2009-03-05 00:00

鳥取コンビが狙うは人気下克上！？「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 02」発売記念、若林直美さん＆下田麻美さんロングインタビュー！（後編）

　バンダイナムコゲームスのアイドル育成シミュレーションゲーム『アイドルマスター』シリーズの最新作、PSP版『アイドルマスターSP』の発売に時期を合わせる形で、コロムビアミュージックエンタテインメントからリリースされているのが、「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL（以下、MS）」シリーズ。『アイドルマスターSP』に登場する、主人公たちが所属する“765プロダクション”とライバル事務所である“961プロ”に所属するアイドルたちが、2人1組になって歌うというCDシリーズで、各キャラの新曲各1曲＋全国のプロデューサー（ファン）からのリクエスト曲各1曲+シリーズ共通新曲の「L.O.B.M」を柱に、今までにリリースされた楽曲のフルバージョンやリアレンジバージョンを収録している。

⇒前編はコチラ

●ライブで歌うなら？

　2009年5月に、東名阪福での4大都市ライブツアーを行う『アイドルマスター』。インタビューでも当然、「ライブで歌いたい曲は？」という話題に。

若林さん：ライブで「livE」を歌う親父ギャグみたいな状況になると思うんですけど、ぜひ歌いたい曲ではあります。ラップの部分とか難しくはあるんだけど、歌えたら絶対かっこいいし、今までにない……今までは一緒にハネる感じだったのが、この曲は聞き入ってもらって、一緒に涙するような、今度は感情面で一緒になれたらなと思います。ライブでは、ジャケットの律子風にしてもらおうかな。キャラクターに似せてそれっぽい雰囲気を出すのは割と得意なので（笑）。

下田さん：「グレパ」（2007年のライブ“GREAT PARTY”のこと）の時もぴったりな感じだったもんね。私は、「黎明スターライン」をいつかは歌うと思うんですけど……基本的に、いやな予感しかしないですね（笑）。だんだんテンポがずれてきて、どこまで歌ったかわからない、みたいな悪夢が想像されますが……でもこれも律ちゃんの「livE」と同じく、歌えたらかっこいいと思います。
　ただ、この曲に対する皆さんの反応がわからないので、ライブでの反応も当然わからないです。ライブといえば、「スタ→トスタ→」は死にましたね。呼吸が出来ないんですよ。それで客席とかけあいする間にだんだんずれていったり。「黎明スターライン」はテンポの難しさではもっと上なので……でも遊びの部分が楽しい曲なので、実際に歌ったら調子に乗ると思います。

若林さん：二字熟語のところとか、君は適当に言うでしょ。

下田さん：言うね。色々歌いたい曲はありますけど、やっぱり自分のために与えていただいた「黎明スターライン」は歌いたいですね。ライブで歌えるように、練習しておこうと思います。

若林さん：あ、（961プロの）「オーバーマスター」も歌いたいね。

下田さん：「オーバーマスター」も、いい時期に出ましたよね。オーバーマスターで、オバマで、12月に。オバマさんが言ってるじゃないですか、「チャンス！」とか。……あ、「チェンジ」だ。

若林さん：……今のところはカットでお願いします（笑）。それじゃ、うちらはしろいプロで出ようよ。

●周囲への影響は？

　インタビューは、2009年2月19日のPSP『アイドルマスターSP』発売から約1週間の時期に行われた。何か周囲で変化は？

若林さん：ありましたよ！　去年私が出たお芝居を演出してくれた人が、本当に一般の人なのに、“若林さんか出てるから買ったよ、超面白い”とかメールが来ました（笑）。テレビでCMが流れてたりして、今までより広い層の人たちが買ってくれている実感はあります。

下田さん：私はまだ実感はないんです。アーケード時代やXbox 360時代からのプロデューサーさんからのメールとかが多いので。でも現場に行って、やってますよ、買いましたよって言ってくれるスタッフさんとかもいたりはするので、これから今まで知らなかった新しいユーザーさんたちが増えたりするのかなって期待はあります。

若林さん：電車に乗っていると、画面を縦持ちしてテレビ出演場面を見ている人がいないか探しちゃいます。ぜひ、どこでもかしこでもプレイしてください。

●若林さんのファーストプロデュースは……？

　『アイドルマスターSP』も発売されたということで、気になるのは下田さんや若林さんがプロデュースするのは？　ということ。特に若林さんは、アイマス声優陣の中では今井麻美さんに並ぶ、アイマスコアプレイヤーとして知られているだけに、気になるところ。

若林さん：最初に律子やったんですけど、うるさいこの女（笑）。朝挨拶したら“なんですかその挨拶……”みたいな感じで、なんとかテンション上げようとしてるのに“もう意味わかりません”みたいな。

下田さん：律ちゃんと仲良くなれなそうだね（笑）。

若林さん：でもゲームが進んでいくとちゃんとかわいくなるよ。最初はそんなうるさい女ですが、このCDの「livE」を聞いてもらえたら裏の気持ちがわかるかもよと。うまくまとまった。ストーリーモードはキャラクターとの関わりが深いので、いいところも悪いところもよく見えるんだけど、ゲームが進むとプロデューサーとしては律子も美希も本当にかわいく見える。そして美希かわいそう。終盤のくだりは手前味噌ながら、泣ける……って感じです。他のバージョンだと、真と響の真摯な関係もいいし。そして今は亜美真美をやってるの。貴音とどうなってくかって感じなんだけど。

下田さん：泣くよ！！

若林さん：そう、ここまでプレイしたキャラで全部泣かされてるから、全キャラ泣かされるんじゃないのって（笑）。

下田さん：うる、なんてもんじゃないからね。あたしの台本がびっちゃびちゃになって帰り大変だったんだよ。かばんからぽた、ぽたって。

若林さん：自分それ言いすぎやろ！　でもほんと楽しみなんです。まだ途中なんだけど、亜美真美かわいいね。

下田さん：ありがとう！　私はまだゲームはできてないんですけど、961の3人はプロデュースできないんですよね？　それだったら最初は……3秒ください。んー、亜美真美！（笑）。自分が声を吹き込んで、自分の一部でもある彼女たちがどんな風に動いているのか、かわいくなっているかなというのを再確認したいです。

若林さん：亜美真美の『Colorful Days』踊ってるのが超かわいいの。

下田さん：“あわわわわ”ってなるやつね。亜美真美は私がオーディションを受けるときに一番ビビビっと来たキャラクターでもありますので、いつまでも気になる子たちで、最初にプロデュースしたい気持ちはあります。

●MASTER ARTISTで印象に残っている曲は？

　『アイドルマスターSP』では、以前発売された「MASTER ARTIST」シリーズで各キャラクター専用に制作された楽曲を、それぞれが全員分のカバーに挑戦している。高音域での高い歌唱力が要求される三浦あずさ用の「隣に…」や、それまでのイメージを一新するほどハードで弾けた天海春香用の「I Want」など、基本は“その人が歌うための歌”が揃っているだけに、収録も大変だったようで……。

若林さん：「I Want」が、すごい、ウォントな状況……。

下田さん：全体的に印象に残ってるんだけど、MASTER ARTISTの曲ってずっと歌いたいなって思ってたので、歌えたこと自体ひとつの夢がかなったなって感じで嬉しいです。印象に残るのはいいところだけじゃなくて、自分の中でのイメージほどかっこよくは歌えない曲かもあって。どのキャラクターもそのキャラクターにあったかわいさ、かっこよさで歌っていて、それを越えるのは難しくて。ほんとあの曲はあの子の歌なんだなってひしひしと感じました。だからその辺は、自分にしかできない表現でカバーしたりしました。

若林さん：逆にその人に向けて作っている曲だからこそ、その人にしかない色じゃないですか。そういう自分にない色を表現しようとするのが楽しかった。伊織の「フタリの記憶」とかは、最初難しくてこんなの無理って言いましたもん。だけど伊織の高い音域で切なく歌う、律子にはない色の曲が歌えたので楽しかったです。「キラメキラリ」は楽しいし、「I Want」は壊れてるし、「隣に…」は「蒼い鳥」と一緒でキツかった。

下田さん：♪隣にいてー♪　の一番高いところが本当に高くて、出るか不安だったんです。そんな時にそちらにいる中川さんに「下田の隣にいてーは想像がつくよ」って笑われたんです！できあがっていかがでしたか？（と中川さんに振る）。

中川さん：♪いてー♪　を別に録ってたりしたけど、きれいに仕上がってましたよ。

下田さん：ほんとですか？　どの曲もネタじゃなくて、一生懸命歌いました。

若林さん：「迷走マインド」とかは、かっこよくしようとしたけど、かっこよくならなかった。

下田さん：わかる！　真の歌声が頭にあるからね。

若林さん：そう、（菊地真役の平田）宏美の歌が脳内で響いてるからそれっぽく歌うんだけど、外に出て聞いてみたらまんま律子で、ごめん律子もっとかっこよく歌いたかったって（笑）。

下田さん：私もあずささんの「隣に…」がすごくきれいだから、きれいにクリアに出したいと思うんだけど、ごめんならなかった。

若林さん：あと（亜美真美＝下田さんの持ち歌の）「スタ→トスタ→」歌ったら、それ亜美真美だねって言われた。

下田さん：そういうの言われるよね。なんかの歌歌うときに、真似しなくていいよって言われて……

若林さん：私がそれ言われたのは「目が逢う瞬間」だな。

下田さん：！　「目が逢う瞬間」だ！　今井さんの真似しなくていいよって言われたんだ。

若林さん：そんな感じでした。思い入れがいっぱいあるので、長くなってすいません（笑）。

●最後に一言メッセージを！！

　長時間に渡って続いたインタビューもこれがラスト。最後に2人にばしっと締めていただこう。

若林さん：「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 02」、亜美真美と私律子で、本当に真面目に楽しく、コンセプトを持って皆さんにお贈りしたいと思います。聞いていただいて絶対に損はないと！熱い思いを持って歌っているので、皆さんに伝わればと思います。PSP『アイドルマスターSP』を3枚買っていただいて、全員プレイしてもらってると思うので、律子亜美真美の番が来たときにこのCDを聞いてもらえたら、より深く2人のことがわかってもらえると思います。ぜひ一緒に買ってもらえたらと思います！

下田さん：前回「MASTER ARTIST」でキャラクターとしてのアルバムを出させていただきましたが、今回このように2人一組でCDを新たに出せるということで、非常に嬉しく思っています。亜美真美とも非常に長いつき合いですが、こうしてまた新しい亜美真美の楽曲、新しい亜美真美の一面と巡り合い続けることができるのは本当に幸せなことだと実感しています。これも『アイドルマスター』を応援してくれる皆様あってです。そんな皆様に少しでも喜んでもらいたい一心で頑張っていますので、そんな私たちの気持ちを受け取ってもらえたらと思います。