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『転スラ 第2期』第2部:リムル役・岡咲美保さんがこれまでの物語を振り返る/インタビュー

TVアニメ『転生したらスライムだった件 第2期』第2部クライマックス直前! リムル役・岡咲美保さんがこれまでの物語を振り返る|「バチバチと喧嘩を売り合うお芝居をしたのは声優になってから初めて」

喧嘩を売り合うお芝居は実は初めて

――このコロナ禍で大変なのは承知していますが、アフレコ現場でのエピソードや収録の際に苦労したシーンなどあれば。

岡咲:第1期の時は皆さんでの収録スタイルでしたので、そこから考えると『神之怒』のシーンもそうだったのですが、リムルだけ別室で録る日もあったりと自分の音と一対一で向き合うような、別の意味で緊張する感覚はありました。

▲『転生したらスライムだった件 第2期』第32話より

▲『転生したらスライムだった件 第2期』第32話より

ただ、転スラ日記で言いますと、マイク前にカメラを置いてくださって他の部屋の皆さんのアフレコ姿が見えるようになっていて。前から役者の皆さんの口の動きを見て一緒にお芝居できたのは初めての経験でしたので、とっても楽しかったです。

また第2期第2部で言いますと、クレイマン役の子安さんとの掛け合いは痺れました。

今までも強い敵との戦いはヒナタと対峙した時などあったのですが、あそこまでバチバチと喧嘩を売り合うお芝居をしたのは私自身声優になってから初めてで、そのお相手が子安さんだったので、掛け合いの楽しさに感動しつつ、リムルとして全力で怒りを表現していました。


――第2期の物語のほうをいくつか振り返らせてください。第2期ではついにリムルが“魔王”として覚醒しました。そんなリムルを演じる岡咲さんが思う、自分の魔王っぽい部分はありますでしょうか?

岡咲:魔王の印象がそもそも、転スラに出会うまでは自分の中で『悪の象徴』みたいなイメージでした。

仲間を守るために魔王へと覚醒したリムルの姿を見て考え方を改めさせられましたね。

プライベートの自分で魔王らしさのあるところは年齢も相まってかまだ正直分からないのですが、魔王のリムルを演じているときに自分の中で違和感なく馴染む感覚がありました。

リムルを演じ続けていられたことも大きいとは思いますが、冷静に判断し、時には敵に上からきちんと『圧』を持って接するお芝居が新鮮で楽しかったです。

――ベニマルとシオンの料理を食べるシーンがあったかと思います。これまでと違い味だけは良くなりましたが、演じる際に反応を変えた部分があれば教えてください。

岡咲:第2期を俯瞰して見た時に、自分の中で転スラという作品の中でかなりシリアスな印象がありまして。

その中でシオンの料理のおかげ(?)で、ニコッと笑えるシーンがあることに私自身救われました。

演じる上では皆さんにたくさん笑っていただけるように、コミカルな音を出してよりアニメーションを豊かに見せられたらというのが目標でした。味は良くなっても見た目がアレなので…リムル達のリアクションは相変わらずでしたね!(笑)

――リムルの頼れる相棒である“大賢者”が“智慧之王 (ラファエル)”へと進化しました。何やら自我のようなものも感じられましたが、掛け合ってみた印象は?

岡咲:とても新鮮でした。大賢者のどこか機械的な響きが最初はすごく独特に感じて、でも第1期からの相棒として時を重ねていく中ですごく慣れ親しんだところへの進化だったので、『人だ、綺麗なお姉さんだ!』とかなり進化の幅を感じていました!(笑)

感情もより分かりやすく見えるようになり、リムルとの掛け合いの相性も抜群で、ラファエルさんにも豊口さんにも信頼しかないです。

――第1部のラストあたりで復活したヴェルドラが本格的に絡んでくるようになったと思います。リムルと直接やりとりするのはかなり久しぶりのように思えましたが、その点はいかがでしたでしょうか。

岡咲:ヴェルドラの存在感は転スラにおいてすごく大きいものなので、もちろんずっと意識していました。

実際に姿が変わったヴェルドラと常に対面で話せるようになってからは、想像以上にリムルの日常がすごくパワフルでカラフルなものになったのを演じていて感じました。

ヴェルドラに振り回される面も多々あるとは思いますが、黄金のパワーが加わったのをひしひしと感じて、懐かしいというよりは新しかったです!


 

クレイマンは「信念の向き方が可哀想なキャラクター」

――第2部の序盤はクレイマンやファルムス王国への対策をまとめる会議が主になりました。リムルとしてではありますが、改めてガゼル役の土師孝也さんやエラルド役の浜田賢二さんらベテラン勢と対峙した際の感想をお願いします。

岡咲:とてもとても幸せなアフレコの時間でした。

もちろん自分の芝居のスケールに気付かされっぱなしの時間ではあったのですが、リムルを通してお芝居の掛け合いをできたのが本当に貴重でありがたかったです。自然とこちらの感情を引き出してくださる台詞の投げ方をしてくださって、ただただ楽しい時間でした…!

これからリムルを演じていく上でも、魔王になったのもありますし、自分ももっと大きくダイナミックに表現できたらと身をもって感じました。

――その後は魔王達の宴(ワルプルギス)という会議が行われました。リムルと同等かそれ以上に強大な力を持つ魔王たちとやりとりすることになったと思いますが、その際に意識したことなどはありますか。

岡咲:『なめられないように』というのは国の主として意識していました。

ですが、視聴者の方はその心情もモノローグを通して知っていらっしゃるので、動揺が垣間見えるような、気持ちの繊細な表現が難しかったですね。

――今回は最終回直前のインタビューということで、いよいよクレイマンとのバトルも決着となるかと思います。見どころを教えてもらえますでしょうか?

岡咲:やはりクレイマンサイドの気持ちみたいなものにも寄り添って観ていただけるのが、この作品の素敵なところだと思うので。

テンペストにとっては酷い敵ではありましたが、どんな最期を迎えるのか、リムルの表情も合わせて見守っていただけると嬉しいです。

――クレイマンに対してはどのような印象を持たれましたか?

岡咲:なんというか信念の向き方が可哀想なキャラクターと言いますか…。

でも一言ではいいきれなくて、この感想は、自分がリムルを演じる上で彼が『敵』であったからという部分が大きいです。もう少し違う出会い方をしていれば…とも考えますが、転スラという物語においてクレイマンのエッセンスは必要であって、そこから受け取るメッセージもたくさんあると思うので、どこまで物語をリアルに持ち込むかが難しいですね(笑)

――9か月連続で『転スラ』が放送されていたということで、作品に関わっている時間もかなり長くなられたのではないでしょうか。その終わりが見えてきた今の時点で、推しだったり今後が気になるキャラクターは出てきましたか?

岡咲:リムルです。

今までは、自分が演じているキャラクターということもあり、距離が近すぎてこのような質問をいただくときに頭から自然と無くしていたのですが、第2期を通して、やっぱり素敵な人であり魔物であり、唯一の盟主であると思いました。

戦闘はもちろんですが、ワルプルギスや会議での振る舞い、たとえ苦しんでたり悩んでいても、その全てが素敵でした。

(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
(C)柴・伏瀬・講談社/転スラ日記製作委員会
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