海外ドラマ『スコーピオン』杉田智和さんらインタビュー

杉田智和さんらが出演! シーズン2でキャストの絆もより深まった海外ドラマ『SCORPION/スコーピオン』インタビュー

「トータルIQ700」の天才4人組を中心とするチーム“スコーピオン”が、様々な難事件の解決に挑む犯罪捜査エンターテイメントドラマ『SCORPION/スコーピオン』。アメリカでの放送開始時から大きな話題を呼び、すでにシーズン3の制作も決定している本作は、日本語吹き替えを杉田智和さんほか豪華声優陣が演じています。

 そんな注目のドラマ『SCORPION/スコーピオン』のシーズン2が、いよいよ7月26日から「スーパー!ドラマTV」で独占日本初放送! これを記念して、メイン声優一同のインタビューをお届けします。

<インタビュー回答者>(※敬称略)
杉田智和(ウォルター・オブライエン役 )
谷昌樹(ケイブ・ガロ役 )
小林沙苗(ペイジ・ディニーン役)
福田賢二(トビー・カーティス役 )
田村聖子(ハッピー・クイン役)
原田 晃(シルヴェスター・ドッド役)

■吹き替えだからこそ活かされている部分もある作品
――まずはご挨拶を一言ずつお願いします。

シルヴェスター・ドッド役:原田晃さん(以下、原田):シルヴェスター役をやらせていただいてます、原田晃です。よろしくお願いします。

ハッピー・クイン役:田村聖子さん(以下、田村):ハッピー・クインの田村聖子です。よろしくお願いします。

ペイジ・ディニーン役:小林沙苗さん(以下、小林):ペイジ役の小林沙苗です。よろしくお願いします。

ウォルター・オブライエン役:杉田智和さん(以下、杉田):『スコーピオン』、ウォルター・オブライエンの日本語吹き替えを担当しています、杉田智和です。よろしくお願いします。

ケイブ・ガロ役:谷昌樹さん(以下、谷):ロバート・パトリックさんのケイブ・ガロ役を担当しています、谷昌樹です。よろしくお願いします。

トビー・カーティス役:福田賢二さん(以下、福田):トビー役の福田賢二です。よろしくお願いします。

――日本語吹き替えがシーズン1から大変人気ですが、それに関してはどのように感じていますか?

杉田:それはありがたいですね、お金を払わないと加入できないチャンネルなんで。それだけの価値はどこにあるのかなと思ったんですけど、自分自身が子供のころに見ていた『特攻野郎Aチーム』とか『俺がハマーだ!』とかは吹き替えじゃないと面白くなかったんで、それと同じくらいの価値を感じて、さらにあの当時を懐かしむ大人が見ても楽しめるようになったらいいなと思っています。

――シーズン1から約1年ぶりに役を演じられたと思うのですが、すぐに感覚は戻りましたか? もし、役に戻るためアフレコ収録前に何か準備をしたことがあれば、教えてください。

原田:1年ぶりでしたが、比較的スッと入ることができました。現場自体がみんなすごく仲良しなのでいい雰囲気でできましたし、どちらかと言えば似通ったタイプの役柄だったので、あまり何かをするということはなく、けっこう素直に入れました。

田村:シーズン1の最終回で、ウォルターが大ケガをしたところはもう一回見直しましたけど、自分の役については特に問題なかったです。

小林:そうですね、私も役を思い出すために何かしたということは特になかったです。でも、この間シーズン1に来てくださった方が、シーズン2にも別の役で来てくれたんですけど、「チームのまとまりがよくなっていた」と聞いたので、みんなとの息も合ってきたのかなというのはシーズン2から感じています。

杉田:アメリカで放送している『スコーピオン』と、日本語吹き替え版の作業がほぼ同時進行で進んでいて、さらにシーズン1の収録が終わる段階で、もうアメリカではシーズン2が決まっていたので、大変景気がいいなと。日本でもちゃんと全シリーズ放送できるように「どう盛り上げればいいのかな?」と思いましたけど、それは自分の仕事ではないので、宣伝の方頑張ってください! よろしくお願いします。あと、とても景気がいいと先程も言ったんですけど、シーズン2が始まって全20何話と聞いたとき「あっ、半年もやれるんだ!」と一番驚きました。アメリカではもうすでに「シーズン3」も決まって、とてもうれしいなと思います。

谷:ロバート・パトリックさんがシーズン1のときよりもシャープに、そして動きもスピーディーになっていたので、すごい魅力が増しているなと感じました。なので、自分はこのシャープさをキープしなきゃいけないなと思い、ロバート・パトリックさんと勝負しているみたいな感覚でシーズン2もチャレンジさせてもらっている感じですね。

杉田:シーズン2の収録が終わるころには、もう谷さんは体が液体になっているんじゃないかな。スタジオのドアを開けなくても出入りできるぐらいに進化しているかもね。

谷:ありがとうございます。すごくありがたいです。

福田:自分は、特に何かをやったわけではないです。久しぶりにスタジオに入ってみんなの顔を見たら、ふと思い出しました。

――シーズン2では、キャラクターに変化や成長が出てくるかと思うのですが、そのことで今までとは違うアプローチが必要になったキャラクターはいますか?

田村:皆ちょっとずつ変わってきている感じはシーズン1の途中からもう見られていて、どんどん人間らしく変化していってます。

小林:あと、恋愛関係に発展しそうなところもいくつかあって、恋の話という部分でも人間らしくなっていると思います。個人的にはあまりくっ付いてほしくないなっていうのはあって、このまま付かず離れずの関係でいてくれるのがいいんですけど、今後の展開が必要みたいなので、シーズン2では恋バナが豊富です。

――突然というよりも、徐々に変化していくキャラクターに合わせて演じているということですね。

谷:はい。

――シーズン2で、キャストの方々のつながりがより深くなったようなエピソードなどはありますか?

杉田:収録する物量が多いので、基本現場は過酷なんですけど、だからこそ、それを乗り越えたことでの場合は安心感や連帯化が生まれていて、『スコーピオン』で共演した役者さんとよその番組で一緒になると、すごく信頼している自分がいますね。例えば、『スコーピオン』を収録した次の日に、美少女の胸を揉んで強くなるアニメに出演したんですけども、そのゲストに谷さんが悪いおじさん役で来ていて、その時は「やった! 谷さんがこのアニメにきてくれた!」って妙な安心感があってすごく楽しかったです。自分の初レギュラーを、いい意味で支えてくれている皆さんだと、僕は思っています。

小林:先ほど杉田さんが、支えてくれると言ってくださったんですけど、杉田さんのセリフの量がすごく多いので、むしろ杉田さんに引っ張っていってもらっているという部分が私にはあります。それで、シーズン2ではうまくまとまってきたなという感じはありますね。

――杉田さんにお聞きします。海外テレビドラマシリーズで、主役を担当するのは本作が初めてということなんですが、演じるにあたって特に心がけたことはありますか?

杉田:海外ドラマはレギュラーも初ですね。吹き替えだと、映像がすでに完成している状態で始まるので、吹き替えの台本に書き起こされていない原音とかも、ちゃんと聞くようにしています。そして、それは楽しい部分でもあり、一方でストレスに感じることもあります。「何でこういうこと言うんだろうな……」とか。それで気になるところは勝手に変えるんで、吹き替えのニュアンスの部分に関しては、たぶん翻訳家の方はキレているんじゃないかなって思います。もしキレていたらすみません。でもやめません! あと、よそのドラマで、もうひとつレギュラーがこれと同時に決まったものがあって、そっちでもでもメインでした。

小林:そっちでも頭がいい役なんで、きっと頭がいい役に杉田さんの声がぴったりハマるんだなあって思いました。

田村:私、最初に杉田さんに会ったとき、すごく頭がいい人だなって思ったのよ!

杉田:でしょ? ただの脳筋野郎なんだけど。

田村:だから最初って言いました(笑)。

杉田:すみません!

――天才を演じるが故の苦労や、気にかけていることなどはありますか?

杉田:天才かどうかは、自称で言うものほど信用できないものはないので。他から天才だと言われているのなら自然と受け入れられるのかもしれないですけど、そういう評価は受けたことがないので、なるべく台本に書いてあることと、映像で見られる役者の芝居をどれだけ感じられるか、そしてそれを自分の芝居で組み合わせたとき、出てくる言葉や反応というのは必ずあるので、そこは意識しています。

小林:ハッピーは天才という部分そのものよりも、天才がゆえにあった今までにあったトラウマとか、減ってしまった感情表現とか、対人関係とか、そういう部分をどちらかというと意識しています。

――谷さんと小林さんに質問です。収録現場でも、谷さんはガロさながらにチームをまとめているのでしょうか? それとも、小林さんがペイジさながらにチームの面倒を見ているのでしょうか?

谷:ケイブ・ガロはいつも仁王立ちしているので、自分も同じように仁王立ちでいようかなとは思っています。それぐらいですね。

――皆さんをまとめたりとかは?

谷:そういうことはとくにないです。

田村:でも、みんなにチョコレートくれます。

小林:あと、席をちゃんと並べてくれます。

谷:それは自分が舞台出身なもんで、稽古場に最初に行って掃除して、僕らの頃は喫煙もできたので灰皿を並べてみたいな。それで、最後に帰ることを自分はポリシーにしていました。ただ、今は早くに行くと若い人がもういて、逆にプレッシャーになるんじゃないかなと思ったんで、少し遅めに行ってからイスを人数分セッティングするというのを自身に課しています。

――小林さんはいかがですか?

小林:そうですね。皆さん、人とのかかわりを持つのがすごく難しいような役を演じているんですけど、実際は明るく達者で、私がフォローする必要がないような方たちなので、息子のラルフ役の方と一緒になって楽しんでいますね。ただ、みんな仲は良いんですけど、私はあえて役作りのために、吹き替えのときにはあえてラルフに冷たく接していますね。

――原田さんと福田さんに質問です。トビーとシルヴェスターの恋の行方が気になるのですが、何かネタバレにならない程度でシーズン2の恋模様を教えてもらえないでしょうか?

原田:シルヴェスターはシーズン1で、ウォルターのお姉さん・メイガンという人と恋仲になるんですけど、メイガンが病気持ちということで、シーズン2はそれを含めていろいろと驚きの展開が待っています。

福田:トビーはずっと付かず離れずな感じですね。くっ付くというわけでもなく、微妙だけどいい距離感が続いています。ご期待ください。

――田村さんに質問です。ハッピーはメカの天才でありながら武術にも優れていて、チームの中で一番強い印象もあるのですが、彼女の強気な言葉遣いで苦労されている点や気を使っている点はありますか?

田村:特に苦労はないんですけど、キャラクターが定まっていなかったシーズン1の最初とかは、けっこうセリフを無理やりハッピー寄りに持って行っちゃったりしてました。言葉遣いは、どっちかというとみんなの中でもスルッと喋れている方なので、強いというよりもなるべくラフな感じで喋れるよう意識しています。

――ボイスキャストの方々とチーム「スコーピオン」のメンバーが、似ているなって印象を受けるのですが、個人的にまたは客観的に、演じている役と似ているなと思う部分があれば教えてください。

原田:自分とシルヴェスターが似ているところは、体格です。そこが一番似ているところだと思います。あと、チキンなところが似ています。

田村:私はスタジオの中で、一番ハッピーみたいに茶々を入れてます。

小林:ペイジは天才チームの中では凡人なんですけど、それなのに、みんなには偉そうなことを言ったりとか諭したりする部分があって、みんなが必死に長いセリフを言っているのに、間でちょこちょこと会話を挟んで「私もチームよ!」っていう顔をしているところが、自分と似ているのかなと思います。

杉田:役と似ていたら社会に適合できないと思うので、似てはいないです。あと、ウォルターを演じているときは、「こういうヤツ実際にいたら嫌だろうなあ……」っていうのを想像しながら喋っています。

谷:海外の作品をやるときはいつもそうなんですが、海外の役者さんが日本語で芝居しているように聞こえればいいなっていうのをいつも目標にしているので、ロバート・パトリックさんの心気みたいなものを感応できるように喋っているつもりだし、立ち振る舞いとかも同じような方向性でいければなという感じです。それと他の人もそうなんですが、シーズン1とシーズン2でたくさん演じさせてもらっているので、自分が役とだんだんマッチングしていく面白さがあります。

福田:自分は、適当なところが似ているなと思います。

――シーズン2の見どころを、代表して杉田さんにお願いします。

杉田:出演者側からすると、先ほども言った通り、吹き替えだからこそ活かされている部分、吹き替えに価値を感じてチャンネルに加入するだけの意味が、『スコーピオン』にはあるんじゃないかと。あと、『スコーピオン』を好きな人はみんなどこが好きなのか、実際に聞いたことがないので分からないんですけど、個人的には、体張るようなタイプじゃない人達が頭を使っているように見えて、結局最後は力押しで何とかする部分が、何周か回って一番面白いかなと思っています。一見、けっこう非合理的に見えるんですけど、それを成立させるうまさが『スコーピオン』にはあるんじゃないかなと。しかも、それがシーズン2でパワーダウンしているどころかパワーアップしているので、そういうのが好きな方は楽しみにしてもらえればと思います。

――最後に皆さんから一言ずつお願いします。

原田:シルヴェスターはシーズン2に入ってから、いろんな人間関係などが出てきます。そういううえで、彼が今後成長していくので、そこを見ていただければと思います。

福田:シーズン1からやらせてもらっているので、シーズン2になるとどんどんみんなのキャラも分かってきて、チームワークも本当によくなってきています。やっぱり、掛け合いのテンポが早くてすごくいいドラマで、チームワークを大切に頑張っていますので、シーズン2もよろしくお願いします。ご期待ください。

田村:シーズン2になって、セリフにもチームワーク的なものが必要になってきたり、ドラマにしては大掛かりなことをやったりとか、もろもろ楽しいところがいっぱいあるので、ぜひ楽しみにご覧ください。

谷:本当に疾走感があって、ハマっていただけたら何本でも連続して見ることができるドラマだと思うので、ファンの方々にもどんどん楽しんでいただけるように、こちらもノリが落ちないよう、掛け合いなどもテンポよくいきたいなと思っています。よろしくお願いします。

小林:シーズン1で作ってきたチーム力みたいなものが、シーズン2でさらに力強いものになって、「スコーピオン」というチームが自分の居場所なんだと再発見する話が何回かあって、チームっていいなって感じています。また、付かず離れずの恋愛関係も見ていてもどかしく、ちょっとドキドキするようなところがあるので、シーズン2ではいろんなキャラクターの恋模様も見ていただきたいなあと思います。

杉田:「スーパー!ドラマTV」に加入している皆さま、いつもありがとうございます。加入していない方、加入するチャンスは今です。シーズン1を見なくても勢いで楽しめるので、『スコーピオン シーズン2』をよろしくお願いします。

田村:DVDも借りれるしね。

杉田:あ、レンタル……。私自身、シーズン1を見ることができていないので、TSUTAYAかなあ……。レンタルよろしくお願いします。

[取材・文/長田雄太、写真/二城利月]

■作品概要
【作品名】『SCORPION/スコーピオン シーズン2』
【放送日時】2016年7月26日 22:00放送開始
【企画】ニック・サントーラ
【製作総指揮】スクーター・ブラウン、ヘザー・カディン、ジャスティン・リン

【キャスト】
ウォルター・オブライエン:エリス・ガベル/杉田智和
ケイブ・ガロ:ロバート・パトリック/谷昌樹
ペイジ・ディニーン:キャサリン・マクフィー/小林沙苗
トビー・カーティス:エディ・ケイ・トーマス/福田賢二
ハッピー・クイン:ジェイディン・ウォン/田村聖子
シルヴェスター・ドッド:アリ・スティダム/原田 晃
ラルフ・ディニーン:ライリー・B・スミス/岡純子


IQ197の頭脳の持ち主ウォルター・オブライエン、凄腕行動心理学者のトビー、天才数学者のシルヴェスター、メカの達人ハッピー、アメリカ合衆国国土安全保障省捜査官のガロ、そして対人能力に乏しい天才4人組の渉外係を引き受けたシングル・マザーのペイジと彼女の息子で天才少年のラルフ。彼らは、解決不可能と思われる難事件に最新テクノロジーと頭脳を駆使して挑む天才集団チーム"スコーピオン"だ。
弱冠11歳にしてNASAのコンピューターにハッキングしたアイルランド人の少年ウォルターの才能を見抜いてアメリカに連れてきたガロは、ウォルターにとって第二の親のような存在だが、自分の技能が戦争に利用されたという事実をガロが隠していたことにショックを受けたウォルターは、車を暴走させ危うく命を落とすような事故を起こす。スコーピオンのほかのメンバーによる機転を利かした救出作戦で無事に生還したウォルターだったが、退院した後も事故による脳震盪の後遺症に悩まされていた。そんな時、新たに彼らスコーピオンとアメリカ合衆国政府との調整役を務めることになったアドリアナ・モリナが、宇宙ゴミに衝突され軌道を外れたロシアの原子力衛星がカリフォルニアに墜落する恐れがあるという事件の解決を依頼してくる。事件のことを聞きつけたウォルターは、リハビリを中断し現場に駆けつけるのだが……。

>>「SCORPION/スコーピオン」公式サイト(スーパー!ドラマTV)

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