細谷佳正さんが「毒と薬」のツアー映像を見て、思わず絶叫!?　『新テニスの王子様』白石蔵ノ介「Empty Sky」発売記念イベント【昼の部】レポート

　アニメ『新テニスの王子様』の白石蔵ノ介の5年7ヶ月ぶりとなるニュー・シングル「Empty Sky」が2015年4月15日(水)に発売された！　それを記念して、白石役・細谷佳正さんのトークショーがアニメイト新宿店 イベントスペースにて行われました。

　本稿では、『新テニスの王子様』の音楽プロデューサー・松井Pとのトーク、1stライブのダイジェスト映像を見ながら生オーディオコメンタリーなど盛りだくさんだったイベントの昼の部の模様をレポート！

●松井Pと対談形式のトークショー。5年間で細谷さんの何が変わった？

　このトークショーは細谷さんと司会の松井Pとの対談形式で進行。2人でのイベントは久しぶりで、軽く雑談を交わした後、「細谷さんは前へ出るようになったね」と驚く松井さんに、「そうですか？」と問いかける細谷さん。お客さんは笑顔でうなずく図がおもしろい。また女性のお客さんが多いことに触れ、「うれしいと言えるようになりました。白石を演じ始めた頃は恥ずかしかったけど、思春期は終わりました(笑)」と細谷さん。今回の「Empty Sky」は白石ソロのシングルとしては5年7ヶ月ぶりで、改めて松井さんからオリコンウィークリー19位と発表されると会場から拍手。当の細谷さんは「それってすごいことなんですか？」とピンと来ない様子。すごいことです！

　流れの中で1stライブツアー『白石蔵ノ介 Special Live Tour 2010 毒と薬』の話題へ。初日の福岡公演の直前に『新テニスの王子様』が連載されている『ジャンプSQ.』(集英社刊)が発売され、白石の腕に付けているガントレットを見て、「白石君が包帯をとったらタトゥーみたいなものがあって、中2的な力が開放されるのではと思っていたら重りかと(笑)」(細谷さん)、「それを受けて次の大阪公演でスタイリストさんに用意してもらって」(松井P)、「金のガントレットを付けて、軽々とチョップしてましたけど(笑)」(細谷さん)。

　大阪公演では酸欠になりそうになりながらも完走しきった細谷さん、終演後もお客さんが歌っていることに驚き、「舞台袖でこっそり見たら許斐 剛先生がペンライトを振って、２階のバルコニーからお客さんに応えていて。あのあたりから先生がCDを出す片鱗が見えたような気がします(笑)」(細谷さん)。そんな許斐 剛先生は6月26日にセカンドシングル「テニプリを支えてくれてありがとう」をリリースするそうです。

　
●「Empty Sky」は今までの白石曲とは違う歌詞と曲。5年ぶりに歌う意義も感じた

「『Empty Sky』はどうですか？」と会場に問いかける松井さんに「さわやか！」の声が飛ぶ。その光景を見て笑顔を浮かべながら細谷さんは「今までの曲とはまったく違う印象で、個人的にもすごく気に入っています。歌詞を見た時、今の自分が歌わせていただけることもありがたいなと。今までの曲は試合中だったらその最中に思っていることを歌っていることが多くて。俺はこう思うとか、カブリエルがかわいいとか(笑)」。

　続けて「今回は四天宝寺と青学(せいがく)のセミファイナルでの白石の試合を客観的に見られて、その映像がPVになっているみたいな曲で。だから第三者的な目線で歌えると思ったし、約5年のブランクにも意味がある内容になって、いい歌をいただいたなと」とコメント。そして松井Pは「『Empty Sky』ではない候補曲を選んでいたけど、今回は部下に任せることにしていたので、彼女が選んだ『Empty Sky』に決まったんです」と秘話を明かした。それ受け「もう1曲聴いてないでしょ？　すごくいいよ！」と思わせぶりな松井Pに「スネてるんですね(笑)」と細谷さん。また「たまたまテニフェスで着ていた僕の衣装と同じで。記念碑的なCDになりました」(細谷さん) ジャケットについても触れられていた。


●1stライブツアーのダイジェスト映像を見ながら生オーディオコメンタリー

　ここでトークの話題にものぼった『白石蔵ノ介 Special Live Tour 2010 毒と薬』のZepp Tokyo公演の映像を7分間に凝縮したダイジェストを見ながらトークする生オーディオコメンタリーのコーナーへ。会場のお客さんもサイリウムを点灯させたり、ツアーグッズのタオルを振ったり(Tシャツやタオルを身に着けている人を見つけてビックリする細谷さん)、当時のライブ会場へタイムスリップ！

　5年前の自身の姿が映し出されると「わぁ～、ウソ！　何か変な髪型の男がいる！　恥ずかしい！」と絶叫する細谷さん。「エクスタシー！」のセリフを発した瞬間、会場から「キャ～！」と大きな歓声が。更に曲に合わせて会場も手拍子で盛り上がります。「I.ng」が流れると「この曲、僕が作詞したんですよ！」とコメントしたたり、曲が変わるたび、「この曲、好き！」、「この時、お客さん達が目を合わせてくれたのがうれしくて」など懐かしそうに振り返る。

　ひとしきり観終わると「頑張ってましたね。昔からですけど、いいお客さんばっかりだったな」(細谷さん)、「このツアーと並行するように白石も活躍して、『新テニスの王子様』も盛り上がって」(松井P)、「あの時は声を痛めていたけど、『はじまりは、Ecstasy』を歌い終ってから『クチビル』になった時、意外に声出るなと。直前までゴマ油でうがいをしたり。当時は人見知りがひどくて、リハーサルでもダンサーさんと話せなかったけど、公演を重ねるごとにコミュニケーションが深まって」(細谷さん) 、「あれだけ踊って歌えるのは素晴らしい」(松井P)、「『prayer』の時、生で歌っているのをわかってもらうために、わざと声をブラしているのを今、思い出しました。あれだけ一生懸命やって、口パクと思われたらイヤだなと思って」(細谷さん)、「先生も、あの時の細谷君の頑張りを見て力が入ったと言ってました」(松井P)。「いつか先生と下世話なトークをしてみたい」と話す細谷さんに、会場からも「見たい！」。白石と不二との再戦への期待も。「重りを付けて不二を倒してしまう強さがあるんですよね。相当強く描いてほしいなあ」と願望についても語られた。

●もっと白石の内面が見たい。そして今後も大切に演じていきたい

　抽選会では、2度行われたライブの時のグッズセットやジャケットの複製画に細谷さんがサインしたものがプレゼントされました。『新テニスの王子様』の今後の展開への希望を、「青学(せいがく)とのセミファイナルでは、試合しながら少しずつ白石の過去が見えてきて。最近は中学生VS高校生で戦ったり、海賊と戦ったりしましたが(笑)、もっと白石の内面が見たいですね。かっこいいテニスをする彼もいいけど、努力したり、泥臭い部分も掘り下げていただいて、人間らしい部分が見られたらいいですね」と語る細谷さんに、「いいところついているかも。昨日、先生と話したことと重なることも」(松井P)。さて、どうなることやら。今後の展開が楽しみですね！

　そして最後のごあいさつ。「白石が初めて予選の抽選会場に出てきた時から応援してくださっている方、最近、OVAで知った方もいらっしゃると思います。また皆さんとお話ができたらいいなと思えるイベントでした。自分がアニメの世界に入ってきて、最初にいただいた名前のある大きな役なので今でもとても大切なキャラだし、またCDを出せて、皆さんとお会いできたこともうれしいです。これからも大事にしていきますので皆さんも応援よろしくお願いします！」。最後はおなじみ、「エクスタシー！」を高らかに叫んで、70分超の楽しいトークイベントを締めくくりました。

　なお5月27日には白石も参加しているby断ち切り隊の「Party Time」がリリースされるので、『新テニスの王子様』&白石ファンは要チェックですよ！


■白石蔵ノ介「Empty Sky」
発売日：2015年4月15日
価格：741円（税別）
発売：ドリーミュージックパブリッシング

■by断ち切り隊「Party Time」
発売日：2015年5月27日
価格741円（税別）
発売：ドリーミュージックパブリッシング


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