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『2.5次元てれび』上坂すみれさん出演のVol.17回レポート

『2.5次元てれび』上坂すみれさん出演のVol.17回レポート

 毎月第2/第4木曜日の21:00から、インターネットで配信している生放送番組『2.5次元てれび』。アニメや声優、ラノベなどを扱ったオタクカルチャーバラエティーだ。司会は声優の岩田光央さんと南條愛乃さん。番組リポーター兼アシスタントは、新人声優の持月玲依さんと村川梨衣さん、綾瀬有さん。そして、番組キャラクター「てれび子(仮)」に声をあてるのは、冨岡美沙子さん。

 2月28日に放送された番組では、4月にアーティストデビューを控えている声優・上坂すみれさんがゲストに登場! アニメ『ガールズ&パンツァー』でロシア語の歌を披露するなど、注目の人気声優さんだ。上坂さんと言えば軍事マニアとしても有名。今回の特集は、そんな上坂さんのために「パンツァーウォリアーズ」が用意された。

●視聴者から募ったイラストでカードゲームを作る企画『ご当地大戦』

 番組とpixivの連動企画『ご当地大戦』の紹介コーナーでは、視聴者から送られた数々の力作が紹介された。紹介VTRの後、感想を求められた上坂すみれさんは「メカ」という理由から「豊橋鉄道市内線」に興味を示し、「配線とか好きなんです。コード最高!」とコメントし、スタジオを沸かせた。

●特集はラジコン戦車で戦う「パンツァーウォリアーズ」をレポート

 特集のコーナーでは、ラジコン戦車で戦うアトラクションを企画している「パンツァーウォリアーズラジコン戦車愛好会」を取材。レポーターは持月玲依さんと綾瀬有さん、冨岡美沙子さんの3人だ。

 このラジコンを使ったゲームは、3人で1台の戦車を操縦し、対戦相手を撃破するのが目的。果たして3人は勝利できるのか!? 取材の様子がVTRで流れると、ゲストの上坂すみれさんは目を輝かせながら注目していた。とってもハイテクでおもしろい対戦戦車ラジコンゲームの様子は、ぜひアーカイブでご覧ください!

●上坂すみれさんがオススメする浅草の洋食屋

 番組ではこの他に、注目のラノベを紹介するコーナーや、ゲストへの質問コーナーなど盛りだくさんだった。特に盛り上がったのは、ゲストの上坂すみれさんがお気に入りの浅草の洋食店「ヨシカミ」を紹介するコーナー。

 VTRではビーフシチューとオムライスが紹介されたのだが、とっても美味しそうな料理に出演者一同、声を揃えて「食べたい!」とコメントしていた。とっても美味しいお店とのことなので、興味がわいた人はぜひチェックしてみてくださいね!

★☆★『2.5次元てれび』アーカイブページ★☆★

●ソ連・ロシアについて、上坂すみれさんにインタビュー!

 生放送終了後に、ゲストの上坂すみれさんにインタビューを行なった。番組に出演された感想を伺うツモリだったのですが……いつの間にかテーマは「ソ連・ロシア」になってしまいました。とってもノリがよく気さくな上坂さんの、熱いインタビューをどうぞ!

――番組とてもおもしろかったです。さっそくですが、出演された感想をお聞かせください。

上坂すみれさん(以下、上坂):すごい緊張していました。出演者のみなさんがたくさんいらっしゃるなかに私が入っていいのか戸惑っていたのですが、暖かく受け入れてくださって楽しかったです!

――そうですか? けっこう堂々とされていた印象ですが。

上坂:えっ!?(笑) ホントですか~? だいぶ緊張していたんです。

――番組中に、もうちょっとソビエトやロシアのトークが出ると思ったのですが、カンペで止められたせいか、あまりおしゃべりできませんでしたね。もしカンペでストップがかからなかったら、「ソビエト・ロシア」をテーマにしたお話を、どれくらい続けられますか?

上坂:私がやらせていただいてる1時間のラジオ番組があるのですが、それでもすぐに潰しちゃうんですよね。だからたぶん、時間制限がなくて誰からも止められなかったら、半日くらいずっとしゃべってるんじゃないでしょうか?(笑)

――上坂さんにとって、ソビエト・ロシアの魅力はなんですか?

上坂:ちょっと語弊があるかもしれませんが、「日本のパラレルワールド」っぽいところがあるんです。感情とかは違うんですが、日本とセンスが似ていると思います。音楽とか文学でも「物悲しさ」を「美しさ」と捉える文化があるんです。日本の文学でも「哀愁」とかを大事にする部分があるじゃないですか? だから底抜けに明るい欧米文学とは違うんです。

――ハリウッド映画なんて、底抜けに明るい作品が多いですよね。

上坂:ね~! とりあえず爆発させておいて、最後はハッピーエンドで~(笑)。ロシアの映画はそういう感じじゃなくて、耐えながら行軍するロシア兵の姿を題材にした作品で、しかも長い! みたいなのがけっこうあるんです。

――なるほど。哀愁が漂ってるのですね。ロシア兵といえば、上坂さんが軍事関係がお好きなことでも有名ですね!

上坂:はい。私はロシアの戦車が好きなんですけど、独特の哲学があるんです。例えばドイツ戦車はだいぶ技巧派で、こだわってこだわって作られている車両が多いんです。そのためか、戦車を操作するには熟練した人間が必要なのですが、ロシア系の戦車は部品がシンプルで、操縦も簡単なんです。なので民間人でも操縦できかねないんです。合理性とシンプルさに裏打ちされた強さがある! そんなところがロシア戦車の魅力……って、私の答え、長いですか?(笑)

――いや、長いのは大歓迎なのですが、この調子だと本当に半日続きそうですね(笑)。戦車のお話ですが、ロシアの戦車「BT-5」が好きと伺いましたが?

上坂:そうですね。いろんなところでお話させていただいています。

――「BT-5」がお好きなんて、シブいですね!

上坂:あんまり立体化しているのを見たことないですね。1930年代にあんな速い戦車を作って、西側をビックリさせたというバックボーンが好きです。ちっちゃい戦車が平原を走るわけですよ。キャタピラを取っちゃっても走れたり……ま、取るのはめんどくさいんですけどね。

――上坂さんがロシア文化がお好きなのは、元々は軍事好きがきっかけですか?

上坂:ミリタリーの趣味は中学生のころからあったんです。私はメカが好きなのですが、いかんせん頭が文系なもので、「125mm砲とか」口径の数字とか覚えられないんです。だからドイツ戦車の場合、「ティーガー」とか「パンター」とか「I号」、「II号」、「III号」、「突撃戦車」とか、そういう名前でしか覚えてないんです。

 数字を細かく覚えるよりも、どっちかと言うと、戦車のデザインとかメカ、戦略とか、そういうミリタリーの世界観にハマったふしがありますね。なので、その世界観に憧れて、架空戦記などにも興味を持ったんです。

――上坂さんはかわいらしい女性なのに、いままでお話を伺ったなかになにも女性らしいエピソードが出てこないのですが……例えば「パンダが好きだ」とか、なにかかわいらしいことで興味あるお話はありませんか?

上坂:あぁ、う~ん……。「パンダ」だったら「パンター」のほうが好きですね(笑)。

――どうしても戦車から離れませんね(笑)。上坂さんは戦車以外に、銃は興味ありますか? ミリタリーファンは銃がお好きな方も多いと思いますが。

上坂:私は銃の識別が苦手なんです。戦車もそんなに詳しくありませんけど、戦車だったら「この戦線にはこの戦車がいました」とか、そういったデータがあるので、なんとなくわかるんです。銃はどこでも同じものを使っているじゃないですか? ……でも「ドラグノフ」は好きです。

――えーと、すみません。やっぱり銃もお好きなんですね(笑)。

上坂:いやいや、好きと言えるほどではないです。「好き」なんて言ったらミリオタにぶん殴られる程度です。

――さすが中野ブロードウェイ好きですね。オタクの心理は、確かにそうですね。

上坂:はい。銃は「マカロフ」だの「ペーペーシャ」だの、いっぱいあるんですけど、それ系の銃は総じて魅力的ですね~。「カラシニコフ」なんて21世紀でも使われるレベルの銃ですから。

――あの~、すいません。私はいま、声優さんにインタビューをしているのでしょうか?(笑)

上坂:あはははは! 私は声優です! 大丈夫です(笑)。

――ではアニメについて伺います。『ガールズ&パンツァー』の「ノンナ」は、まさにはまり役ですね。あのお仕事が決まったきっかけは?

上坂:「ノンナで」ってご依頼をいただいたんです。最高に嬉しくて、お仕事がとても楽しかったです! カチューシャの歌は、いろんなところで「聴いたよ」って言っていただけています。まさかロシア語でアニメの歌を歌えるなんて感動でした。

 台本にロシア語が書いてあったり、アフレコ現場で急きょ「ロシア語で歌って」と言われたり、も~ね!(笑) 作品中に「コサックの子守唄」を歌うシーンがあるんですけど、もともと歌う予定じゃないシーンだったんのに、歌うことになったんです。私にとっての『ガルパン』は、とにかくロシア語三昧につきますね。

――ロシア語の声優さんといえば、上坂さんしかいませんよね。

上坂:他にもいてほしいんですけどね。誰か募集してます。友達になってください!

――そんな『ガルパン』は、アニメファンの間でも大人気です。

上坂:そうですね。ついに戦車の時代が来たなって感じです! いまプラモも売れてるみたいですし。でも私は細かい作業が苦手なので作れません。「これ走ったら故障するだろ~」って戦車しか作れないです。なんか女の子っぽくなくてスミマセン。

――いえいえ、プラモのお話で「女の子っぽい」って(笑)。

上坂:あ、私、お菓子作るの得意です。「ブラウニー」とか。

――ロシアのお菓子は?

上坂:ロシアのクッキーはジャムを入れるとできます!

――軍事マニアにはゲームが好きな人が多いと思うのですが、上坂さんは?

上坂:軍事ゲームってけっこうありますよね。でも、あんまりガッツリした戦略ゲームはやってません。遊んだら「部隊が全滅しちゃう」って、そんなことばっかり考えちゃって……。かわいいかわいいソ連兵を、人海戦術でジャブジャブ使うなんてことはできません。なので手を出していませんが、やりたいゲームはたくさんあります。

――軍事好きなので、てっきりゲームも遊ばれてるのかと思っていました。そんな上坂さんにおすすめの戦車ゲームがあるんです。

上坂:『THE戦車』ですか?

――いや、旧ソビエトで作っている戦車のゲームで『World of Tanks』というゲームです。ソビエトの戦車がとても強いので、お勧めです。

上坂:え~! それはいいですね。じゃあやるしかないですね(笑)。

――最後にお仕事について伺います。声優さんとして、これからやりたい役は?

上坂:ミリタリーの他にも、伝奇とか、オカルトっぽいものが好きで、物語を読むときはフェティシズムがあるキャラクターに肩入れして読んでしまうんです。なので、そういうキャラクターをやれたらいいなって思います。社会から若干あぶれて生きているようなキャラクターに憧れます。

――先日、アーティストデビューを発表されましたが、アーティストとしての夢は?

上坂:私は中野ブロードウェイに通って育ったので、いつか中野ブロードウェイ立ちたいと、勝手に思っています。

――ありがとうございます! そのお答えを期待していました。ぜひ実現させてください。今日は楽しいお話をありがとうございました。


>>『2.5次元てれび』公式サイト

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