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集大成的アルバム『LINKAGE』を発売する川田まみインタビュー

川田まみ待望の3rdアルバム『LINKAGE』が3/24リリースで記念インタビュー!――「あえて“原点”を描き出した『LINKAGE』はメジャー5年の集大成」

  『とある魔術の禁書目録』のOP歌「PSI-missing」、新OP歌「masterpiece」。OVA『灼眼のシャナS』のOP歌「Prophecy」、同ED曲「All in good time」を含む、川田まみ待望の3rdアルバム『LINKAGE』が3月24日にリリースされる。今回はレコーディング直後にインタビュー。同作品の魅力を伺った。


●今回のアルバムを作るうえで一つテーマに据えたのが「川田まみらしい姿を作品に投影していこう」ということでした

――2年ぶりとなる、3rdアルバム『LINKAGE』が誕生しました

川田まみ:みなさんにはお待たせしましたけど、わたし自身は、アッと言う間に月日が経過した感じでした。

――これまで発売してきたシングル作品では、激しくも躍動性にあふれた姿を描き続けていましたが。アルバムには多彩な表情を詰め込んできましたよね

川田:シングル作品も、後々アルバムへ入れることを想定しながら作ってたとはいえ、そこには各アニメ作品の世界観へ寄り添いつつという面がありましたからね。その枠の中でも、つねに「自分らしさを最大限に発揮していく」という挑戦はしていました。その前提があったうえで、今回のアルバムを作るときに一つテーマとして据えたのが、「川田まみらしい姿を作品に投影していこう」という想いでした。


●あえて“いつもの激しい川田まみ”ではない、川田まみの原点とも言うべき姿を描き出しました

――参加した作家陣も、高瀬一矢/中沢伴行/井内舞子/C.Gmixとお馴染みの陣営。じゅうぶん“素の川田まみらしさ”を知っている人たちが制作した歌だからこそ、シングル関連でイメージを強く持っている人たちには、嬉しい裏切りの表情がいろいろ飛び出してきたわけですね

川田:その意識は強いと思います。たとえば高瀬さんの場合、何時ものように激しい楽曲ではなく、あえて「アウェアネス」や「言葉、心の声」のようなミディアム・バラード系の楽曲を制作していただきました。それも、元々私がミディアムやバラード系楽曲を得意としているのを知っていた。だから、あえて“いつもの激しい川田まみ”ではない、川田まみの原点とも言うべき姿として描き出してくれたわけなんです。

――確かに僕らは「PSI-missing」や「masterpiece」。アルバム収録曲で言うと「CLIMAX」や「linkage」のような、激しく攻めたててゆくイメージを持ってしまいがちですからね

川田:激しい表情も好きなんですけど。私自身、そこは「川田まみ像を彩り演じてゆく表情」でもあるんです。むしろ『アウェアネス』のようなミッドなノリこそ、本来の私の姿だったりもするんですけど。これも全ては『SEED』『SAVIA』と2枚のアルバムを制作してきた流れがあってのことですから。

――『SEED』『SAVIA』『LINKAGE』と、すべてが“連鎖”した関係を持ってるということですか?!

川田:はい。1stアルバムの『SEED』は、1枚としての完成度を高めた作品として制作。続く『SAVIA』は、荒々しさや勢いを持った姿を強く打ち出していきたかった。でも今回は、『SEED』の高い完成度を求めつつ、同時に『SAVIA』が持っていたインパクト性も強く押し出したかった。そういう想いを抱きつつ、楽曲が出揃っていく中、割とバラエティ性に富んだノリ良い作品が多く誕生。制作陣とも、「意外にノリ良い派手なアルバムになったね」という話もしていました(笑)


●いつもの前向きに挑戦していく姿とは違う、心の内面的な想いを描きたかったんです。

――意外性を持っていたのが「TOY」。この楽曲では歌声を加工したり、エレクトロな要素を組み込んだりと、これまでとは違う一面を描き出しました。

川田:「TOY」は可愛らしさと同時に力強さを描き出した楽曲になりました。この歌の歌詞は、私にとって珍しい内容になっています。と言うのも「あなたのオモチャじゃないわよ!!」という、いつもの前向きに挑戦していく姿とは違う、心の内面的な想いを描いた歌になりましたからね。

――そこには、何かしら理由があったんですか??

川田:何かを吐き出すというよりも「今まで書かないでいた部分も出していこう」という意識のほうが強かったと思います。私たちアーティストは「前向きな想い」だけではなく、誰もが持っている「悔しい感情」だって歌詞として吐き出していけるわけじゃないですか。「その面を包み隠さず出していこう」と思えたことも、今回のアルバム制作では大きな軸になっていたと思います。と言っても、どの歌も「悔しい気持ちがありながらも、前向きな想いへ意志を向けよう」としているんですけど。

――嬉しい驚きだったのが、The Cranberriesの「DREAMS」をディスコ調なノリでカヴァーしたことでした。

川田:「この曲を演りたい」と言ったのは、高瀬さんなんです。と言うのも、私がI'veに入った8年前頃に、わたしの歌声を聴いた高瀬さんが「The Cranberriesの歌い方に似てるね」と言ったんですね。その印象がありつつ。高瀬さんが「素の歌い手、川田まみらしさ」を求めたときに、当時の印象に舞い戻ったのか、「この曲カヴァーしてみようよ」と提案。わたしも好きな曲だったので歌ったら、思いのほか良いテイクが取れたことから、収録を決めました。むしろこの「DREAMS」を入れたことで、アルバム自体にバラエティさが増していきましたからね。


●ここまでの過程の中、どれ一つ欠けても“今”には至らなかったと自覚しています

――今回は歌詞にも“テーマの共通性”はあったんですか?!

川田:タイトルにも記した『LINKAGE』という言葉には、「連鎖」という意味があるよう、これまでの積み重ねの経験や歩みがあったからこそ、このアルバムへ辿り着いたと強く実感していますし。ここまでの過程の中、どれ一つ欠けても“今”には至らなかったとも自覚しています。そんな制作期間に感じていた「たくさんの想いや出会い、いろんな人たちとのぶつかりあい」、それらが「連鎖」したからこそ、この『LINKAGE』が完成。歌詞にも「過去・現在・未来」という、連鎖した軸の中で感じ続けてきた、先に触れたような想いたちを散りばめていきました。

――人と人との連鎖というか、気持ちの繋がりによって、いろんな物事が構築されてゆく。生きる/進むって、そういうことですもんね

川田:それは、制作活動を続けていけば行くほど感じる想いです。いろんな人たちと日々交わしあう感情の連鎖が、こうやって意味を持った作品たちになっていくわけですからね。


●『LINKAGE』を持って、5年間の集大成となる“川田まみの音楽スタイル”を築きあげられたと思います

――完成した『LINKAGE』に対し、今はどんな想いを抱いてます??

川田:先月2月23日を持って、私はデビュー5周年を迎えました。実はデビューしたときからアルバム3枚を作ってこそ、ようやく一人前ということもあって、そのための流れを作り続けてきたんですけど。ようやくこの『LINKAGE』を持って、5年間の集大成となる“川田まみの音楽スタイル”を築きあげられたと実感しています。と同時に、これからの未来へ向けた新しい表情も描き出せたように「ここからも、まだまだ"連鎖"は続いてくんだな」ということも、実感しています。

――そして4月からは『MAMI KAWADA LIVE TOUR 2010 LINKAGE』がスタートします

川田:せっかく良いアルバムが出来たので、1曲1曲をより良い形としてみなさんに生でお届けしたいですからね。

――まみさん自身は、このアルバムをどんな想いで聴いてますか?!

川田:「CLIMAX」などは、聴いてるだけで自然とテンションが上がるよう、たとえば「気持ちが弱ったり行き詰まっているとき」は、頭から「TOY」までの前半部分を聴きながらテンションを上げ、泣きたい気分や素直になりたいときには、アルバム後半部分を聴きながら想いへ浸ったりしています。

――そういう聴き方もいいですね。初回盤には「LINKAGE」のプロモーションビデオも付いてきます

川田:これまでのダークな印象与えてきたプロモーションビデオとは異なり、この「LINKAGE」では、川田まみの中にあるスタイリッシュな面と言いますか。クールだけど柔らかい部分を描いた作品にも仕上がったよう、何時もとは違う川田まみの姿を味わってください。(敬称略)

<TEXT:長澤智典>


>>川田まみ ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント公式サイト
>>川田まみ Official Website


<b>『LINKAGE』</b><br>2010年3月24日発売<br>初回限定盤:3500円<br>発売:ジェネオンユニバーサル<br><br>【初回限定盤特典】初回限定盤には本人出演のプロモーションビデオ収録DVDつき特製スリーブ仕様

『LINKAGE』
2010年3月24日発売
初回限定盤:3500円
発売:ジェネオンユニバーサル

【初回限定盤特典】初回限定盤には本人出演のプロモーションビデオ収録DVDつき特製スリーブ仕様

こちらは通常盤(3000円)のジャケット

こちらは通常盤(3000円)のジャケット

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