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小野友樹や原作者らが語る『アンゴルモア 元寇合戦記』

『アンゴルモア 元寇合戦記』小野友樹さん、たかぎ七彦先生、田村淳一郎Pインタビュー|『蒙古襲来絵詞』や本物の“てつはう”に大興奮!

元寇の中でも最初に元軍が来襲し、壮絶な戦いとなった文永の役の対馬侵攻。これを真正面から描き、「いま一番熱い侍コミック」と呼ばれる『アンゴルモア 元寇合戦記』が、2018年7月10日よりサンテレビ、TOKYO MXほかにてTVアニメ放送スタートとなります!

そこで今回は朽井迅三郎(くちい じんざぶろう)役の小野友樹さん、原作者のたかぎ七彦先生、田村淳一郎作品プロデューサーにお集まりいただき、本作品の魅力はもちろん、元寇や対馬についても熱く語っていただきました。

さらに撮影アイテムとして『蒙古襲来絵詞』や“てつはう”を用意したところ、こちらでも大盛り上がり! 男たちの熱い語り合いをお楽しみください!

▲『蒙古襲来絵詞』を持つ小野さん、てつはうを持つたかぎ先生、ポスターを持つ田村P。
前代未聞の撮影風景に「どんな顔したらいいかわからない(小野)」「落としたら割れるっていうのが怖い(たかぎ)」「怖いな、この撮影(田村)」と緊張気味……!

▲『蒙古襲来絵詞』を持つ小野さん、てつはうを持つたかぎ先生、ポスターを持つ田村P。 前代未聞の撮影風景に「どんな顔したらいいかわからない(小野)」「落としたら割れるっていうのが怖い(たかぎ)」「怖いな、この撮影(田村)」と緊張気味……!


手始めは全員で元寇語り!

――元寇、それも文永の役の対馬侵攻を描いた作品ということに、まず驚きました。記録に「一人モ助カル者ナシ」と残る戦いですから、最初から全滅が見えているようなものだと思うのですが、たかぎ先生はなぜこの題材で描こうと思われたのでしょうか?

たかぎ七彦先生(以下、たかぎ):きっかけは絵巻です。中学のときに、教科書に必ず載っている『蒙古襲来絵詞』の竹崎季長の横でてつはうが爆発している場面を見たのですが、そのあと高校のときに図書館で、全部載っているものを見たんですよ。

そこで、その先があることを知ったんです。蒙古軍の陣が山の上に大きく構えられていて、その先には海上戦があって。こんな広がりがある話の最初の部分だけしか教科書に載っていなかったことがわかって、面白いなと感じたのがきっかけのひとつでした。

――それで元寇に興味を持たれた理由はわかりました。その中からなぜ対馬侵攻を選んだのですか?

たかぎ:僕が習った当時は、元軍が来襲して、1日で帰ったと言われていて。教科書の地図の侵攻ルートを見ると、その前に対馬に1週間余りいるんですよ。このときに何してたのかなって疑問に思ったのがひとつです。そのぐらい長くいたなら、色々なドラマがありそうじゃないですか。

――続いて田村プロデューサーに伺います。本作をアニメ化するまでの経緯と、最初に対馬戦という舞台設定を知ったときの感想を教えてください。

田村淳一郎プロデューサー(以下、田村):まずコミックスの第一巻が出たときに読ませていただきました。KADOKAWAという出版社の中ではなかなか珍しい題材の作品であるということと、迅三郎というキャラクターがすごく魅力的だったので、アニメ化はすごく大変だなと思ったのですが、それでもやってみたいなと思う作品でした。何よりも、内容が面白いところが一番ですね。

対馬の史実を鑑みると、アニメの題材としては難しいかなと思いましたが、コミックスを読み進めていくに従って人間同士のドラマがどんどん濃密になっていくので、どんな結末を迎えるにしても、アニメとして成立するんじゃないかなという予感はありました。

――小野さんに伺います。本作に触れる以前に、元寇に対しては何か映像作品を観たり、興味を持って調べたことはありますか?

小野友樹さん(以下、小野):僕はわりとテスト勉強をちゃんとするタイプだったので、元寇の「寇」の字はたぶん50回くらい書いてます。

一同:おお~っ!

小野:文永の役の1274年を「元に畏怖なし(イフナシ)文永の役」みたいに憶えたり、弘安の役も「畏怖はい」みたいな語呂合わせで1281年と憶えたりとか。当時からクビライ・ハーンとクドゥンみたいな人物名もなんとなく憶えていて、とにかくバッドエンドの印象が強くありました。

当時、元が1回目は神風があって帰ったと習ったのですが、数年後には神風がなかったことになったりして、「え、本当はどっちなの!?」と疑問に思ったままでした。

だから今回こうして先生のマンガで読ませていただいたときに、「こんなことがあったの!?」って。もちろん、すべてが史実ではないと思うんですが、改めて元寇というものを知れたことが嬉しいです。

勉強で得たものに知識が肉付けされていくのが、この仕事をしていて得な部分だなと思っているのですが、ちょっとだけ知っているからこそ入りやすくて、元寇も『アンゴルモア 元寇合戦記』を通して徐々にわかってきたような感覚があります。

――迅三郎はオーディションで決まったそうですが、受けるにあたって本作を読まれたときは、迅三郎目線で読まれたのでしょうか?

小野:あ、どうだったかな。最初は「よし、迅三郎として読むぞ!」と思って読み始めるんですけど、最終的には「たぁのしぃぃ~♪」って感じで読んでいました。

――やっぱり全巻一気でしたか?

小野:一気ですね、やっぱり!

――これ止まらないですよね!?

小野:止めドコがないですね! 次から次へですからね! 特に好きなのが、曲がり道のところを守る話で(第三巻、第十二話)。

合戦って普通、何千何万がぶつかるところが見せ場なのに、曲がり道を守る戦術とか理由とかが面白くて、そういうところに惹かれちゃうんですよね。渋いというか、玄人好みな感じの戦局を描いてらっしゃるから、逆に目が離せない感じがあります。

――しかもあそこ、迅三郎は右利き有利な場所を選んでいるんですよ。右利きが弓を使う上で、対馬側は右側の空間が開けているから矢を放ちやすいけれど、元側は右利きが矢を放とうとすると岩壁が邪魔になるんです。だから利き腕まで考えて場所を決めているんですよ。

小野:そこまで含めて!?

――やっていますよね? あれ、そういう意味ですよね?

たかぎ:はい。

小野:うわ~、マジか!

――やっぱりそうですよ。

小野:この読み合いがスゴい! ほんとにそうなんですね!?

小野友樹さんと朽井迅三郎

――迅三郎のオーディションはどのような感じだったのでしょうか?

小野:初めての感覚だったんですけど、オーディションの練習で迅三郎を演じてみたときに、「これ、俺以外だと誰がどう演じるんだろう?」と思ったんですよ。自分がものすごく迅三郎にハマっているというよりは、「俺以外だと誰がいるんだ?」って浮かばなかったくらい、自分が演じたものに「あれ、これはけっこう迅三郎に近いんじゃ?」みたいな感覚があったんです。

後に先生にお聞きしたときに「一番近かった」と言っていただけて、逆にそのとき思ったのは「一番近かったということは、まだズバリじゃないんだな」と(笑)。

たかぎ:いや、まさに迅三郎でしたよ!

小野:作品を通してより迅三郎とシンクロしていこうと思った部分もあったんですけど、先生にそう言っていただけてすごくありがたいです。

田村:今回は迅三郎と輝日(てるひ)をオーディションで選びましたが、僕らも小野さんの迅三郎は満場一致でしたよ!

小野:本当にありがたいです。選んでいただけて。迅三郎は迫力があり過ぎても違うし、かっこよすぎる声や芝居でも違うし、ダサ過ぎても違う、絶妙なトーンなんです。ちなみに、迅ちゃんっていくつくらいなんですか?

たかぎ:一応、26~27歳くらいで想定しています。子持ちですからね。

田村:意外と若いんですね。僕、30くらいかと思ってました。

たかぎ:30までは行ってないです。

小野:20代後半くらいのイメージでいたので、ちょうどでしたね。良かった。

▲てつはうに若干緊張気味の小野さん。火薬が入っていなければ爆発しないと知って、多少安心した模様

▲てつはうに若干緊張気味の小野さん。火薬が入っていなければ爆発しないと知って、多少安心した模様

――アフレコ現場の様子や、ほかのキャスト陣の逸話を教えてください。

小野:まず、音響監督の小泉紀介さんがすごく気さくな、楽しい雰囲気で収録に入ってくださるんですが、いざ収録になるといきなり御首級(みしるし)を渡されるシーンから入ったりするので、和やかな雰囲気からの緊張感のギャップというのがありますね。

――舞台が鎌倉時代ですから、武家言葉の指導なども入るのですか?

小野:一番わかりやすいところで、返事が「はい」ではなくて「エイ」というのが特徴的なんですけど。それに感化されてか、貝谷権太郎役のボルケーノ太田さんが、小泉さんからのディレクションに対してみんなが「はい」って返事するところを、ボルさんだけは「エイ」って。初回から徹頭徹尾「エイ」なんですよ。

ボルさんは誰よりも年上なんですけど、雰囲気作りに一役買ってくださって、合戦のシーンでも率先して刀を振るいながら声を出したりされるので、すごくありがたいですね。

たかぎ:ボルケーノさんはすごいですね。合戦でみんなで声を出すときとか、血管切れるくらいの迫力で演じられていて。

小野:1回、膝から落ちたときがありましたからね。ドスン! って音がして「なんだ!?」と思ったら、ボルさんが膝ついてて、酸欠だって。すごい人ですよ。

――たかぎ先生、返事を「エイ」にしたのはどこから?

たかぎ:武光誠さんや稲垣史生さんの本などで、昔はそんな風に返事していたと知ったんですよ。セリフを全部古文調にすると分かりにくいので、象徴的な言葉を何かひとつ取り入れたいと思ったときに、返事だけ「エイ」で通そうと思ったんです。

アニメがうまくいかなかったら、プロデューサーが責任を取って!?

――田村さんに伺います。先ほどもアニメ化が大変な作品と仰られましたが、大鎧の描写や軍団同士の激突、馬の疾走など、作画カロリー的に大変だという判断は当然あったと思います。そうした問題はどのようにクリアしていったのでしょうか?

田村:結局、巧いアニメーターさんをどれだけ確保するかという話になってしまうのですが。今回はキャラクターデザインの小峰正頼さんや、プロップデザインの神戸洋行さんをはじめ、非常に優秀な方々が揃っています。ただ、物量があるので現場は常に大変です。

この作品でパーフェクトにやろうと思ったら、もっと時間をかけないといけないとは思うのですが、TVアニメで出来るギリギリのところは攻めていこうと考えています。先生の期待にどこまで応えられるかという想いで制作していますが、何かあったらご容赦ください。

たかぎ:何かあったらって(笑)。

小野:そこは御首級で!(笑)

たかぎ:あれ、今日田村さんはどちらに?

小野:こちらに。めちゃめちゃこえーわっ!

一同:あははっ!

▲「そのときは裏山に埋めてください」という田村プロデューサーのオチも見事!

▲「そのときは裏山に埋めてください」という田村プロデューサーのオチも見事!

――TVアニメで成立させるために、描線をどこまで減らすかなど、キャラクターデザインも大変だったと思うのですが、こだわった部分を教えてください。

田村:たかぎ先生の絵をどこまで再現できるかというところはこだわりました。キャラクターの顔ひとつ取っても、アニメーターさんには難しい絵なんですね。今は中年男性を描ける人も少ないですから。

加えて背景も大変なので、クオリティの維持がどこまでできるかは、みんなで全力を尽くしてやっていこうという感じですね。

――たかぎ先生は、アニメ化されたキャラクターをご覧になっていかがでしたか?

たかぎ:ほとんど一発OKでしたね。華もあるし、いい絵だと思いますよ。特に不満はなかったです。

小野:導円の十円ハゲの位置も大丈夫ですか?

たかぎ:大丈夫です(笑)。

小野:僕ちょっと注目しているんです。導円かわいいって。

――小野さん、お気に入りのキャラクターやシーンは?

小野:キャラクターでいうと導円がね(笑)。この世界観には珍しい、かわいらしい雰囲気のお坊さんではあるんですけど。この、まるっとした感じが好きですね。輝日じゃなくてすいません(笑)。

――輝日が迅三郎にキスしようとする場面は、この作品の数少ないラブコメ要素だと思いますが、その辺りは?

小野:原作を読んでいてビックリしました。「えっ!? 輝日、迅ちゃんに行くの!?」みたいな感じで。でも、惹かれていく様にも理由があるので、その展開にはビックリすれども、輝日もちゃんと女子(おなご)やねと。

ああいうシーンがあってくれるおかげで、張りつめた戦場のシーンからちょっと解放される瞬間っていうのがありますね。

たかぎ先生に質問!

――ちなみに、たかぎ先生は武術の心得がお有りなのでしょうか? 作品を拝見すると、剣にかなりお詳しいように思えるのですが。

たかぎ:いや、中学から高校まで剣道をやっていた以外は、古武術の本を参考にしています。甲野善紀先生の本はけっこう読んでいますね。

――たとえば、第一巻のこちらは参考にされた画像などはあるのでしょうか?

▲第一巻79ページ

▲第一巻79ページ


たかぎ:それは西洋武術でこういう受け方をする瞬間があって、「これカッコイイな」と思って参考にしました。

――これは古流の遣いですよ。斬り上げている迅三郎の腕の形は、香取神道流の大霞と同じですね。第七巻(156ページ)の棒手裏剣も、直打の飛び方をしっかり描写されていて驚きました。

たかぎ:あれは甲野先生の本に書いてあったんです。回りながら刺さるというのは参考にしました。

鎌倉時代の古武術はなかなかわからないので、甲野先生の本を何冊か読んで、その中にある断片的な描写を理論的な描写が必要なところで参考にさせていただいています。

――迅三郎が使っている義経流とは、どんな武術なのでしょうか?

たかぎ:作品内の設定でいうと、源義経が鞍馬山で習った武術です。歴史的にも独自の勝ち方をしているということは、ノウハウが出来ていたんだろうということで、それが義経の近習とか狭いところで伝わり、脈々と受け継がれたものが鞍馬山にあって、そこに迅三郎も修行に行ったという話ですね。

――一説には、敏捷性を生かし、短い刀を用いて素早く敵の懐に入る剣術というのが義経の技らしいのですが、短刀を使って勝つシーンなどはそんな雰囲気がありますね。

たかぎ:短い刀は、今の時代劇などで使われている以上に、使い勝手がいいんですよ。組んだときにサッと突けるし、もしかしたら1本といわず、2本、3本と差していたんじゃないかと。

傭兵の本を読むことがあるのですが、ダガーは一番使いやすいから用途に応じて3本以上持っておけと書いてあったんですね。

あと、西洋の甲冑バトルを見学させてもらう機会があったのですが、そのときも組み合ったらお互いがダガーを抜いて上や下を突くという戦い方をしてたんですよ。

やっぱり実際の戦場だと、使いやすい武器を使っていくだろうなと思って、これから先ももう少し短刀を使おうかなと思っています。

▲てつはうを手に、武術話に花を咲かせるたかぎ先生

▲てつはうを手に、武術話に花を咲かせるたかぎ先生

――原作のほうでは、いよいよ対馬勢が切羽詰ってきました。そろそろ……な感じでしょうか?

たかぎ:そろそろな感じですね。

――わかりました(笑)。あと、対馬侵攻だけだと、どうしたってフラストレーションが溜まると思うんですよ。その先を描く構想はないのでしょうか?

たかぎ:博多編は描く予定になっているんですよ。取材もこの前行ってきまして、博多では対馬の雪辱みたいなものを考えています。

――小野さん、この機会にたかぎ先生にお願いしておきたいことはありませんか?

小野:今まさに「この先どうなるんだろう」という答えがわかったので(笑)。博多側では何が起こっていたか、みたいなことですよね? 少弐景資が兵を集めたけど、行くなと言われたところが一瞬見えただけなので、その辺りのことも描いていただけるということですよね?

たかぎ:そうですね。

小野:ヤッター!

この夏は対馬が熱い!

――最近流行のアニメツーリズムから言えば、この作品が対馬に観光客を呼ぶ、大きな力になると思います。対馬について、ロケハン話や住民のみなさんとの想い出などを教えてください。

たかぎ:対馬ってこんなにデカいんだというのは驚きました。行ってみると、隣の町との間の山もすごいし、島内を走っていても海が見えないんですよ。本州を走っているのと変わらないくらい、広い土地でした。

――実際に見た後に、作画で影響されたことは?

たかぎ:金田城ですね。金田城の内部が詳細にわかったことで、巻数が増えました。最初は6巻くらいで対馬編は終わるくらいの構想でしたけど、色々詰め込んでいったら10巻まで行っちゃいました。大きくて濃いので、入れたい要素がたくさんあるんですよ。

――田村さん、対馬での上映会というのもアニメ史上初だと思いますが、これからどんなお楽しみ企画があるのかを教えてください。

田村:上映会には小野さんにも来ていただきますし、すでに自治体のほうで参加者を募っていただいて、ほぼ満員に近いご応募をいただいているので、すごくありがたいです。対馬市の方がアニメやマンガに対してすごく協力的で、理解のある方が多いんですよ。

ロケハンも、対馬は大きいので僕らだけじゃとても回りきれないところを、効率的なルートを考えてくださって、美味しい対馬料理をいただけるお店まで手配していただきました。

今回の上映会も場所の手配まで、ほとんど対馬の方に手伝っていただいているので、僕らとしては宣伝というところもあるんですけど、それ以上に地域と作品がマッチしているところをお客さんにも楽しんでいただきたいなと思います。

それから、輝日役のLynnさんには対馬に来ていただいて、次回予告を全部現地でロケしたんですよ。大河ドラマの終わりに流れる紀行映像のようなイメージのものです。各話ごとにYouTubeで配信する予定なので、そちらに映る様々な対馬の風景をぜひ観ていただきたいなと思います。

――それは楽しみですね! 小野さん、最後にキャストを代表して、本作に対する役者陣の意気込みを教えてください。

小野:ボルケーノ太田氏をはじめとして、キャスト一同「エイエイ」言いながらがんばっております。先生の原作があって、アニメーターさんが画を作って、いろんな労力があった先に、僕らが声をつけさせていただくわけで。どの労力にも負けないくらいのパワーをもって戦っておりますので、ぜひ最後まで応援していただけると嬉しいです。

[取材・文/設楽英一]

番組情報

『アンゴルモア 元寇合戦記』

【イントロダクション】
これは、今まで語られなかった歴史の断章
諦めない勇者たちの物語

13世紀。モンゴル帝国はその版図を東西へ一挙に拡大。
後世ノストラダムスの予言書を研究する歴史家たちはこう唱えた。
「モンゴル――それは“世界を滅ぼす大王(アンゴルモア)”の出づる地である」と――
そして、モンゴル帝国の勢力が日本へと向けられる。

1274年、文永の役。
中世日本を揺るがす大事件「元寇」を斬新な視点で描く本作は、
率土の地・対馬で、圧倒的な勢力に対し、
逃げ惑い、抗い、奮起し、立ち向かった人々の姿を描く。

全てを失い罪人となった朽井迅三郎を筆頭に、
それぞれの「一所懸命」を貫く彼らの葛藤と覚悟の戦いが幕を開ける!

【ストーリー】
時は文永11年(1274年)。

鎌倉武士・朽井迅三郎はある事件により、罪人として対馬へ流刑となる。
島を治める地頭代の娘・輝日は、対馬へたどり着いた流人たちに、
蒙古の大軍勢が対馬へ迫っていることを伝え、ある命令を下す。

「さぁ、お前たち。この対馬のために、死んでくれ」

死罪となる代わりに捨て石となれと命じられ、
是非も無い流人たちは、蒙古軍との戦いへ身を投じる。

怯むことなく対馬勢を率いて立ち向かう迅三郎。
島民を鼓舞し勇気づける宗家一門と輝日。
古来より対馬を守り続ける刀伊祓たち。

太宰府からの援軍が到着するまで、
迅三郎たち対馬勢は、蒙古軍の猛攻を防ぎきることができるのか?

全てを失い、流された率土の地・対馬で
一所懸命という志のもと、諦めない勇者たちが挑む七日間の戦いが始まる――!

【スタッフ】
原作:たかぎ七彦『アンゴルモア元寇合戦記』(KADOKAWA 「Comic Walker」連載)
監督:栗山貴行
助監督:羽原久美子
シリーズ構成:ヤスカワショウゴ
キャラクターデザイン/総作画監督:小峰正頼
音楽:片山修志
音響監督:小泉紀介
音響効果:今野康之
音響制作:ビットプロモーション
アニメーション制作:NAZ
製作:アンゴルモア元寇合戦記製作委員会
オープニングテーマ:「Braver」ストレイテナー(ユニバーサルミュージック)
エンディングテーマ:「Upside Down」SHE’S(ユニバーサルミュージック)

【キャスト】
朽井迅三郎:小野友樹
輝日:Lynn
鬼剛丸:小山力也
白石和久:乃村健次
張明福:斎藤志郎
阿無志:堀江瞬
火垂:竹内良太
導円:小林裕介
男衾三郎:浜田賢二
宗助国:柴田秀勝
阿比留弥次郎:鈴木達央
少弐景資:立花慎之介
長嶺判官:小野賢章
貝谷権太郎:ボルケーノ太田
鹿乃:小松未可子
タツ:米山明日美
サナ:原奈津子
劉復亨:子安武人
ウリヤンエデイ:利根健太朗
金方慶:松山鷹志ほか

【放送情報】
7月10日よりサンテレビ、TOKYO MXほかにてTVアニメ放送開始!
サンテレビ:7月10日より毎週火曜24:30~
リピート放送7月13日より毎週金曜日24:30~
TOKYO MX:7月11日より毎週水曜25:05~
KBS京都:7月11日より毎週水曜25:05~
テレビ愛知:7月12日より毎週木曜26:05~
TVQ九州放送:7月12日より毎週木曜27:00~
BS11:7月13日より毎週金曜25:00~
※放送日時は変更になる可能性がございます

Amazonプライム・ビデオにて見放題独占配信決定!
7月10日より毎週火曜24:30頃 配信開始予定

【原作情報】
コミックス『アンゴルモア元寇合戦記』第1~9巻好評発売中!
最新第10巻8月26日(日)発売予定
価格:¥580+税
著者:たかぎ七彦

「アンゴルモア 元寇合戦記」コミックウォーカー
TVアニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」公式サイト
TVアニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」Twitter (@angolmois_anime)

(C)2018 たかぎ七彦/KADOKAWA/アンゴルモア元寇合戦記製作委員会
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