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春アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』種田梨沙✕河瀬茉希✕徳井青空インタビュー【連載04】

アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』水野 愛役 種田梨沙さん✕紺野純子役 河瀬茉希さん✕詩織役 徳井青空さんインタビュー|グループ内での自身の存在に悩む純子が描かれた3~4話【SAGA_R:04】

 

3~4話の3人のお気に入りシーンは?

――この3~4話でお気に入りのシーンを挙げるとすれば?

河瀬:純と愛の絡みですね。4話の最後もいいけど、屋敷の庭で純子が愛に「アイアンフリルだった頃のほうがよかったのでしょうか?」と尋ねた後、「そんなことない、とは・・・、言ってくれないんですね・・・」と言うところが、昭和感があって良かったです。

種田:確かにトレンディドラマみたいな感じだよね。

河瀬:その後、走って海に行って、波に向かって「愛のばっかやろーーーーーーーーっ!」と叫ぶところとか。純子らしいぶつけ方というか、気持ちの出し方が時代感と相まっていい具合に出せてよかったなと。あと純子はよく海に行くので、海が好きだなと思いました(笑)。


――屋根でギターを弾きながら歌うシーンも。

河瀬:以前、昭和のアイドル時代の純子の描写はフリフリのかわいい衣装を着て、揺れながら歌っているイメージの映像が流れたことはありましたが、今回のような雰囲気の映像は初めてで。「そうくるか!?」と驚きながらもピッタリだなと。

――種田さんのお気に入りシーンは?

種田:愛がライブのステージに向かって走って行って、純子が愛を引き上げようとするんですが、ゾンビなので引き上げきれず一緒に落ちてしまうんです。その後二人で密かに笑い合う所まで含めて、すごく2人っぽいシーンだなと思いました。この3~4話で初めて愛が感情を素直に出せたシーンでもあるし、迷いが吹っ切れた気がしてエモかったです。

河瀬:そんな2人を他のメンバーが引き上げてくれる描写も好きでした。

種田:「フランシュシュ、いいな」って。


――徳井さんはいかがですか?

徳井:3話の最後で愛と2人で話したシーンですね。1期では2人は会ってはいけない、タブーなことなのかなと思っていたし、「愛がアイアンフリルの元センターだとわかってしまうのでは?」とドキドキしました。そして遂に2人が出会ってしまって、しかも引き抜こうとするなんて、大きな衝撃を受けました。

種田:愛はもしかしたら詩織のセンターの座を脅かす存在になるかもしれないのに。

河瀬:自分がセンターであり続けることよりも、グループとしてもっと上に行くために必要なんだという言葉に、メンバーのことを思っての行動なんだなと思ったし、カッコいいなと。

種田:あと個人的には詩織が「3号は絶対に渡しません」と純子に言われた後、アイアンフリルのユイから「振られちゃったわね」というところもカッコいいなと。振られてもなおカッコいい詩織姉さんという感じで。

徳井:いろいろな面が見られて嬉しかったです。

 

タイトルの「リベンジ」の内容を1話で明かすのは『ゾンビランドサガ』らしさ。リアルライブ中止への想いも!? 

――話は少し戻りますが、1話で幸太郎とフランシュシュが目指す「リベンジ」の意味が明らかとなりましたが、どう思われましたか?

種田:1期が終わった後、知らないうちに大事件が起きていたんだなと。

河瀬:メンバーがバイトまで始めていて。

種田:1期で描いていなかったことを「リベンジ」するのが斜め上で『ゾンビランドサガ』らしいなと思いました(笑)。

河瀬:大失敗に終わった駅前不動産スタジアムでのライブをもう一度、リベンジしたいという想いがあるので、もしかしたらいつかは私たちもあのステージに立てるのでは? と思ったりして。かなり大きいと聞かされているので、もし実現した際にはアイアンフリルさんにも助けていただいて。

徳井:いやいや(笑)。

河瀬:アニメの中ではライブが行われたのは3月8日という記述がありましたが、実は私たちが2020年に幕張イベントホールでライブを行うはずだった日で。

スタッフさんたちの想いが込められているのかなと。このタイトルにはいろいろな意味の「リベンジ」が込められているんだろうなと思って、ぐっときました。

徳井:私もフランシュシュの1stライブ(2019年3月17日)にサプライズでアイアンフリルとして出演させていただきましたが、2020年3月8日のライブでは正式に出演が発表されていてレッスンしていましたけど、結局ライブは中止になってしまって。

でもアイアンフリルとしてレッスンやパフォーマンスできたことで、今のアイアンフリルのチームワークや想いが理解できたので、それを踏まえて、私たちも「リベンジ」したいです。(インタビュー:2020年12月)

――アニメのフランシュシュのリベンジと皆さんのリベンジがリンクしているわけですね。

種田:私たちは借金がないですけど(笑)。

河瀬:でもアルピノでのライブが成功だったからといって、なぜ幸太郎は急いで3万人規模の会場でやろうとしたのか、まだわからなくて。1話のBARのマスターとの会話で「このプロジェクトは時間が限られているんだ」とか「こんな状態では到底間に合わない」と言っていたので、そこも気になります。

 

アイアンフリルの新曲「Nope!!!!!」はおしゃれだけど反骨精神も感じられるダンスナンバー

――ではここで楽曲のお話も。まず3話でアイアンフリルの「Nope!!!!!」が流れました。

徳井:曲をいただいた時、何かの間違いじゃないかと思うくらい、カッコいい曲でビックリしました。レコーディングは私からでしたが、「カッコよく歌っちゃって大丈夫です」と言われたので、前作の「ゼリーフィッシュ」の時の歌声は忘れて。詩織もアイドルなので、曲によって声色を使い分けるだろうという想定で、ほぼ別人くらいの雰囲気で歌いました。

「ゼリーフィッシュ」の時はまだキャラのイメージが明確ではなかったので、ブリブリのアイドル系なのかなと歌いましたが、アニメでアイアンフリルを見たら「鋼鉄の巨人」と呼ばれているのも納得できるほど強そうで(笑)。「もうちょっと強そうに歌えばよかったかな」という想いもあったので、今回は「鋼鉄の巨人」感がより出ているかなと思います。

――NiziUやK-POPのグループなどを思わせるようなダンスナンバーで。

徳井:いかにもスタイル良さそうな(笑)。

――曲名も「NO」を意味するスラングで、嫌悪感さえも漂わせるところもカッコいいです。

徳井:「革命の時」とか「量産なんてされるもんか」とか社会への憤りや反骨精神を感じるカッコいい歌詞で。

河瀬:歌詞から「旧アイアンフリルには負けない! 今の私たちを見て!」という強い気持ちも感じられたし、「先人が引いた白線を」を聞いた瞬間、詩織には「私は私らしく」という気持ちも。「愛がセンターの時のほうがよかった」とか言われることもあったと思うけど、アイアンフリルをここまで大きくしたセンターが歌う姿は力強いですよね。
そんなアイアンフリルさんにライバルと名指しされてしまうのは嬉しいけど大変(笑)。

種田:アイドルフリークとしてはアイアンフリルのパフォーマンスPVが欲しい!

河瀬:本当に!

徳井:ダンスのイメージ映像を見せてもらったらカッコよかったので、アニメのオンエアが楽しみでした。

――渋谷の街中やショップで流れていても違和感がないですよね。

種田:おしゃれでアニソンとは誰もわからないのでは? 

徳井:私自身、強い女の子のキャラソンを歌うのは珍しくて、サビ前は特に力を入れて歌ったので注目して聞いてほしいです。

 

純子ソロの「50と4つの忘れ物」は昭和感のある恋愛ソング

――同じく4話で流れた純子のソロ曲「50と4つの忘れ物」は、曲名もさることながら歌詞にも思い切り昭和感が。

河瀬:そうなんです。初めて楽譜がなく、リズムと歌詞だけで。仮歌の方も自分のペースで歌われていたそうで。「すごく遅れたり、早くなったりしなければいいので」と言われていたのですが、こういう曲を今まで歌ったことがなくて、歌詞に合わせて、早めたり、遅めたりしながらギターに寄り添うつもりで歌いました。

ただフルバージョンにある「きれいに揃えてみせたわ」とか「ガラクタをお仕舞に」の歌詞を暗いトーンで歌うと怖く聞こえてしまうので、恋心が伝わる恋愛ソングに伝わればいいなと。

――昭和の歌謡曲とフォークのエッセンスを合わせたような曲で、アラフォー世代には懐かしいんですけど……。

徳井:10~20代の人はたぶん聞いたことがないでしょうね。

種田:だから新鮮に感じるかも。歌詞も。

河瀬:「戻れる気がした29時」……「29時? あっ、朝方!?」みたいな(笑)。「朝焼けが部屋を染めかけた」などのいい回しも昭和っぽくて、純子が生きていた時代はこんな感じだったんだなと。「名前を知ってもらう大きな転機になったんです」と言っていたし、代表曲のはずなので、大切に歌わなくちゃと思いました。

――台本のト書きにはオマージュとなった作品のことも少し書かれてましたが、皆さん、ご存じないですよね?

種田・河瀬・徳井:わからなかったです。

河瀬:『ゾンビランドサガ』ではそういうこと多いんですよね。第1期6話で死因の話をしている時、右手にコーラ、左手には白いサンダルというのも何かのオマージュっぽいし。スタッフさんたちはわかるけど、私たちにはわからないということがよくあって。

徳井:でも知っている人にとっては「あっ!?」となるでしょうね。

種田:だから『ゾンビランドサガ』は幅広い層の方に愛されるのかもしれないですね。

(C)ゾンビランドサガ製作委員会
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
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