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黄泉の羽織を着た石川界人さん登場!『境界のRINNE』試写会レポ

石川界人さん、井上麻里奈さん、生天目仁美さんが恐怖体験を語る!? 『境界のRINNE』試写会レポート

 2015年4月4日より毎週土曜日17時30分からEテレにて放送開始となるTVアニメ『境界のRINNE』の試写会イベントが、NHK放送センターにて開催された。

 『境界のRINNE』は、高橋留美子さんが手がけるマンガが原作となっており、アニメーションは昨年『夏目友人帳 いつか雪のひに』『一週間フレンズ。』などを制作したブレインズ・ベースが担当。また、同社が制作した『ディーふらぐ!』の監督である菅原静貴さんが、本作でも監督を務めている。

 オンエアに先駆けて行われた今回の試写会では、アニメ第1話の放送が行われた後、主人公・六道りんね役の石川界人さん、真宮桜役の井上麻里奈さん、六文役の生天目仁美さん、菅原監督、制作統括をしているNHKの柏木敦子さんが出演。会の冒頭では柏木さんから、『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』といった有名作品を生み出してきた高橋留美子さんの新作であること、毎回新しいキャラクターが登場し、高橋先生の作品らしく賑やかで楽しい番組になっていくことなどが語られた。

 メインターゲットはローティーンとしているが、土曜の夕方という放送時間もあり、親子や兄弟なども含め広い世代に見てほしいとのこと。絵柄に今風の演出を入れたり、人気・実力ともにある声優を起用して若い世代に向けた面もあれば、高橋先生のファンに向けた内容もあり、万人が楽しめるよう工夫を凝らしているようだ。

 作品紹介の後は、イベントの出演者たちによるトークと、取材陣による質疑応答が行われたので、後半はその模様をお伝えしよう。


●生の演技がポイントに。キャストもスタッフもこだわった収録現場

 トークコーナーではまず、本作に参加できた心境が語られた。『犬夜叉』世代であり、高橋先生の作品に関われるとは思っておらず光栄だという石川さん。子どもの頃から当たり前のように側にあった高橋先生の作品で、ヒロインに抜擢してもらい嬉しさとプレッシャーを感じているという井上さん。『犬夜叉』の七宝が好きなこともあり、マスコット的なキャラクターを演じることができて嬉しいという生天目さん。キャストそれぞれが作品に携われたことの思いを打ち明けた。30年以上「週刊少年サンデー」を読み続けているヘビーな読者である菅原監督も、まさか自分が監督を務めるとは、との気持ちがあると話す。

 高橋留美子さんの作品ということもあり、一様に「まさか自分が」との思いがあるようだが、実際に演じてみてのポイントについても話があった。主人公を演じる石川さんは、りんねが貧乏であること、普段は感情の起伏が少ないクールなキャラであることに触れ、「お金が関わるところは感情が爆発したように表れるので、普段抑えている分、演じていてすごく楽しいです」とコメント。そこにこだわり、セリフの喋り方を研究しながら収録に臨んでいるという。

 井上さんが演じる真宮桜もクールで淡々としたキャラクターだ。1話では見ている人に分かりやすく色付けされている部分もあるが、井上さんによると、賑やかなキャラクターが増えていくにつれて感情の起伏が少なくなっていくのだとか。当然、演技も抑え目にする必要がでてくるが、普段の収録では絵に負けないプラスアルファを考えて芝居をするため「感情を出しすぎると桜なのでもう少し抑えてくださいと言われることがあり、これで大丈夫なのかと思うことがありました(笑)」と苦労点を述べた。これが桜だからと言い聞かせて演じてきたため、桜の抑えた部分に注目してほしいとのこと。

 生天目さんは、頭身の低いキャラクターである六文の可愛らしさを大切にしたと話す。それに加え、オーディションの頃から、そこまでおバカにならないでくださいとの指示があったため、「良い意味でおバカな感じが出るように心がけています」と、演技の加減についても触れていた。

 なお、今回のアフレコでは、キャスト陣が絵を見て自分のキャラクターなりの演技ができるように収録が行われたという。アフレコの多くは、演出が設定した尺の間にセリフを喋ることになるが、菅原監督によると今回はその制約をなるべく取り払い、キャスト陣が生の演技をできるようにこだわったのだとか。


●スタジオは霊が集まりやすい? キャスト陣の恐怖体験はいかに。

 話は少し横道にそれ、幽霊を扱った作品なだけに、不思議な体験をしたことは?という質問が取材陣から飛び出した。ここでは、石川さんは声優の先輩の家に幽霊が出るという話を聞き、恐怖映像を見て呼び出そうとしたことがある、とのエピソードを語った。建築士が「構造上、家鳴りすることはない」と言ったその部屋で家鳴りが起きた、という当時の出来事を「いやだな~こわいな~」と、稲川淳二さんのセリフを真似て語り、会場の笑いを誘う場面も。

 続く井上さんも、スタジオは霊が集まりやすいらしく、「このスタジオのここにでる」といった話をよく聞くと明かしてくれた。実際にとあるスタジオで、誰もいないトイレの個室からカシャカシャ…という音が聞こえ、その後に電気が消えたという不可思議な体験をしたこともあるという。しかし、話の締めくくりには、それでも一切幽霊を信じていないというオチをつけていた。

 生天目さんはラジオ収録時のエピソードを披露。パーソナリティは女性二人で、トークをする場には当然その二人だけ、残りのスタッフは全て男性という状況だったときのこと。番組でちょっと下ネタを話したことがあり実際に放送を聞いてみたら、そのタイミングで自分たち以外の女性の笑い声が聞こえたという。怖いと言うよりは「女の子も下ネタでウケるんだね(笑)」と思ったらしく、共演者との話のネタになったエピソードのようだ。

 このほかにも、作中に登場する除霊グッズで使ってみたいものはという質問もあった。ここで石川さんは、死神のイメージでもある鎌を挙げていたのだが、なんと試写会の最後に行われた写真撮影の際、キービジュアルにも描かれている鎌を持った姿を披露してくれた。登場のタイミングから、りんねが着ている黄泉の羽織を着ていたが、キャスト陣で鎌が良く見えるアングルを模索しつつ撮影に応じてくれたりと、最後まで楽しげな様子を見せてくれていた。

■TVアニメ『境界のRINNE』
Eテレ 4月4日(土)午後5時30分より放送開始!!


【スタッフ】
原作:高橋留美子
監督:菅原静貴
シリーズ構成:横手美智子
脚本:高山カツヒコ
柿原優子:吉野弘幸
キャラクターデザイン:たむらかずひこ
アクション作画監督:田中 良
美術監督:渋谷幸弘
色彩設計:福田由布子
撮影監督:織田頼信
音楽:本間昭光
音響監督:高寺たけし

オープニングテーマ:
「桜花爛漫(おうからんまん)」
作詞・作曲:首藤義勝
編曲:KEYTALK & NARASAKI
歌:KEYTALK

エンディングテーマ:
「トキノワ」
作詞:大胡田なつき
作曲:成田ハネダ
編曲:パスピエ
歌:パスピエ

アニメーションプロデューサー:小沢十光
プロデューサー:藤田裕介、工藤康平
制作統括:柏木敦子、野島正宏、澤木 類
アニメーション制作:ブレインズ・ベース
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK、小学館集英社プロダクション

【キャスト】
六道りんね:石川界人
真宮桜:井上麻里奈
六文:生天目仁美
十文字 翼:木村良平
魔狭人:柿原徹也
ミホ:徳井青空
リカ:洲崎 綾
スズキ先生:坪井智浩
魂子:雪野五月
六道鯖人:山口勝平
ナレーション:玄田哲章

【ストーリー】
 同じ高校に通う死神少年・六道りんねと、幽霊が見える少女・真宮桜。りんねは、学校中から寄せられる霊の悩みを解決し、その依頼料のおさい銭で生活するのだが、とある事情でとても貧乏!除霊グッズも買えずに桜に借金する始末。お互い気になるのに進展しない2人の関係はどうなる!? そしてりんねの宿敵とは? りんねと桜、契約黒猫の六文など、個性豊かな仲間たちによる、霊界をも巻き込んだ奇想天外な放課後が始まる!


>>TVアニメ『境界のRINNE』公式サイト(NHKアニメワールド)
>>TVアニメ『境界のRINNE』公式Twitter

(C)高橋留美子・小学館/NHK・NEP・ShoPro
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