まめぐ”コールに応え、再び登場した中島愛。ここからは『マクロスF』の楽曲をメドレーで披露。なかなか聴けないようなセレクトだったので、観客のボルテージも相当上がっていた。さらに菅野よう子作曲の「金色~君を好きになってよかった~」を歌うと、会場のペンライトが一気に金色に光る。そんな景色を見つめながら歌い終わったあと「私のデビューのきっかけをくれたランカ・リーにもありがとう! またね!」と少し涙ぐんだかのような声で言って、ステージをあとにする。

 大きな「もう一回!」の声に応えてのダブルアンコールでは「大好きな曲で、感謝の気持ちを歌いたいと思います」と「ノスタルジア」を。〈ありがとう〉を何度も繰り返す歌詞。この曲の本来の歌詞の意味とは少し違うかもしれないが、この場で歌うことで、言葉のひとつひとつが心に響き、また違った輝きを放っていた。

「ホントに名残惜しいから、みんなウチに来てって感じ(笑)。でも入らないな~。ただ名残惜しいくらいが次に繋がると思います」と言うと、会場からは「エーー!」という声が。「エーーってみんなで言うと、イエーー!に聞こえるんだね(笑)」と最後まで明るく笑わせてくれると、「みんなとコール&レスポンスをしたくて作った曲です」と最新シングルから「愛はめぐる」を披露。〈Love is coming, coming back!〉とみんなで声を出すと、あらためて彼女の復帰を祝う始まりの歌なのだなと感じた。そんな風にみんなでまめぐの再スタートを祝ったワンマンライブ。最高に楽しくて、あっという間の時間、またすぐにでも味わいたいと心から思った。

[取材・文/塚越淳一 撮影/能美潤一郎]


<セットリスト>
1.最高の瞬間
2.そんなこと裏のまた裏話でしょ?
3.宇宙的DON-DOKO-DON
<MC>
4.天使になりたい
5.Be MYSELF
6.Sunshine Girl
<MC>
7.メロディ
8.パンプキンケーキ
9.恋
10.神様のいたずら
<MC>
11.TRY UNITE!
12.Wish
13.Hello!
<MC>
14.AME(Rain)
15.Flower In Green
16.Raspberry Kiss
17.Transfer
18.マーブル (~Rasmus Faber Remix~)
<MC>
19.ワタシノセカイ

<アンコール1>
20.What’bout my star?@Formo ~星間飛行~虹いろ・クマクマ~アナタノオト~放課後オーバーフロウ
21.金色~君を好きになってよかった

<アンコール2>
22.ノスタルジア
<MC>
23.愛はめぐる


>>中島 愛 公式サイト
>>中島 愛 公式ツイッター(@mamegu_staff)

商品情報
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