2.5次元
舞台『銀英伝』外伝W主演の中河内雅貴&東山義久が語りつくした!

6月22日より上演中の「『銀河英雄伝説』外伝-ミッターマイヤー・ロイエンタール編-」出演・中河内雅貴さん&東山義久さん、W主演の2人が語った――「2人のケミストリーで最高のストレートプレイをお見せします!」

 日本を代表するスペースオペラの金字塔『銀河英雄伝説』が舞台化。その第1弾となる『銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編』が今年1月、青山劇場で上演され大好評を得たのは記憶に新しい。そして第一章の公開とともに告知されていた通り、6月、外伝として『ミッターマイヤー・ロイエンタール編』が上演される。

 今回はそのタイトルの通り、中河内雅貴さん(ウォルフガング・ミッターマイヤー役)、東山義久さん(オスカー・フォン・ロイエンタール役)の2人によるW主演での舞台となっており、この後のインタビューでも語られているが、深く練りこまれた人間ドラマを2人がじっくりと熱演する、まさに“芝居”を存分に楽しめる舞台になりそうだ。

 というわけで、今回は主役の2人にインタビューを敢行。5月下旬、都内で行われていた舞台用ポスターの撮影後に、舞台に挑む気持ちや現在の心境などを訊いた。普段から親しい間柄という、お二人ならではの会話にも注目!

――まずは『銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編』の舞台を振り返っていかがですか?

東山:『第一章』はラインハルト、キルヒアイス、アンネローゼの物語が中心だったのですが、でも今回は僕とマサ(中河内)の2人が中心となって、“外伝”として演じさせてもらえるので、「こういう話があったからあの第一章になっていたんだ」っていう風に結びつけていければと思ってます。

中河内:第一章に繋がるように演じていければなと思ってるんですけど――って言うと、本当に東山さんと同じセリフになっちゃうんですけど(苦笑)。どういう風に2人の友情が芽生えていくのか、そこに重点を置いて演じられれば良いなと思っています。

――『一章』を振り返って、今だからこそ思うことや、『外伝』の公演に活かしたいことはありますか?

中河内:今回の『外伝』で演じるミッターマイヤーの方が実年齢に近くて、等身大で演じられるのかなって思います。

東山:第一章では、初めて殺陣をやらせていただいたんですが、お互い身体を動かしてパフォーマンスすることが得意なので、今回もそういうパフォーマンスもやりたいなと思っています。
外伝では原作で描かれてない部分も描かれているので、僕らなりの『銀英伝』、東山と中河内ならではのステージングを見てもらえたらなって。

――(笑)『外伝』の台本を読んだ感想はどうでしょう?

東山:思ったより“お芝居”。

中河内:めちゃくちゃストレートプレイ。

東山:二幕構成なんですけど、一幕のほうは特に“お芝居”。二幕になってからは色々とシチュエーションが変わっていって、エンターテインメントな要素が増えていきます。

中河内:思ったよりもセリフが多くてビックリしました(笑)。


写真左:中河内雅貴 右:東山義久

写真左:中河内雅貴 右:東山義久

――舞台に挑むモチベーションとしても、前回とは違ったものになりそうですか。

中河内:実は今回の舞台って僕の初主演になるんですよ。だけど、そこはあんまり意識したくないなと思っていて……。

東山:そういえばマサが座長やるの?なら「マサさん」って呼ばなきゃ(笑)

中河内:いやいやいや!!(苦笑) やめてくださいよ! 

東山:良いじゃない、ね、マサさん(笑)

中河内:もーそんな風に呼ばれたら芝居しづらいじゃないですか!(一同笑) ……だからいつも通りに挑みたいなとは思うんですけど、ただカンパニーの主となるので、周りの雰囲気は良くしていきたいなって思います。

――東山さん、どうでしょうか。

東山:普段からマサとは仲が良いんですけど、今度は舞台を一緒にリードしていくポジションになるので、マサとしっかり作品を作ってみたいなと。役者・中河内 雅貴、役者・東山 義久の“ケミストリー”を醸し出したいなって。

――今、台本を読んだ感じでは、お二人のケミストリーが特に反応しそうなあたりっていうのは、どういう場面でしょうか?

中河内:やっぱりアクションの部分──喧嘩のシーンかな。「こんなに喧嘩が楽しいのは久しぶりだ」って二人の友情が芽生えるきっかけになるシーンなんですけど、そこは身体を動かすのが得意な者同士として、芝居にも良い影響を及ぼせるんじゃないかなと。

東山:僕の場合は……作っていく過程のケミストリーってあると思うから、具体的にどこのシーンっていうのは今のところわからないんです。でも酒場のシーンや、雪原で遭難してしまう場面、ラスト・シーン……色々な見所があると思うんですけど、作っていく過程で随所に生まれてくるんじゃないかなと。


中河内雅貴

中河内雅貴

――今日もお二人の仲の良さが伝わってきます。

東山:……俺は仲良いつもりはないんですけど(笑)。

中河内:あ、すみません。勝手に思い上がってました(一同笑)。

東山:(笑)でも、知り合ってから年に2本くらいは一緒に舞台をやってたよね?知り合ってまだ2年なんですけど(笑)。そして今度は2人で主演するっていう。

――実際のお二人の仲を知った上で今回の舞台を見るとより深く楽しめそうな気がしますね。

中河内:そうかもしれないですね。ミッターマイヤーとロイエンタールの姿がリアルに見えるかもしれないですね。

――『銀英伝』ファンはもちろん、お二人のファンの方にとっても最高の舞台になりそうですね。

東山:そうですね。絶対に良い場所と良いシナリオなので。あとは観てもらうだけっていう感じですね。

――では、最後にこれから舞台をご覧になる方へメッセージをいただければ。

東山:『銀河英雄伝説』という物語は、スケールの大きな話だけど、地盤になっているのは人間愛だと思うんですよ。今回は僕ら2人が中心の物語。一章をご覧になってくださった方も、外伝から初めてこの作品に触れる方も、全部のキャストの動きやお芝居を見て、それぞれのシーンに見所を見つけて欲しいなと思います。

中河内: 今回も第一章に負けないくらいスタッフさんとキャストと良いコラボレーションをして、『銀河英雄伝説』の“人間愛”というテーマを軸にしながら、僕らも一役者としてのカンパニーの愛を深めていきたいなと。

――ありがとうございました。

<Text:逆井マリ>

>>舞台『銀河英雄伝説』-外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編-オフィシャルサイト



東山義久

東山義久

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