戦闘機の制作秘話も語られた『荒野のコトブキ飛行隊』アニメ＆ゲームプロジェクト発表会をレポート【TGS2018】

2018年9月20日～23日にかけて、千葉・幕張メッセでは「東京ゲームショウ2018」(TGS2018)が開催中です。その二日目、9月21日には『荒野のコトブキ飛行隊』のアニメ＆ゲームプロジェクト発表会が、バンダイナムコエンターテインメントブースにて行われました。

『荒野のコトブキ飛行隊』は、2019年1月より放送開始となるオリジナルアニメ。『SHIROBAKO』を手掛けた、水島努監督＆シリーズ構成・横手美智子さんのゴールデンコンビが再結成した話題作となっています。

イベントには、アニメ『荒野のコトブキ飛行隊』プロデューサー・有澤亮哉さん、ゲーム『荒野のコトブキ飛行隊大空のテイクオフガールズ！』プロデューサー・伊藤翔平さん、ミリタリー監修・二宮茂幸さんに加え、鈴代紗弓さん（キリエ役）、幸村恵理さん（エンマ役）、仲谷明香さん（ケイト役）、瀬戸麻沙美さん（レオナ役）、山村響さん（ザラ役）、富田美憂さん（チカ役）ら声優陣も登壇。それぞれの作品を紹介してくれたほか、こだわりについても語りました。

本稿では、その様子をレポートしていきます。

アニメ＆ゲームのこだわりポイントとは？

イベントが開始すると、有澤さんと伊藤さんのプロデューサー二人が登壇。まず二人から本プロジェクトの概要が語られました。本作は、“美少女×レシプロ空戦アクション”と表し、作画と3DCGのハイブリッドでダイナミックな演出を表現しているのが特徴。また、アニメとゲーム両方のプロジェクトを同時進行している、稀有なタイトルとなっています。

概要を述べ終え一息つくと、鈴代さん、幸村さん、仲谷さん、瀬戸さん、山村さん、富田さんら声優陣が登場。それぞれが担当キャラクターについて紹介してくれました。すでにアフレコが開始しているようで、今後の展開が気になるコメントも残していました。

ここからはミリタリー監修を務めた二宮さんによるアニメ・ゲームでの制作秘話。零戦がアニメに使用されることはたびたびあるそうですが、今回ピックアップされるのは「隼」。これまでアニメなどでの使用例はあまりなかったため、苦労したとのこと。さまざまな伝手を尋ね、参考となる資料までたどり着いたそうです。

ここで6人が乗ることとなる戦闘機・隼が初公開！　各機体にパーソナルカラーが付き、それぞれのキャラクターに合った模様も描かれています。

最後は異例の同時進行で制作されているゲーム『荒野のコトブキ飛行隊大空のテイクオフガールズ！』のこだわりを紹介。伊藤さんから語られたこだわりポイントは「キャラクターのCG表現」「ストーリーモードの演出」「戦闘機と空戦」の3点。アニメにより近づけられるよう、アフレコ現場にも入り制作している作品だと伝えていました。

イベントもいよいよ終盤。最後にフィギュア化などの告知情報を交えたあと、登壇者が一言ずつ今後の意気込みを述べてイベントが閉幕となりました。

[取材・文・撮影／阿部アキラ]

作品情報

TVアニメ『荒野のコトブキ飛行隊』
2019年1月より放送開始!!

＜STAFF＞
監督・音響監督：水島努
シリーズ構成：横手美智子
メインキャラクター原案：左
キャラクターデザイン：菅井翔
ミリタリー監修：二宮茂幸
ミリタリー設定：中野哲也　菊地秀行　時浜次郎
設定協力：白土晴一
副監督：神戸洋行
3D監督：江川久志　廣田天
テクニカルディレクター：水橋啓太
アセットディレクター：小薬健太郎
作画演出：五月女有作
総作画監督：中村統子
作画監督：上野翔太
美術監督：小倉一男
美術設定：須江信人　小川さくら
色彩設計：山上愛子
撮影監督：柏木健太郎　畠山貴匡
編集：吉武将人
音楽：浜口史郎
音響効果：小山恭正
サウンドミキサー：山口貴之
制作：デジタル・フロンティア
アニメーション制作：GEMBA
作画制作：ワオワールド