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『プリキュア ライブ2017』リレーインタビュー 第4回 藤田咲さん

「『プリアラ』らしさが常に出ているライブになるはず」琴爪ゆかり&キュアマカロン役・藤田咲さんインタビュー - 『キラキラ☆プリキュアアラモードLIVE2017』リレーインタビュー第4回

10月7日に、東京都のかつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで開催される『キラキラ☆プリキュアアラモードLIVE2017 スウィート☆デコレーション』

物語も後半へと突入し、ますます盛り上がっている『キラキラ☆プリキュアアラモード』で、プリキュアを演じている6名の声優と、主題歌シンガー3名による本格的な音楽ライブです。

そして、このライブでキャラクターソングを披露する6人のプリキュアキャストによるリレーインタビュー企画もついに後半戦。

第4回は、何でもできる完璧美女でありながら、猫のように気まぐれな琴爪ゆかり&キュアマカロンを魅力的に演じている藤田咲さんの登場です!

 

ゆかりの取扱説明書みたいな『CAT MEETS SWEETS』
──2月の放送スタートから約半年、琴爪ゆかり&キュアマカロンを演じてきての心境や特に印象的なことなどを教えて下さい。

藤田咲さん(以下、藤田):もう半年過ぎちゃったんだなって思うと寂しいですが、積み重なってきたこの半年のおかげで、ゆかりの色々な一面が見られたので良かったなとも思いますし……いろいろな気持ちがありますね。

ゆかりに関しては、アフレコの時に監督や演出さんとお話しをしていく中、自分で「こう演じよう」と思っていたものとは違うお芝居を見つけられることもあって。最初は、私だけでなく、スタッフさんでも理解しきれないところが魅力でもあったんです。

でも、最近は、なんとなくゆかりのやりたい事などが自分でも分かるようになってきて。それはそれで「面白いわ。嫌いじゃないわ」って感じです(笑)。

──先日放送された第29話(『大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン!』)では、年下の宇佐美いちかや、有栖川ひまりたちに「本当は甘えん坊さん」とか「お姉さんなのに可愛い」と言われていて。今ではプリキュアメンバー内でも、そういう風に見られていることが可愛くて、面白かったです。

藤田:言われてましたね~。寂しがり屋な部分とか、意外とみんなにバレていることに驚きました。ゆかりを演じている私としては「いつバレたの?」って感じです(笑)。

あきらには弱音を直接吐露したことはありましたけどね。



ジュリオとの一戦(第16話 「キケンな急接近! ゆかりとリオ!」)だってそういう本音をこぼすやりとりがあったんですけど、そこは、いちかたちには見られていなくて。

みんなが駆けつけてきた時には、もう「いつものゆかりさん」に戻っていましたよね。そういう展開が多かったので、私の中では隠せているだろうと思ってました。

でも、日々一緒に行動している仲間なので、そういうところもおのずと見えちゃってるんでしょうね(笑)。アニメには描かれてないところでのキャラクターたちの繋がりを想像できるのも、この作品の魅力の一つかなと思います。



──ゆかり(キュアマカロン)のキャラクターソングも作られることを聞いた時の感想を教えてください。

藤田:アニメなどのキャラソンを歌う時って、「自分が演じてきたキャラクターのキャラソンを歌う」場合と、「キャラクターを演じるよりも前に歌う」場合の2パターンがあるんです。

今回は後者だったので、レコーディングと同時に、キャラクターも作っていくという作業が必要になりました。だから、音楽プロデューサーの堤(健一郎)さんを始めとしたスタッフの皆さんが想像している「琴爪ゆかりの歌」を、自分がどのくらい表現できるのだろうと思ったことはすごく覚えています。

実際、レコーディングの時には、いろいろなディレクションを頂きました。キャラソンにとってはキャラクター性がいちばん大事だと思うのですが、歌の魅力も伝えなきゃいけないので、そこのせめぎ合いというか……。

私自身としては、こんな風に歌いたいなという思いもあったりしたので、それらのバランスについては、いろいろと考えながら歌いました。

──第5話などの挿入歌でもあるゆかりのキャラソン『CAT MEETS SWEETS』の印象を教えてください。

藤田:最初に聴いた時、「あ、好きだな。良い曲だな」って思いました。妖艶な感じだったり、気まぐれな感じだったりする曲調で、歌詞もマカロンらしい。いろんな表情を見せられそうだなって想像が膨らみました。

キュアマカロン キャラクターソング「CAT MEETS SWEETS」
~「キラキラ☆プリキュアアラモード」第5話より~



「CAT MEETS SWEETS」
作詞:Nostalgic Orchestra
作曲・編曲:サイトウヨシヒロ
歌:キュアマカロン(CV:藤田咲)

──特に印象的だったディレクションはありますか?

藤田:あまり(声を)出し過ぎないようにというディレクションがありました。私、けっこう歌い上げるのが好きなので、つい歌い上げがちになってしまうんです。でも、ゆかりさんというキャラクター的には、そういう歌い方があまり合わないんですよね。

──ゆかりらしさ全開の歌詞ですが、特にお気に入りのフレーズはありますか?

藤田:う~ん、どこだろうなあ?

「THE琴爪ゆかり」みたいな歌詞なので、共感して頂く方向性の歌詞ではないですし。

「ゆかりさんは、こういうのがお好きなんですね」って思いました。琴爪ゆかりの取扱説明書みたいな感じですよね(笑)。

──たしかに(笑)。この歌詞は、ゆかりの役作りにもかなり役立ったのでは?

藤田:はい。「なるほど。この路線で良いんですね」と思えたので。

ただ、この曲は、第16話までの完全無欠で何事にも動じない「強い琴爪ゆかり」の曲だと思うんです。

第16話で、実は弱い部分も持っている繊細なキャラクターでもあることが描かれた後にキャラソンを作った場合には、きっと、そういう面も見えてくる曲になったと思います。

だから、『CAT MEETS SWEETS』の歌詞がゆかりのすべてということではないですが、(役作りの)大事な指針にはなりました。

【キャラクターソング】<BR>キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 4 キュアマカロン (CV.藤田咲)
【アニメイトオンライン】【キャラクターソング】
キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 4 キュアマカロン (CV.藤田咲)


≪収録曲≫
01. CAT MEETS SWEETS
作詞 : Nostalgic Orchestra
作曲 ・ 編曲 : サイトウヨシヒロ
歌 : キュアマカロン ( CV. 藤田咲 )

02. レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム ~キュア・マカロンバージョン~
作詞 ・ 作曲 ・ 編曲 : Nostalgic Orchestra
歌 : キュアマカロン ( CV. 藤田咲 )

03. CAT MEETS SWEETS ( オリジナル・カラオケ )

 
あきらが持っている母性は、ゆかりすらも包み込む
──4月には、『キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 4』として、CDも発売されました。その時の心境などを教えてください。

藤田:このキャラソンCDを引っ提げて、タワーレコードでライブをすることが決まっていたので、会場へ来てくれるお客さんには、ぜひ曲を覚えて来て欲しいなという思いが強かったんです。

だから、発売日には、「みんな聴いてくれるかな」「気に入ってくれるかな」って、すごくドキドキしました。

あと、これは『プリキュア』ならではのことだと思うんですけど、公式サイトにプリキュアが踊ってる動画があるんですよ。それを観て、純粋にすごいなって思いました。

琴爪ゆかりやキュアマカロンの魅力をさらに引き出すようなダンスをマカロンが踊ってくれているんですけど、私にはこんなにも妖艶なダンスは踊れないなって(笑)。

でも、こうやって、自分一人では無く、いろいろな方の力を借りて、琴爪ゆかりというキャラクターができあがっているんだというのを実感できた瞬間でもありました。

──ボーカルアルバム『キュアラモード☆アラカルト』には、剣城あきら(CV:森なな子)とのデュエット曲『愛とときめきのマカロナージュ』も収録されています。この曲を最初に聴いた時の感想を教えてください。

藤田:「すごーい!!!」って思いました(笑)。

──そんなテンションになるほど、嬉しかったのですね(笑)。

藤田:なな子とも、「デュエットを歌いたいね」って話していたんですよ。

それが実現できてとても嬉しかったです。それに、デュエット曲といっても、いろいろな方向性があると思うのですが、「あ、この路線で来たんですね」みたいな(笑)。

ゆかりにとってのあきらって、私自身の中でもすごく大きな存在になっているので。この曲で、そういうところも表現できるんじゃないかなって思いました。

──ゆかりとあきらの掛け合いがすごく印象的で、2人の関係性もより濃く見えてくるような曲です。

藤田:そうなんですよね。私は(アフレコでは)台本の行間を読むことも意識しながら、お芝居しているつもりですが、それは必ずしも視聴者の方に伝わっているとは限らないというか。

きっと伝わってないこともあると思うんです。

表現されたものって、ある側面だけを見ている人と、いろいろな考察を重ねた人とでは、見えてくるものが違ってくるものなので。その中のどれが正しいとかはなくて、視聴者の方それぞれにいろいろな見方や解釈があって良いと思うんですね。

この『愛とときめきのマカロナージュ』も、あきらとゆかりの関係性を思いながら聴くと、もっといろいろなことを想像できますよね(笑)。

そういう意味でも、私にとってはすごく存在の意味がある曲で。こういう曲を歌えることも、ありがたいなと思いました。

【試聴】ボーカルアルバム全曲メドレー
キラキラ☆ プリキュアアラモード ボーカルアルバム キュアラモード☆アラカルト


▲『愛とときめきのマカロナージュ』は、5曲目に収録

作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra
歌:琴爪ゆかり(CV:藤田咲)&剣城あきら(CV:森なな子)


──この曲の中に限らず、ゆかりとあきらの関係については、どのように解釈しているのでしょうか?

藤田:いろんな取材で言ってるのですが、最初の段階では(あきらを)「犬」だと思っていました(笑)。序盤のゆかりは他者を認識する意識があまりなかったので、同じ高校の女の子って認識だけど、それ以下でも以上でもなかったと思うんです。さらに当時のあきらって、自分の意見を言わないんですよね。博愛主義で誰でも愛せるし、誰にでも自分を委ねることができるんだけど、「じゃあ、あなたの意見は?」と言われた時に何も無かったりするんですよ。

一方で、琴爪ゆかりは自分の意見を正しく伝えることを重んじるところがあって。(第8話「キラパティオープン…できません!」で)あきらが自分の意見を言えなかった時に、「あなたの意見は?」と聞いたら、最初、あきらはたじろいじゃったんですね。

でも、その回のBパートで「これは自分の意見!」って戻ってくるんです。そのシーンでは、「よくできましたね~。良い子だね~」って気持ちになりました(笑)。



──完全に、犬と飼い主の関係ですね(笑)。

藤田:ところが第25話(「電撃結婚!?プリンセスゆかり!」)で、ゆかりは自分の本心をあきらにこぼすんですよね。

自分の見せたくないであろう繊細で弱い部分を唯一伝えた相手があきらだったことには、同じ高校生のプリキュアだからという理由だけではなくて、きっとあきらにすがりたいような思いがあったからだろうし、演出の方も「そこは、助けてって思いを伝えちゃって良いです」と仰っていたんですね。

その後のあきらの「君が大好きだから」という直接的なセリフや、包み込む愛の深さも、ゆかりにとってすごく大切なものなんだなって、私は感じました。

──大きな変化ですね。

藤田:ゆかりって、完璧であるが故に、実は人一倍孤独な人間だったんですよね。

その孤独な人間を「けっして放っておかないよ」というあきらの存在は、彼女にとって、すごく突き刺さっている。

ゆかりには相手が距離をつめてくると、逃げるくせがあるんですけど、あきらは、逃げても追いかけてくれる。そこは、いちかたちも同じなんですけど、その諦めない気持ちはゆかりも受け取っていて、人間としても好きだなという気持ちは、ますます膨らんでいると思います。

コンフェイト公国の王子が来た時に(第25話)「恋を知らない」と言ってたんですけど、「あきらさんへの気持ちは、もう恋で良いんじゃないでしょうか?」って、藤田さん的には思いました(笑)。

──同じように思っている視聴者は多い気がします(笑)。

藤田:女児向けアニメなので、スタッフさんから「これは愛情ではないです」みたいなことを言われたりもするんですけどね。

藤田さん的には、「これを愛と言わずして、何を愛と言うのだろう」と思っています(笑)。

だって、相手を包み込むような思いは、やはり愛情だと思うので。

キュアショコラというキャラクターも愛のキャラクターですし。あきらが持っている母性は、琴爪ゆかりすらも包み込むことができるということなんでしょうね。

というか、ゆかりには、あきらしかいないと思っています(笑)。

 
「こんなはずでは!?」と思った『愛とときめきのマカロナージュ』
──第3回に登場して頂いた村中さんからは、もしライブで『愛とときめきのマカロナージュ』を(森)なな子ちゃんとデュエットすることになったら、「どういう心づもりで歌うんですか?」という質問を託されました。

藤田:あははは(笑)。それは私にも分からないです(笑)。

レコーディングした時には、曲のイメージと、ゆかりの心境とかを意識しながら、普通にあるがままに歌っただけなんですよ。

堤プロデューサー:藤田さんが先にレコーディングしたんですよね。

藤田:そうなんです。だから、なな子は私の歌も聴きながら収録をしたらしくて。「歌いやすかったよ」と言ってくれたりしたんです。

それで「そうなんだ~。良かった」とか思っていたのですが、なな子の歌も入った完成版を聴いたら、これはヤバイって(笑)。



──ファンにとってのご褒美的な意味でヤバイ曲ですよね(笑)。

藤田:私自身、「こんなはずでは!?」と思いました(笑)。

他の人が聴くってことを考えてなかったって言うと、「それはどうなんだ?」って思われてしまいそうですが……。

表現をする仕事としては、それは当たり前のことでもあって。ただただ、ゆかりとこの曲のことを表現したら、自分でも「わぁ~」って言っちゃう曲ができあがっていました(笑)。

その作品を、みんなも「わぁ~」っていう気持ちで聴いてくれてることは、ありがたいですね。

でも、それと同時に、これは初めての経験なんですけど、ちょっと恥ずかしい気持ちもあります(笑)。

──では、もしこの曲を大勢のお客さんの前で歌うことになったら、恥ずかしくなってしまいそうですか?

藤田:そのときの私がどういう気持ちでいるかによりますね。

自分としては、表現者として舞台に立っていて欲しいと強く願っているんですけど(笑)。そうであれば、レコーディングの時と同じように、琴爪ゆかりとして何の気無しに歌っていると思います。

もし、「普通の藤田さん」としての感覚が芽生えてしまったら、恥ずかしいって思うのかもしれないですね(笑)。今はまだ分からないです。

でも、周りのお客さんが「キャー!」って言ってくれたら、たぶんノリノリになるでしょう。私ではなく、なな子が(笑)。

──森さんは、元宝塚歌劇団の男役なので、ステージ上でもグイグイとリードしてくれそうですね。

藤田:8月のアニサマのときも、センターのところで2人が近づいていく時、必ず目を見ながらウィンクしてくれるんですよ(笑)。

──さすがとしか言いようがないです(笑)。

藤田:私も「さすがです! なな子さん!」って思いました。

女の子のしてほしいことがわかってるというか……宝塚ってすごいパワーがあるところなんだなって、常々感じています。

──『キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 4』に収録されている『レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム』の「キュアマカロン・バージョン」についても、印象やレコーディングの時のエピソードなどを教えてください。

藤田:『レッツ・ラ』も大好きな曲です! 3月にあった「プリキュアドリームナイト!」というトークイベントの時、『レッツ・ラ』のレコーディングが近かったので、口ずさんでいたんですよ。

その時、一緒にいた(美山)加恋に「え? 咲さん、『レッツ・ラ』をそうやって歌うんですか?」って驚かれて。「だって、マカロンだもん」って話したのを、すごくよく覚えています(笑)。

(宮本)佳那子ちゃんもすごく可愛い感じで楽しく歌っているんですけど。やっぱり『マカロン・バージョン』は、キャラソンであることが大前提なので、「マカロンらしく楽しく」というのが私の中の大きなコンセプト。

同じ曲調でも違う印象を感じてもらえたら、良いなと思いながら歌いました。

あとは、英語が得意という設定なので、英語の部分は発音的にちょっとカッコつけています。

 

アニサマ以上の素敵なライブになるはず
──主題歌&キャラソンの本格的なライブ『キラキラ☆プリキュアアラモードLIVE2017 スウィート☆デコレーション』が開催されると聞いた時の感想を教えて下さい。

藤田:私、お芝居は大好きなんですけど、人前で歌を歌うことにはちょっと苦手意識があって。そういう時に、いつも最初は戸惑いを感じてしまうんです。

でも、一緒に参加するメンバーたちから「大丈夫ですよ」とか言ってもらって、「じゃあ頑張る」みたいな気持ちになるタイプなんですね(笑)。

なので今回も、ライブがあることを最初に聞いた時は、手放しで「やったー!」という感じよりは、「どうしよう……」という気持ちの方が強かったです。

──歌に苦手意識があるとは意外でした。

藤田:今までプリキュアの声優さんがライブをする機会がなかったのにも関わらず、今回初めてこういう場を下さって、1年間一緒に頑張ると決めたメンバーとの大きな思い出が増えることは、すごくありがたいことだなと、せっかく頂いたチャンスなので、自分なりに精一杯頑張ろうと今は思っています!!

──では、5月のリリースイベントや、8月のアニサマも、仲間と一緒だから頑張れたという気持ちですか?

藤田:そうですね。リリイベの時は、プリキュアのキャストがキャラソンを生で歌うこと自体が初めての試みだったので、スタッフさんも私たちキャストも、どういう方がいらっしゃるのか、なかなか見えづらい部分があって。どういう盛り上がり方をしてもらえるのかも、本当に未知数だったんです。

ですが、いざ舞台に立ってみると、みんな本当に優しくて、温かくて。すごく純粋な声援をくださっていました。「『プリアラ』はこんなにも温かい人たちに支えられているんだってことを肌で感じることができたので、すごく良かったです。

アニサマの時は、主題歌の歌手のお二人(駒形友梨&宮本佳那子)と一緒に歌えたことも大きかったですね。



──リリイベは、プリキュアの5人だけのイベントでした。

藤田:歌手のみなさんは、地域のイベントなどではけっこう歌われているんですけど、私たちキャスト陣も一緒にステージに出ることはなかなかできていなくて。

私、今、プリキュアさんが出てるキャラショーをよく観に行ってるんです。

──そうなんですか!

藤田:大好きなんです。ショーを観ながら、「主題歌もこんなに素敵な曲だし、私たちも一緒に盛り上がれたら良いな」と思っていたら、アニサマでそれが叶ったんですよ。歌手のおふたりとキャスト陣の絆がすごく深まりました。

アニサマには北川理恵さんがいらっしゃらなかったのですが、プリキュアの6人に、歌手のお二人も加えた8人で一緒に作っている作品だということを強く感じられました。

初めての試みですし、きっとたくさんの方がご助力してくださったから、私たちがこんなにも楽しい経験をできていると思うんですけど。やってみないと分からないものを掴めたなと思いました。

だから、10月のイベントは、北川さんも一緒に、アニサマ以上の素敵なライブになるはずだと期待しています。

 
ペンライトを振りながら、プリキュアを応援して下さい
──もうひとつ、村中さんから託された質問があるのですが。5月のリリイベや8月のアニサマで、何か『プリキュア』という作品ならではのことを感じたりはしましたか?

藤田:『プリキュア』ならではですか……。

堤プロデューサー:『プリアラ』ならではでも良いかもね。『プリアラ』あるあるみたいな。

藤田:『プリアラ』あるある……あ、座長(美山さん)が素敵だなって思いました。

いつも、座長のために頑張ろうと思えるんですよね。

──美山さんは、このメンバーが揃った時から座長の雰囲気を持っていたのですか? それとも、半年の間に座長らしさが出てきたのでしょうか?

藤田:元々、彼女はそういう部分を多く持っていて。まさに、いちかみたいだなって最初から思っていました。

加恋自身がどう思っているかは分からないですけど、加恋以外のメンバーは全員が「この1年、この子のために頑張れる」という気持ちだったと思います。

それに、リリイベやアニサマでは、スタッフさんたちにも「このメンバーで良かった」と感じてもらえるものを見せられた……んじゃないかなと思っています。

──当然、藤田さんご自身も、そう感じているわけですね。

藤田:もちろんです。加恋だけでなく、全員がこのメンバーで良かったなと思います。

(福原)遥は、一緒にいるとすごく和むんですよね。本人は、わりとしっかりしてる風に見られたいタイプみたいで。いつも自分ではそう言ってるんですけど、実はすごくちょうど良い感じの緩さもあって(笑)。

時々、「おはようございます」ってセリフを「お疲れさまです」と言うみたいな、天然発言をしたりして、みんなを和ませてくれるんです。

あと、突然くしゃみをして転んだりとか。「はるった」って言葉が生まれるくらいなんですよ(笑)。そんな失敗で、空気がすごく和むのも彼女だからこそなんですよね。本当に良い雰囲気を作ってくれます。

(村中)知は一番空気を読める子で常識人。しかも盛り上げ役で、本当に頼りにしています。

私は一番年上なので、本当なら常に「しっかりしなくちゃ!」って思っていたかもしれないんですけど。知がしっかりしてくれてるから、私は良いかなって思う瞬間がよくあります(笑)。

──自然と良い役割分担ができてるのですね。森さんや水瀬いのりさんについても聞かせてください。

藤田:私は、琴爪ゆかりというキャラクターを真剣に考えがちなんですけど。あきらって、わりと抜けている部分がありますよね。

「ゆかりがこんなにも辛辣なセリフをぶつけてるのに、その反応?」みたいな(笑)。

私は、そこがすごく良いなと思っているんです。あきらまで考え込みがちだったら、高校生組は「陰」の方に偏ってしまったんじゃないかなって。でも、彼女が「陽」なので、ちょうど良いバランスになっていると思うんです。

そんなあきらとなな子はすごく重なるところがあって、私もすごく頼りにしています。

いのりちゃんは、もうまさに「パルフェ!(完璧)」って感じなんですよね。

しかも、あんなに可愛いのに突然、ちょっと黒いことを言ったりもするのがすごく面白くて(笑)。

この6人のバランスが本当に良くて。オーディションでは、声や芝居で選んでいただいたのだと思うんですけど、もしかしたら、人となりも見ていたんじゃないかなって思うくらい、良いチームです。

だから、このメンバーが揃う10月のライブは、常に『プリアラ』らしさが出ているライブになるはず。『プリアラ』を観てくださっている人たちは、「この風景、テレビで観たことある!」と思ってくれる気がします(笑)。



──キャラクターの決めセリフを言ったり、キャラソンを歌ったりする時だけじゃなく、常に『プリアラ』の空間になるのですね。

藤田:そうです、そうです! 特に、加恋と知は、まさにいちかとあおいだと思いますよ(笑)。

──では、藤田さんご自身が10月のライブで特に楽しみにしていることはありますか?

藤田:デュエット曲が楽しみですね。ゆかりとあきらの『愛とときめきのマカロナージュ』だけじゃなくて、いちかとシエルにもデュエット曲(『キラリ☆Avec☆Moi☆』)があるので、生で聴けたら嬉しいですね。

やっぱり、二人で歌うとパワーも2倍になっていると思うので。

もちろん、ひまりとあおいのソロ曲も、可愛いらしい曲とカッコ良い曲とで対照的な2人だし楽しみです。

【試聴】ボーカルアルバム全曲メドレー
キラキラ☆ プリキュアアラモード ボーカルアルバム キュアラモード☆アラカルト


▲『キラリ☆Avec☆Moi☆』は、2曲目に収録

2. キラリ☆Avec☆Moi☆
作詞:六ツ見純代 作曲・編曲:R・O・N
歌:宇佐美いちか(CV:美山加恋)&キラ星シエル(CV:水瀬いのり)


──では、改めて、ライブへの意気込みと、読者へのメッセージをお願いします。

藤田:初の単独ライブということで、リリイベに来て下さった方は、こういう盛り上がりになるのかなって、何となく想像をされているかもしれません。

でも、リリイベより会場も広いですし、お客さんも含めたみんなで作っていくライブにしたいと考えています。だから、ぜひ恥ずかしがらずに声援を送ってください!

──やはり、お客さんの声援が有るか無いかで、演者の皆さんのテンションも変化してくるものですか?

藤田:もちろん、全然違います。お客さんからキラキラルが溢れていると、そのキラキラルを何倍にもしてお返ししたいなって思えるので。

ぜひ、ペンライトを振りながら、プリキュアを応援して下さい。

女児の多い映画館では、なかなかペンライトを振れない大人も、ブンブンと触れる機会だと思うので(笑)。でも、小さなお子様たちのことは、優しくいたわってあげて下さいね。

あと、アニメイトタイムズをご覧の皆さまは、このリレー企画で気になったら、ぜひ『キラキラ☆プリキュアアラモード』の放送も観て下さい。

日曜日の朝(8時半)、リアタイ視聴をよろしくお願いします!

 
【リレー企画:キュアショコラ役、森なな子さんへのメッセージ】

──次回のリレーインタビューに登場するキュアショコラ&剣城あきら役の森なな子さんへの質問やメッセージをお願いします。

藤田:私は、なな子の歌声からにじみ出る色気がすごく好きなんですよ。『ショコラ・エトワール』を聴いた時、なんでこんなにも色気が出るんだろうって思いました。

その歌声を想像しながら『マカロナージュ』のレコーディングをしたら、それ以上のものが出てきて「はぁ~」って思ったんですけど(笑)。

そういう歌の色気の出し方を聞いてみたいです。きっと、皆さんも聞いてみたいですよね?

[取材・文/丸本大輔]

 
キラキラ☆プリキュアアラモード LIVE2017スウィート☆デコレーション 公演概要

開催日:2017年10月7日(土)
開催場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
チケット料金:前売り券:5,800円(税込)※全席指定
当日券 :6,500円(税込)※全席指定:
チケット一般発売:9月2日(土)
開場/開演:第1部:Sweet & Cute

第1部Sweet&Cute開場:13:15/開演:14:00
第2部Bitter&Hot開場:17:15/開演:18:00

※2回公演となります。それぞれチケットが必要です。
※4歳以上はチケットが必要になります。

・出演者
美山加恋(キュアホイップ役)、
福原遥(キュアカスタード役)、村中知(キュアジェラート役)、藤田咲(キュアマカロン役)、森なな子(キュアショコラ役)、水瀬いのり(キュアパルフェ役)、駒形友梨(OP歌手)、宮本佳那子(ED歌手)、北川理恵(イメージソング歌手)



>> キラキラ☆プリキュアアラモード LIVE2017 スウィート☆デコレーション 公式HP
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CD情報
【アルバム】キラキラ☆プリキュアアラモード ボーカルアルバム キュアラモード☆アラカルト

3,600+税

1. キラキラ☆スイート☆マドモアゼル/歌:駒形友梨
作詞:大森祥子 作曲・編曲:高木 洋

2. キラリ☆Avec☆Moi☆/歌:宇佐美いちか(CV:美山加恋)&キラ星シエル(CV:水瀬いのり)
作詞:六ツ見純代 作曲・編曲:R・O・N

3. おっかしーなパティスリー/歌:北川理恵
作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra

4. Soul Believer ~ワイルド・アジュール・バージョン~/歌:立神あおい(CV:村中知)
作詞:ミズノゲンキ 作曲・編曲:睦月周平

5. 愛とときめきのマカロナージュ/歌:琴爪ゆかり(CV:藤田咲)&剣城あきら(CV:森なな子)
作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra

6. ノワール・デコレーション ~黒い塗り絵~/歌:宮本佳那子
作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:サイトウヨシヒロ

7. はらぺこ☆ハピデコ♡ドーナツ/歌:宇佐美いちか(CV:美山加恋)&ペコリン(CV:かないみか)
作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra

8. からめるでいず/歌:有栖川ひまり(CV:福原遥)
作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra

9. SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード ~ロング・イントロ・バージョン~/歌:駒形友梨
作詞:大森祥子 作曲・編曲:大竹智之

10. レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム ~キラキラ☆パティスリー・バージョン~ /歌:キュアホイップ(CV:美山加恋)、キュアカスタード(CV:福原遥)、キュアジェラート(CV:村中知)、キュアマカロン(CV:藤田咲)、キュアショコラ(CV:森なな子)、キュアパルフェ(CV:水瀬いのり)
作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra




【連載】『プリアラモード ライブ2017』 リレーインタビュー

第1回  宇佐美いちか&キュアホイップ役・美山加恋さんインタビュー

第2回  有栖川ひまり&キュアカスタード役・福原遥さんインタビュー

第3回  立神あおい&キュアジェラート役・村中知さんインタビュー

第4回  琴爪ゆかり&キュアマカロン役・藤田咲さんインタビュー

第5回  剣城あきら&キュアショコラ役・森なな子さんインタビュー

第6回  キラ星シエル&キュアパルフェ役・水瀬いのりさんインタビュー

(C)ABC-A・東映アニメーション
(C)プリキュアスウィート☆デコレーション製作委員会
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