声優
内田真礼1stライブ、中野サンプラザを「私のステージ」に変えた!

笑顔あふれる内田真礼1stライブ――中野サンプラザを「わたしのステージ」に変えた!

 声優・歌手として活躍する内田真礼さんが、2016年2月28日(日)に東京・中野サンプラザにて「内田真礼 1st LIVE『Hello,1st contact!』」を開催しました。

 近作ではTVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』神崎蘭子役、『無彩限のファントム・ワールド』水無瀬小糸役などで出演する他、歌手活動も精力的に行う内田真礼さん。2015年12月2日発売の1stアルバム『PENKI』、そして2016年5月11日発売予定の4thシングル『Resonant Heart』を引っさげての1stライブとなりました。

 会場の中野サンプラザは2階席までいっぱいの入り。開演15分前にはほとんどの物販グッズが売り切れになるなど、心待ちにしていたファンの熱量と期待を感じさせました。

 
■ 前半6曲までで3回の衣装替え!1階席中央で歌う演出にも大きな歓声

 「すべてのペンキ作業員は持ち場に戻ってください」のアナウンスと共に会場が暗転。白いつなぎ姿のダンサーたち、そしてバンドメンバーが手を挙げ、音楽に合わせて観客を盛り上げていきます。

 ステージにかかっていた白幕が一気に落ちると、舞台中央に組まれた色とりどりのジャングルジムのようなセットのてっぺんに、笑顔いっぱいの内田真礼さんが登場。ホワイトのショートブーツに全身真っ白のドレス。スカートにはいくつものリボンが散りばめられ、ヘッドドレスの大きな白いリボンにも目を惹かれます。

 ライブタイトル、そして『PENKI』の1曲目にもなっている『Hello,1st contact!』で幕開けると『ギミー!レボリューション』へ。会場は一面、ドレスに合わせたかのように白いサイリウムの波が輝きます。『からっぽカプセル』では曲の出だしにバズーカでカプセルを打ち出す演出もあり、「case.1」「case.2」と歌詞に合わせて観客も合いの手を入れると、間奏では内田真礼さんがエアギターのような仕草を見せて全身でビートを感じながら、笑顔をたやさず歌い上げます。

 ここでMCへ。「みなさん、Hello! 内田真礼です。やはり生バンドってのはいいですね。私もこの日を待ち望んできました。この後もみなさんが楽しめる仕掛けをたくさん用意していますので、思い切り楽しんでいってください」と告げた通り、まずは衣装を早替え!

 イエロー×グリーンのレトロフィーチャーなドレス姿で続くのは、歌謡曲の香り漂う『クラフト スイート ハート』。後のMCで「初めて挑戦した」というダンスも見せ、「『PENKI』というアルバムになぞらえていろんなことをやってみようと。最初は照れくさかったけど、新しい私になる、みたいで楽しかったです。今では踊らないとうまくサビに入れないくらい」とコメント。

 会場とのコール・アンド・レスポンスで一体感をさらにつくったところで、内田真礼さんから「真礼バンド&ダンサーズ、ショータイム!」の一声。ダンスタイムを経て、会場が明転すると、会場1階席の中央通路に、黒いドレス姿に着替えた内田真礼さんが再登場。この不意打ちに驚きと歓声が上がる中で『Distorted World』を披露。通路を歩きながら歌い上げる姿には、中野サンプラザでありながら、ライブハウスのような"近さ"を感じさせ、会場はさらにヒートアップ。

 ステージまで帰り着くと、そのまま『North Child』へ。舞台前方からのサーキュレーターの風に髪をなびかせる細やかな仕掛け、ロックな曲調に合わせたクールな表情と、これまでのポップな雰囲気からは一変。「ここしかない!」と誰しもが感じたであろうタイミングで、ステージのジャングルジムに内田真礼さんは登り、『創傷イノセンス』と続きます。ジャングルジムにつながれたガイコツマイクを手に、時に打ち付けるように、時にささやきかけるように熱唱。曲の後半ではステージへ戻り、「私の道は、私が決める」のセリフパートも決まると、ひときわ大きな歓声が会場を包みました。

 
■ 悩みを抱きながらの歌手活動。2年分の思いがつまったステージ

 バンド隊による『内田真礼キャラソンインストメドレー』を経て、薄いピンクのロングドレスをまとった内田真礼さんがステージに。頭上と後方ビジョンに雪が舞う中で、『Winter has come』を情感を込めた表情で歌い上げます。間奏での「Winter has come」を観客と合わせて歌うと、最後には内田真礼さんが両手で大きなマルをつくって笑顔を見せました

 MCでは「私のソロ活動は一昨年の春に始まりました。もう2年たつんですって。24歳から26歳という、20代半ばの時期にいろんなことを吸収して、仕事も頑張ったりしてきている中で、どうしたらいいパフォーマンスになるのか、どうしたらみんなに受け入れてもらえるかとか、たくさん悩みもあったんです」と告白。

 大きな会場で数曲を歌う機会を得る一方で、振り返ると「できなかったこと」がいくつも浮かび、挫けそうになることが何度もあったそう。今回の中野サンプラザ公演で「やっとここまできたんだなという想いでいっぱいです」と告げ、「これからも内田真礼を応援よろしくお願いします!」と締めると、観客からは「もちろん!」と大きな返答が。

 続く曲は、後方ビジョンにこれまでのライブ写真やオフショットが流れていく中での『わたしのステージ』。ファンにとっては2年間の軌跡を見つめながらの歌唱となり、まさに1stアルバム『PENKI』のキャッチコピー「内田真礼の"これまで"と"今"、"これから"を感じることができる」を表現するかのようなひと時に。

 ドレスの上にまとっていた白いボレロを脱ぐと、ステージの上手、下手と歩きながらの『高鳴りのソルフェージュ』へ。後のMCで「(この2曲の並びは)『PENKI』の中でも私の好きなゾーン。これを歌うために生きてきたぜ!みたいな感じで、テンション上がってます」と話していました。

 「1stシングルの発売イベントに来てくれた人!」などのコール・アンド・レスポンス第二弾を終え、内田真礼さんはパニエが入ったネイビーの変形スカート、色とりどりのジュエルストーンがあしらわれた白いニットの衣装に着替え、『世界が形失くしても』『金色の勇気』と続けて披露。

 イントロに合わせて、指揮者のような腕をふりつつ「最後の曲です!盛り上がっていきましょう!」と、大きな笑顔と体いっぱいを使ったピースサインを見せての『Hello, future contact!』。ダンサー4名との振りの息もぴったりと合いながら、ポップに歌い上げました。「…べりーぐっと! ありがと♪」の歌詞に合わせてはにかむと、観客からは指笛のような歓声が。ラストは「la la la…」の大合掌から、メンバーや観客と一緒にジャンプで締めくくりました。

 
■ アンコールでは5月発売の新曲を最速でお披露目!感極まり涙する瞬間も

 アンコールに応えた内田真礼さんは、ライブTシャツ、そしてペンキの散ったつなぎの袖を腰に巻いたスタイルで再登場。顔には今回のライブタイトルのフェイスペイントシールを付け、つなぎの腰のあたりにはペンキで描いたような「MAAYA」の文字と、衣装からも明るく楽しい雰囲気をつくります。「振り付けがあったほうが可愛いかなと思って」と自らフリを考案したという『アイマイ☆シェイキーハート』であらためて幕開け。

 「2016年も内田真礼は走って行きたいと思います!」という言葉の流れから、今年4月放送のTVアニメ『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』へと話題が移ります。内田真礼さんも「『ニャー』とは言わないけれど猫耳で、主人公たちと冒険に出るクールなお姉さん」だというエリン役で出演し、オープニング主題歌を務める本作。その曲である『Resonant Heart』のハーフサイズを、今回の1stライブでどこよりも早くお披露目しました。ファンタジー冒険譚のオープニングに似合うロックナンバーとなっており、「すごいかっこよくて旅に出るぞ!という気持ちがあふれてくる曲だと思います」と内田真礼さん。

 会場との記念ライブフォト撮影を経て、いよいよ終演に近づくMCへ。「朝から思っていたんですけど、今日以上の幸せな日は来ないんじゃないか、内田真礼の26歳最高の日が今日なんじゃないかって。またみんなとこういう会場やリリースイベントとか、いろんな形でお会いしたいです。これからも応援よろしくお願いします」と気持ちを伝えると、観客から思い思いの歓声が贈られます。

 ただ、その状況に「感極まって次を歌えない!誰かお酒を持ってきて!(笑)」と内田真礼さんが困り顔を見せると、ベースの黒須克彦さんが助け舟を出します。以前から『ギミー!レボリューション』で内田真礼さんが「ギター!」と声を上げるシーンで、同じく「キーボード!」とも言ってみたかったというリクエストに応えて、急遽『ギミー!レボリューション』のサビ前からを演奏することに。やりたかったという「キーボード!」の声に、担当する今井隼さんもプレイで応えると、内田真礼さんも思わず「サイコー!ありがとうございます!」と笑顔を見せました。

 このやり取りで気持ちも晴れたところで、「みんなのところに届くように気持ちを込めて歌います」と『Life is like a sunny day』を。歌詞と曲調に合わせて表情をくるくると変えながら、オレンジ、ピンク、ブルーとさまざまなライトに染まるステージで歌い上げます。サビでは内田真礼さんの後方から、まるで陽の光が差すようなライティングがなされ、観客へと続く一筋の道を演出。歌い終えると、内田真礼さんは深くお辞儀をしました。

 バンドメンバー紹介を経て、1stライブのラストナンバーに選ばれたのは『Hello, future contact!』。観客は思い思いの色にときめかしたサイリウムを振り、内田真礼さんはその光景を喜ぶかのように、にこやかな表情を見せます。

 曲が終りへと差し掛かるにつれ、内田真礼さんの目尻には涙が浮かび、ついにはこらえきれずに涙を流す瞬間も。歌詞にある「だから また会いたいな だから 絶対に会いたい!」がピッタリとハマるひと時に、内田真礼さんはその歌詞に続く「ありがと♪」を、気持ちをグッと詰め込んだ「ありがとうー!」に変え、観客に想いを届けました。

 あらためて、メンバーと観客が一体となって大きなジャンプで締めくくると、ステージに横並びになり、内田真礼さんはマイクをつかわず肉声で「ありがとうございました」と声をあげ、演者一同で深くお辞儀。

 メンバーが袖へ向かう中、最後まで観客に手を振る内田真礼さん。名残惜しそうに、数分前まで自分がいたステージの中央をちらりと振り返った後、涙の入った声で「ありがとうございました!」とあらためてお辞儀をし、記念すべき1stライブを終えました。終演後、後方ビジョンに流れた映像の最後に、「ありがとう!! 思い出更新☆」と内田真礼さんの直筆メッセージが表示されると、観客も大きな拍手を贈っていました。

 アンコールまで『PENKI』の収録曲順通りに演奏され、アルバムの視聴体験をリアルで表現したかのような1stライブとなりました。ライブ後にあらためて『PENKI』を聞くと、今回のステージが観客の頭にも浮かんでくることでしょう。

 歌手活動での大きな節目を大盛況で超え、思い出を更新した内田真礼さん。5月11日発売予定の新曲『Resonant Heart』に続き、次なる「わたしのステージ」に期待がかかります。

[文=松本塩梅]

■内田真礼 1st LIVE『Hello,1st contact!』
2016年2月28日(日) OPEN17:00/START18:00
場所:中野サンプラザ
[出演]
内田真礼

[バンドメンバー]
Guitar:山本陽介
Bass/Band Master:黒須克彦
Keyboards:今井 隼
Drums:村田一弘
Manipulator/ Percussion:大串友紀

《セットリスト》
M-1 Hello,1st contact!
M-2 ギミー!レボリューション
M-3 からっぽカプセル
M-4 クラフト スイート ハート
M-5 Distorted World
M-6 North Child
M-7 創傷イノセンス
M-8 Winter has come
M-9 わたしのステージ
M-10 高鳴りのソルフェージュ
M-11 世界が形失くしても
M-12 金色の勇気
M-13 Hello, future contact!

EN-1 アイマイ☆シェイキーハート
EN-2 Resonant Heart
EN-3 Life is like a sunny day
EN-4 Hello, future contact!

■リリース情報
●4thシングル「Resonant Heart」
2016年5月11日(水)発売
初回限定盤(CD+DVD):1,750円+税/通常盤(CD):1,250円+税
発売元:ポニーキャニオン
[収録曲]
01.Resonant Heart [作詞:ミズノゲンキ/作曲:y0c1e/編曲:堀江晶太]
02.タイトル未定  
03.Resonant Heart(Instrumental)  
04.タイトル未定(Instrumental)

[DVD]
「Resonant Heart」ミュージックビデオ andmore

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