舞台プロジェクト『パラノイア★サーカス』 松田凌が大口を叩く!?

少年社中×東映 舞台プロジェクト『パラノイア★サーカス』 松田凌が“大口を叩く”!?

少年社中×東映による舞台プロジェクト『パラノイア★サーカス』が、2月26日~3月6日、サンシャイン劇場で開幕する。「小澤亮太×井俣太良」の対談記事に続き、コバヤシ少年を演じる松田凌にインタビュー! 東映作品では、『仮面ライダー鎧武/ガイム』の城乃内秀保/仮面ライダーグリドン役で名をあげた松田。実は、少年社中の毛利亘宏や井俣太良とは、深いつながりがあり……。5年前の舞台デビューから振り返りつつ、今作にかける情熱を聞いた。

――この取材時点ではまだ台本はあがっていませんが、今回の舞台、どうなっていくと思われますか?

この話をいただいたとき、少年社中さんと東映さんのコラボに、大きな期待を持ちました。遊び心、少年心をかき立ててきた2つの大きな力が、どんな化学反応を起こすのか? 僕自身、とても楽しみです!

――そのなかで松田さんは、「コバヤシ少年」を演じるわけですが。どんな役どころですか?

あの有名な少年探偵団で、多くの人が認知しているキャラクターということで、プレッシャーはありますが……。今回の舞台では、骨組みをつくるような役割です。個性豊かなキャストがうまく肉付けできるよう、骨密度を強くしたいです。

――ストーリーテラーの役回りもあるということで、セリフも多そうですね。

セリフがあればあるほど、演じる幅が広げられるので、うれしいんです。コンビを組む明智コゴロウのサポートもがんばります。太良さん演じる明智コゴロウが、「ポンコツ」らしいので、そのぶんしっかりしないとな、と(笑)

――井俣さん演じる明智コゴロウとの掛け合いも、見どころになりそうですね。松田さんから見た太良さんは、どんな役者さんですか?

まず、太良さんのお芝居が大好きなんですが。芝居でシメることのできる、数少ない役者さんだと思います。スター性というか、カリスマ性というか……太良さんがいることで、作品の骨が強くなる、すごい人ですね。普段は柔らかくて、ポンコツとか、天然とか言われてるんですけど(笑)

――前回のインタビューで、「井俣さんの素がポンコツ」という話が出ていましたが(笑)。

今回の明智コゴロウがポンコツ設定なのも、脚本・演出の毛利さんが太良さんのことを理解して、信頼して、当て書きしているからだと思います。長年、一緒に劇団をやってきた2人。太良さんを一番理解しているのが毛利さんで、毛利さんを一番理解しているのが太良さんなんだなって、見ていて感じますから。

――毛利さんとは、デビュー舞台からのお付き合いなんですよね。

はい、舞台デビュー作のミュージカル 「薄桜鬼」斎藤 一篇の脚本・演出・作詞が、毛利さんでした。だから毛利さんはよくご存じですけど、僕はかなり不器用なんです(笑)。そんな僕を、明智コゴロウを支えるコバヤシ少年役に選んだのは、毛利さんによる僕への挑戦なんだと受け止めて、ぜひとも成長を見せたいですね。そして、明智コゴロウの“右腕”として、太良さんをサポートしたいです!

――来週UP予定の毛利さんのインタビューがあるのですが、そのなかで毛利さんは、松田さんのことを「タフで芯の強い役者」と評していました。

うれしいです。でも、『仮面ライダー鎧武/ガイム』などを経て、タフになれたんだと思います。お芝居するうえで、鎧や武器を集めて、見かけだけ強くしても、根本を鍛えないとダメだと気づいたのが、2年前。いろいろな作品で経験値を積んで、もっともっと芯を強くしていきたいと思って、やってきました。今回の舞台で毛利さんに、もっと強くなった姿を見ていただきたいですね。

――今回の舞台で、毛利さんの演出については、どんなところを楽しみにしていますか?

キャストの顔ぶれを見ると、毛利さんがやりたかった人を集めて、今までできなかったことをやろうとしているんだな、というのを感じます。きっと、これまでにない新しいことを、どんどんちりばめてくるんだろうなと。その意図をきちんと汲み取りつつ、毛利さんの頭にあるものを超えるくらいの気持ちでがんばりたいです。少なくとも、その気持ちを内に秘めて稽古することが大切かなと。自分でも知らない扉を開けたいですね。

――また、小澤亮太さんのインタビューが先にUPされているのですが、小澤亮太さんの印象は?

舞台で共演したことがあるんですが、『まっすぐな人だな』という印象です。芝居中、ものすごい汗をかくんですけど、その汗が努力を物語っているというか。多くを語らず、流した汗のぶんだけ芝居を積み上げていき、本番でさらに熱を増す姿が印象的でした。今回、その小澤さんが中心人物ということで、『間違いない』と信頼して、稽古に臨めますね。

――この取材後に稽古が始まりますが、意気込みは?さいとう

情熱を持ちながら、一方で冷静でありたいです。直感を信じて、まわりを見て冷静に対処できるように。少年探偵団のコバヤシ少年という役どころなので、鼻をきかせて、空気をかぎわける立ち振る舞いができたらいいですね。

――では、「東映の舞台プロジェクト」という点では、どんなところに期待していますか?

『綺麗事』というと印象が悪いけど、それでも『世の中に存在する限りない綺麗事を体現してくれるもの』が東映作品だと、僕は思っています。子どもの頃、『こうなりたい』『ああなりたい』と願っていた純粋な夢が詰まっている。そして、少年社中さんの作品にも、まさにそんな『綺麗事』が描かれているんですよね。東映×少年社中の合作ということで、ものすごい舞台になると思います! 年齢性別、趣味を問わず、誰にでも『おもしろい』と言ってもらえる可能性を秘めた舞台です。皆さんを間違いなく、極上のミステリーの世界にお連れしますよ! ……って、大口をたたいていますけど(笑)、プロジェクトの始まりということで、後に続く作品のためにも、大口をたたかなければいけないくらいのプレッシャーを感じています。

――2012年に初舞台を踏んだ松田さんにとっても、大きな一歩になる予感がしますが。舞台と映像は、どんなところが違いますか?

舞台は五感で楽しめるところが大きいですよね。役者の体の表現だけじゃなく、空気、音、スモークの香りまで、一瞬の臨場感がある。本番で完成するという意味では、舞台のほうが映像より“クレバー”なのかなと。そのために、常に熱量を出し続けなくちゃならないのが大変ですが。映像は、スタートからカットまで、世界を想像して生きなきゃいけないところが難しいですね。何ミリという動きの違いが要求される、また違った面白さがあります。

――なるほど。最後に、役者として、2016年をどんな年にしたいか、抱負をお願いします。

2015年まで、人として、一人の表現者として、ずっと走ってきました。2016年は、あえて足並みをゆるめようかな、と思っているんです。休むという意味ではなく、息を切らさずゆっくり歩いてみて、視野を広げて、見えなかったものを見えるようにしたいなと。攻めるだけじゃなく、受け入れる1年にしたいですね。その点、コバヤシ少年という役柄とリンクする部分があるので、まずはこの役をていねいに作り上げていきます。ぜひ、劇場まで確かめに来てください!

インタビュー・文=荒川陽子 撮影=坂井美碧織


少年社中×東映 舞台プロジェクト 「パラノイア★サーカス」

日時:16/2/26(金)~16/3/6(日)
会場:サンシャイン劇場
出演者:  井俣太良/岩田有民/堀池直毅/廿浦裕介/加藤良子/長谷川太郎/杉山未央/ 山川ありそ/内山智絵/竹内尚文/川本裕之/小澤亮太/松田 凌/松田 岳/白又 敦/松本寛也/唐橋 充/吉井 怜/鈴木勝吾

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