人気マンガ家と俳優で名作が新装アニメ化『青い文学』の魅力とは?

文学の名作×人気マンガ家×実力派俳優=10月10日スタートのTVアニメ『青い文学』!魅力を主役&ナビゲーターを務める堺雅人さん語った!

 集英社文庫の『ナツイチ』キャンペーンの一環で日本近代文学作品の表紙を人気マンガ家が描き下ろすスペシャルカバー企画が話題になったが、その企画が今秋、アニメーションシリーズ『青い文学シリーズ』として10月10日より放送スタート。

 本シリーズで取り上げる作品は太宰治や夏目漱石、芥川龍之介、坂口安吾の名作ぞろいで、各作品のキャラクター原案は『DEATH NOTE』の小畑健氏、『BLEACH』の久保帯人氏、『テニスの王子様』の許斐剛氏の豪華作家陣、アニメーション制作はマッドハウスと夢のコラボレーションが実現。

 そして各作品の主役を大河ドラマ『新撰組!』、『篤姫』や『官僚たちの夏』などに出演する俳優の堺雅人さんが演じる。共演する声優陣も強力なメンバーが勢ぞろいで濃厚な人間ドラマが期待できそう。また堺さんは実写でのナビゲーターも担当する。

 記者会見では吉田プロデューサーの「本物×本物×本物のコラボレーション」と紹介された後、堺さんは「名作からイマジネーションを喚起されたまったく新しい作品になった」と今回の企画への感想や、「自分が入ることで化学反応が起これば」と意気込みを語っていた。

 今からかつてないアニメーションシリーズになりそうな予感をさせる『青い文学』。初回は太宰治の『人間失格』。それぞれの作品に親しんだ人も、まだ読んだことのない人も新しい文学の形を体験してみよう!


●慣れ親しんだ文学作品の登場人物になれる喜びにワクワク

――まずプロデューサーから今回の企画の趣旨をご説明ください。

吉田プロデューサー:『青い文学シリーズ』は古典文学・近代文学の傑作と、『DEATH NOTE』の小畑健先生など素晴らしい作家の方がキャラクターデザインを手がけている、まさに本物×本物を掛け合わせた作品になっているのに加えて、主役の声優と実写でのナビゲーターに堺雅人さんを迎え、本物×本物×本物になったと思います。アニメや文学に興味がなかった方にも楽しんでいただける作品ですのでぜひ見てください。


――まずアフレコを終えた感想を聞かせてください。

堺雅人さん:いきなり持ち上げられて話しにくいんですけど(笑)。僕は本職の声優ではないので勉強させていただくつもりでスタジオに来て、楽しい1日を過ごさせていただきました。本物の声優さんの中に経験のない僕がポンと入ることで作品におもしろい化学反応が起こればいいなと思います。このシリーズを僕自身楽しみにしています。とても慣れ親しんでいた文学作品の登場人物になれるワクワク感や喜びを感じていて、このお仕事に臨む大きな原動力になっています。


●原作に刺激を受けた創り手による新たな作品へ

――実際にアニメーション映像を見た感想は?

堺さん:いい意味で再現しようとせず、自由に作っているのがいいなと思いました。一番最初が太宰治の『人間失格』なんですけど、名作を紹介するような方法論ではなくて、物語がイマジネーションを喚起されたクリエーターが、まったく違う作品を紡ぎ出す感じなんです。原作との距離の離れ方が潔いと思ったし、おもしろかったです。


――初回で取り上げる『人間失格』についての印象は?

堺さん:『人間失格』は読んでいてヒリヒリする作品だと思うんです。例えば思春期の時のあいまいな自己だったり、モノを表現したいという時の不安定な自分だったり、バランスが崩れた時に起きるヒリヒリした部分が太宰の作品、特に『人間失格』にはあって。それが熱狂的なファンをひきつけると思いますが、今回の『青い文学』での『人間失格』もヒリヒリした部分を描いているので原作と負けずとも劣らないものになっている気がします。(次ページへ続く)

(C)『青い文学』製作委員会

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●取り上げるのは尋常じゃない力を持った作品達

――『青い文学シリーズ』で取り上げる作品で読まれた作品や面白いと思う作品は?

堺さん:一応全部読んだつもりだし、全部好きなつもりでしたが、今回演じるにあたって読み直してみたらあまり知らなかったんだなと。自分の中にある印象と全然違っていて。たぶん現代版になっているからで、改めて新鮮な感覚で太宰治や夏目漱石などの名作を読むことができるのは今を生きる人間として、とても幸せなことだと思います。


――堺さんの人生に多大な影響を与えた文学作品は?

堺さん:う~ん、難しいですね。中原中也とか若山牧水の作品になるのかな。今回のラインナップでいえば、親しみを覚えているのは夏目漱石です。今回、取り上げられる作品はどれも尋常じゃない力を持っていると思います。


●俳優として演じてみたいと思う役ばかりで幸せ

――今回のラインナップ以外で取り上げてほしい作品はありますか?

堺さん:このシリーズでは日本近代文学の有名どころ、野球でいえば4番バッターが並んでいますが、夢は膨らみますね。例えば近代以前の作品も見てみたいし、世界の作品も見てみたいし。でも今回のシリーズでそれぞれの作品を自分なりにかみ砕くのが精一杯だし、俳優なら一度はやってみたい役ばかりなのでこれ以上、希望を言ったらバチが当たります(笑)。毎回、楽しく、幸せな気持ちで演じさせていただいています。


――声優をやってみて感じた楽しさや難しさは?

堺さん:楽しいのは顔を見ながらセリフがしゃべれるのでなり切った感があったことです。難しさは今回、声優とご一緒させていただいて、声のバリエーションも含めて、卓越した技術のすごさを知りました。その深淵をのぞいて「怖い。自分にはできない」と(笑)。

『青い文学シリーズ』
10月10日(土)25:20~25:50
日本テレビにて放送開始
(初回のみ25:50分より放送)

『青い文学シリーズ』放送予定作品
太宰治『人間失格』(キャラクター原案:小畑健)
坂口安吾『桜の森の満開の下』(キャラクター原案:久保帯人)
夏目漱石『こころ』(キャラクター原案:小畑健)
太宰治『走れメロス』(キャラクター原案:許斐剛)
芥川龍之介『蜘蛛の糸』(キャラクター原案:久保帯人)
芥川龍之介『地獄変』(キャラクター原案:久保帯人)

『人間失格』
<STAFF>
監督:浅香守生
脚本:鈴木智
キャラクターデザイン:筱 雅津
アニメーション制作:マッドハウス

<CAST>
葉蔵:堺雅人
堀木:高木渉
恒子:朴王路美
志津子:久川綾
美子:能登麻美子
マダム:田中敦子 ほか

(C)『青い文学』製作委員会

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