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『アトム ザ・ビギニング』くまおり純氏のインタビューを公開

アニメ『アトム ザ・ビギニング』美術監督を担当したくまおり純氏のインタビューを公開! また、ニコニコ生放送にて第8話~第12話まで一挙上映が決定

 2017年7月10日(月)20:00~ニコニコ生放送にてTVアニメ『アトム ザ・ビギニング』第8話~第12話の一挙上映が決定しました! 今回一挙上映を行う第8話~12話(最終話)ではロボット同士の熱いバトルが描かれるロボレス編となります。戦いを通じて本作のキーとなるロボットA106の“心”がどう成長するのかぜひご注目ください!

 さらに、美術監督・カラースクリプトを担当したイラストレーター・くまおり純氏のインタビューを公開。独特な色彩が印象的な本作のオープニング映像の制作裏話をたっぷりとお届けします!

>>ニコニコ生放送「アトム ザ・ビギニング」8話~12話上映会視聴ページ

イラストレーター・くまおり純氏のインタビュー

――OPテーマ曲「解読不能」を初めて聴いた時の印象を教えてください。

くまおり純氏(以下、くまおり):実は完成版の前に、一つ目のVコンテを頂いた段階で、メロディの打ち込みの状態(※専門用語があるのかもしれんが…)を聴いたのが最初です。イントロもサビもかっこよくて、すぐに好きになりました。それから何十回と繰り返し聴いて、既にメロディ自体は耳に馴染んでいました。その後、TVサイズの完成版を聴きましたが、更にかっこよかったです。

私はキャラクターの中でもA106が特に好きなので、A106目線の歌詞がぐっと来ました。そしてTVサイズも作業しながら日々聴き込んで、最後にフルを聴いたという流れですね。

――OP映像の美術や色を決める際に何かテーマはあったのでしょうか?

くまおり:テーマとは違いますが、OP演出・絵コンテ・作画監督であるBahi JDさんの「くまおりさんの絵のような色とタッチのOP映像を作りたい」という熱い思いがありました。それにお応えできるよう、自分のセンスを研ぎ澄まして取り組みました。

キャラクターの色は設定で決まっているので、独自性を出しつつもアニメ本編の色とあまりにかけ離れてしまわないように、設定を確認しながら場面に合う色を作りました。背景は、同じ場面でも本編準拠ではなく、OP独自の色で構わないとのことでしたので、例えばサビの戦闘シーンの背景はロボレス会場なのですが、ここはBahiさんの「カラフルに」という提案で、地面は鮮やかなエメラルドグリーンに、壁も観客席も明るい色にしました。

――くまおりさんがアニメの制作に参加されたのは「アトム ザ・ビギニング」が初めてとの事でしたがいかがでしたか?

くまおり:アニメ制作に関しては右も左も分からない状態でしたが、その分新鮮で楽しかったですし、色々と勉強になりました。自分のイメージした色をキャラクターが纏ってかっこよく動いている…というのは初めての感覚でした。普段のお仕事と大きく違うと感じたのが、多くの人が関わっているということです。私の作業の前にも後にも他の人の作業があり、身が引き締まりました。スケジュールもハードだったので、作業可能なデータを頂いたら、とにかく最速で仕上げてお渡しする、という頭で描いていました。自分にとっては今までにないスピード感で日々を過ごしました。

OP映像の中で一番気に入っている(または思い入れのある)シーンはどこでしょうか?
どのカットも好きですね…。強いて言えば、映像として特に好きなのはサビのA106 VSモヒカーン・バッソのところです。アニメーションのかっこよさは勿論、配色がぴたっとハマっています。ここのアウトラインが赤いのは私の案ではないのですが、この赤のチョイスがとても良いですね。

他には、最後の方の水に沈んでいくところも好きです。たぶん、元々のデザインや色が良いのだなと思います。淡くしても暗くしても、青色の中に居ても映えるので色を作るのが楽しかったです。
A106が映るカットは、どれも動きがかっこよかったり仕草がかわいくて好きです。

――ここからはTwitterにてファンの皆様より募集させていただいた質問になります。OPの映像の色がとても素敵なのですが、普段、何からインスピレーションを得ていますか?

くまおり:色に関しては、ただ自分の好きなバランスで作っているだけだと思います。インスピレーションは、ぼんやりと空想したものとか、普段何気なく目にするものでしょうか。あまり深く考えたことはないです…。

――一番好きなキャラは誰ですか?

くまおり:A106です。賢くて強くてかわいいです。磨いてあげたいです。

――原作の漫画を描いてるカサハラテツローです。どれもバランスが取り辛くて描きにくいキャラでスミマセン…。中でも特に描きにくかったキャラは、誰(もしくはどれ)でしたか?

くまおり:普段ロボットやメカを描かないので、A106が難しかったです。でも、慣れない分楽しくもありました。

キャラクターを描く作業は、イメージボードやカラースクリプトでざっくりと、色がメインのため形も曖昧でした。お仕事とは別で、告知用に初めてちゃんとしたアトムザ・ビギニングのイラストを1枚描きましたが、やはりA106は難しかったです。複雑な形や動きを何枚も描ける漫画家さんやアニメーターさんの凄さが分かります。

――『アトム ザ・ビギニング』のファンの皆様へひと言をお願いいたします。

くまおり:OP映像に関わった一人としても、『アトムザ・ビギニング』のいちファンとしても、この作品が多くの人に届いてくれると嬉しいです。

<くまおり純さんプロフィール>
1988年生まれ。京都在住のイラストレーター。TVアニメ『アトム ザ・ビギニング』ではOP映像の美術監督・カラースクリプトを担当する。初画集「ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK くまおり純」(翔泳社)が発売中。

くまおり純さんが美術監督・カラースクリプトを担当した「アトム ザ・ビギニング」映像はこちら



また8月23日(水)発売の「アトム ザ・ビギニング」Blu-ray第1巻にはノンテロップ版のOP映像も映像特典として収録!ぜひチェックしてみてください!

 
作品情報
『アトム ザ・ビギニング』

●放送情報
毎週土曜日23:00~NHK総合テレビにて放送中!
●配信情報
Amazonプライム・ビデオ 毎週土曜深夜配信(見放題独占)

●『アトム ザ・ビギニング』とは
これは、いずれ“天才”と呼ばれるふたりの“日常(いま)”

 大災害後の日本に、未来を夢見るふたりの天才がいた。ひとりは天馬午太郎。もうひとりはお茶の水博志。天馬はその手で「神」を作り出すことを、お茶の水はその手で「友」を作り出すことを夢見て、日夜ロボット研究に明け暮れていた。そしてふたりの友情が生み出した1体のロボット、A106(エーテンシックス)。A106は果たして「神」となるのか「友」となるのか。若き天才コンビは、来るべき未来を垣間見る――。

 手塚治虫が描いた永遠のヒーロー・鉄腕アトム。その誕生までの物語を、『機動警察パトレイバー』のゆうきまさみと『RIDEBACK』のカサハラテツローがタッグを組み、まったく新しい構想でコミック化した本作が、ついにTVアニメーションとして始動。アニメ化にあたっては、『踊る大捜査線』『PSYCHO-PASS サイコパス』の本広克行の下、『モーレツ宇宙海賊』の佐藤竜雄が監督を務め、『BLOOD+』の藤咲淳一がシリーズ構成を担当する。

 アトムのいる「未来」と私たちの「今」が、『アトム ザ・ビギニング』によって結ばれる!

●スタッフ
原案:手塚治虫
プロジェクト企画協力・監修:手塚眞
コンセプトワークス:ゆうきまさみ
漫画:カサハラテツロー(「月刊ヒーローズ」連載)
協力:手塚プロダクション
総監督:本広克行
監督:佐藤竜雄
シリーズ構成:藤咲淳一
キャラクターデザイン:吉松孝博
メカデザイン:常木志伸、石本剛啓、宮崎真一
プロップデザイン:めばち、今橋明日菜、吉田大洋
総作画監督:伊藤秀樹
色彩設計:田中美穂
美術:加藤浩
3DCG監督:菅野高明
モニターグラフィックス:青木隆
特殊効果:村上正博
撮影監督:佐藤哲平
編集:本田優規
音響監督:岩浪美和
音楽:朝倉紀行
アニメーション制作:OLM×Production I.G×SIGNAL.MD
オープニングテーマ:「解読不能」After the Rain
エンディングテーマ:「光のはじまり」南條愛乃

●キャスト
天馬 午太郎:中村悠一
お茶の水 博志:寺島拓篤
A106:井上雄貴
堤 茂理也:櫻井孝宏
堤 茂斗子:小松未可子
お茶の水 蘭:佐倉綾音
伴 俊作:河西健吾
伴 健作:飛田展男
Dr. ロロ:斎賀 みつき
ほか

●LINE@アカウント
@atomtb_anime

>>TVアニメ『アトム ザ・ビギニング』公式サイト
>>TVアニメ『アトム ザ・ビギニング』公式ツイッター(@atomtb_anime)

(C)手塚プロダクション・ゆうきまさみ・カサハラテツロー・HERO'S/アトム ザ・ビギニング製作委員会
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