舞台『夢100』俳優陣が意識した「王子様らしさ」とは?

「本当に口説き落とすのは俺だ!」くらいの気持ちで演じたい――2.5次元舞台『夢王国と眠れる100人の王子様』ティーガ役・小澤廉さん&リド役・高崎翔太さんインタビュー

 『夢100』こと、大人気アプリゲーム『夢王国と眠れる100人の王子様』がついに舞台化! 舞台『夢王国と眠れる100人の王子様 ~Prince Theater~』と題し、2017年7月21日(金)~7月25日(火) の期間、東京・AiiA 2.5Theater Tokyoにて上演が行われます。

 今回、ティーガ役・小澤廉さん、リド役・高崎翔太さんへのインタビューが実現。それぞれが演じる役柄、舞台への思いはもちろんのこと、「大切な人の誕生日をお祝いするなら?」という舞台内容に絡めた質問にも回答していただきました。

 幼馴染のような空気感を持つティーガとリドさながら、兄弟のように語り合う小澤さんと高崎さんの空気感も合わせてお届けします!

 

小澤さん&高崎さんが感じた『夢100』への印象は“キラキラの王子様感”
――今回、舞台化される『夢王国と眠れる100人の王子様』はアプリゲームが原作ですが、どんな印象を持っていましたか?

ティーガ役・小澤廉さん(以下、小澤):率直な印象としては王子様がメインの作品なだけあって、世界観もキャラクターもキラキラしているなと思いました。夢100への出演が決まって、まずアプリをしっかり始めてみようと思ってダウンロードしたんです。物語がとてもしっかりしていて、男の僕でも楽しめるアプリだなと思いました。

リド役・高崎翔太さん(以下、高崎):僕も出演が決まった段階でアプリをプレイし始めたんですけど、100人以上のキャラクターが登場しているのに、どのキャラクターもとても魅力的で。全てのキャラクターを手に入れたいなって思いましたね。

――ちなみに、夢100はチュートリアル後にキャラクターを選択できますが誰にしましたか?

高崎:出演が決まってからプレイしたので、そこは自然と自分が演じるリドを選びましたね。

小澤:選べるキャラクターのなかにはティーガがいなくて、今回舞台に出演する宝石の国のキャラクターの中では、リドだけ選ぶことができたんですよ。なので、「あ、翔太くんだ!」と思って最初のキャラクターはリドを選びました(笑)。

――出演が決まった時の気持ちはいかがでしたか?

小澤:アニメ雑誌や女性向けの媒体で表紙やメインを飾っているのを何度も見かけたときに、「すごい作品に出させてもらえるんだな」っていうのを感じましたね。じわじわとその凄さが伝わってきているからこそ、気を引き締めなければと思っています。

高崎:「また廉が主演か!」って思いました(笑)。それに、この年齢になっても王子様の役を演じられるのは光栄ですし、良かったなって思いました。そろそろ王子様ができる年齢でもなくなってきてしまっているので。

――まだまだいけますよ! 衣装を着用されているビジュアルを見てもばっちり王子様でした。

高崎:いやいやぁ。ギリギリのところを攻めていこうと思います(笑)。

――今回の衣装は王子様の役柄だけあって、豪華な装飾やフリルが付いた衣装が印象的です。実際に衣装を着用したときはいかがでした?

高崎:リドは、ザ・王子様な衣装ですね。誰が見ても王子様だなって思えるような衣装を着られる機会はそうそうないので、着られて良かったなっていうのが一番です。

小澤:やっぱり衣装を着ると気持ちが入りましたね。「俺が王子様だ!」っていう気持ちになりました。

高崎:でも、ティーガの衣装って一番王子様っぽくない衣装だよね?

小澤:そうなんですよ。ほかのキャラクターに比べると一番シンプルなんですけど、ちょっと俺様が入っているティーガの性格が出てる衣装になっていると思います。公式サイトでは、コメント動画が掲載されているんですけど、そこでも俺様っぽいセリフを言ってみたりして。あれ、とても楽しかったですね。

高崎:あれ、廉がやり始めたのがきっかけで始まったんですよ。決め台詞を言うのは、元々は予定になかったんです。

――アドリブで決まったということですか?

高崎:そうなんですよ。コメントを言った最後に決め台詞を言うシーンがあるんですけど、廉がさらっと言い出したのがきっかけで伝染するかのように、全員が決め台詞を言い始めたんです。

小澤:いやいや! 俺もスタッフさんに頼まれたんですよ! コメント動画を取った時は、まだ稽古も始まっていない段階だったんで、その場でアプリを開いてティーガのセリフや空気感を意識して演じてみました。

高崎:そうなんだよね。まだキャラクターを深く知る前の段階だったので、皆さんにとって違和感がなかったのか心配です。でも、あれは廉がきっかけじゃなかったんだね。誤解が解けました(笑)。


小澤さんとティーガ、高崎さんとリド。それぞれに共通するマインドとは?

――この機会に誤解が溶けて良かったです(笑)。それぞれが演じている役柄についてはどんな印象を受けましたか?

小澤:一番に目に飛び込んでくるのは、あの印象的な赤髪ですよね。赤って出世する色らしくて、男の人は赤をワンポイント入れるといいといわれているんですよ。ティーガは全身が赤いので、今は王子というポジションですけど、きっと良い王様になれるだろうなと思います。内面的なところで言うと、ティーガは周りに支えられながら生きていくんじゃないかな。リドやサイからはもちろん、周囲の人たちから必要な時はしっかりと助言をもらいながら進んでいける子なんじゃないかなと思います。でも、ただ受け身なわけではなくて、自分からも提案もしていて、そこから「どう思う?」ってアドバイスを受け入れられる柔軟さがあるんじゃないかな。

――(このインタビューのタイミングでは)まだ稽古は行われていないとのことですが、ティーガを演じる上で意識することはありますか?

小澤:口調は男らしいんですけど、王子様ならではの優雅な一面も意識して役作りをしたいなと思っています。あとは、アプリではティーガは低い声なので、明るいキャラクターなのに声は低いという部分をリスペクトしつつ演じていきたいなと思います。

――高崎さんは、今回演じるリドはどんなキャラクターに見えていますか?

高崎:リドは素直に良いやつですね。ティーガやサイを始め、周囲に振り回されているんですけど、そのなかでのバランサーというか、3人でのバランスを考えられる子だと思います。性格としてはとても明るい子なんですけど、完璧なお兄ちゃんに劣等感や嫉妬心を抱いていたり、前に突き進むティーガに心のどこかで劣等感を抱いていたりする部分に、人間らしさを感じましたね。

――そんな繊細な部分もあるリドを演じる上で、意識することはどんな点でしょうか?

高崎:まだ稽古が始まっていないので、これから深めていく段階なんですが、常に一緒にいるティーガやサイとの関係性や初めて会うほかの国の王子様との関係性を丁寧に作っていければと思います。それに、リドと似ている部分があるので、気持ちは理解できると思います。

――それはどんな部分でしょうか?

高崎:自信が無い部分を見せようとはしないんですけど、自分の内側に密かに抱えていて。そういう部分がリドと自分は似ているのかなと思いますね。分かる部分があるからこそ、細かく掘り下げていって、自分のなかに落とし込んでいきたいなと思います。

――小澤さんはティーガと似ていると思う部分はありますか?

小澤:自分からアイディアを発信する部分ですかね。今回の舞台でもティーガが、リドとサイに「これしようぜ!」「やってみようぜ!」って提案しているシーンが度々あるんですけど、僕も友達と何かをしようとなった時に僕から発信することが多いので。そういうところは似ているなと思いますね。あと、チェシャ猫役の飯山裕太くんは同じアイドルグループで活動しているメンバーなんですけど、「廉くんとティーガは突拍子もないことを言うところが似てる」って言われたことがありました(笑)。なので、似ている部分は多いのかもしれないです。


座長・小澤さんが舞台『夢100』にかける思いを熱弁!?

――本日(取材を行ったのは6月中旬)顔合わせが行われたとのことですが、どんな雰囲気でした?

小澤:みんな「絶対いい人だな!」って思いましたね。座長としてはやっぱりカンパニー全体が仲良くなってほしいなと思うので、顔合わせのときは全員どんな人なのかを見ちゃうんですけど、みんな絶対に仲良くしてくれるだろうなって安心しました。なので、カンパニー内の中の良い雰囲気も、舞台上に上乗せする形で持っていけたらと思います。

高崎:顔合わせって全員に向けて意気込みとかを言う場所でもあるんですね。僕が今まで経験した顔合わせだと、座長がカンパニーに向かって熱いことを語って、全員が一丸となって「よし頑張ろう!」ってなるんですけど。今回の座長は「頑張ります! よろしくお願いします!」だけだったんで、大丈夫かなって心配になりましたね(小澤さんを見ながら)

小澤:僕は最初に熱くなってしまうと空回りしてしまうので、こういう始まり方も後々「よかったな」って思えるようになるのを狙ったんです(笑)。最初はクールに、徐々に熱くなっていくんで! それに、顔合わせのときに長く話しても、聞いているほうも疲れちゃうかなって思って。

高崎:いや、聞きたかったよ。廉の夢100にかける熱い思いを。

――せっかくなので、この場で小澤さんの夢100への思いを聞かせてください!

小澤:僕もノリノリで王子様を演じますので、みなさんも全力で楽しんでください!

高崎:うーん、顔合わせのときに言わなくて良かったかもね(笑)。

小澤: (笑)。

――そんな思いを胸に行われる今回の舞台。エンディングが2種類あるそうですね。

小澤:明るい太陽エンディングと大人っぽい月エンディングの2種類ですね。太陽エンディングでは、カンパニーの仲の良さを出せたらいいなと思うし、月エンディングではどれだけ「王子様になり切れるか」が大事だと思っていて。キャスト同士が競い合って、「本当に口説き落とすのは俺だ!」くらいの気持ちで演じたいなと思っています。

高崎:月エンディングは、姫に向かって語りかけることになると思うんですけど、僕はあまりそういうのが得意じゃなくて。やっぱり恥ずかしいというか、僕個人的な照れが出てしまうんですよね。でも、リドとして、しっかり演じられるように、今から備えておこうと思います。廉はこういうのわりと得意だよね?

小澤:こういうのはどれだけノリノリでできるかだと思っていて。ティーガとしてのスイッチを入れて、しっかりと口説こうと思います。僕個人的なところでは口説き文句はあまり得意じゃないんですけどね(笑)。


まるで兄弟のような2人だからだせる、ティーガとリドの関係性

――お2人が演じるティーガとリドは、普段から仲の良い幼馴染のような関係という設定です。ここまでの2人の掛け合いを見ていると、まさにそんな幼馴染のような、兄弟のような空気感があるなと思いました。

小澤:ティーガとリドとサイは幼馴染なので、兄弟のような空気が自然とあると思うんですね。僕も翔太くんのことを兄弟というか、兄弟子だと思っていて(笑)。そういう僕と翔太くんの関係性も、役に上乗せして見せていきたいなと思います。

高崎:台本で描かれているもの以上に、アプリ内で築かれているリドとティーガとサイの絆があると思うんです。そういう3人ならではの関係性がしっかりと出せれば、アプリからのファンの方にとっては安心できるのかなと思うので、稽古の段階から3人でしっかりと話し合って、短い時間ではありますけど、関係性を深めていきたいなと思います。

――今回の舞台では100人以上の王子様のうち、13人の王子様が登場します。共演するキャストの方で気になる方はいますか?

高崎:同じ事務所の高橋里央くんがグレイシアという役を演じるんですけど、リドと絡むシーンが多いので、個人的には同じ事務所同士だからこそ恥ずかしい部分は少しだけありますね(笑)。美慎(クロノ役・川隅美慎さん)とかは久々に共演しますし、フロスト役の吉岡佑くんは個人的に大好きなんで楽しみですね。佑くんは沖縄出身なんですけど、普段はまったりしている人なんで、今回演じる役が俺様系っていうところが気になりますね。佑くんの歌とダンスに注目します!

小澤:台本の読み合わせをしたときに、美慎くんのセリフを言う雰囲気がとても良いなぁと感じたので、一緒に演技したときの感じが楽しみですね。僕は、今回出ている方たちとは初めて共演する方が多いので、そういう意味でもどんな風になるのか楽しみですね。色々な俳優さんが居れば、それだけ色々な演技を傍で見ることができるので。あと、高根正樹くんが演じるドーマウスは、常に寝ていという役柄。どんな演出になるのか個人的に楽しみです。

――今回の舞台はトロイメアの姫の誕生日をお祝いしようと王子様たちが悪戦苦闘するのがメインストーリー。お2人が大切な人の誕生日を祝うとしたら、どんな風にお祝いしますか?

小澤:半年くらい前に予定を何日か聞いておいて、まずは誕生日の週のスケジュールを数日開けておいてもらいます。サプライズ感を出すために半年前に聞いておくのが大事ですね! あとは、当日になったら大きな人形を買ってきておいて、口の中にチケットを忍ばせておくんですよ。で、渡した時に「え、ただのぬいぐるみ?」と思いきや、口の中に飛行機のチケットが入っているのを見つけて。しかも、そのチケットはその日からのリゾート行きのチケットで……っていうサプライズですね。

高崎:それ絶対にスケジュール合わないよ(笑)。半年前だから、相手が「ごめん。忘れていて仕事入れちゃった……」ってならないようにしないとね。

小澤:確かに(笑)。

――サプライズならではの悩みですね(笑)。高崎さんはいかがですか?

高崎:サプライズってあんまりやったことないんですよね。うーん、まずはコンビニで買ったケーキを用意しておくんですけど、それだけだと「え、これだけ?」ってちょっとガッカリしますよね? でも、ケーキを食べていくうちに、なんとチケットが出てくるんですよ! しかも、そのチケットは飛行機のチケットで、3日間くらいリゾートに飛んでゆっくり過ごします(笑)。

小澤:でも、仕事入ったりで予定が合わない可能性があるんで、半年前とかに伝えておくといいらしいですよ!

――なんだかデジャブを感じます(笑)。では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

小澤:舞台『夢100』は、とってもキラキラした親しみやすい空気感のある物語です。観に来てくださった方が笑顔になれる作品になっていますので、どうか気軽に観に来てもらって、素敵な思い出を持ち帰ってくれれば嬉しいです。お待ちしています!

高崎:今回アプリからの舞台化ということで、アプリのファンの方も舞台のファンの方も「どんな舞台になるんだろう?」と、不安と楽しみ半分で待っていてくれていると思うんですけど、安心していただける舞台になるように、そして次に繋がっていく舞台になるようにカンパニーが一丸となって頑張っていきます。廉も言ったように気軽に観に来てください!

――ありがとうございました!

[インタビュー・文/河内香奈子 撮影/Re-Zi]


公演概要
■舞台『夢王国と眠れる100人の王子様 ~Prince Theater~』
 400万ダウンロード超の人気スマホゲームアプリ初の舞台化!
女の子なら誰もが憧れる“王子様との恋”をテーマに、夢世界の王国に住む100人以上の王子様との恋を体験することが出来る新感覚の女性向けスマホパズルRPG「夢王国と眠れる1 0 0?人の王子様」(通称:夢100)が舞台に。

 同ゲームの音楽CD「音100シリーズ」の登場キャラクターを中心とした総勢13名の王子様によるオリジナルストーリーで展開。楽しくにぎやかな“太陽エンディング”と、しっとりした大人向けの“月エンディング”の2バージョンで上演いたします。歌あり、ダンスあり、アクションありと盛りだくさんのエンターテインメントシアターをお楽しみ下さい。ゲームでは普段みることのできない王子様達の新たな素顔を覗けるかも!

日 程:2017年7月21日(金)~2017年7月25日(火)
劇 場:AiiA 2.5Theater Tokyo
出演者 :
ティーガ:小澤 廉/リド:高崎翔太/サイ:安達勇人
マッドハッター:碕 理人/キャピタ:鷹松宏一/ハーツ:小林竜之
チェシャ猫:飯山裕太/マーチア:上杉 輝/クロノ:川隅美慎/ドーマウス:高根正樹
フロスト:吉岡 佑/グレイシア:高橋里央/シュニー:山中翔太
青木俊輔 南米仁 原田将司 春山翔 日野敏彦

原作:ジークレスト「夢王国と眠れる100人の王子様」
演出・脚本:ますもとたくや
主 催:エイベックス・ピクチャーズ株式会社/ぴあ株式会社
チケット:プレミアムシート9,800円(税込/全席指定)※オリジナル特典付き・前方座席
       一般席6,800円(税込/全席指定)
 公式HP1次先行:3月24日(金)18:00~3月30日(木)11:00
           (受付URL:http://yume100-theater.com/)
※太陽エンディング、月エンディングの両公演をご観劇頂いたお客様には
 オリジナル特典をプレゼント!

【チケット】
プレミアムシート9,800円(税込/全席指定)※オリジナル特典付き・前方座席
一般席6,800円(税込/全席指定)
※未就学児の入場は不可となります

【チケット販売スケジュール】
一般発売日:2017年5月13日(土)10:00~
【チケット販売プレイガイド】
チケットぴあ
[WEB]http://w.pia.jp/t/yume-100/
[TEL]発売初日特電:0570-02-9920 (5/13・10:00~23:59/Pコード不要)   5/14以降:0570-02-9999(Pコード:458-178)
[店舗]セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗(直接購入可能)

東京音協オンライン
[WEB]http://t-onkyo.co.jp/

イープラス
[WEB]http://eplus.jp/yume100-t/
[店舗]ファミリーマート店内端末「Famiポート」(直接購入可能)

ローソンチケット
[WEB]http://l-tike.com/100
[TEL]発売初日特電:0570-084-639(5/13・10:00~23:59/Lコード不要) 5/14以降:0570-084-003 (Lコード:31869)
    0570-000-407(オペレーター対応10:00~20:00)
[店舗]ローソン、ミニストップ店内端末「Loppi」(直接購入可能)


>>公式サイト

(C)GCREST, Inc. / Prince Theater2017
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