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『デジモンtri.』花江夏樹×松本岳 アニメ&舞台版キャスト対談

『デジモンアドベンチャーtri.』声優・花江夏樹さん×俳優・松本岳さん対談――アニメ×舞台、声優×俳優、それぞれの立場から語る「八神太一」の存在

『デジモンアドベンチャー』の続編として制作されている『デジモンアドベンチャーtri.』の舞台化作品「超進化ステージ『デジモンアドベンチャーtri.』の公演が、2017年8月5日(土)~8月13日(日)まで、Zeppブルーシアター六本木にて始まります。

『手裏剣戦隊ニンニンジャ―』の加藤・クラウド・八雲/アオニンジャー役で知られる松本岳さんが八神太一役を務めるほか、デジモンにはアニメ版と同キャストが声を吹き込み、舞台上でデジモンの世界を再現していきます。

 今回はアニメ版の『デジモンアドベンチャーtri.』で八神太一を演じる花江夏樹さんと、舞台版で八神太一を演じる松本岳さんの対談を実施! それぞれの立場から感じた八神太一という人物についての印象とは―――。

 

舞台版『デジモンtri.』への驚きと期待感
――『デジモンtri.』が舞台化するというプロジェクトを聞いた時の印象をそれぞれ教えてください。

松本岳さん(以下、松本):『デジモン』世代なので驚きと、どうやってデジモンたちを再現するのかというのが疑問でした。『tri.』で大人になったキャラクターたちが描かれていることは聞いていたので、キャラクターたちに「どういう心境の変化があるのかな」と、お話を頂いた時には気になっていましたね。疑問も多かったのですが、楽しみの方が多かったです。

花江夏樹さん(以下、花江):どうやって『tri.』を表現していくのかというのは気になっていましたし、観てみたいなと思いましたね。

――花江さんは、今回の舞台版のビジュアルを見ての第一印象はいかがでしたか?

花江:ヤマトは金髪で再現しやすい髪形だと思うんですけど、太一の髪形はなかなか再現しづらそうで、そのまま再現しちゃうとボンバーヘッドみたいになったと思うんです。でもわりと現実にありそうな髪形で、なおかつ太一と分かる絶妙なところを突いているなと思いました。

――松本さんは元々『デジモンアドベンチャー』を観ていたということで、子供のころに観ていたアニメ作品の続編を、舞台で自分が演じるという事の難しさなどはありましたか?

松本:難しさというより不安がありました。自分も大好きな作品なので、皆さんが求めている太一を演じられれば良いなと思いながら、自分の信じた太一を思い切って楽しみながら演じられれば一番良いのかなと思います。

――その不安は多分花江さんが第1章の時に感じていた不安と一緒ですよね。

花江:そうですね。僕もだいぶドキドキしていましたし、最初のPVで太一の声が流れた時に、みんな昔の太一のイメージを持っていたのでどういう反応が来るかドキドキしました。でも今では自分の考えを監督と話し合った上で積み重ねてきているので、自分の中の太一には自信を持っています。ファンの人からも「最初はどうなるかと思いましたけど、今は花江さんが太一で良かったです」という事を言って頂けるので嬉しいですね。

花江:舞台の方も、最初は皆がいろんなイメージを持っているから分からないと思いますけど、気持ちをぶつけていけば、観終わった後に「太一だったな」って思ってくれると思うんです。だからそこは心配せずに、思ったようにやっていただけたら良いなと思います。

松本:ありがとうございます!


花江さんが超進化ステージに寄せる期待は“進化”
――花江さんは『デジモンtri.』で小学生から高校生に成長した太一を演じましたが、役作りはどのようにされたのでしょうか?

花江:アニメを最初から観返して、「太一はこんなキャラクターなんだ」というのを頭に置いてから、成長した時の気持ちとかを混ぜていく様な感じでした。基本的には子供の頃の思い出とかは引き継いだ上での『tri.』なので、成長して悩む気持ちを入れていければと思いました。

――2人は太一と共通している部分などはありますか?

松本:性格的には、子供の頃は太一に憧れていたので、リーダー的な位置に行くことが多かったです。でも年齢を重ねていく毎に控えめになっていく自分がいて、それが『tri.』の太一と似ているかなと勝手な親近感が湧いてます(笑)。

花江:子供の頃はわりと「実行委員会やります」って立候補する感じはありましたけど、昔の太一みたいな情熱は無かったですね。でも仲間を大事にしたいという気持ちはありますね。

――松本さんは舞台で太一をどのように演じてみたいと思われますか?

松本:自分は子供の頃の印象で、太一はリーダー的な存在でみんなを引っ張っていく、熱いキャラクターのイメージがあったんです。でも『tri.』を観た時に太一の心境の変化を感じて、「太一も大人になっていくんだな」と思いました。そういう部分を花江さんが演じている太一と少しでも近づけられるように、意識して舞台に挑みたいなと思います。

――舞台の方でもデジモンはアニメと同キャストが参加しますが、ご感想を教えてください。

松本:「アグモンと会話していいのかな」と思いました。率直に言うと嬉しかったですし、太一を演じられるという事だけでも嬉しいのに、当時の声優さんがデジモンを演じられるというのは非常に光栄な事なので、アグモンとの会話は凄く楽しみです。

――花江さんはアグモン役の坂本千夏さんと、アフレコでもご一緒することがあると思いますが、印象的なお話しなどはありますか。

花江:坂本さんは息子のように喋りかけてくれて、本当に可愛がってくださいますし、『デジモンtri.』は坂本さんが現場の空気を和ませてくださるので、いつも助けていただいていますね。くだらない話とかもいっぱいしますし、本当にお母さんというか……お姉さんと言いたい所なんですけど、本人が「私たち(モンスター側のキャスト陣)はPTAだから」と言っているので(笑)。

松本:まずエテモンが出てくるところにビックリして、舞台にも出てくるエテモンの執念深さを感じました(笑)。そこが嬉しかった所でもあって、エテモンは劇団鹿殺しのオレノグラフィティさんが演じられるので、デジモンと舞台で実際に会話できるので期待が膨らんでます。

花江:すごく見せ所がたくさんあって、「これは盛り上がるな」と思いますね。

――花江さん的に舞台版で気になっている具体的な要素はどんなところですか?

花江:デジモンをどう演出するのかっていう所ですね。あと進化のシーンとかも気になっていて、"超進化ステージ"なのでどういう風に表現されるのかは気になります。あとビジュアルでオメガモンがいるので、肩に乗るのかとか(笑)。
一同:(笑)

松本:乗らせてもらえるのかな……(笑)。

――やっぱり松本さんとしても乗りたいですか?

松本:乗りたいです。

――花江さんは第5章の公開が迫っていますが、第1章から第5章まで太一を演じ続けていて、キャラクターの印象が変わった部分はありましたか?

花江:太一の気持ちもセリフもそうですけど、自分の意志が固まってきて昔の太一に戻りつつあると思いました。僕は物語やセリフから気持ちも感じ取って演じているので、意識的にそうしているわけではないですけど、成長しているなと感じていますね。

――最後にファンの方々へ向けてメッセージをお願いいたします。

花江:どんなデジモンが出てくるのかとか、どういう演出になるのかというのは楽しみなので、僕もそこからアニメの方に活かせたら良いなと思います。舞台は本当に楽しみですし、僕も観に行きたいと思います。劇場版の『tri.』の方も第5章が公開されているところだと思いますが、第5章では太一が凄くカッコいいです。第6章を観終わった時に「良かった」って思ってもらえる様な太一を演じられるように頑張ります。

松本:自分の思い出の作品なので、いつもとは違う感情があります。自分でも良いものにしたいと思っていますし、見てくれるお客さんが観終わったあと「良かったね」と言ってくれるような舞台にするので、期待していてください。自分が感じた太一を舞台で思い切り表現できればいいなと思います。

[取材・文・撮影/イソベアラタ]


【公演概要】
公演名:超進化ステージ「デジモンアドベンチャー tri.~8月1日の冒険~」
公演日程:2017年8月5日(土)~8月13日(日)
会場:Zepp ブルーシアター六本木

【出演者】
八神太一:松本岳
石田ヤマト:橋本祥平
泉光子郎:上村海成
城戸丈:小松準弥
高石タケル:野見山拳太 ほか

【チケット情報】
チケット価格:7,800円(税込/全席指定)
※未就学児童入場不可
取扱いプレイガイド:イープラス
http://eplus.jp/digimon/(PC・携帯・スマホ)
一般発売:7月2日(日)~発売中
原案:本郷あきよし
制作:ポリゴンマジック
主催:舞台「デジモンアドベンチャー tri.」製作委員会
  (東映アニメーション、ポリゴンマジック、イープラス)

>>舞台公式サイト
>>舞台公式 Twitter

(C)本郷あきよし・東映アニメーション (C)舞台「デジモンアドベンチャー tri.」製作委員会
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