『富士見二丁目交響楽団シリーズ』主演の高崎翔太さんにインタビュー

人気ボーイズラブ小説を実写化した『富士見二丁目交響楽団シリーズ 寒冷前線コンダクター』のDVD発売記念に、主演の高崎翔太さんにインタビュー!

 2012年の3月に映画上映された、秋月こお原作の『富士見二丁目交響楽団シリーズ 寒冷前線コンダクター』。

 累計400万部を越えるシリーズの人気キャラクターを演じたのは、ミュージカル『テニスの王子様』青学5代目の菊丸英二&乾貞治役で共演したこともある、高崎翔太さんと新井裕介さん。以前から友だちであるというお二人がアマチュアオーケストラを舞台に、切なくも激しいラブストーリーを紡ぎます。

 物語はアマチュアオーケストラ、通称『フジミ』にイケメンの天才コンダクター、桐ノ院圭(新井裕介)が就任してくるところからスタート。コンサートマスターを務める守村悠季(高崎翔太)は、傲慢な態度を取る圭にイライラするのだが、密かな思い人であった川島奈津子(岩田さゆり)は圭が気になっている様子だった。
 恋も音楽家としてのプライドも打ち砕かれた悠季は、フジミを辞めることを決意。そのことを圭に伝えると、なぜか焦った顔の圭にムリヤリ抱かれてしまって!?

 圭と悠季のキスシーンはもちろん、ハードなラブシーンもリアルに描かれた本作が、6月6日にDVDとなって発売決定! 東京・大阪の披露試写会トークショーや、劇場公開初日舞台挨拶など特典映像も充実した豪華な仕上がりとなっています。

 今回は、DVDの発売を記念して主役の守村悠季を演じた高崎翔太さんに本作への思いを赤裸々に語っていただきました。今だからこそ語れる映画の裏話や、高崎さんのプライベートエピソードに注目ください!

守村悠季役の高崎翔太さん

守村悠季役の高崎翔太さん

――ハードなシーンも多い本作ですが、最初に主演が決まったとき、どんな感想を抱いたかお聞かせください。

高崎翔太さん(以下、高崎):最初にお話を頂いた時は、単純に「ほぉ」という感じでした。映画の『タクミくんシリーズ』にもちょっとだけ出させていただいたりしたので、いわゆる「BL」にそこまで抵抗はなかったです。漫画と小説を自分で本屋に買いに行って読んだときも、女の子をふつうに好きな男の子が、犯されたことをきっかけにドンドンと変わっていく恋愛模様だったり、その恋愛模様に音楽の繊細さが描かれていたりと、すごく素敵な作品だなって思っていました。

――作中にバイオリンを弾くシーンがありましたが、どうでしたか? 大変でしたか?

高崎:バイオリンの持ち方はだいぶ練習しました。弓を引くのも難しくて、左手も動かさないと絵にならないので、そこが大変でした。作中の音楽は有名な曲ばかりなので、いろんなところでよく聞くんですが、練習していた時にすごくたくさん聞いてたので、しばらくはいいかなって思ってます(笑)。

――演じられたキャラクター、守村悠季くんについてお願いします。

高崎:キャラクターというか、設定がめちゃくちゃ似てる部分が多くて、出身がほぼ一緒なんですよ。秋月先生の話だと、「高校が一緒だね」って話になるくらい。高校の地名が一緒で、家族構成も似てるんです。守村くんは両親がいなくて、お姉ちゃんが三人の末っ子。僕はお母さんとお姉ちゃん二人、女三人の中で男一人の末っ子長男で、すごい似てますね。

 そういうバックボーンからきてるのかもしれないですけど、性格も共感できる部分が多いです。守村くんはすごくウジウジくんで、コンサートマスターとしての才能もあるのに、なかなか自分の才能に気づけない。天才である桐ノ院に嫉妬するっていう感情も共感できます。鏡に向かって「自分は天才か?」って問うシーンがあるんですけど、そのシーンも「すごくわかるわ~」ってなりました。ウジウジしているけれど、すごく人間らしいキャラクターだと思います。「自分はなんなんだ」って悩む感覚や、自分の好きなことに一生懸命だったり、努力することはすごく理解できます。

――時間が経った今だから言える撮影時の出来事や思い出などはありますか?

高崎:最終日にラストの公園のシーンを撮ったんですけど、そのときがめちゃくちゃ寒くて! 終わった後に38度くらいの熱が出て、寝込みました(笑)。あと、もともと初日から風邪をちょっと引いてたせいで、キスシーンで新井くんと岩田さんの両方に風邪を移しました。最終日の岩田さん、めちゃくちゃ具合悪そうで……。新井くんや監督もキツそうだったし。もしかすると、全部僕発信の風邪かもしれないですね。

――演じ終わったあと、高崎さんと新井さんの間で何か変化はありましたか?

高崎:新井くんとは2、3年前から友だちなんで、そんな変な感じはなく、逆によりいっそう尊敬し合える関係になれたのかなって。気まずくはならなかったですね。

――初対面の相手とキスすることと、以前から友だちである相手とキスする場合違う心持ちなったりしましたか?

高崎:初対面の男の人としたことはないのでわかんないです(笑)。でも、女性も含めてだと、女性と男性の違い……うーん(笑)。役柄によりけりな感じがしますが、身構えてしまうのは女性ですかね。演じているキャラクターがガンガンいく役だったら大丈夫ですけど、今回みたいな感じだとちょっと……。新井くんとのは犯される時なので、身構えるもなくっていう感じでキツかったですね。男同士というよりも、役柄的にキツかった。

 犯されるシーンのあとに、夢の中でのラブラブシーンがあるんですけど、そのシーンは全然平気だったんです。だから、やっぱり役がキツイ状況だと自分もキツくなるのかな。皆さんそうかもしれないですけど、演じている役が嫌だと感じているときは、僕も嫌ですね。


――守村くんはなかなか好きな人に告白ができないタイプですが、高崎さん自身は?

高崎:僕もなかなか言えないので、似てるかもしれないです。好きな人のことはずっと好きでいる感じですね。長い間想い続けるところは守村くんと似てるなって思います。告白までは時間がかかっちゃう。僕、一目惚れが多いんですよ。今までだと告白まで2年くらいかかっちゃったりとか。

――ちなみにその恋は成就しましたか?

高崎:しました(笑)。今はもう無き恋ですが。高校生のときくらいなんですが、本当に長いこと好きでいました。一途なんです。

――物語では、最終的に桐ノ院にほだされた守村くんですが、この気持ちに共感はできますか?

高崎:今回の場合、指揮に対する思いとか、守村くんも桐ノ院に尊敬する部分が多かったじゃないですか。そういう部分があったら、そうなるのかもなぁという感じはします。大きく尊敬する部分があったら、理解できるかも。

――逆に襲ってしまう気持ちはわかりますか?

高崎:それはないですね! あったら危険ですよね(笑)。わからないけど、行動に起こすことはないと思います。今のところないです!

――守村悠季、桐ノ院圭、川島奈津子。三角関係だった三人の中で誰に一番共感ができますか?

高崎:やっぱり僕は守村くんですね。共感できる部分が多いので。ただ「犯される」っていう状況が本当にかわいそうなんですよね。あれは引きこもっちゃいますよ……。もし自分がされたら、なかなか立ち向かえないと思います。頑張ろうとはすると思うけど、難しいですね。演じていて、守村くんえらいなぁと思いました。

――本作は長編作品ですが、続編の物語が行われる可能性はありますか?

高崎:もしあった場合は、バイオリンを練習したいです。今回は、バイオリンを間近で見たのも初めてで、「こんなにちっちゃいんだ」と思ったり。そんな中、バイオリンの練習は2、3日しか時間がなかったので。今度はもっと練習したいですね。

――最後に発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

高崎:『富士見二丁目交響楽団シリーズ 寒冷前線コンダクター』は、ベッドシーンもキツかったですが、役者である僕にとっては必要な作品だと思います。BLってアンニュイな感じで、キャラクター同士がお互いを好きなのが当たり前っていうイメージがあるんですが、これはそういう関係じゃない。ドラマとして見られる新しいBL作品だと思います。

 あと、特典が本編以上に入ってるんです! 僕もさっき聞いてビックリなのですが、そちらのほうも楽しんでいただける内容になっています。オーディオコメンタリーでは、僕と新井くんと監督の三人でこの映画を見ながらワーワー言って撮ったので、それはおもしろおかしく見れると思います。あとメイキング映像ですね。僕らもモチロンですが、岩田さん、木下さん、宮川さんなど、皆さんのメイキングが入ってます。いろんな二枚組豪華特典付きですごく見応えがあるものになっています。裏話も聞けるので、ぜひ楽しんで聞いていただけたら光栄です。


 なお、現在ジェネオン・ユニバーサル Youtube公式チャンネルにて、高崎翔太さんの別インタビュー動画が公開中となっている。本インタビューと併せてチェックすれば、より深く作品や高崎さん本人に迫れるぞ!
URL:http://www.youtube.com/watch?v=lJCUD2THuso

【作品データ】
『富士見二丁目交響楽団シリーズ 寒冷前線コンダクター』
発売日:6月6日(水)発売※レンタル 同時リリース
価格:6090円(税込)
本編時間:83分
発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
コピーライト:(C)2012秋月こお/角川書店・富士見二丁目交響楽団シリーズ製作委員会

<特典映像>
完成披露試写会トークショー(at大阪)、完成披露試写会トークショー(at東京)、劇場公開初日舞台挨拶、オーディオコメンタリー収録風景、もうひとつのメイキング

<音声特典>
高崎翔太、新井裕介、金田敬監督によるオーディオコメンタリー

<STAFF>
原作:秋月こお(角川ルビー文庫・刊)
脚本:板谷里乃/箱田森介 
監督:金田敬(『愛の言霊』、『愛の言霊~世界の果てまで~』、『純情』)
製作:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント、ビデオプランニング、ビデオフォーカス
制作・配給:ビデオプランニング 宣伝:フリーマン・オフィス

<CAST>
高崎翔太、新井裕介、岩田さゆり、林明寛、馬場良馬、NAOTO(ゲスト出演)、木下ほうか、宮川一朗太、徳井優、国広富之

>>『富士見二丁目シリーズ 寒冷前線コンダクター』公式サイト
>>ジェネオン・ユニバーサル Youtube公式チャンネル-『富士見二丁目シリーズ 寒冷前線コンダクター』高崎 翔太 独占取材▼

(C)2012秋月こお/角川書店・富士見二丁目交響楽団シリーズ製作委員会
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