どこを聴いても美希と伊織が詰まった世界! 「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 06」発売記念、釘宮理恵さん&長谷川明子さんインタビュー!
2009年8月5日に発売された「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 06(以下、MS06)」の発売記念取材が行われ、水瀬伊織役の釘宮理恵さん、星井美希役の長谷川明子さんが、収録楽曲やキャラクターについて語ってくれた
「MS06」は、ゲーム『アイドルマスター』に登場する765プロ(『アイドルマスターSP』の旧961プロ組を含む)所属アイドルたちが、2人一組で歌とトークを繰り広げるCDシリーズ「MASTER SPECIAL」の最新作。ひとまずシリーズのラストとなる「MS06」には、水瀬伊織のオリジナル新曲「リゾラ」とカバー曲「ラビットパニック」、星井美希のオリジナル新曲「ショッキングな彼」、カバー曲「深紅」、シリーズ共通新曲の「L.O.B.M」などの楽曲と、伊織と美希のトークなどが収録されている。
取材はコロムビアミュージック会議室にて、多くの取材陣が詰め掛ける中、植村ディレクターを聞き手に行われた。
──美希のオリジナル新曲「ショッキングな彼」について聞かせてください。
長谷川さん:美希がショッキングで、ありえなーい!って男の子に言っているような曲です。もっとグイグイ迫ってほしいのに、何で来ないの? でも待ってるわ、みたいなかわいい乙女心を歌った曲です。最初に曲を聴いた時には、美希が「あふぅ」って顔でありえないのー、って言ってるイメージが浮かびました。レコーディングしてすぐにライブがあったんですけど、初披露なのにみんながノってくれて嬉しかったです。あと、間奏のギターソロがかっこいいですね。
──「relations」や「オーバーマスター」といったこれまでの代表曲と比べて、どうでしたか。
長谷川さん:その2曲とかは、かっこいい美希のイメージですね。「ショッキングな彼」は、最初歌った時はかわいらしすぎる、と言われました。もっと“ナマイキカワイイ”イメージでって。だから今回は、そんなナマイキカワイイ美希の一面が出せたと思います。
──伊織の新曲「リゾラ」について聞かせてください。
釘宮さん:『アイドルマスター』は難しい曲が多くて、四苦八苦することも多いんです。でもこの曲はのびのびと楽しんで歌えました。イメージは“夏!”って感じですね。最初サンバとだけ聞いていたのでどんな曲がと思ったんですが、伊織と夏のイメージがうまく合わさっていると思いました。元気な伊織な夏って感じの曲はあまりなかったので新鮮でした。アイマスの曲ってタカタカしたテンポの曲が多いんですが、「リゾラ」はゆったりした曲調なので、私的には歌いやすかったです。
●伊織がどんな子かわからなくなって迷走してしまった時期も
──“伊織として”歌うことに、昔と今で変化はありますか?
釘宮さん:本当に長い間やっているキャラで、最初の頃は私が体当たりで演じていたのが、そのまま水瀬伊織になっていた感じがあったと思います。でもその後色々なお仕事をやらせていただくうちに、伊織がどんな子かわからなくなって迷走してしまった時期もあったんです。伊織らしさを意識しすぎて、逆にちょっとおかしくなるような。今は、私自身が伊織という気持ちを強く持って、素直に曲と取り組めばいいのかなという心境になってます。
──カバー曲の「ラビットパニック」は、先ほど話していた“タカタカ”した曲ですね。
釘宮さん:最初は気負いすぎて、もっと伊織らしくってやりすぎてしまったんです。でも数をこなすうちに、(『アイドルマスター』ディレクターの)石原さんに「しっくりはまって来たね」と言ってもらえて。最後は太鼓判をもらえました。本当に伊織らしいかわいい曲に仕上がっていて、こんなに伊織らしい曲を見つけてくれた人はすごいと思いました。
──長谷川さんはこの曲を聴いてみてどうでしたか?
長谷川さん:超かわいかったです! 本当にかわいくて…もうウサギでいっぱいでいいよ! って思いました。魔法のノートにうっかり書いちゃった、みたいな設定も、釘宮さんの声も歌も全部かわいくて、幸せな気持ちになれます。
──美希のカバー曲、「深紅」はいかがでしょう。
長谷川さん:オリジナルの曲を聞いて詞をしっかり読むと、『アイドルマスターSP』の中での美希の心情に近いのかな、と思いました。プロデューサーさんを追いかけていく美希の情熱や、気持ちを表現できればと思いました。『アイドルマスターSP』での美希ってとにかくまっすぐで、不安やあせりもあるけど走り出したら想いがあるから止まれない、というところがあって。小細工無しのまっすぐさを意識しました。言葉にならない想いを表現してほしい、って演出がなかなかクリアできなかったんですが、美希の一途で情熱的な部分がよく出ている曲だと思います。
●歌いなれて愛着があるから、曲の衣装を変えても遊べる。
──2人で歌った「Do-Dai (REM@STER-A)」について聞かせてください。
長谷川さん:この曲はピコピコした不思議なアレンジというか。
釘宮さん:不思議だよね。ピコピコしているけど、何て言うんだろ。お祭りっぽい?
長谷川さん:お祭りっぽい!
釘宮さん:夏だからかな。あとは、動物園?
長谷川さん:それです! メロディもオリジナルの「Do-Dai」とは違うところがあって、オリジナルの曲が好きな人も気に入っていただけると思います。いっぱい聞いてください。
釘宮さん:前から応援してくれている人にはとてもなじみのある曲だと思うんですが、だからこそこういう風に遊べるのかなと思います。私たちにも愛着がある曲なので、「いつもとお衣装が違うね」みたいな違ったかわいがり方ができたかなと思います。ピコピコした速い曲って、なんだか中毒性がありますね。
──伊織ソロの「my song」は、とても要望が多かったようです。
釘宮さん:私、この曲超大好きなんです! 機会があったら録り直したいぐらい。アイドルとしての立ち位置と、ファンとのステージだけじゃない交流が描かれてるようで、『アイドルマスター』を象徴するような曲だと思います。みんなで歌えたらいいのにな、と思います。
──シリーズ共通新曲の「L・O・B・M」はどうでしたか?
釘宮さん:最初、歌詞の遊びに気付かなかったので、変わった曲だなって思ったんです。収録後にあれは頭文字があいうえお順なんだよって教えてもらって、収録前に知っておきたかった!!
長谷川さん:知らなかったんですか! でも、言われないとなかなか気付かないですよね。
釘宮さん:でも共通で入ってるなら、みんなもう知ってるんだよね。今更こんなリアクション取っちゃった(笑)。
長谷川さん:私はレコーディングの前に、まずライブでの披露があったんです。それで覚えていたので、収録はやりやすかったです。ライブの時とはアレンジが違うのを楽しみつつ、美希と伊織ならではのころころした感じがかわいいなって、思いながら歌いました。
●「アイマスのみんなは優しくしてくれます(笑)」(釘宮さん)
──トークパートの感想を聞かせてください。
長谷川さん:すごく楽しかったです。伊織と美希は同じ14歳で、伊織ちゃんのことだけを「デコちゃん」って愛称で呼ぶぐらい大好きなんです。もっとブーブー怒って、笑って、表情豊かにと演出していただいて、あらためてそうだなって思いました。一緒に「にひひ」って言えて嬉しかったです! 釘宮さんは本当に尊敬の一言なので、御一緒できて嬉しかったです。
釘宮さん:普段の収録は歌でもゲームでも1人ですることが多いので、一緒に収録できるのが嬉しくて、楽しく盛り上がって収録できました。アルバムを通して、ずっとどちらかの声がしていて、美希、伊織、ドーン! って感じです(笑)。美希はかわいくて大好きですね。『アイドルマスター』のみんなは本当にいい人ばっかりで、いつも優しくしてくれてありがとうございます。
──ジャケットの印象はいかがですか?
釘宮さん:かわいいです。これがトークで着ていたウエディングドレスなのかな?
長谷川さん:だったら背中ががっつりと開いてるはずですね。
釘宮さん:背中気になるよね。
長谷川さん:そして超ミニなはずなんです!
──美希の横にいる蜂は……
長谷川さん:これは、ハニー(美希はプロデューサーをこう呼ぶ)です。
釘宮さん:ああーーーー!!
長谷川さん:斬新なリアクションが来ました(笑)。
釘宮さん:今気付いたよ。伊織のウサギはいつもいるから、何か意味があるんだろうとは思ったけど。プロデューサーを付き従えてるんだね、肉食系だね。
──『アイドルマスター』が稼働して、もう4年になります。
釘宮さん:こんなに続くとは思ってなくて、今となっては別れがたいです。どういう形でもずっと続いて、皆さんとつながっていたいと思います。関わっている時間が長いので、その時々の私が伊織に反映されて、伊織から私も影響されてという付き合い方です。私はライブの活動って『アイドルマスター』でしかやっていないので、貴重な場を体験させてもらってるなと思います。本当に大切な作品です。
●「最後まで聞いたら、トリコになる一枚です!」(長谷川さん)
──長谷川さんはXbox 360版からの参加ですね。
長谷川さん:私にとってはこんなに台詞を頂いた初めての役で。
釘宮さん:かっこいいなー。デビュー作が美希って超可愛いよ。 私アニメのデビュー作ってなんか面白い役だったもん。
長谷川さん:そうなんですか! でもありがとうございます。出演者の方々のキャラクターも既にファンの方に愛されている、出来上がった世界に入っていくところがあったので、最初は少し不安でした。でもプロデューサーさんたちにすごく温かく迎えていただいて、美希というキャラクターを愛してくださったおかげで、私も美希もここまで育って来れた気がします。これから美希はもっともっと素敵な女性に成長すると思うので、私もそうなれるように頑張ります。
──最後に「MS06」の聴き所と、ファンへのメッセージをお願いします。
長谷川さん:かわいかったりコミカルだったり、激しかったりしっとりしたり。とてもバラエティのあるCDで、2人のいろんな表情が見てもらえると思います。最後まで聴いてもらえたら、きっとトリコになっていると思います! 伊織ちゃんと美希がこんなにお話したのは初めてなので、アイドル同士のコミュニケーションももっとお見せできればと思いますし、新曲もみんなでライブで披露できればと思います。
釘宮さん:CD1枚に美希と伊織がギッシリで、どこを聴いても美希か伊織みたいな世界が広がってます。2人が好きな人にも、アイドルみんなが好きな人にも楽しんでもらえたらいいなと思います。お友達にも勧めていただいて、それから「MS01」から「MS06」までを、ずーっと聴き続けてどっぷりハマってもらえればと思います!