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『まおゆう』2度目の朗読劇レポート&パッケージ情報をお届け!

『まおゆう』2度目となる朗読劇で、戸松遥さん演じるメイド姉の迫真の“人間宣言”がホールに響き渡る!! パッケージ発売情報も併せてお届け!

 8月18日(日)、オリンパスホール八王子(八王子市民会館)で「まおゆう魔王勇者 人間宣言 ~名もなき少女が 魂の解放を叫ぶ~」が開催された。

 橙乃ままれ氏がネット掲示板に投稿した小説が原作となる『まおゆう魔王勇者』。戯曲形式で書き進められる物語、人間と魔族の戦争に焦点を当てた深いテーマ、そして経済や農業に言及する一風変わったエンターテイメント性が、多くの人々を熱狂させている。これまでに、書籍化された小説のほか、漫画やアニメなど幅広いメディアが展開。

 そんな『まおゆう』のアニメキャストたちが、舞台で朗読劇を繰り広げる本イベント。内容はテレビアニメ第9話「わたしは“人間”だからっ」にあたり、メイド姉役の戸松遥さんやメイド妹役の東山奈央さん、ほか魔王役の小清水亜美さんや勇者役の福山潤さん、メイド長役の斎藤千和さんなどおなじみのキャストが多数出演した。

 2012年2月に行われた初の朗読劇が大好評だったこともあり、2度目の開催となる今回の公演も来場者がギッシリ。昼の部と夜の部に分けられた朗読劇は、それぞれ約1時間45分ほど上演された(途中に15分間の休憩あり)。ここでは、昼の部で行われた内容をダイジェストでお届けしていこう!

◆メイド姉の苦悩と葛藤にスポットライトが当たる

 最初に、女魔法使い(福圓美里さん)と東の砦将(三宅健太さん)のキャラトークによる上演中の注意アナウンスが行われ、いよいよ舞台が開幕。プロローグはメイド姉の語りから始まり、彼女がメイド妹と共に魔王の屋敷へたどり着くまでの光景が描かれる。その道中、2人の耳に「自分の運命をつかめない存在は虫」という非情な声が響く……。

 壮大なタイトルコールが終わり、場面は魔王の屋敷へ。この建物の一角で勉強する軍人子弟(鈴木達央さん)、貴族子弟(梶裕貴さん)、商人子弟(寺島拓篤さん)、メイド姉の4人は、紅の学士(魔王)が出した課題に頭を悩ませている。やがて紅の学士が入室して話題は将来の夢に移るが、3子弟がそれぞれ明確な目的を持つのに対し、メイド姉だけは自分の意志が定まらない。メイド妹ですらやりたいことを口に出せるのに、姉はそれができず苦悩に陥る。

 魔王の執務室。子弟たちの勉強態度に愚痴を漏らす魔王を、勇者とメイド長が柔らかくなだめる。ポロリと見せた魔王と勇者ののろけた会話に、会場から歓声が沸く瞬間も!

 夜が明けた朝、メイド姉はメイド長と面を合わせて話をするものの、自分の聞きたいことや本心を話せずにいる。その後メイド妹と一緒に出かけた姉は、道ばたで村人と出会い、自分が村人たちから立派な人間だと思われていることを聞く。農奴だった過去を引きずる姉は、「私は尊敬してもらう資格なんてない」とますます自己嫌悪の深みにはまってしまう。

 舞台は一転し、冬の国・謁見の間。冬寂王(平川大輔さん)のもとを訪れた異端審問司教の使者(二又一成さん)は、紅の学士を異端認定して中央への引き渡しを命じる。冬寂王はこれに反論するが、教会の権威を笠に着た司教に足元を見られ、苦渋の気持ちで引き渡しに応じることに――。

 ここで上演前半が終わり、15分間の休憩へ。緊張感ある余韻を残し、物語は後半へ続く!

◆大衆の前でメイド姉が思いのたけを訴える!!

 後半は、冬の国・宮殿から開始。折り悪く長期不在だった紅の学士に代わり、メイド姉が変化の指輪で魔王に扮し、異端審問をやり過ごそうとする。勇者は異端審問後、速やかにメイド姉を救出すると約束するが、メイド姉はそれによって魔王や勇者、冬寂王が教会から敵視されることを恐れる。

 異端審問が始まる直前、メイド姉は内なる自分の声に惑わされる。「自分の気持ちを抑えて黙ってさえいれば、勇者様が助けてくれる」。そんな言葉を投げかけられ、彼女の葛藤はピークに達する……。

 そして、開かれた異端審問。枷をはめられ、打ち据えられたメイド姉は、紅の学士を慕う村人の前で自分の気持ちを語り出す。「農奴として生まれた身にも、自由を求める権利がある」「その権利を放棄して、己の意志を持たない者は虫である」「自分は虫にはならない。なぜなら自分は“人間”だから」と――。

 今回の朗読劇の一番の見せ場であるこの“人間宣言”は、戸松遥さんの迫真の演技によって臨場感たっぷりに伝わり、劇中の村人だけでなく来場者全員の心にも響いたことだろう。

 メイド姉の長い長い独白が終わると、激昂した使者が即刻処刑を行おうとする。しかし、王としての自覚に目覚めた冬寂王がメイド姉を守り、さらに紅の学士に国から正式な保護を与えると発表。民衆の称賛が沸き上がるなか、緊迫の異端審問は幕を閉じることに。

 異端審問を終え、冬の国・謁見の間。冬寂王と3子弟が、審問後に起こった事のてん末を語り合う。メイド姉が行った“人間宣言”は各地で波紋を呼び、良い意味でも悪い意味でも大きな影響を与えることになった。そして、メイド姉はその責任を感じ、魔王の屋敷から旅立つことになる。

 クライマックスは魔王の屋敷・門前にて。出発するメイド姉を、魔王と勇者とメイド長が見送る。ずっと自分の思いを隠してきたメイド姉だが、最後の最後にメイド長を“先生”と呼ぶことができ、彼女は夢に向かって歩んでいく。


 物語が終わると、エンディングでシンガーソングライターのYOHKOさんが登壇。アニメのオープニングテーマ「向かい風」を熱唱し、劇を最後まで盛り上げた。その後、カーテンコールが行われて上演は終了。観客はホールを離れたあとも、物販ブースや展示コーナーに足を運び、会場は絶えず大盛況だった。

★まおゆう魔王勇者 人間宣言 ~名もなき少女が 魂の解放を叫ぶ~
開催日:2013年8月18日(日)
開催場所:オリンパスホール八王子
出演者:小清水亜美(魔王役)、福山 潤(勇者役)、斎藤千和(メイド長役)、戸松 遥(メイド姉役)、東山奈央(メイド妹役)、平川大輔(冬寂王役)、鈴木達央(軍人子弟役)、梶 裕貴(貴族子弟役)、寺島拓篤(商人子弟役)、二又一成(使者役)他

◆朗読劇BD&DVD発売情報
★2013年8月18日に開催された「まおゆう魔王勇者」の朗読劇を完全収録したBlu-ray&DVDが登場!
 戸松 遥さん&東山奈央さん&小清水亜美さん&福山 潤さんほか、実力派キャストによる迫真の朗読劇を8台のカメラでクリアに再現!
 主題である「人間宣言」を演じたメイド姉役の戸松 遥さんと、メイド妹役の東山奈央さんをフィーチャーしたミニフォトブック付き(初回版のみ)!

【商品名】
朗読劇「まおゆう魔王勇者 人間宣言 ~名もなき少女が 魂の解放を叫ぶ~

【発売日】2014年1月15日(水)

【商品仕様】
◆Blu-ray:税抜6,800円/DVD:税抜5,800円
◆収録内容:朗読劇約73分+メイキング映像
◆初回特典:メイド姉妹(戸松 遥×東山奈央)ミニフォトブック
◆発売・販売元:ポニーキャニオン

【朗読劇概要】
開催日時:2013年8月18日(オリンパスホール八王子)
原作:橙乃ままれ(「まおゆう魔王勇者」エンターブレイン刊)
脚本:田沢大典
舞台監督:曽篠大悟
演出:亀山俊樹
製作:Projectまおゆう

【キャスト】
メイド姉:戸松 遥
メイド妹:東山奈央
魔王:小清水亜美
勇者:福山 潤
メイド長:斎藤千和
商人子弟:寺島拓篤
軍人子弟:鈴木達央
貴族子弟:梶 裕貴
冬寂王:平川大輔
使者:二又一成
ほか

【内容解説】
わたしは…『人間』だからっ!!
“まおゆう”ファンの心を掴んで離さないそのセリフは原作小説のみならず、ドラマCD、TVアニメ、そしてこの朗読劇でも描かれることとなった。
豊かで恵まれた現代に生きる我々の心に“刃”を突き立てたメイド姉による『人間宣言』が、戸松 遥ほか実力派キャストの手によって鮮烈に蘇る!

戦争と飢餓が蔓延し閉塞感が漂う世界---
自我さえも殺さねば生きてゆけない『人間』以下の存在、
『農奴』という身分で生まれたメイド姉とメイド妹。
そこから逃げ出し、魔王と勇者の庇護のもとで安寧を掴んだかに思えた二人だったが、メイド姉は『人間』になろうとするが故に荊棘の道を進むことになる…。
人間の尊厳とは何か? が、少女の魂の叫びによって描かれる!

>>「まおゆう魔王勇者」テレビアニメ公式サイト公式サイト
>>テレビアニメ「まおゆう魔王勇者」公式ツイッター(@maoyu_anime)
>>テレビアニメ「まおゆう」サブアカウント(@daniku_punipuni)

(C)2013 Touno Mamare/PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION ENTERBRAIN/Projectまおゆう
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