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春アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』河瀬茉希✕田中美海✕佐藤宏次インタビュー【連載05】

アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』紺野純子役 河瀬茉希さん✕星川リリィ役 田中美海さん✕SCOOP MUSIC 佐藤宏次さんインタビュー|1~5話の物語を振り返りながら語る楽曲制作秘話【SAGA_R:05】

 

2話で2つのバージョン披露の「風の強い日は嫌いか?」はまずホワイト竜版を制作

――2話では流れた「風の強い日は嫌いか?」にはホワイト竜ver.とフランシュシュver.の2パターンありましたが、どのように制作されたのでしょうか?

佐藤:フランシュシュが歌うことは一旦置いておいて、まずホワイト竜さんの曲として作りました。それをアレンジし直して、フランシュシュがカバーをしている感じにしました。あと「タオルを振り回せる曲にしたい」と境(宗久)監督の思いも聞いていたので、カバーの方はそんな要素も入れつつアレンジをして貰いました。

――ホワイト竜さんver.から尾崎豊さんや浜田省吾さんなど80年代アーティストのテイストを感じました。

佐藤:白竜さん自身がアーティストですので、同様にソロのアーティストがギターを持って、バンドを引っさげて歌うイメージで作っているので、聞いてくださった方が誰かを思い浮かべられるような曲にはなっているんじゃないかなと思います。音のエフェクト処理も、時代感を出す為に昔流行ったような処理の仕方をしています。

――河瀬さんと田中さんが感じたフランシュシュver.の印象は?

河瀬:レコーディングが楽しかったですね。

田中:そうだね。「特攻DANCE~DAWN OF THE BAD~」の時と同じくらい楽しんで歌いました。リリィはハモりが多かったので、リリィならタオルを振りながら楽しそうにやっているんだろうなという光景が浮かんできて。アニメの収録よりもレコーディングが先だったので、想い浮かべながら楽しく歌いました。

河瀬:サキちゃん役の田野(アサミ)さんが先にレコーディングされていたので、「サキちゃんについていこう」というスタンスで、一緒に歌わせていただきました。

田中:ライブでも絶対盛り上がると思います。

河瀬:みんなと一緒に声を合わせたり、タオルを回したいです。


 

1話ラストの「REVENGE」はOP曲でも通用するような力強い曲に?

――そして1話のラストに流れた「REVENGE」ですが、この曲がOP曲でもいいような、カッコよさですよね。

河瀬:1話を見た方はそう思われたのでは?と思います

田中:それか、1話のラストでOP曲が流れる演出も多いので、「この曲がOP曲か」と思ったりして(笑)。

佐藤:ほんと「REVENGE」という曲名なのにOP曲じゃないのは不思議ですよね(笑)。

河瀬:この曲もそうですが、リリィちゃんと一緒に歌うことが多くて、個人的に嬉しいなと思っています(笑)。お互いの高音と低音がいい具合に重なるのが素敵だなと思うし、ライブ中も視線を合わせて歌えるのがいいなと思っていたので。

また1ワードずつ、歌詞が振られていて、歌ってどこかのワードを立てるのは経験があるけど、1つのワードを強く出すことには慣れていなくて、なかなかうまくハマらなくて、難しいなと思いました。

田中:私にとっては『ゾンビランドサガ リベンジ』で最初に歌った曲だったので、この曲でリリィを思い出せました(笑)。1回負けてしまったフランシュシュがはい上がっていく姿を描いていてカッコいいんですよね。

サビの「贖罪の 降伏の 撤退の 撤回を 革命の……」のフレーズは自分でも好きなところだったのでこだわりました。リリィはラスサビの最初と最後だったので、変えたい気持ちもあるし、盛り上がっていく感じも出したいし。

河瀬:歌詞がいいよね。「失望を 屈辱を 失敗を 後悔を炎にくべて 高く狼煙を」も今から反撃する感じもタイトルにピッタリだし、「狼煙」という言葉自体がカッコいいし。「狼煙を」の部分をさくら(本渡 楓さん)が歌うのもいいんですよね。「狼煙を」の「を」のリズムもレコーディング前にいただいていた仮歌と変わっていることに気付いたけど、こっちのほうが好きだなと思ったので、印象的でした。


 

フランシュシュ メンバーの歌唱力が上がったことで生じた悩みとは?

――佐藤さんといえば以前、河瀬さんにインタビューした時、1期の最初の頃のレコーディングは大変だったけど、今ではレコーディングが楽しみで、今日は佐藤さんと何を話そうかと考えてしまうくらいとおっしゃっていました。

佐藤:そうなの?初めて聞いたよ(笑)。

河瀬:本人のいる前で言うのはやめてください(笑)。1期の頃は、レコーディング前はお腹を抱えながら泣いていました。お腹が痛すぎて(笑)。

――2期でもフランシュシュのレコーディングに立ち会われて、1期から成長したなと感じた点はありますか?

佐藤:フランシュシュの皆さんとレコーディングするようになって3年になりますが、やっぱり皆さん、成長や変化をされていて、時間の経過を感じました。でも作品の中では3年も時間が経っていないわけで、どうやって合わせていこうかと。歌は上手になっているし、声も出るようになって。

ただ、田中さんはずっと変わらず、田中美海であり続けているところがすごいなと。

田中:ありがとうございます。

佐藤:河瀬さんと衣川さんはすごく歌が上手になっていて。でも作品の中のキャラクターとかけ離れ過ぎてもよくないので、6人ともに緩やかな成長や変化が感じられるようにするにはどうしたらいいだろうという点が難しかったです。

それと皆さん歌を楽しんでくれて、こちらにもそう言ってくれるのがすごく嬉しいですね。


 

リリィと天才子役のライトが対決した5話。リリィは落語やスキャット披露も!

――先日、放送された第5話を振り返った感想をお聞かせください。

田中:リリィ回でしたね。巽のいつものあいさつを奪ったり、オーディションで落語をしたり、スキャットの「リトルパラッポ」を歌ったりして。私にとっては挑戦が多かったんですけど、リリィならきっとやり遂げてくれるだろうと信じて頑張りました。だから放送されて、「やっと皆さんにお披露目できた」という嬉しさもありました。

河瀬:「みにゃみ(田中美海さん)はすごいな」と。まだレコーディングが始まったばかりの頃、フランシュシュのみんなと一緒のお仕事だった時、みにゃみが2期の歌で「すごいのがきちゃって」と言っていて、「リトルパラッポ」の仮歌をみんなで聞かせてもらったら、「無理でしょ!」、「どういうこと!?」と騒然となって(笑)。

でも素晴らしい曲に仕上げてくれるところは「さすが、みにゃみ!」と感心したし、アレンジの凝り方に佐藤さんをはじめ、音楽チームの皆さんはすごいなと思いました。

また先日発売されたBD BOXの特典にドラマCDが収録されていて、そこでクリスマスプレゼントとして、サンタさんたちがリリィに落語の本をあげるシーンがあったので、今回のリリィの落語の伏線になっていたのかなと思うとぐっときました。

――あの落語のシーンで、田中さんは練習や準備をされて臨まれたのでしょうか? それともディレクションを参考に自分で考えて演じられたのでしょうか?

田中:境(宗久)監督から事前に見てくださいと言われた映像があって。落語家さんが自粛期間にいろいろな落語をアップした動画チャンネルがあって、今回リリィがやった演目もそこにあったので、参考にさせていただきました。そして収録当日は、その場でセリフが足されたりして、皆さんと一緒に作ったシーンでした。

佐藤:あの落語をフルサイズで聞きたいですね。

河瀬:確かに。

田中:そう言っていただけて嬉しいです。抜粋する形で流れで録りました。

佐藤:フルサイズみたいなのはないんだね。残念。。じゃあ何かのボーナストラックでリリィの落語を(笑)。

河瀬:リリィへの負担がすごそう。

田中:全トラックの中で一番収録時間が長くなりそうですね(笑)。

――田中さんはレコーディングやライブリハをそつなくこなすので、スタッフさんもできて当然みたいな空気があるのでは?

佐藤:とりあえず田中さんと河瀬さんへのムチャ振りがヒドイ(笑)。

河瀬:私はすぐに弱音を言っちゃうけど、みにゃみは絶対に言わないところがすごいんです。

田中:いやいや(笑)。

(C)ゾンビランドサガ製作委員会
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
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